ブラウンさんが発明したのでブラウン管。ブラウン管には、大きくわけて3種類あって、値段や画質に特徴があります。
→ブラウン管の種類
サイズはいろいろあるけど、最近では17型が主流。17型って、ディスプレイの表示部分の対角線長さが17インチ(=約43センチ)あるってこと。大きいほど画面が広くなって、使いやすくなるけど、価格値段が倍以上になる。今買うなら17型がおすすめ。
テレビの画面に顔を近づけて、よーく見てみると、「赤・青・緑」の光の点が集まっていることがわかる。ディスプレイはこの光の点同士の間隔が、ぎゅっと詰まっている。そのために、表示が細かくなって、小さな文字でも見やすくなっている。ブラウン管にアパーチャーグリル(=AG)を使ったものはAGピッチと呼ぶ場合がある。
ディスプレイは、テレビと違って近くで見るから、蛍光灯とか窓の光が反射すると、とても見づらくなる。だから、表面をすりガラスのようにして、よけいな光が反射しないようにしている。もちろん、表示したい絵や文字は、すりガラスでもにじまないように工夫されている。その工夫が特許となって、各社の商品名となっている。「Super ErgoCoat」とか、「ARコート」とか各社で名前が違うものって、特許になっているものが多い。各社の方式の違いが、どう性能に反映されているかは、実際に画面を見てみないとわからないが、最近のディスプレイで、日本のメーカーのものなら、あまり気にする必要はない。
昔のディスプレイは「長残光」タイプと「短残光」タイプの2種類があったの。テレビが「長残光」タイプだったので、「長残光」タイプのディスプレイがあったんだけど、パソコンの細かい文字をクッキリ見せるには向かなかったので、いまでは「短残光」タイプが生き残った。
ディスプレイはみんな赤・青・緑の信号が入力されるので、特に気にすることはない。
水平・垂直の位置情報をディスプレイに教える。この同期信号に従って、電子ビームがディスプレイ全体をなぞるワケ。
ディスプレイの入力端子は、ほとんどが「シュリンクD-Sub」というのを使っている。「RGB」という端子もあるけど、ほとんど使われないわね。この「RGB」でパソコンと接続すると、画質が良くなると言われているので、私も試してみたけど、見分けが付かないレベルだった。「シュリンクD-Sub」にはDDC信号というのがあって、Windowsではプラグ&プレイでディスプレイを自動認識することも可能なので、私は「シュリンクD-Sub」で接続することをおすすめする。
ディスプレイに付属するケーブルは、「シュリンクD-Sub」なので安心ね。一般にはDos/V用のケーブルが付属しているので、マッキントッシュで使う場合は付属品にマッキントッシュ用の変換コネクタというのがついているかチェック! なければ別途購入する必要がある。
このディスプレイで使用できるケーブルの特性を表している。市販されているディスプレイ用ケーブルを使っていれば、気にすることはないけど、延長ケーブルを使ったり、ディスプレイ切替器を使うとインピーダンスが大きくなり、適合しなくなるの。だからといって映らなくなるワケじゃないけど、ディスプレイの表示がピンぼけになったり、見づらくなることがあるので、なるべく一本のケーブルでつなぐのがいい。
電子ビームが画面を真横になぞる速さで、[kHz]という単位は[一秒間に千回]に相当するのよ。つまり、水平走査周波数「31kHz〜96kHz」というのは、電子ビームが画面を横になぞる速さが「一秒間に3万1千回〜9万6千回」ってわけ。数値が大きいほどいいけど、小さい方の[31kHz]をわざわざ表記するのは、昔の古いパソコンは[31kHz]でしか使えないものがあったからであって、最近のパソコンを使っているのなら無視していい。
これよりも大切なのは次の「垂直走査周波数」なのよ。
電子ビームがひとつの画面を表示する速さ。[kHz]の単位は同じ意味で、数値が大きい方が解像度を上げられる。ディスプレイを選ぶときのポイントになるわね。
海外のメーカーなんかで、まれに17型でも16型分しか表示できないインチキ商品があったのよ。ブラウン管の大きさと表示(可能な)面積に差があるのよね。海外の安いディスプレイを購入リストに入れている場合はここを見ておいた方が良い。国内メーカーはあまり気にする必要ないカモね。
白色をどれだけ白く見せられるか。色を温度で表しているので、ちょっとわかりにくいわね。カタログに表記をしているメーカーすくないため、あまり比較には使えないわね。
この解像度を超えて使うことは出来ませんよ、ってこと。
明るさや、画面のゆがみを調整できるの。ディスプレイは、時間が経つと、どうしても色や明るさが変化していくので、この調整機能が豊富なディスプレイの方が良いわね。一般的に、これらの付加機能は、高いディスプレイほど充実している。
ソフトによっては解像度や色数を変更して使う必要があって、この変更を行うと、せっかく設定した画像調整が泡と消えてしまうの。そこで、この設定を覚えておくのがビデオ信号メモリーなの。一度設定した画像調整なら、ずっと覚えていてくれるの。最近では、この設定を工場出荷時に済ませてあるものもあって、それらは「プリセットモード」と呼ばれている。これに対して、「ユーザーモード」ってのが、ユーザーの設定を記憶すること。モードの数は、どのメーカーも充分あるので、この機能があるかないかだけチェックすれば良い。
「ビデオ信号メモリー」が画像のゆがみ調整や位置を調整するように、色に関する調整も、解像度ごとに保存する機能のことです。
一般にメーカーの人が、ディスプレイを検査・調整をするのに使うモノよ。これをオプションの機能としてユーザーに公開しているところもあるけど、ディスプレイを買った人が、あとからオプションを購入するケースは極めてまれ(めんどくさいからね)なので、オプション=存在しないモノとして無視しましょう。
海外へ持ち出す人は電圧をチェックしておいた方がいいけど、国内で使用する人は気にしなくてもよい。日本で売られているのはすべて100Vが使えるから。
電源コードのコネクタ形状には、日本国内だけでも3種類あるの。一般には、ほとんどのコネクタ「2極」と、「接地端子付き3極」と、「200ボルト用3極」に分類される。それぞれ、接続できるコネクタの形状が異なるので、注意が必要…なんだけど、ディスプレイのケーブルって、ほとんど「2極」だから安心して。
「2極接地端子付き」というのは、アース線がついているってこと。
通常使用における消費電力。ディスプレイって、結構電力を使うから、省エネにはココをチェック!
