98.02.07 谷村有美 東京国際フォーラム

daybreak ツアーファイナル

東京国際フォーラム。完成したばかりの新しいホール。
バブル時代の建築物なので、贅沢な造りです。音響に自信あり。
約5,000人を収容する最大のホールですが、チケットは既にSOLD OUT。
所々に空席はあるものの、まずは「満席」と言ってもいいでしょう。

18:37頃、場内放送の後、客電が落ちる。
場内に流れるOVERTURE、あれ、これは聴いたことがないぞ。
ファイナルスペシャルの予感....。

例によってバンドの景気のいい呼び込みから、タニムラ登場。
赤坂でも着ていたタニムラ曰く「豹柄」の上下。

1 Not For Sale

 ※曲目はレギュラーツアーと同様だけれど、今日のアレンジは
  オリジナルのシングルバージョン。フルコーラス。
  このあたりで早くもしびれる古参のタニムラファン。

2 好きこそものの上手なれ〜がんばれブロークン・ハート〜
  SOMEBODY LOVES YOU〜BLUEじゃいられない〜はじめの一歩〜
  最後のKISS〜パレード・パレード〜好きこそものの上手なれ

 ※「がんばれ....」の前に「こんにちは〜。谷村有美ですっ」と
  ご挨拶。このメドレーも構成は一緒だけれど、パレパレなど
  一部アレンジをいじくって、全体に長めになっている。
  但しこのパレパレ、途中で妙に音程をはずしてしまう。
  (ハモリを失敗したときのよう(笑))
  観客の拍手が綺麗に揃って、聞いていても気持ちいい。

MC>初めてのホール、気持ちがいい&こんなに沢山の人が会いに来て
   くれてhappy。FINALだから随所に新しいところも織り込んでいる。
   今日は目一杯楽しい時間にしたい。
   リラックスして最後まで楽しんでいってほしい。
   (例によって「一粒で二度美味しいメドレー」の話。)

3 生まれかわる気持ち

 ※ひとつぶの涙から入れ替え。前回「しあわせのかたち」ツアーでは
  日替わりピアノ弾き語りコーナーの定番メニューだったが、KAZの
  ピアノ伴奏などバンド付きになると、非常にスケールの大きな曲になる。
  テンポもオリジナル並のゆったり気味だからいいのかな。
  観客は着席して、じっくりの構え。

 ※一旦、曲を終えたあと、バンドは引き続きジャズ風のナンバー。
  その間にタニムラは着替えに下がる。

4 Stay With Me

 ※お色直しの衣装は従来と同様。
  お客さんは座ったまま。KAZが手拍子を促すも反応は薄い感じ。
  この曲をはじめ、何曲かで照明のアレンジが一部変わっている。

5 雪の朝

 ※ハイチェアに座って一息。
MC>早いもので98年も2月になってしまった。「明けましておめでとう
   ございました。うーん、過去形にすると変ねぇ(笑)。改めて、
   明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
   オリンピック開会式をぼーっと見ていて感動した。
  (スノボとスキーの話を少し。)
  (初めての海外レコーディング)
   なにやらヤジを飛ばすお客に「ハイ、即座につまみ出しましょ(笑)」
   愛してるよ、と絶叫するワンパターンの輩をさりげなく無視し、
  「私たちは愛し合っているから今こうしてここでデートしてるんでしょ?!」
 ※このあたりの当意即妙の受け答え、さすがです。

  (東京で種をまき、ガラパゴスで発芽し、ブラジルで初公開し、
   ロンドンでレコーディングしたというお馴染みの前振りのあとで)

6 逢いたくて

 ※伴奏のアレンジが少し変わった。ファイナルバージョンの方が深みあり。

7 LOVE IS OVER

 ※タニムラのピアノ弾き語り。メンバーは座ってお休み。
  アルバム「daybreak」のうち、ライブで唯一未登場だった曲の登場。

 ※曲終了後、タニムラは引き続きピアノの前に腰掛けたままピアノの
  脇にあるスタンドを点灯しようとするが、つかない。何度か試みるが
  ダメ。どうやら電源周りのトラブルか。焦るタニムラ。
  一旦「ついたつもり」で演奏をはじめようとするタニムラ。
  「だからLiveはやめられないのよねぇ(苦笑)」
  そこに観客の女の子から「ゆみさん、愛してるぅ〜」の声。
  「私もよぉ」と応えるタニムラ。すかさず女の子から「ありがと〜」の
  返事に会場も爆笑。「今の愛のパワーを信じて、もう一度やって
  みましょう。私たちの愛が試される時だわ」とタニムラもノッて、
  再挑戦。今度は無事点灯。
 ※この後つまらないヤジが飛ぶが、軽く受け流すタニムラ。
  ライブを楽しむお手並みも鮮やかです。

