97.11.08 加藤いづみ HMVキャナルシティ店

場所を福岡に移しての九州シリーズ第2段。

店内で5分ほど「Sad Beauty」にまつわるトーク。
内容は既におなじみの、研さんから離れた話、タイトルの話。
その後『木枯らしを抱きしめて』のクリップを流し、一旦その場は
お開きになります。

20分ほど明けて、キャナルシティ内のオープンスペースでミニライブ。
屋根はあるけれど、風が通り抜けて爽やかな広場です。
広場自体は地下1階ですが、1〜3階からも広場が見えるという状況。
17時過ぎですが、さすがは西国、まだ明るいです。時報直後に噴水が
ぶわぁーっと出て、それが落ち着いた頃にいづみちゃん登場。
かなり大勢のお客さんが見つめています。

い>こんにちは、と言うかこんばんわですね。加藤いづみです。
  福岡で唄うのはすごい久しぶりです。
  今までいろんな場所で唄ってきましたが、水辺で唄うのは
  初めての経験で(笑)、さっきの噴水も無茶苦茶すごかったですね。
  紹介します。ギター、中野督夫さんです。
督>こんにちは。中野です。いいところですねぇ。
い>いいところですね。私はここに来てから(ふと周囲を見回すと)
  うわ、2階にも3階にも人が! をーい(笑)
督>いづみちゃんが休んでいる間に(キャナルシティ内を)ぶらぶら
  してきたけれど
い>何日あっても足りないくらいらしいですね
督>(目の前の池を指さして)そこ、落ちないでね。さっきも
  女の子が落ちて、僕が上げたんです(勿論、大嘘です)
い>(真に受けて)危ない危ない。見とれていると危険ですね。
督>(私を指さし)彼なんか一番危なそうです(笑)
い>(ようやく冗談だと言うことに気づき)何を言ってるんですか(笑)
  じゃ、「加藤いづみをはじめて見たよ」という方もいらっしゃるかも
  しれませんが、短い時間ですが是非加藤いづみの音楽に触れていって
  ほしいと思います。じゃ、まず懐かしい曲から。この中の半分くらいの
  人は、「この曲、聴いたことある〜」って思うかな。聴いてください。
  よろしかったら手拍子などお願いできますか? ありがとう

1 シャンプー(またも怪しげなコーラス(笑)。今度は心の準備が
  できていたのか無難に歌い始めるいづみちゃん。ところが間奏の
  ピアニカの入りをとちってしまう。心の動揺の原因は・・・・)

い>どうもありがとう。『シャンプー』という曲なんですが、これは
  結構昔ですね、4〜5年前にCMで流れていた曲なんで、久しぶりに
  唄ってみましたけれども。
  なんか、土曜日の夕方と言うことで
督>人が多いねぇ
い>人も多いですけども、お子さま連れの家族が結構見えたりとか。
  私のコンサートだと夜なので、お父さんお母さんはどこかにお子さんを
  預けて見に来たりとかするんでしょうが、それだけで和みますね。
  あとね、上から見られているの。すべて見られているんで、悪いことは
  できないなぁという感じで(笑)。
督>いづみちゃん、せっかくですからギター弾いてみますか?
  ねぇ皆さん。いづみちゃんのギター弾き語りを特別サービスで。(拍手)
い>特別サービスって言ってもね、私、ギター、人の前で弾いたことが
  ないんですよ(笑) 
  (と言いつつ、結構嬉しそうな表情で督さんの席に移動しギターを構える)
  ちょっと今日は特別にね、10分くらい練習したんです。
  聴いてください。(コードをいくつか押さえて音を出すいづみちゃん)
  ざわざわしててください。真剣に聴くようなものじゃないんです(笑)
  人前で一回も弾いたことないんですから
督>手拍子いりますか?
い>いりません。惑わされてしまいます。

  (ふーっと大きく息を吐き、危なっかしい手つきで)
  『♪秋が香る〜 ビール〜・・・・』
  (それでもなんとか最後まで弾き、唄います)
  どうもすみませんでした(笑)
  なんか福岡のみんなに、私を知らない人ばっかりですよねぇ。
  少しでも分かってもらいたいと思って練習したんですけど、
  失敗に終わってしまいました(笑)
  きっとこれは、二度と人前では、やることはないと思いますぅ(笑)。

ひとしきり「秋が香るビール」の話で盛り上がるいづみちゃんと督さん。
曰く、「日本列島の北から秋が来るので、このビールの発売も北の方から
順番らしい」「在庫がなくなり次第、CMも打ちきられる」
「(督さんの住んでいる)横浜ではまだ在庫があるようだ」・・・・etc.