最近のディスプレイは、一定時間使用しなかったり、パソコンの「スタンバイ」機能を使うことによって、消費電力を低減する事ができる。最近では必須の機能ね。
この温度範囲以外のところでは、ディスプレイの動作が保証されません。北海道や沖縄の屋外では、あっという間にこの温度を超えるので、注意が必要です。エアコンで涼しくなったオフィスなんてのが、最高の環境です。ってのは、ほとんどの家電にも言えることですよ。
冬、家に帰ってからパソコンのある部屋で料理を作ると、間違いなく結露します。冷えたディスプレイに湿ったあったかい空気が触れるからであって、窓にも露がついていると思います。パソコンのある部屋では、エアコンの乾いた空気で暖めるようにするのがベストですが、1時間ぐらいおいて、結露が蒸発するのを待ってからでもよいです。TVやビデオの事故でも、この結露によるものが多いので、注意が必要です。
「結露ないこと」と書いてあるけど、結露のしない家庭はないので(窓みればわかる)、「結露した状態では使用しないこと」という意味でとらえるべきです。結露してべとべとの状態でも動作保証するには、「水中用ディスプレイ」を作る必要があるので、大変です。
使っていないときに、ディスプレイが変質・故障しないための保証温度です。部品の温度耐性に依存しますので、どのメーカーも大差ないです。
海外へ輸送する場合、船底で家電が錆びるという話をよく聞きます。物置や押入に保存するときは、あまり湿気がこもらないようにしてください。これも、ほとんどの家電にも言えることです。
とにかくディスプレイはでかい!特に奥行き。パソコンラックとか使っている人は、ディスプレイがおけるかどうか、寸法をチェックしましょう。
ディスプレイは、向きを変えると寸法が多少変わりますので、パソコンラックに入れる場合は、外観寸法から3センチくらいプラスしておいたほうがよいです。
17インチくらいまでは1人でも持てますが、21インチになると、びくともしません。重いものです。
VCCIとかFCCとかCEとか、いろいろな規格があります。規格書を読んだ人はわかると思いますが、その内のいくつかは形だけのものなので、「おまもり」程度に考えていた方がよいです。
「Windows対応」とか、「DDC規格」とか書いてあることがあります。Windowsユーザーには必須の機能です。最近の機種にはほとんどついていると思います。
Windows98から使用可能な装置に「USB」というのがあります。これは、マウスとかキーボードとか、スピーカーなどを、統一のコネクタで接続しようというものです。これにより、「マウスはどこへ接続すればよいのかな」などと悩む必要がなく、いくつかあるUSBのコネクタのどこへでも接続できるようになります。そのUSBの差込口(ハブ)を、ディスプレイにくっつけることができるということです。オプションの場合が多いことや、まだまだUSB自体も普及していないので、USBについて知らなかった人、興味ない人は、このまま気にする必要ありません。
標準的に、以下のものが付属します。オプション販売(ほしい場合は取り寄せ)されているものは、ほとんどの人が追加購入しないため、存在しないものと思ってもかまいません。
電源コード
取扱説明書
家電メーカーほど読みやすくなっています。パソコンについてある程度知識があれば、コンピューターメーカーのものでも問題ないでしょう。
保証書
壊れたときのための保険です。最近では、販売店でも別に保険を行っているところがありますが、ディスプレイは比較的壊れにくい部品だと思います。
最近目を引くのが「無料出張サービス」で、故障があれば家まで修理に来てくれます。21インチなど、一人で運べないようなものは、メーカーへ返品するのも一苦労なので、こういったサービスは助かります(そのかわり価格が高くなってしまいますが)。
信号ケーブル
電源プラグアダプタ