99.08.15 いしのだなつよ、鈴里真帆、牧謙次郎、桃乃未琴、プロペラ 新宿LOFT
PIA Music Foundation Vol.9
入り口脇のサブステージではアコースティックに、奥のメインステージでは
バンド編成で賑やかに。これを交互に繰り返すという、なかなか面白い構成です。
サブステージとメインステージ、それぞれの様子はプロジェクタで他のステージに
放映されていて、どちらにいても両方を楽しめるようになっています。
○いしのだなつよ
サブステージでいつもどおりのギター弾き語りスタイル。
赤のTシャツにパッチワーク風ジーンズミニスカ。
派手なギターケースが人目を引いてます。
1 「最近の出来事」
お盆に神津島に帰省した話。
2 ロボット
MC>ありがとうございます。前の方、異様にスペースが空いてますが(笑)
座ってみれますよ。神津島出身で、今は四谷と吉祥寺の駅前で
ストリートライブをやってます。
3 一等星
4 ふりむいて!
MC>高2の頃、恋をしている時に作った曲でした。
夏は暑いですね。昨日雨が降ったせいかもしれないけど。東京湾花火
大会が順延になって「見に行けないじゃねぇかよ」と思ったんですけど
(笑)。ひまわりがうちのベランダで小さく咲いてるんですけど、
太陽に向かって咲くため、私の方からは見えません(笑)。
5 ひまわり
MC>どうもありがとうございましたー。いぇーい(笑)
ライブ慣れしているのか、たくさんのお客さんでも臆することなく堂々と
したものです。声が固い感じがするのと、ちょっとこぶしが回ってしまう
部分が気になりますが、良くも悪くもそれが彼女の持ち味なのでしょう。
○鈴里真帆
メインステージでバンドスタイルのライブです。(G,B,Dr,Kb)
赤Tシャツに白の袖なしジャケット、黒のGパン。
1 月と嘘
エレキギターを持ってスタート。
MC>こんばんは、鈴里真帆です。
2 sakura
個人的に好きな歌が登場すると、もうそれだけで得した気分になります。
3 Blowin' in the wind〜風に吹かれて
この曲はアコギを弾きます。
4 もっと静かに
MC>どうもありがとう
5 Sail away
ステージの前方に出て、両手を左右に広げのびのびとした表情で歌います。
MC>ありがとう。今日はイベントと言うことで、沢山のアーティストが
出てくるので楽しんでいってください。じゃ、最後の曲です。
6 merry-go-round
再びアコギを弾きながら。入りをトチってしまいます(苦笑)。
6曲、殆どMCなしで一気に歌い上げ、「また3,40分後に向こうで
逢おうね」と言い残して去って行こうとした鈴里さん、プロジェクタの
スクリーンが下りてきたところで「メンバー紹介忘れました(苦笑)」とは
ご愛敬です。
○牧謙次郎
絶叫調、旧タイプのギター弾き語り。4曲。
○桃乃未琴
G,B,Dr,Kbのサポートを従えて、堂々とした歌いっぷりです。これまた
ストリートライブで鍛えている度胸と喉を披露。パワフルな歌声を
たっぷりと聴かせてくれました。
1 パウダー
2 あなたは海の底
MC>どもっ。桃乃未琴です。どうなの? お盆だって言うのに、墓参りもせず、
さとにも帰らず、このばちあたりが〜(笑)。今日は「お盆を吹き飛ばせ」
イベントですからね。では、新曲を聴いてください。
3 この夜が明けないならば
アップテンポのロック色の曲ですが、物憂げな歌い方のせいか
何とも心地よいリズムに変わってしまうのが不思議。
4 花
これも同系統の曲。カッコイイです。
MC>ありがとう。どうっすか?(お客さんの反応を無視して)そう。
お盆はどう? 夏はどうなの? 暑いの? 夏休みないのね(笑)。
5 ハダカの手
スローテンポな曲で最後をきちんと締めくくりました。
○鈴里真帆
今度はサブステージでアコギの弾き語りです。Tシャツは着替えたよう。
MC>改めまして、こんばんは。さっきはバンドでのライブ。イベントでは
2年ぶりくらいかな。鈴里真帆を初めて見た人は「誰や?」と思って
いるだろうけど、この間の7月でデビュー5周年を迎えた。(観客から
「おめでとう」の声に)なんかこういうのすごく弱いんだけど(笑)、
6年目に入り頑張っております。
今日のバンドでのライブでは殆どMCなしで、これは初めてかも。
あれもいいね。いつもはもっと喋ってるから転けたりするけどね。
最後にやった『merry-go-round』という曲はすごく大事にしている。
5年もやっているといいこともあればしんどいこともある。
そのしんどさからなかなか抜けられなかった時期もあったが、それから
立ち直るきっかけにもなったこの曲から聴いて下さい。
1 merry-go-round(ショートバージョン)
ギター弾き語り1本の方が気持ちが伝わりやすいですね。
MC>さっき「しんどかった」という話をしたが、去年すっっっっっっごい
好きな人がいて、25年生きてきて初めて「こんなに人のこと好きに
なれるんだ」という気にさせてくれた人にフラれてしまった。ホントに
「私もう立ちなおれんわ」って思ってヤケになるくらいだった。
私は宮崎の両親に「彼氏ができました」とか報告するんだけど、お父さんが
心配したのかいつもにない行動をしてきて「お前は大丈夫なのか」みたいな
感じで電話してきてくれたりして。ある意味人生の転機だったかもしれない。
今はすごく感謝している。「人のことあんなに好きになれるんだ」という気持ち、
一年以上経つんだけど、その人のためにも「頑張らなあかんなぁ」と思ってる。
その気持ちを込めて作った歌を聴いて下さい。
2 RAIN
いい感じで歌い始めたのですが、途中でトチってしまい歌い直します。
2回目はなんとか歌いきります。CDアレンジよりもスロー気味。
MC>いろんなハプニングがありますね(笑)。
3 Fallin' love again(ショートバージョン)
MC>最後の曲になります。今度うちの弟が結婚するのね。姉さん的には
「私より先に行くのか」なんだけどね(笑)。4月に福岡でライブを
やったときに弟は初めてライブに来てくれた。そこではさっきの「色々
しんどいこともある」って話をしたのだけれど、それを見た弟が
『merry-go-round』ではメチャメチャ大泣きしたらしくて、会場打ち上げでも
「ねぇちゃん、俺聞いとらんてぇ」って。#宮崎弁だそうです。
そういうカワイイ弟なんだけど、結婚するって聞いて「お互い頑張ろうね」
って話した。最後の曲は弟にもみんなにも、そして自分にも送りたい。
4 YES
MC>どうもありがとうございます。鈴里真帆でした。
当たり前のことかも知れませんが、バンド編成のステージより好感度は高かったです。
○プロペラ
女の子の観客はほとんど彼ら目当てだったようです。ノーマルなロック系統か。
○桃乃未琴
イベントの締めくくりは再度サブステージで。手慣れた感じのアコギ
弾き語り。先ほどの続きで、「お盆は(どうのこうの)」と、客に話しかける
でもなく独り言のように呟きながら、力強く歌い上げました。
花/はじめてのうた/この夜が明けないならば/夕焼けの月
いしのださんが客席で食い入るように見つめていました。
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