99.12.20 aiko On Air East
LOVE LIKE POP 3
今年『花火』『カブトムシ』で一躍全国区に躍り出たaikoさん。東名阪ツアーの最終日は
東京・渋谷のOn Air Eastです。会場内はもちろんオールスタンディング。10〜20代の
若いお客さんでいっぱいです。
約10分ほど遅れて開演。aikoさんがステージ上に登場すると、お客さんが一気に前に動きます。
aikoさんは赤い半袖Tシャツにジーンズ、左手にリストバンド、右手首にもアクセサリーを
つけています。CDジャケットではよくわからなかった顔つきも、ナマで見るとなかなか愛嬌ある
表情です。ステージ上には3つ設けられたお立ち台のお陰で様子がよく見えます。
1 ジェット
テンポのよいイントロに誘われるように、前方の集団は早速縦ノリ状態。
時折舌を出しながら、溢れんばかりの笑顔が輝きます。
MC>毎度ぉーーーーっ。皆さんたくさん来てくれて、おおきにぃ。
(客「かわいーっ」)もっとゆって(笑)。何で揺れてるの? 曲の時に揺れて。
まだまだこの会場、温度が低い。このツアーも最後。ほんまに楽しんで帰ってほしいし、
最近ヤなこと多いやンか、全部ここでは忘れて、楽しんで帰ってください。
2 POWER OF LOVE
3 親指の使い方
少々テンポの落ちた曲になると、ボーカルのパワフルさが際だちます。
MC>改めましてこんにちは。みんなのいい顔が見えて嬉しいです。たくさん集まってもらって
どうもありがとうございます。「aiko見るの、今日初めてなんだけど」って言う人、手ぇ挙げて。
(3分の1くらいが挙手)すごいすごい、初めまして。自己紹介するね。もっともっとよく
aikoのコト知ってほしいし....。(好きな食べ物は?の声)辛子明太子。好きだよぉ(笑)。
(本名は?)何でこんなとこで言わなあかんの?(笑)(なにがしか叫ぶ客に)やめてくださーい。
えーっと、私は昭和50年11月22日生まれ、24歳の女子、大阪在住、最近東京に借りる家が
決まりました、aikoと言いまーす。(どこに?)そんなん、言ったらあかんねん(笑)。
インディーズから3枚CDを出して、それを東京のポニーキャニオンのおっちゃんが
聴いてくれて、去年『あした』というシングルでデビューしました。これからどんどん
頑張っていきたいと思いますので、皆さんどうぞよろしくお願いします(礼)。
今日さ、老後の楽しみとしてカメラが7台も入っててさ。「aikoってこんなんやったんや」
というのをビデオに収めるんで、みんな楽しんで帰ってください。ライブ来てない人が
「おっ、こんなにすごいんだ」って思うように。(客席反応なし)みんな大丈夫?
OK? じゃ、OK。aikoも頑張って唄います。
4 キスでおこして
バラード風の歌い出しから大きくグルーブします。
5 オレンジな満月
MC>ありがとうございます。東京で初めてライブをしたのがこのOn Air East。うん、実は。
ノーナ・リーブスとかラブライフとか対バンに入ってて。その時にaiko知ってる人は
10人くらいしかいなくて「どうしよう?!」って緊張してた。今日もおんなじ場所やし
東京やし緊張してるんだけど。その時アンケートとか配るやンか。それ読んだら
「全然知らないけど売れると思います。頑張ってね」とか(笑)、10人くらいしか
知れへんかった場所に、今みんなはaikoを見に来てるんですよね?! すごい嬉しい。
うん、どうしようか?!(笑) どうもありがとうございます。
その時にも唄った、インディーズの時の歌を聴いて下さい。
6 ひまわりになったら
サビでの「ワイパー」がお約束のようです。
7 桃色
ここでバンドメンバーは一旦退き、キーボードがステージ中央に運び込まれます。
MC>aiko昨日、広末さんのCM見た。(客席から拍手)をーっ。知ってる?
昨日東京に入って、「あれ、『桃色』が聞こえる」って思って(テレビを)見たら、
携帯持った広末さんが出てて「今日はどの曲にしようかな?」って、『桃色』が
流れたんですよ。すごいですね。あれってほら、着メロが和音なんだってな。
広末さんの持ってる携帯は元々『桃色』が入ってるんだって。すごいって思って
「え?! 貰えるの?」って訊いたら「それはダメです」って(笑)。買わないとダメ
らしいんで、みんなも一緒に買いましょう。みんな『桃色』やで。約束よ。よっしゃ(笑)
今aikoはオールナイトニッポンCOMというラジオを金曜日にやっていて、その中で
『ジングル大作戦』というコーナーがある。いつもピアノで作っているのだけど、
♪流れ星〜 流れ星〜 aikoのオールナイトニッポンCOM〜 とかね。
名古屋大阪で大好評だったのがこれ。
♪つんくファミリー コムロでもいいわ〜 入れるかしら〜 あーやっぱ歳だし〜
aikoのオールナイトニッポンCOM マル マル バツ バツ バツ
頑張っとるやろー。なんか、身を削ってない? 私なりに(笑)。
機会があったら皆さんも送って下さい。皆さんの一言をaikoが曲にしますんで。
♪East〜 East〜 緊張する〜 なんか関係者ばっかりで、後ろ全然ノッてへんやんけ〜
まぁこれをやるためにピアノを持ってきたわけではないんで、弾き語りを聴いてもらおうと
思います。
8 二時頃
MC>思ったことをそのまま歌にすることが多いのだけれど、次の歌は終わってしまった恋を
改めて思い出した。別れた直後って相手が悪人ぽいやんか。一緒に過ごしたことすら
「忘れてしまいたい」って思うくらいだけど、時間が経てば「ああ、いい人やったなぁ」
って思えるようになった。....大好きな曲です。
9 恋人
切ないバラードに抑えた歌唱が光ります。
再度メンバーが登場。
MC>どう、2000年とかって? どう??
