インターフェースと転送速度

各インターフェースによる性能差についての情報を探したのだが、資料によって書いてあることがバラバラだったので、自分でJIS規格等から調べてみました。単位をMB/sに統一したため、一部数値のまるめを行いました。

インターフェース
一般名称
BUS幅
(bit)
最高転送速度
(Mバイト/秒)
正式名称 備考 主用途
シリアル 1 0.014 RS-232C 規格上は0.125MB/sまで規定されているが、PCでは使われない。 汎用
パラレル(初期規格) 8 0.15 セントロニクス 最近ではECP/PPPもサポートする。 プリンタ
パラレルポート(ECP) 8 2 IEEE1284-1994 1ポートへ複数台の接続をサポートする。 プリンタ
パラレルポート(EPP) 8 8 IEEE1284-1994 現在はECP/EPP/セントロニクス互換の3モードを備える。 プリンタ
USB 1 1.5 USB1.0/1.1 バスからの電源供給が可能。PCインターフェースの統一目的 汎用
USB2.0 1 60 USB2.0 CDやHDDなど、高速デバイスにも対応し、真の統一を目指す。 汎用
ATA 16 16.7 IDE 複数の転送速度モードがある。 ディスクドライブ
UltraATA/33 16 33 IDE 33MモードはATA-4で定められた新しいモードの一つ。 ディスクドライブ
UltraATA/66 16 66 IDE 66MモードはATA-4で定められた新しいモードの一つ。 ディスクドライブ
UltraATA/100 16 100 IDE 100MモードはATA-4で定められた新しいモードの一つ。 ディスクドライブ
Serial ATA 150 ATAコマンド互換のシリアルインターフェース。規格策定中。
SCSI 8 5 SCSI-1 現在SCSIと呼ばれているのは、ほとんどがSCSI-2なので注意。 汎用
FastSCSI 8 10 SCSI-2 SCSI-2には、バス幅(転送レート)2倍のワイド版もある。 汎用
Ultra SCSI 8 20 SCSI-3 SCSI-3には、バス幅(転送レート)2倍のワイド版もある。 汎用
Ultra2 SCSI 8 40 SCSI-3 SCSI-3には、バス幅(転送レート)2倍のワイド版もある。 汎用
Ultra3 WIDE SCSI 16 160 SCSI-3 ワイド版オンリー(のはず)。PCでは使われない。 汎用
Ultra160/m SCSI 160 SCSI-3 ダブルエッジクロッキング技術を使用。 汎用
Ultra320 SCSI 320
Fibre Channel 1 200(100〜400) SCSI-3 光ファイバを用い、10kmの伝達可能 ネットワーク
IEEE1394/iLINK 1 50 IEEE1394-1995 デジタルビデオなどで普及し始めている。電源供給一応可 PC/家電
IEEE1394b 1 400 IEEE1394b IEEE1394の高速&パワーデバイス版。 ネットワーク
IrDA 1 0.144 IrDA1.0 赤外線通信。低速で、コードレスキーボードなどに使用される。 PC汎用
IrDA 1 0.5 IrDA1.1   PC汎用

注:USB1.1に対してUSB2.0、ATA/33に対してATA/66、SCSIに対してSCSI2など、上位の規格になると、(規格上)ケーブルも上位品質のものに変更する必要がある。

注:ほとんどのインターフェースは、表記載の転送速度を最大に、より低速なモードへの切り替えを適宜行っている。理由は、転送に余裕があり、高速モードにする必要がない事や、ホストもしくはデバイスが低速なモードしかサポートしていない事による。

注:正式名称の欄は、特にIDEとSCSIの名称は、他の名称で呼ばれることもあり、必ずしも正式な名称とは言えない。JIS規格で定められた名前が世界で通じるわけでもないのだ。