2001.08.06　平岩英子　南青山MANDALA

RECORDING LIVE “sketch”

タイトルどおりライブＣＤを作ろうという企画で、限定100枚のチケットはあっさりと
完売になったそうです。

入場待ちの観客に「開場時間が10分遅れます」とスタッフが丁寧にわびて回ります。
そんな中、楽屋口からメガネ姿の平岩さんが数回出たり入ったり。みな見て見ぬ素振りを
しています。

ステージにはグランドピアノ。サポートが座るらしき椅子も置かれています。満席に
なった客席にもマイクが置かれている他、ビデオカメラも２台入っています。
15分ほど遅れて開演。白のノースリーブのブラウスにワインカラーのパンツ姿です。

１　家族の永遠

MC＞こんにちは、平岩英子です。今日はRECORDING LIVEということで録音をして
　　いるのですが、そのなかでいい出来になったらできるだけ多くピックアップして
　　ＣＤにできたらいいな、と思っています。出来たらいいですね(笑)
　　なのでいつもと違って機材も一杯入っていて、みなさんも何も言えないというか
　　あまり緊張すると逆に「ギュウ」なんて(お腹が鳴ったり)。リラックスしてください。
　　今日はいつもほど曲はないかも知れない、あるかも知れません(笑)。最後まで
　　楽しんでいってください

２　吾輩は犬である

MC＞今日はなるべく喋らないようにしようと思います。いつもはあまり考えずに思ったら
　　すぐに喋って自分でもわからなくなるので、今日はちゃんと考えをまとめて話しますので
　　皆さんヨロシク。そういう努力をしてみようと思います。
　　素晴らしいメンバーをお呼びします。Perc 浜口茂外也(ハマグチモトヤ)　Gt 古川昌義
　　（ピアノを離れてステージの前方に立ちます）ここでこうやって歌うのは初めてです。
　　ピアノに触れないのはイベントでちょっとあったけど、自分の歌ではデビューした
　　時に一度くらい。知らないでしょ?!
　　すごーく手持ちぶたさ？　手持ちぶさたでイヤだったんだけど、今日は手持ちぶたさ、
　　手持ちぶさた....「手持ち無沙汰」って難しいわね。手持ちぶたさんの方が
　　かわいいわね(笑)。無沙汰って、ご無沙汰の無沙汰？　あっそうか。長らく手に
　　持ってないってことね。今知った〜。浜口さん知ってた？

３　昨日見た夢のように

MC＞また素晴らしいメンバーを呼びたいと思います。Bs 山田章典　Sax 菊地成孔
　　次の曲は初めて男の子になって、一人称「僕」を使いました。それまでは「私」だったから
　　とても新鮮でした。見方が変わるみたい。僕と言った方が詞がストレートに出やすい。
　　気持ちはいつもストレートなんだけど。

４　サボテン
　　メンバーのハモリが被さるところで歌詞を間違う平岩さん。

　　（ピアノに戻ります）
MC＞毎回ライブの時に話すんだけど、天気の話ね。普通でしょ、人と会った時に天気の
　　ことを話すの。なぜ話すかというと毎回雨なの。典型的な雨女。でもなんで?!
　　雨の降らないこの時期に、なんで?!(笑)　これは偶然ではないんです。

５　90cm

MC＞（Saxだけ残り他は退場する。残った菊地氏に）二人きりになりましたね(笑)
　　手持ちぶたさんの話、知ってますか？　有名な豚の話なんですけど。みんな
　　知ってるよね(笑)　そういう間違いって菊地さんにもあるだろうけど(笑)
　　次行きましょう。これは、NewYorkでのレコーディングの時にLAのJeremy Lubbockに
　　アレンジをしてもらった。たくさんの弦の人の音が何回か繰り返すうちにピタリと
　　嵌って、終わった時に大きな拍手をもらってとても感動的でした。

６　さかな

　　（Saxもステージを去り平岩さんだけが残ります）
MC＞１回前のライブの時にやってとても好評だったのでまたやります。
　　元々は高校２年生の時に作ったので、かれこれunun年前(笑)なんですけど、その時のは
　　リリースしたのとは詞が違っていて、今日はそのオリジナルの方で歌ってみます。

７　卒業 '89

MC＞一番最初に歌った『家族の永遠』もそうだけれど、２コーラス目のない歌が多かった。
　　この仕事を始めて２コーラス目が必要だと実感した。デビュー前はこういう感じで
　　「１コーラスで言いたいことを言ったよ」っていうのが多かった。そういうのも
　　いいと思うんだけど２コーラス目まで作ってしまうようになった。

８　Happy Birthday
　　８割方歌い終えたところでミスタッチ。「やり直していい？　何度もやることに
　　なるのよね。レコーディングみたいになってきたわ」と歌い直します。しかし
　　同じところで再びつまずいてしまい再挑戦。３度目は少々怪しいところが
　　ありましたがなんとか演奏し終わります。

MC＞もう１回やった方がいい？　どう？　何をしようかというと、今のに被せてハモリを
　　入れようかと思って。んー、レコーディングの時にどっか入っちゃうんです。
　　じゃ後でまたやります。今のは遊びでハモリつけてみようか。私「ハモリ大好き」
　　人間なんです。レコーディングでも主旋律のメロディを歌うよりもハモリの方が
　　ワクワクして。ちょっとやってみたいと思います。
　　（ヘッドフォンを被り、いま弾き語りで録ったボーカルにハモリをかぶせます）

　　後でもう一度ね。アンコールの曲考えてないから(笑)
　　ではメンバーを呼びたいと思います。みなさんどうぞー
　　（バンドメンバー再登場）ずっと待ってた？
　　今回のライブのタイトルは「sketch」。最初ピアノで作った曲とアルバムでは全く
　　感じの変わっている曲もある。最初スケッチした感じのものをしたいなと思って。
　　ラインで描かれているもの、蛍光色など派手な色のない感じ。
　　ライブのタイトル「sketch」から曲のタイトルをとって、そこからイメージして
　　曲を作りました。

９　sketch（新曲）

MC＞今日最初に「いつもより短い」と言いましたが、ホントに短いです。

10　Blue
　　ミラーボールが回転し、場内に光があふれます。

MC＞どうもありがとうございます。

アンコールの拍手に応えてまずは平岩さん一人が登場します。

MC＞みなさんどうもありがとうございます。
　　そういえば「アンコール決まってない」って言いましたが、リハの最後に１曲
　　やってもらおうという曲を決めていました。なので皆さんをお呼びします。
　　（メンバーを呼び込む）こういう人たちとできて光栄です。ほんとに。
　　夏なので、新しいアルバムに入っている楽しい感じの曲を。

E1　プールに行こう
　　演奏を終えてメンバーは退きます。

MC＞さっきのどうしようか？　やり直し？　よし、やり直し。

E2　Happy Birthday
　　今度はノーミス。客席からも「ＯＫ」の声があがります。

MC＞今のＯＫ？　じゃ最後に１曲やります。いろいろ持ってきたんだけど....。
　　『林檎』と『泣いてる人』どっちがいい？　両方？

E3　林檎
E4　泣いてる人

MC＞どうもありがとうございました。気をつけて帰ってください。
　　（三方にキッチリと礼をし、ステージを下がります。）

「短い」と言いながら２時間を超えていました。
ほんわかとした平岩さんらしさのよく出たライブだったと思います。　..