2000.03.05 加藤いづみ 松山市民会館

映画「ハッピーバースデー〜命かがやく瞬間〜」上映会

松山市民会館は城址公園の一角。松山市駅から徒歩10分ほどのところです。
10時の開場時間前には小学校高学年とその親御さんを中心に180人ほどの
行列ができました。時間よりやや遅れて開場。
ステージ最前にはボーカル用とギター用のマイクスタンド。左後方にキーボード。
ボーカル用のモニタとハイチェアがステージ中央のやや後ろ目に置かれています。

そこそこ大きなホールで、さすがに空席が多いです。しかしこの手の上映会と
しては多くの人数が集まったと思います。予定時刻になり、まずは地元で
人権啓発の歌を作り歌い続けている人が2曲を披露。続いて映画「ハッピー
バースデー〜命かがやく瞬間〜」の出崎監督が短い挨拶をした後、いづみちゃんの
ステージとなります。
いづみちゃんは黒のニットのノースリーブに白黒チェックのロングスカート。

MC>こんにちは、加藤いづみです。映画の上映会の前にライブをやるのは
  初めてなので不思議な緊張感があるんですけれども....。
  今日は加藤いづみの音楽の世界に触れて帰っていただきたいと思います。
  私はこの松山出身で、デビューしてからずっとFMでラジオ番組を
  やってるんですけど、聴いたことある人、いますか?(最前列のいづみ
  ファンとおぼしき一群以外にもポツポツと手を挙げる人が)3人くらい
  (笑) ありがとうございます。それはもう7年続いてる番組で、東京
  なんかではあり得ない長寿番組です。そういうところでも地元の皆さんの
  愛を感じているんですけれども。
  じゃ、その番組のテーマ曲になってる曲をまず聴いてもらおうと思います。

1 この街が好きだよ
  午前中ではありますが、いづみちゃんの声の調子はまずまず。綺麗に伸びます。
  問題は史朗さんの伴奏。冒頭Aメロがずっとずれっぱなしでした。

MC>ありがとうございます。この曲と同じタイトルの「この街が好きだよ」という
  番組をやっているので、もし良かったら一度聴いてみてください。
  えーっと、紹介しますね。キーボード、佐藤史朗さんー。
  史朗さんはね、松山大好きで、今日もこれ終わったら道後温泉行くことだけを
  思って演奏してるんですけど(笑)映画も楽しみですけどね。
  今日初めて加藤いづみの歌を聴いたという方もたくさんいらっしゃると
  思いますし、「あぁ知ってるよ」と言ってくださる方もこの曲で私のことを
  知ってくれた人が多いかと思います。聴いてください。

2 好きになって、よかった
  この曲はどうしても西川さんのギターとの組み合わせが印象的ですが、
  史朗さんの伴奏は西川さんの旋律にかなり近いものに聞こえました。

MC>このあと上映会があるわけですが、私も一度試写会で見たんですけど、
  ホントにね、見終わったあとに素直に胸がジンと熱くなって。
  愛が一杯つまった映画です。
  私も歌を唄っていて、私の歌を聴いてもらった後で、なんか胸に優しい
  気持ちや心の奥の気持ちを甦らせてあげたりとか、「あぁそうだったん
  だよな」という感情を皆に伝えられたらいいなと思って歌っているので
  この映画の伝えたいところと重なるなぁと思って。で、私の歌がこの映画の
  テーマ曲に使われたことをホントに嬉しく思っているんですけれども。
  今日は私の歌の歌詞も手話で伝えてもらうこともありがたく思っています。
  (舞台左側で手話通訳の方がMCも歌も通訳してくれていました)
  いつも以上にちょっと、言葉を皆さんに伝えられるように、聴いて
  いただきたいと思います。

3 true song
  立ち上がり一歩前に出て、背筋を伸ばして唄ういづみちゃん。
  若干抑え気味の歌唱に聞こえましたが、その分思いが込められているように
  感じられました。

MC>どうもありがとうございましたー。

ここで史朗さんが退場。舞台には出崎監督が再登場し、東雲高校の後輩から
花束を受け取ります。

い>恥ずかしいですねぇ。地元ならでは(笑)。
  花束もらったら終わっちゃうみたいなんですけど、私たちのライブは
  イントロダクションに過ぎません。この後、泣いてください。

手を振りニッコリ笑いながらステージを去るいづみちゃん。20分ほどの
出番でしたが、MCでもあったとおり、心がほんのり暖かくなりました。

映画はいじめと児童虐待を題材に命の尊厳を描いたもの。大人が見ても
見応え十分の内容でした。

終了後はロビーにてCDの即売と握手会。マネージャーさんが声を張り上げて
CDを売り込んでいましたが、その甲斐もあってか大勢の人が購入して
いづみちゃんと言葉を交わしていました。

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