XILINX CPLD対応書き込み装置


XILINXのCPLDに回路を書き込む装置、3種類を紹介する。さしあたりXILINXが公開しているダウンロードケーブルの回路図そのまんまの装置を製作し、次に電源と簡単な動作確認ができる部品を追加し て特定のCPLDに絞った書き込み装置を製作した。XILINXは回路の開発環境、ISE Webpackも無料で配布している。製作例はいずれもISE Webpack 6.3で回路の書き込みができることを確認している。なお、ISE Webpackにはより新しいバージョンがあるが、少なくとも8.2まではWindows XPの日本語の環境に正しくインストールできないことがわかっている。



XILINX CPLDダウンローダ
製作例の関連データ-XC9572D.zip

XILINXのCPLDに回路を書き込む装置。CPLDはJTAGコネクタに接続されている必要がある。実装されていてもかまわない。動作確認していないがFPGAにも書き込めると思う。 電源はJTAGコネクタからもらう。製作例の問題は、取り付け穴がなく、空中で使うしかないこと。いちおう、パラレルコネクタの穴で固定できるが、ボックスヘッダのケーブルを抜き差しすると折れそうな気がする。

XILINX XC9572プログラマ
製作例の関連データ-XC9572P.zip

XILINXのCPLD、XC9572PC44CとXC9536PC44Cに回路を書き込み、簡単な動作確認ができる装置。電源はACアダプタで、出力電圧が8V〜20V、極性はどちらでもいい。製作例の問題はブリッジダイオードのパッケージが円柱形だと電源スイッチに接触すること(ショートはしない)。パッケージの+端子のある面が切り取られた形のものを使えばこれが電源スイッチのほうを向き、ギリギリ接触しない。

XILINX XC95108プログラマ
製作例の関連データ-XC95108P.zip

XILINXのCPLD、XC95108PC84CとXC9572PC84Cに回路を書き込み、簡単な動作確認ができる装置。 電源はACアダプタで、出力電圧が8V〜20V、極性はどちらでもいい。製作例の問題は、ISE WebpackがCPLDに何かの処理をするまで電源を入れなくても電源のLEDがほのかに光ること。機能には影響していない。また、動作確認のためのタクトスイッチとLEDを並べて配置したのでこれが手前になるようシルク印刷したところ、ICの向きが揃って天地反対になってしまった。ものすごく落ち着かない外観だが、 これも、もちろん機能には影響がない。