97.11.09 加藤いづみ HMV天神店
小倉・福岡ツアー2日目は、地元AM局へのゲスト出演。で、番組中に
ミニライブも生放送しちゃおうという、何とも贅沢な企画。
「RKB スーパーヒットコレクション」という毎週日曜日 12:10〜
16:55 生放送のカウントダウン番組です。普段はスタジオからの
放送ですが、この日はHMV天神店特設ブースからのOn Air。
番組の冒頭に、さっそくいづみちゃんが呼び込まれます。
今日の服装は、青のチェックのシャツにえび茶のパンツ。
足元は例によってブーツです。
おなじみになった『Sad Beauty』にまつわる諸々のお話(研さんと
わかれて新たな人々と作り上げたアルバム、タイトルの意味等々)を
10分ほどして一旦退場します。
途中、アナウンサーが「さっきから随分綺麗な方が見ているなぁと
思っていたら、マネージャーさんなんですね」と、観客に混じって
いづみちゃんを見つめる組橋サンを持ち上げる一幕も。
で、ミニライブは14:30から。店内奥のイベントスペース(かなり狭い)
ところにセッティングされています。14時頃まではあまり集合状況が
よくなかったのですが、時間が近づくにつれて押すな押すなの大盛況。
開始15分前にギターの中野督夫さんが登場。混雑ぶりを見て、「観衆の
前の方は座るように」ときっちり仕切ります。で、最前列に座りこんだ
私のところにつかつかと歩み寄り、「を、また来たな。これを
あげよう」と特製のネーム入りピックをくださるではありませんか。
そして、間髪いれずに「『シャンプー』やるからな。いいね(笑)」
・・・・これはもう、やるしかないでしょう(笑)。
話が見えず、眼が点になっている周囲のお客さんにも督さんのギターに
あわせて解説し、後はいづみちゃんの出番を待つだけです。
予定どおり14:30過ぎにアナウンサー氏に呼び込まれていづみちゃん登場。
い>今日はぁ。加藤いづみです。すごい人ですねぇ(笑)。うれしいですね。
日曜日だし、いいお天気だし・・・・。
短い時間ですが、加藤いづみの世界に触れてほしいと思います。
じゃ、まず懐かしい曲から歌いたいと思います。
1 シャンプー 〈例によっていづみちゃんのピアニカ〉
(大勢の人が参加して「コーラス」大成功。吹き出すいづみちゃん。
ああ、生放送なのに(汗))
い>なんだかいいですね、この雰囲気(笑)
督>手拍子も決まったし。リズムがいい。ノリがいい。
い>わたしとね、ギターの中野さん、督さんはね・・・・「督さん」って
(呼び方が)ピッタリのキャラクターでしょ?
督>いづみちゃんのお父さんみたいなものですからね(笑)。「父です」
い>(笑) 昨日福岡に来たんですけれど、夜はまた、美味しいものを
食べたんです。私はよく眠らないと、やっぱり声も出ないし、
早めにホテルに帰って休んでたんですけど、他の人たちは抜け出して
督>やっぱり博多に来たら屋台のラーメンやスジも食べたいし。
い>私も食べに行きたかったぁ。ラーメンまだ食べてないんです(ムキになる)。
督>やっぱりスジ、スジでしょう(「シャンプー、するする」のノリで)
い>何を言ってるんですか(笑)・・・・あ、失敗しました。今これ、ラジオの
生放送で流れていて、みんな聴きながら「この場所に来たかったなぁ」
とか思ったり、「加藤いづみってこういう歌を歌っている人なんだ」って
思う人もいると思うんですけど、きっとそれ以上に「督さん」という人を
見たい人が多いんじゃないかと(笑)
そんな楽しい夜も過ごして、空き時間にはしっかり買い物も済ませて
十分に楽しみました。もう帰れる態勢ですね(笑)
督>後は帰りに明太子をお土産を買って。
い>ラーメンと明太子を買ってねぇ(笑) なんか、食べることと買うこと
ばっかりです(笑)。
さっきも言いましたが、10月17日に「Sad Beauty」というアルバムが
でて、ジャケットも今の私とは違った雰囲気で、「ああ、何か変わったな」
ということは分かってもらえると思うんですけど、中身もね、今までとは
違う感じです。新しいスタッフと作って、新しい人と出会えば新しい自分が
発見できるという、当たり前のことを改めて感じた作品です。
やっぱりいろんな人に出会って、人に影響されてどんどん変わっていく
部分と、「そんなにかわらないよぉ」っていう芯の部分、あるでしょ?
