平成10年1月31日朝日新聞より

自宅や会社から、インターネットを使って、内容郵便が送れます。

郵政省は2月1日から、札幌市で実験を始め、早ければ来年度からの実用化をめざす。

内容証明郵便を出すには、これまで郵便局まで出向く必要があったが、実用化されればその手間がはぶけるようになる。

実験には、法律事務所や民間企業、公的機関の職員ら150人が参加する。専用のソフトが組み込まれたパソコンと、本人であることを証明するICカードが配布され、それを利用して文書を作り、インターネットで札幌中央郵便局宛てに送る。郵便局で印刷して、内容証明郵便として、相手に配達する。

差出人には、受領したという確認がインターネットで送り返される上、印刷した文書も郵便で返送される。

現行の内容証明は、差出人が3通用意して郵便局に出向いて証明してもらい、1通を送り、1通を本人が持ち帰り、残りは郵便局で5年間保管している。これが電子内容証明になると、郵便局は文書ではなく、コンピュータで保存する。3通同じものかどうか、確認する作業が省け、郵便局のコスト削減にもつながるとしている。