WindowsXP スキルアップ講座

消せないファイルを消す
要らなくなったファイルの中に、削除をしようとしても、「ほかの人またはプログラムによって使用されています。」というメッセージが出て消せなくなる事があります。これは、そのファイルを使用しているアプリケーションがファイルを一時的な削除禁止にしたためです。アプリケーションを正常に終了させて、一時的な削除禁止を解除してあげれば、通常は削除できます。しかし、それでもうまく消せない場合、Windows98まではMS-DOSモードで起動して削除することが出来たのですが、XPではMS-DOSモードが無くなってしまいました。ここでは「それでも消したい」場合に有効な方法を紹介しています。

お手軽な方法から順番に、なん通りかの方法を紹介します。なお、それぞれ「削除」のみでなく、「移動」の場合も適用できます。

1.再起動する

パソコンを再起動することで、一時的な削除禁止のほとんどは解除されます。

2.再インストールする

消せないファイルがアプリケーションソフトの構成ファイルなのであれば、該当のアプリケーションを一度インストールして、次にアンインストールすることで消せたり、勝手に削除されたりします。

3.削除ユーティリティを使用する

http://member.nifty.ne.jp/T_sugiyama/
上記URLから、『Reboot File Deleter』をダウンロードし、このユーティリティを使って消す。自動的に起動するアプリケーションが、一時的な削除禁止にする前に消してくれます。
削除ではなく移動したい場合、ファイルを移動させたい場所にコピーしてから元ファイルを削除しましょう。Windowsの「移動」とは「コピー後に元ファイルを削除」することです。

4.SafeModeで起動する

「スタート」→「ファイル名を指定して実行」で「msconfig」と入力し、okを押す。
システム構成ユーティリティが起動するので、「診断スタートアップ」を選択してokを押す。
再起動すると、(ほぼ)SafeModeになるので、この状態で消したいファイルを消す。
ファイルを消した後、システム構成ユーティリティで「通常のスタートアップ」に戻しておくのを忘れずに。

5.コマンドプロンプトから削除する

マイコンピュータ、エクスプローラなど、全てのプログラムを終了させておく。
出来れば再起動する。
「スタート」→「全てのプログラム」→「アクセサリ」→「コマンドプロンプト」をクリックする。以下のように入力する。
DEL <削除したいファイル名をフルパスで>
そしてエンターキーを押すと、ファイルが削除される。

6.同じ種類のファイルが、いくつか消せなくなる場合

関連づけされているアプリケーションが原因だと推測されるので、アプリケーションを停止もしくはアンインストールする。
該当のアプリケーションの探し方
  1. エクスプローラーの「ツール」メニューから「フォルダオプション」をクリックする。
  2. 消せないファイルの拡張子を探し、クリックすると、画面下に関連づけられたアプリケーションが表示されます。

6の備考:根本的な対策

AVI形式のファイルで発生した場合は、以下のURLの手順で解決します。
http://pcweb.mycom.co.jp/column/winxp/winxp051.html
要約すると、レジストリの「HKEY_CLASSES_ROOT」→「CLSID」から「{87D62D94-71B3-4b9a-9489-5FE6850DC73E}」を探して、削除すればいい。