そういう部分が面白く入ったアルバムですので、詞はちょっと切ないのが
多いんですけど、今ちょっともやもやしている人に是非プレゼントしたいな
という気持ちで作りました。じゃ、その中から。カーネーションの直枝さんに
作ってもらった曲を、今日は督さんのギターでしっとりと聴いてもらいます。
2 君がいた夏の日
い>10月1日に『木枯らしを抱きしめて』というシングルを出したんですが、
次はそれのカップリングに入っている『みんな夢の中』という曲を
カバーしたので聴いてもらいます。昔、高田恭子さんが唄った浜口
庫之介さんの曲なので、たぶん聴いたら分かると思います。CMでも
よく使われるような、とてもいい昭和のメロディーという感じで、
これもアルバムに参加してくれたカーネーションの直枝さんのアイディアで
「是非この曲をカーネーションの演奏で加藤いづみにカバーしてほしい」って。
詞はさらっとしているようで、結構えぐいこと、女の情念みたいなものを
歌ってます。分かりますか? 男の人は頬を赤らめてますが(笑)。
女の人の強さとか弱さとか、そんなことを思いながら聴いてください。
3 みんな夢の中 〈これまたいづみちゃんのアコーディオン〉
番組のライブ生放送はここまで。しかし、ライブはまだ続きます。
い>いい曲でしょ。そういうことで、この様子はラジオの生放送で
流れていたんですが、もう終わりました(笑)。いつもの私に戻って、
うそうそ(笑)
督>昔のにもいい曲ありますねぇ。僕は・・・・もう喋ってもいいよね(笑)
(『シャンプー』のあと喋りすぎて、マキが入ったことを気にする督さん)
い>もう全然大丈夫(笑)。こんなに変わるんかいって(笑)
督>日本のいい歌を歌える人って僕は少ないと思うんです。いづみちゃんが
これからもこういう歌を発掘してってわけじゃないんだけども、
若い人って知らない人もいるからね。
い>カバーアルバム出したいんです。
督>今、実は楽屋でね(ギターをつま弾く督さん)
い>(観客に向かい)昨日、「ラブラブ愛してる」見ました?
香取慎吾クンが出ていて、自分のお気に入りを歌うんですけど、
何を歌うのかなって見ていたら『大きなノッポの古時計』をね。
「ああ、無茶苦茶いい曲だな」って、ちょっと歌ってみましょうか。
4 大きなノッポの古時計
(督さんが控えめなコーラス。途中からはお客さんも合唱)
い>えぇ曲やぁ。こんなことをいつも私たちは楽屋でやってるんですよ。
インストアならではですねぇ。
督>これもまたいずれ、フルサイズでね(笑)
い>昔の曲も綺麗なのが多くて、感動するんですけどね。
督>アンケートなんかで、みんながいづみちゃんに「あの曲を歌ってほしい」
とか書いておくといいんじゃないの?
い>この間東京でやったライブでは、オフコースの『秋の気配』を唄ったり
したんです。なので、いつかやっぱりカバーアルバムをね。
ラジオからふっと流れてきて「誰の曲だろう?」っていうよりも、
「あ、加藤いづみ」って分かる歌を歌っていきたいという気持ちは
デビューの時から変わらないし、そういう意味でカバーは、自分に
自信がないと出せないし、でも本当に「歌が好き」っていう気持ちで
そういうアルバムを作りたいし。そういう時が来ましたら、聴いてください。
督>かっこいい。アルバムを出したばっかりなのに、次のアルバムの話を
しちゃっているいづみちゃんに拍手を(観衆盛大な拍手)
い>ありがとう。年末のライブは東京と大阪だけなんですけど、もしちょうど
東京にいるとか、クリスマスだから行ってみようという人がいたら、
遊びに来てください。じゃ、最後の曲を、心を込めて歌います。
5 木枯らしを抱きしめて
い>どうもありがとうございました。ギター、中野督夫さん(拍手)
督>ボーカル、加藤いづみさん(拍手)
これで約30分のミニライブはお開き。少し休んだ後、30分ほど番組に登場。
チャートの曲になにがしかのコメントをしたり、雑談したりしてました。
で、最後にはリスナー向けにオルゴールのプレゼント。
縦10センチ、横20センチ、高さ5センチくらいの木目調の箱、蓋を開けると
例のジャケ写が小さく入っていて、『木枯らしを抱きしめて』のサビが
流れる仕掛けになっているようです。
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