損害保険(普通傷害保険と個人賠償責任担保特約について

生命保険の対象が人であるのに対して、損害保険は物、人が対象になります。

普通傷害保険(基本となる傷害保険)

被保険者が日本国内または国外において、急激(突発的)かつ偶然な外来の事故によって傷害(けが)を被り、その直接の結果として、死亡したり負傷した場合に保険金が支払われるものです。

特約の付いていない普通傷害保険では保障されない事例として次のようなものがあります。

・病原性大腸菌により生じた食中毒(O157感染による場合など)

・スカイダイビングなど危険な運動を行う場合(その結果生じたけが)

・地震、噴火、津波によるけが

・マラソン中に心臓発作を起こして死亡

など

住宅総合保険の「個人賠償責任担保特約」

例えば、住宅の賃貸借契約を結ぶときに、よく住宅火災保険か住宅総合保険の契約もいっしょにするという場合があります(賃貸の仲介業者が保険の代理店を兼ねており、当然のごとく加入してもらうというケースがあります)。あまり意識せずに契約していることが多いのですが、その中で、住宅総合保険について「個人賠償責任担保特約」がついているものがあります。

住宅火災保険の場合、その賃借している建物やその建物の中にある家財に損害が生じた場合(特に火災による)に補償される(住宅総合保険の場合は、建物の外部からの衝突による損害、水もれ、一定の場合の盗難なども補償されます)というイメージがありますが、この「個人賠償責任担保特約」がついている場合は、日常生活に起因する偶然な事故も補償され、その被保険者の範囲は、本人のみならず、配偶者、生計をともにする同居の親族も含まれ、意外なところで補償されたりします。

個人賠償責任担保特約で担保される損害例

・自転車で歩行者をはねてけがをさせた。

・飼っているペットが近所の人にかみついてけがをさせた。

・子供が遊んでいて、隣の家の窓ガラスを割ってしまった。

など