8 3Call

 ※タニムラのピアノにバンドの伴奏も加わってテンポよく。

9 せめてもの I LOVE YOU

 ※昨年ファイナルのピアノ弾き語りより、このバンドアレンジの方が
  どうも好ましく聞こえるのは、単なる慣れだろうか....。観客総立ち。

MC>今日は会いに来てくれてどうもありがとう。私たちと一緒に
   音楽の世界旅行に出かけましょう

10 二人旅

 ※AメロとBメロの手拍子の切り替え、バッチリ決まる。

11 FACE UP

 ※10,11でレギュラーツアーとは曲順が入れ替わる。
  10では「ふたり〜たび〜」のところでVサインを左右に振る。
  11では「1,2,3で素直になって」を指でカウントアップ。
  なんとなく新しいお約束ができつつあるようで...

12 信じるものに救われる

 ※え、この曲をここでやるの?! じゃぁアンコールは....
  と、すぐに計算してしまうのは、リピーターの悪い癖(笑)
  でも、この歌は本当に私の心を熱くしてくれる。
  替わりに消えたのが「しあわせのかたち」。まぁこれも繰り返し聴くと
  いい曲なんですが....

13 ずっと

 ※♪週末は〜「東京」で待ち合わせてた〜
  さすが5,000人の大合唱。声がよく出てました。
  曲終了後、クラッカーが弾けて舞台の両袖から銀紙テープが降ってくる。
  以上、本編13曲。レギュラーツアーより1曲増。

 ※手を振りながら、ステージを去るタニムラ。


 ※5分ほどの間を空けて、メンバー登場。程なくタニムラも再登場。

MC>どうもありがとう。まだまだ盛り上がっていきましょう。

 ※白いワンピース。これも、赤坂と同じものか。

 ※それぞれに趣向を凝らしたソロプレイでメンバー紹介。
   ドラム、  山下政人(やました まさと)
   ベース   渡辺 茂(わたなべ しげる)
   ギター   岩見和彦(いわみ かずひこ)
   キーボード 中村康就(なかむら やすなり)「RED SNAKE,COME ON」(笑)
   キーボード 加藤和宏(かとう かずひろ....って漢字が違ったかな)
   サックス  藤陵雅裕(ふじおか まさひろ)

  「そしてボーカルはぁ」「たにむら ゆみぃ」というお約束の
   やりとりの後、タニムラも久しぶりにピアノソロプレイを披露。

E-1 FEEL ME

 ※心おきなくカモンする。多少歌詞を間違えたって気にしない(笑)。
  それにしても、変な合いの手が入るようになっちゃったなぁ。

E-2 今が好き

 ※何がどうしたのか、途中で歌詞が滅茶苦茶。
  バンドも一旦演奏を止めかけるほど。
  その後はプロンプター?に頼りっきり。
  この一瞬、ものすごい興ざめしたのだが....

 ※KAZと藤陵以外のメンバーがステージを去って....

MC>沢山のことを話したいけれど、言葉では足りない。
   お馴染みの「Not For Sale」「浮き沈みの激しい芸能界で」という話。
   まだまだやっていないことがある。
   アルバムも楽しみに待っていてほしい。
   春からリリースが立て込むよ。
   人生は一瞬一瞬の積み重ね。隣にいる大事な人を大切に。

E-3 tonight

 ※E-2とは対照的に、この「tonight」が絶品。背筋がゾクゾクした。
  私の見たタニムラLIVE史上、最高の1曲なり(と言いたいくらい)。
  歌が終わり、ピアノとサックスの音が聞こえなくなっても
  しばらく拍手をしたくなかった気持ち、わかってもらえますか?
  拍手をしたら、そこで終わりなんだよね。もっとこの時間を
  続けてほしい。だから手を叩けない。叩きたくない。
  こんな風に思ったのは、本当に久しぶりのこと。


タニムラのナマ声で「どうもありがとぅございました。またねぇ」が
ホールに響きわたったのが20時47分。
またもフライング気味の三本締め....

☆全体を通じて....
10周年のファイナルを飾るにふさわしい、なかなかの好ライブでした。
 部分を見ると不満もあるけれど、トータルとしてのライブの楽しさを
 満喫いたしました。
 なんだか、もうこれ以上タニムラのライブを見なくてもいいような気さえ
 しています。今の時点ではここまでしか言葉にならない。
 少し時間をおいた後、整理できれば、と思います。

☆蛇足ですけど

ファイナル「限定」グッズはテレカとポスター各2種なり。

音響のいいホールなんだけど、高音の伸びがもう一つ。折角のホールの特性を
PAが活かしきれていないのは何とも もったいないお話です。

1998年Indexへ
Topへ
著作権情報 : SAKAGUCHI toshihiko toshicha@anet.ne.jp