|
昭和初期のただずまいを残す
淡路町、須田町の食事処
食事に風情を求めるなら、淡路町、須田町まで足をのばそう。電気街から万世橋を渡って右に曲り、交通博物館の前の路地を進むと、一転、昭和初期の雰囲気が漂う。このあたりには、老舗の食事処がたくさん集まっている。
格式張ったことが嫌いな人は、洋食の「松栄亭」がいい。何しろここは、安っぽいテーブルに既製品のソースがポンと置いてあるような、ただの食堂である。
それがなぜいいかというと、夏目漱石や芥川龍之介が若いころ通っていたところだから。現在も、文壇の巨匠や大学の教授が、よく出入りするらしい。そういわれてみれば、純粋な洋食よりやや和風の味付けになっており、
こういうのが文化人好みかもしれない。
ひとを連れて来るなら、先に薀蓄をたれておく必要がある。
|