2009/4



--------------------------------------------2009/4/26
お酒は怖いなあ〜。

故・枝雀師匠が、「お医者さんに酒は三日に一度は抜いた方がいいですよ、と言われたので、3月3日、4月3日、5月3日と抜きました。といったらお医者さんに怒られまして」という話しをしていました。

二日飲んだら一日抜け、ということですね。気をつけましょう。






3月のボナペティライブでお客様から四つ葉のクローバー培養セットをいただいた。

それが、いつのまにか咲いた。かなり大きい! 植物というのは不思議な生命だなあ。
――手前のは五つ葉になっているが……






ボナ植木のエッセイ集・3「いいマジシャンになれるかもしれない50の秘訣」がmMLのネットショップでも販売されていますよ。ぜひお買い求めください。






我が地域では、すでに定額給付金が配られました。¥12000!

あっ、この金額、まさに喜劇人協会費と同じだ。

うーん、それで消えるとは。私の場合、消費拡大対策にはならんかった。。。






あ、今日、13:05からNHKですよ〜。

--------------------------------------------2009/4/21
IBM東京リンクの例会にいったのだが、たまたまリチャード・カウフマンがいた。

みんながマジックを見せ合っていると、あるネタの部分で「その手は姑息だなあ…」などの会話が飛び交ったが、それを英語に訳すのは難しい。
シンプルにアンフェアーと訳してもいいのだが、マジックのネタ自体はある意味アンフェアーなものだが、日本語が持つ姑息の意味を伝えられない。

「こういう場合、英語でなんていうの?」ということを伝えられないのだ。それが伝えられることができるならすでに意味が通ることになるわけだけどね。



日本語には英語にはない微妙なニュアンスがある。

粋(いき)なんていうのも訳しにくい日本語だ。
日本語の意味は「あかぬけしていて」なおかつ「色気がある」というのだ。

英語だと実にシンプルにSmart、Stylishとなる。

フランク・シナトラなんかは確かにあかぬけしてるし色気があるが「粋だねえ」とはいいがたい。



接頭語に「小〜」がつくのも訳しにくい。

先の「粋」を例にあげれば「小粋(こいき)(小意気とも書く)」を訳すと、まったく同じSmartになってしまう、

小生意気(こなまいき)なんていうのも意味が訳しにくい。

日常では「小じゃれた」という言葉もたまに使われる。

ちょっとおしゃれなという意味につかわれそうだけど、辞書的にはそんな意味はなく、本来の意味は「ふざけた」という意味になってしまう。
日本人でも使い方を間違えることがあるのだから、英語に訳すことはことさらむずかしい。

日本語は表現が豊富であるから、私は日本の文学は世界一だと思っている。
だから日本文学を英訳するには相当の知識ないとできない作業なのだ。

話しを「粋」にもどすと、英訳はSmartになると書いたが、その言葉は、故・石田天海(1889−1972)先生の自分の宣伝チラシのキャッチコピーにも使われている。

「Smart、Clever、Comical、& Original」とあった。

このキャッチコピーはナポレオンズがプロになり始めた頃、いっとき使っていたこともあった。

マジシャンにはこの4つの要素がとても大事だと、天海先生は外国生活でわかっていたのだろう。

スマート、クレバー、コミカル、オリジナル――は料理の「さしすせそ」(砂糖・酒、塩、酢、醤油、味噌)と同じだろうね。

粋なマジシャンをめざすなら、それらを使ってどう自分の芸を表現するのか――うーん、芸を究める道はいまだ遠い…


私は将来、「ボナさんは粋なマジシャンだね」といわれたい、つまり、スクエアーな人格者マジシャンには品はあるかもしれないが「粋」の点からすれば色気はないということになる。

わかりやすくいえば――「ボナさんの下品な言動には品があるね〜」などとも言われたいのだ。

かえってわかりにくいか……。
--------------------------------------------2009/4/19
ジャマライブ終了。超満員でした。
ありがとうございます。
マジシャンの古山光さんが友達と来てくれました。
「ライブはいいですね〜、あの至近距離でカードプロダクションやっちゃうんだ」
と驚いてました。

本来ステージでやるマジックを1mも離れていないところでやるわけだから、見る方もやる方もスリリングではある。

そんなライブをご覧になりたい方は、ぜひ来月は早めにご予約をお願いします。
(お断りしてしまった方にはご迷惑をおかけしました)





さて先日はテレビが壊れましたが今度はパソコンプリンターが壊れてしまいました。
買ったのが2001年。よく持ったほうですね。

で、ヨドバシにいって複合機というヤツ――コピー、スキャン、写真印刷などができるものをなんと2万円くらいで購入。
安くなったもんですね〜。(キャノンMP630)

