IEEE1394インターフェースカード

I-O DATA 1394-PCI3/DVC

2002年5月4日

I-O DATA製品は、昔からユーザーに安心して使用してもらうような配慮がされており、海外調達製品であってもかならず日本語マニュアルを用意するなどの配慮が嬉しい。今回のIEEE1394カードは、カード単品モデルと、型番末尾に「/DVC」の付いたUlead社のソフト添付モデルがある。動画周りの機能はまだまだWindowsXPでも整っていないため、安定したソフト添付モデルを選んだ。

特徴

付属品

IEEE1394バスパワー規格について一言

特徴の供給電源について。IEEE1394ポートから電源供給できるのは、USB規格と同じで便利なのだが、USBと違うのは、供給できる電流値に上限がないことと、供給の保証がないこと。3ポート合計して0.5Aというのは、他の2ポートに接続されている物によっては、もしくはパソコンによっては電流を供給できないことを意味する。そのため、バスパワーは「同じメーカーでセットで作ったシステムを除き、使い物にならない」。SONYのように自社でIEEE1394(i-LINK)で接続される全ての製品を手がけているところ向けの規格である。
一方のUSB規格は、IEEE1394より後に作られた規格だけあり、この辺きちんとしていて、1ポートあたりの供給電力は規定されている(通常は1ポートあたり5V 0.5A)。また、大電力を必要とする規格外の装置を接続した場合は、システムから切り離されるなど、安全対策も整っている。

使用感(カード本体)

デバイスドライバーがフロッピーディスクで提供されている。今時フロッピィもないよなぁ。こういう製品を扱うたびに、フロッピーディスクドライブを取り付けなければならないので、非常に邪魔くさい。と腐りながらマニュアルを見ていたら、WindowsXPはデバイスドライバーのインストールが不要とのこと。ラッキー。こういう製品大好き。
カードを装着し、PCの電源を入れる。そしておもむろにsonyのDVカメラ、DCR-TRV10を接続する。
おおっ!エクスプローラーに動画を表示した! やるなWindowsXP! カメラの映像再生だけなら標準で行えるんだ。

使用感(Ulead VideoStudio5 SEJ)

では次にUlead VideoStudio5 SEJをインストール。そして起動。……使い方が全くわからない。あまり直感的な構成ではないな。「マニュアルはCDの中に入っています」と一見親切に書いてあるが、CDのどこに入っているのかが書いていない。全部のフォルダを開いてみたよ。めんどくさい。せっかく見つけたマニュアルは2つあったが、そのうち1つはPDF中に貼り付けてある図表の文字が圧縮時に崩れて読めなくなっている。マニュアル作成時にチェックをしなかったとしか思えない。「マニュアルなんかどうせ読まないから、存在してればいいや」なんて気持ちで読めないマニュアルを添付するメーカーには幻滅。
ユーザーインターフェースとして致命的な欠点は、「今の画面ではこの機能が使えますよ」「このボタンはなんという機能ですよ」というヘルプ。そんなことは私にとってどうでも良く、知りたいのは「今やりたいことを実現するには、どのような手順で操作すればよいのか」なのだ。一般に『逆引き』と呼ばれるヘルプがこのソフトには無い。ユーザーインターフェースに関しては、マイクロソフトやジャストシステムなどソフトメーカーを見習って欲しい物だ。動画取り込みという意味ではVAIO付属のDV GATE motionが断然わかりやすい。
半日の格闘の後、結局わからなかった操作が、
ならば、とメーカのサイトに行くと、チュートリアル(操作学習資料)のダウンロードコーナーがあった。なんだ、ちゃんと用意してるじゃん。とダウンロードして動かしてみたら、製品のデモムービーだった。ショップの店頭で繰り返し流すようなやつ。がっくりとひざをついた私はこの製品に見切りをつけた。

使用感(Ulead COOL 3D)

VideoStudio5での動画取り込みが出来ない以上、COOL 3Dの出番は無い……。

まとめ

カード自体は非常に簡単に扱え、大満足だった。それに対し、付属のソフトは奇々怪々。DVカメラからの取り込みをするにはこれらのソフトを使いこなせなければならないので、そのうち勉強していくことにしよう。