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Breath Therapy Report


ブレスワーク4回目

今まで、セラピーが終わると嬉しくて楽しくて・・・ところが、今回はちょっと様子が違いました。

昼間は普通に過ごしていたのですが、夜になると前回のブレスワークで見た、黒い星が砕けていくイメージが脳裏に焼き付いて離れず、思い出すと寂しくて、いつもは落ち着くはずのうつ伏せ寝で「ふえぇぇ〜・・・・」とぼろぼろ泣き寝入り。同居人さんには「ふとん泣き症候群」と命名され頭を抱え込まれる程、寝る前にぐずるのが続きました。決してぐずって困らせたくはないのに涙が止まらない・・・

数日後、流行の風邪で発熱してしまいました。食べられない、からだの節々が痛む状態が5日間。さらに歯まで痛くなってきました。流石にこの期間は泣く余力もなく、ずっと寝ていました。手持ちの薬を服用し、無事に熱も下がりました。病院?行かずじまいですよ勿論(笑)

・・・でも、今度は病気は治ったはずなのに、動けない。病み上がり感覚とはひと味違って、ひたすらに眠い。やたらめったら疲れる。頭で考えていた程、からだが動かなくなっている事に気付いたのでした。相方の言う通り「実年齢なでっかい頭の小さいからだな○才児」になってしまった気がして、子どものからだで、えっちらおっちら日々を自転車操業しているような、そんな感覚。
どうにか出勤はしたものの、お出掛けや、習い事は疲れてしまって総キャンセルしてしまいました。
風邪が治ってしまうと、また寝る前にぐずる、拗ねる、だだをこねる。逆に、真夜中に踊り出したくなる位元気になってしまったり・・・
正直「大変な事になった!?」と思いました。自分は本当に「お子ちゃま」なのだ、と自覚せざるを得ませんでした。そして、動けない自分が腹立たしい。自分で自分に怒りを覚えていました。同時に、あの黒い星と同じように、自分自身も砕けてなくなってしまう気がして不安でなりませんでした。怒ったり泣いたり、実に忙しい2週間でした・・・

さて、4回目のカウンセリング&ブレスワークです。上記の内容を一気にお話してしまいました。
「浄化が始まったんですねぇ」・・・泣くのも、熱が出るのもこころのいらないものが外へ出て行くプロセスなんです、と中野さんのお答え。夜中に踊り出したい程元気になるのも、からだの言う事を聞いた方が良いです、少し動いてみてはどうですか、とのこと。
ところが・・・同居人さんはちょっとの事でも、例えば私が夜中にトイレに立っても侍のごとく目を醒ます性質。せめて夜泣きしないようになりたいんです、と私は答えました。でも、解決法は自分が気が済むまで泣いたりだだをこねるしかないそうで・・・それならせめて寝る前じゃなくて昼間にこっそりと何とか、と無茶な注文を付けてみたり・・・「ご主人の前で泣きたいのかも知れませんねぇ」と言われました。

すぐに疲れてしまって思うように動けない事もお話しました。これも休める時に極力休む方がいいのだそうです。ちょうど次動く時への準備のようなもので、からだがエネルギーを貯えたがっている状態なのだそう。
あと、自分が「お子ちゃま」と自覚した事、子どもな自分がどうしたら大人になるのかを考えてみた話をしました。風邪を引いている間、身近な「大人」の同居人さんをこっそり観察しておいたのです。「同居人さんは『自分の身の丈を知るこっちゃ』と言います。今までの自分は缶に詰められていて、少し、外に出てみたけれどまだどう動いて良いのか分かりません」とか、「自分が変わらなきゃならない、大人になるのも、病院に行くのも決断しなければならないんだと思う」と色々思いつくままに一杯話をしました。やっぱり焦っているのでした。
「なぜ今、『子ども』になっているんでしょう?ちゃんと子どもの時にだだこねたりしていたし、夜泣きが激しくて祖母に小児はりに連れていかれた事もあったんですが」「・・・適切な対応がされていなかった可能性はありますね」との事。そう言えば、小さい頃の私は、理由は良く分からないけれど、とにかく大人になりたくなかった。年齢がいい大人になって・・・今度は無い物ねだりをしているのです。
「今はまるで自転車操業状態で、生活するのが大変なんです」と言うと「それだけ、あたまが子どものからだをひっぱたいて怒って、今まで動かしてきたんですよ」
・・・そうです、特に学生の頃はオーバーワークや体力の限界突破が得意でしたから(^^;)

