99.07.18 鈴里真帆 北浦和エアーズ
THE HIT OPERATION PRIVATE LIVE Vol.8
Nack5という埼玉のFM局の開局5周年記念シークレットライブです。
会場はJR北浦和駅から徒歩2分ほどの小さなライブハウス。開演予定
ギリギリに滑り込んだのですが、幸い壁際の見やすい位置にいれてもらう
ことができました。約80人ほどでフロアはいっぱい。30人分ほどの
椅子が用意され、その後ろには立ち見客が大勢。男性が8割以上です。
ステージ上には大型のスクリーンとプロジェクタ。モニタースピーカーが
1台だけ置いてあるところから、鈴里さんのギター1本弾き語りである
ことが想像できます。
定刻を10分ほど遅れて開演。プロジェクターを使い、デビュー曲の
『悲しみは明日を知るための涙』から最新シングル『RAIN』まで、5年
間にリリースしたシングル曲のビデオクリップを約20秒ずつに編集した
スペシャルVTRを上映。流石に5年前だと表情が違います。客席でも
若い鈴里さんの姿に微笑が漏れます。それが終わる頃、なんと客席の後ろ、
人混みの中から縞のTシャツにGパンの鈴里さん登場。場内がどよめきます。
鈴里さんがステージに上がり、マイクのセッティングをしている最中、
客席から「5周年おめでとう」の唱和(拍手)。
MC>いやー、ホントありがとう。最初から泣かすなよぉ(笑)
というわけで、動揺してますが、PVはどうでしたか?
(客席から間髪入れずに「良かったよ」の声)そりゃ嘘やろ(笑)
実家の宮崎では「整形した」とか噂になったけど、これ見たら
私でもそう思うわ(笑)。でもしてないよー。
では新曲『RAIN』から聴いて下さい。
1 RAIN
マイナーコードのテンポのよい曲。予想どおりギター弾き語りです。
ちょっと喉が苦しそうですが、声は綺麗に出ています。
MC>次はNack5で初めてヘビーローテーションになった曲を。
2 泣いてなんかない
ゆったりとしたバラード。1番だけのShort Version。
MC>(少し咳き込んだ後)みんな風邪ひいてない? 大丈夫?
今年の風邪は喉にきてねぇ。熱は出ないんだけど。で、これは
気合で行くしかないと一杯寝てきたんだけど。
今日は12時半始まりでしょ。いつもはだいたいムクッと起きあがって
「あー、今日もいい天気だなぁ」って思ってる時間だから、これは
気合い入れていかなあかんと8時半に起きて電車で来たさ(笑)
じゃ、マキシシングル『RAIN』に入っている新曲を聴いて下さい。
3 Blow in the wind〜風に吹かれて〜
これもマイナー調のフォークロック。
サビに入る肝心なところで間違ってしまい、歌を止めてしまいます。
「あー、もう帰るわぁ(笑)。ごめんねぇ。人生にはいろんなことが
あります。はぁ。みんなが『5周年おめでとう』って言うからや」
などと言い訳をしつつ、歌い直し。
MC>この間、キャンペーンで行った福井で、夜中の12時頃ギターを背負って
ホテルを抜け出し、飲み屋さん街でゲリラストリートライブをやった。
近くにもライブをやっている人がいたので声をかけてみた。19歳の
男の子で「僕は長渕が好きです」って言うので、一緒に♪あーあー
しあわせのー とんぼが〜 って歌ったりした。そこから少し離れて
一人で歌い始めた。帽子を深くかぶり、話しかけられても最小限しか
答えなかった。「どっからきたの?」って言うんで「東京から」って
応えたら、「へぇ、かっこいい」....東京から来たって言うだけでねぇ
(苦笑)。そこで酔っぱらって座り込んだオジさんと話し込んだりして。
「お嬢さん何がやりたいんだ」って言うから「歌が好きなんですよ」と
いうと「俺はFM福井の人知ってるから紹介するよ」(笑)「ねぇさん
声がいいから、頑張ればデビューできるよ」って。
ストリートライブをやる人ってギターケースを前に置いてお金を入れる
ようにしてるじゃない。私だけ置いてなかったんだけど、だんだん人が
集まってくると「なんで置いてないの? これで何か弾いてよ」なんて
言われてだんだん断りきれなくなって、「よし、これは友達へのお土産
代にしよう」と思って(笑) 嫌らしいやろ(笑) ケースを前に置いたら
その日は調子が良かったのか小2時間ほどで7,000円も集まった(笑)。
すごいやろ、ボロ儲け(爆)。最後、帰ろうとしたら「みんなで歌える
歌やろうよ」ってことになって、なぜか日立の歌、♪このー木 何の木
気になる木〜 なんて歌ったりして楽しんでました。
じゃ、盛り上がっていきましょう。アルバム「I'm」から。
4 私がいた場所
MC>「熱闘甲子園」のテーマ曲だったこの曲を聴いて下さい。
5 YES
お馴染みの明るいポップな曲。これもShort Version。
MC>じゃ、最後の曲なんですが。この間のツアー、2年ぶりだったんだけど、
東京はCLUB QUATTRO。いやー、すごいいいライブだった。今東京地区で
やってるからってことは関係なく、東京・名古屋・大阪・福岡と4カ所で
やったんだけど、東京が一番だった。
今までは東京コンプレックスみたいのがあって、なんか好かんなぁ、馴染み
きれないものがあったんだ。すごいクールなイメージもあったし。でも、
なんで東京が冷たいって言われるのかわかった。私らみたいな地方出身者が
「僕は、私は東京人です」って言ってる人達の方が断然ヤな奴で、地元の
人は実は暖かいんだなぁって。もちろん地方出身者がみんな悪いって
言うわけではなくて、すごいいい人も一杯いるんだけど、東京のイメージを
作っているのはそういう人(ツンケンしている人)だって思うようになった。
で、いざ東京のライブ。今までは「東京だー」って構えるところが
あったんだけど、今回はなんにも考えなかった。東京だからってライブを
やることには変わりはないし。
約2年前、私はすごいヤな奴で、いろんな事を否定することで自分を
守ってきたけど、そこから少しずつ時間をかけて立ち直ってきて、
「私はやっぱりここにいるべきなんだ」って、自分の居場所を強く
実感したのが東京のライブだった。あのライブはみんなに泣かされて
しまって、みんなの暖かさを感じられたんで....。そのライブでも
思い出に残った『merry-go-round』もし歌詞を知ってたら一緒に
歌ってください。
6 merry-go-round
スローバラードです。最近の鈴里さんの歌に多い失恋ソング。
客席からも良く声が出てます。半分泣き笑いのような顔で歌う鈴里さん。
MC>ありがとうございました。
この後、Nack5のパーソナリティーとトーク。この夏は東京・名古屋・
大阪のイベントに出る予定だそうです。また、このライブの模様は7/26に
OAされるとか。そして抽選会を経て鈴里さんはそでに下がったのですが、
ほとんどのお客さんは席を立たずにアンコールの拍手をおくります。
程なくして再度ステージ上に現れて、ひとことご挨拶です。
MC>ホントにどうもありがとうございました。
(「歌って〜」の声に)
野音(日比谷野外音楽堂 8/6 12:00〜)に来なさい(笑)
そして、再び手を振りながら退場。
約1時間、後味の良い楽しいライブでした。
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