い>缶の画像だけ2年前のものだけ差し替えられているんですね。
  2年前の自分を見るのってちょっと恥ずかしいです(笑)。
  「髪型がちょっと変」「服もこんなの着てないし」なんて(笑)
  まぁみなさんには元気だってことが伝えられたんではないかと思います。

い>えーっと、アルバムが先月17日に出ました。気になる方は是非
  聴いてもらいたいと思います。じゃぁそのアルバムの中から

2 君がいた夏の日

い>ありがとうございました。今日は督さんのギターでしっとりと
  お届けしたんですが、アルバムでは「カーネーション」が参加して
  くれていて、また違った感じで入っていますので、「是非」聴いて
  いただきたいと思いますぅ(「是非」に力が入ってました)。
  (日が落ちて暗くなってきました。風が少し吹いて心地よい)
  寒くなってきましたねぇ。(その雰囲気に満足そうないづみちゃん)
督>(スタッフと打ち合わせをしつつ)この噴水、いきなり出ないですよね?
  照明とかライトアップとかされて、いいなぁ。
い>でも、しぶきとか飛んできて歌どころじゃないかもしれない(笑)
  次の歌はシングルのカップリングの歌を歌いたいと思います。
  今日初めて「加藤いづみ」を見たお父さんお母さんも、この曲は
  知ってると思います。カバー曲で、高田恭子さんが唄っていた、
  「昭和の歌謡」って感じでいい曲ですね。
  サビの歌詞なんかすごいですよね。身も心もあげてしまったのに、
  「どうせ夢の中」って言ってしまう女って・・・・
督>怖いねぇ(笑)
い>女の人の情念が込められている曲なんで、女性は共感しながら、
  男の人は心して聴いてください(笑)
督>(我々最前列組の男性陣を指さしながら)
  男は覚悟しながら聴くんだぞ(笑)

3 みんな夢の中

督>いい曲ですねぇ。
い>たぶんみんな聴いたことがある曲だったと思います。
  こういう曲って、静かなライブ会場で唄うよりも、こうして
  ザワザワしているところで唄うとね、無茶無茶悲しかった(笑)
督>途中でね、子供が泣いているし
い>「もう、お母さん我慢できないよぉ。2曲までは我慢したけど
  帰りたいよぉ」って言っている子供もいると思うんですけどね(笑)
  お父さんは「でも、加藤いづみ、聴いてみたいなぁ」って、でも
  「(子供は)もう嫌だよう」って言って。
  (ここの鍵括弧内は、いづみちゃんが声色を使ってます)
  次が最後の曲になりますからね。あ、でも寝てる子もいますね。
  よかったぁ。さっきHMVでお喋りしていたら、いきなり
  泣き出した赤ちゃんがいてね(笑)
  なんか複雑な気持ちになってしまいました。でもその後、歌を
  かけたら喜んでくれてね。
  あ、5時半になったら小さい噴水が出るんですって。大丈夫?
督>(スタッフに)音するの? じゃ、噴水が出たら曲始めようか。
い>私、いつもしゃべりが長すぎるんで、マキで行かないと・・・・(笑)。
督>噴水が出たら、バーンとイントロ行きましょうか。
い>今日、特別の演出と言うことで。じゃ、噴水が出たらシングルの
  曲を歌います。これはね、今までで一番好きな人、比べられないと
  思うけれど、カップルでいる人はその相手の人のことでいいですし、
  そういう恋愛を思い出しながら、最後に唄いたいと思います。
  (一瞬、間が空いて噴水が吹き出す)

4 木枯らしを抱きしめて
  (時折噴水が大きな音を立てるので、ちょっと気になるいづみちゃん)

い>どうもありがとうございました。ギター、中野督夫さん(拍手)
督>ボーカル、加藤いづみさんでした(拍手)
い>コンサート会場って、水とか使えないので、こういう演出で歌うのって
  ちょっとうるさかったけど、嘘うそ(笑)、歌うことは貴重でした。
  ありがとうございました。

以降、サイン&握手会。終了にあたって、いづみちゃんの一言。

い>久しぶりの福岡でした。「待ってました」と言ってくれる人が一杯いて
  すごい嬉しかったです。最高の演出もあって歌が唄えて、このことは
  一生忘れることができない水の演出だったと思います。
  どうもありがとうございます。またライブで来たいと思いますので、
  その時は遊びに来てください。ありがとうございました。

いづみちゃんは昼間の服装にレザーのジャンパー。組橋さんもえび茶の
コート姿。いづみちゃんの写真を撮ろうとする人が多く、組橋さんは
それを制止するのに大忙しでした。サイン会自体はなかなかの盛況。


同じ場所で19時から馬場俊英のミニライブがあったのですが、こちらは
ほんとに淋しいお客さんの数、でした。

1997年Indexへ
Topへ
著作権情報 : SAKAGUCHI toshihiko toshicha@anet.ne.jp