「まだまだ泣く事が必要なようですね」と・・・一体私のこころのなかには何がどの位詰まっているのでしょう・・・

ブレスワークが始まりました。始まると耳がじんじんしてきて・・・あれ?
からだが全然痺れてこないのです。代わりにと言っては何ですが、肩と背中が酷く痛くなってきました。肩甲骨が外側にもげそう。ワタシは幼い時に事故で肩を傷め、肩の可動域が若干狭い&肩凝りが凄いのでますます痛い。うつ伏せになったり転がったり・・・痛くない方法を探すようにマットの上をころんころんと転がっていきました。
するとからだは伸びをしたり、縮んだり・・・勝手に動きだしました。腹筋を波打たせたり、肩をクルクル回したり。私自身が力を入れて動かそうと思っている訳ではないのですが、しっかり前に回ったら後ろにも同じ回数だけ回る。一方を反らせたら反対側も。前後左右、同じだけ動くので、だんだん面白くなって来ました(笑)。「そう言えば、こないだ夜中に踊りたくなったとき、『寝ないと大きくなれないんだよっ』なんてからだに言い聞かせて怒ってたけど、本当はこんな感じで動きたがっていたんだなぁ」と改めて気がついたのでした。
やがて、動くのに疲れたようにからだはうつぶせ寝になって止まりました。でも、自分で叩いたりしてみましたが、肩の痛みは治らない。あうぅ・・・

その時、中野さんが背中をぽんぽんと撫でて下さいました。私は無意識の内に肩と背中に相当な力を入れていたようでした。ちょっと落ち着きました。
すると・・・あたまの中にメッセージ、とでもいいましょうか。言葉が浮かんで来ました。
「おおきくなるよ・・・おおきくなるよ・・・」
あぁ・・・からだが大きくなりたがっているんだ、と私はぼんやり聞いていました。小さいままだと大変だもの。今も自転車操業状態、生活するのにすぐ疲れるもんね。
断続的にその言葉はあたまの中に響いていたのですが、徐々に声になって、耳で聞き取れる状態になって来ました。
「おおきくなるよぅ・・・おおきくなるようぅ・・・」
良く聞くと、それは子どもの泣き声なのでした。おおきくなりたいのに、おおきくなれないよぅ。いやだよぅ、いやだようぅ・・・えーんえーんえーん・・・・・・

ぼんやり聞いている場合じゃない!これはまぎれもなく自分の声。大きくなれない「お子ちゃま」の声なのでした。そして、私のあたまの考えで、泣かせているんだ、と気がついたのです。
私は一生懸命に謝りました。ごめんね、ごめんね・・・。少しだけど、また涙が出ました。
ちょうどセラピーの終わり頃だったと思います。小さい子どもの影の映像が見えました。
「ごめんね」という声が聞こえたのか、その小さい子どもの影は一言「ありがとう」と言ってすうっと消えていきました。

セラピーが終わって「今どんな感じですか?」と中野さんに尋ねられ、自分の中の大きくなれない子どもが泣いていて、自分のあたまの考えが虐めて泣かせていた事、謝ったらありがとう、って言ってました・・・と答えました。
「子どもの自分と、対話が出来たんですねぇ」・・・自分の子どもの頃をイメージして、お話する事を勧められました。これなら昼間でも出来ます。(^^)
でも・・・まだまだ泣く事が必要な気がしました。あの、子どもは大泣きしていたから。せめて次のセッションまでには夜泣きしないようになりたいな・・・と思いつつ。

からだが凄く動きたがっていた事をさらに自覚したのはセラピーの翌日。全身が筋肉痛でした(笑)


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Written by Shinsaku Nakano <shinsaku@mahoroba.ne.jp>
Last Update: 2005/01/01