私な、ちまたが騒いでるほどどぅってことないと思ってるけど。aikoは2000年よりも
1999年が大事で、すごいいっぱい生きた1年でした。いろんな所にたくさん行ったし、
今日はまたたくさんの人に会えたし、クリスマスイブももうちょっとやし、関係ないけど。
このままシュルシュルって行って....(言葉がうまく出てこず)いいやン、感じて(笑)。
いろいろ曲も作ったしテレビも雑誌も出た。それはみんなと出会える場であったと思う。
今年一年よかったな。また来年もみんなと一緒に年老いていきたいなと思います。
ありがとうございました。
それでは後半戦。この曲があったからみんなに会えたと思います。聴いて下さい。
10 花火
11 相合傘
マイクスタンドを持ち出して、タンバリンを叩きながら歌います。原曲とはかなり
違うロック風のアレンジ。
MC>ラスト2曲になってしまいました。みんなもっともっともっともっと楽しんで帰ってよ。
OK? 大丈夫? みんな元気なんか?(イエー)後ろは大丈夫か?(イエー)ホントに大丈夫か?(イエー)
パンツは濡れてるンか?(イエー)もっと濡らして帰れ(笑)!
12 イジワルな天使よ 世界を笑え
曲はじめの「1,2,3,4」カウントアップから客席はヒートアップ。
「来てもらったからには覚えて帰ってもらわないといけないことがあります」
ピース&OKサインの指導が徹底的に行われ、さらに盛り上がります。
13 赤い靴
♪バイバイ〜 で大きくブレイク。「今日は皆さんホントにどうもありがとうございました〜」
手を振りつつ退場する一同。すぐに盛大なアンコールの拍手が起こります。
MC>アンコールありがとうございます。最高? 最高ですか?
パンツ濡れてる?(穿いてないよーの声)ダメだよ穿かないと(笑)。風邪ひくよ。
まだまだ楽しんで帰ってもらおうと思います。お付き合いよろしくお願いします。
E-1 mix juice
aikoさんも間奏でミニラッパを吹きます。曲中でメンバー紹介(Kb,G×2,B,Dr)。
そのままE-2へ続きます。
E-2 サンタが街にやってきた
コードをいくつか押さえる程度ながら、小さめのギターを弾きます。
MC>今回のライブはピアノ弾いたり喋ったり、ギター弾いたりといろんなコトができた。
みんなと会えてよかった。ありがとう。また、来年も引き続き音楽をやりたいです。
2月にシングル、3月にアルバム、そして4月にはまた東京でライブをやります。
もっともっとパワーアップして帰ってきます。今年も本当にありがとう。来年も、
その次も、もっともっと先も、どうかaikoのことを見守ってください。頭の片隅にでも
置いといてくれると嬉しいです。今日は本当にどうもありがとうございます。
(ちょっと目頭を押さえるaikoさん)
E-3 カブトムシ
マイクスタンドはそのままで、かみしめるようにしっとりと歌います。
歌い終えて、バンドメンバーも揃って中央のお立ち台に上がります。aikoさんだけ頭ひとつ
へこんでます。揃って深々と一礼。
MC>後ろの人も見えへんかったらイヤやなと思って台に乗ってました。
今日は本当にどうもありがとうございました。これからも、来年も、その先もまた
会いたいです。また早く会えるように頑張りますので、これからもよろしくお願いします。
手を振りながらバンドメンバーは退場します。続いて袖に下がろうとしたaikoさんは
会場からの呼びかけに振り向いて「またな、また会おうな」と言いながら投げキスをひとつ。
名残惜しそうに去っていきます。再度アンコールの拍手が起こりますが、客電がつくと
あっさりとF.O.してしまいました。
終演まで1時間40分ほどのステージでした。
バンドアレンジということなのでしょうか、かなりロック色を前面に押し出したステージ構成。
好みの曲調ばかりではありませんでしたが、最後までしっかりとしたボーカルやライブを
楽しんじゃおうとする姿勢も合わせ、高得点をあげたいところです。
そして繰り返し口にした「ありがとう」の言葉も誠意を感じられて好感の持てるものでした。
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