壊れたプリンターも確か2万円ちょっとでした。もちろんただ印刷するだけ。
一度、ヘッド部分を取り換えたことがありましたね。5千円くらいかかりました。
格段の進歩ですね。

それはともかく、6、7年たっているものは徐々に壊れつつあるんだなあ。。。あとなんかあったかな……。





クレーンがよく倒れる。
私は歩いていてビルの上にクレーンがあると反対側の道路を歩く。しかもそれに注意をしながらだ。
車で走っていてもクレーンがあるとそれに注意をする。

夜、通りの少ない交差点では青でも徐行して運転する。

深夜あやしい道を通らずに大回りでも表通りを歩いていく。

それくらいの注意が都会では必要なのだ。

マジックのネタでも神経質なくらい仕込みを確認する。
それくらいの注意がプロなら必要なのだ。

それでもしくじることがあるけどね。。。。





来週の日曜日の午後1時5分からNHKの「笑いがいちばん」に出演します。
見てね〜。

--------------------------------------------2009/4/14
BSデジタルプラズマハイビジョンテレビ、というと最近買ったと思うかも知れないけど、うちは2002年に買っている。
というのもワールドカップがあったからだ。(結構いい値段だった・涙)

そのテレビのBSデジタル部分が突然映らなくなった。
実は2006年にもチューナーを基盤から取り換えている。
早速電話すると、来てくれた。今回も同じ部分だったので只でいいですとのこと。
サービスいいなあ。ま。前回治して3年後だからまずいと思ったのか、それともそこが壊れやすいのかどうかわからないが。
いずれにしても地デジチューナーが入ってないから、地デジは見れない。
将来なんとかしなければならないだろうね――2011年だから、まだいいか。

形あるものは壊れるのは分かるが、家具は何十年何百年持つ。
つまりエレクトロニクスものには寿命があるのだ。

マジックのネタでその手の重宝なものがあるのだが5年で故障した。結構いい値段だから今修理にだしているが、外国製ということで、先方の業者によれば、五年もたっているから新しいのと換えた方がいいとの返事。仲介している日本の人は、いくらなんでもそれではというので再度修理をお願いしている。

結局この手のマジックの道具は値段が高い割りに、寿命が短いということだ。

ということは、シンプルなアナログマジックの道具の方が極端に言えば子々孫々まで伝えることができるということだね。。。。

先のマジックの道具も新しいのをただでくれないものだろうかね。テレビの修理のように、って、結局それがいいたいのかい!








三軒茶屋のオブサンズのセッションにいった。

↓途中から店にきた人がドラム演奏をかって出た。

その人をバックに私は歌ったけど、よくみたらサザンオールスターズのドラマーの松田さんでした。
あーびっくり。
記念撮影。

--------------------------------------------2009/4/12
マジックランド主催の箱根クロースアップ祭からもう一週間たってしまった。

今回もかなりインパクトがあったことはすでに書いた。
世界第二位で大酒飲みのYUMIさんとも話したのだが、アイデアは今だ無限にあるということで一致した。

この結論はかなり我々マジシャンに大いに勇気を与えてくれる。
あのネタがいいだの、このネタがいいだのは、どうでもいいこと。

その事実を再認識しただけでも行った価値があったというわけだ。

アイデアは無限にある=楽しい未来が待っている。

ということなのである。先が明るいのはいいことだ。







誕生日プレゼントにある人から人形をいただいた。

↓日本人大リーガー第一号のマッシー村上だ。

サンフランシスコ・ジャイアンツの50周年記念で作られた人形だそうだ。

彼は記録的な成績は残さなかったけど、最初に向こうに行ってプレーしたというのが偉いと思う。
(といっても自ら選んだ道ではなかったようだ。野球留学で南海ホークスから派遣されたのだがいつまにか居残って大リーガーになったというから)


思えば、マジシャンで向こうに渡った第一号は石田天海先生(1889−1972)だろう。
もちろん渡米したマジシャンは他にもいただろうが、先方にいって長期にわたって活動したという意味だ。
そのあとはシマダハルオ、ハッタカズオなどがいた。みんな苦労して働いていたのだ。

シマダさんをラスベガスのショーでみたときは誇りに思ったのを今でも覚えている。

当時のアメリカのマジックシーンは進んでいたに違いない。ネタも不思議なものばかりだったのだろう。
いまはどうだろう。アメリカのマジシャンが一番とはいいがたい。
無理して外国にいって活動する理由が見あたらないと私は思うのだが……。これって古い考えだろうか、いや、きっと単に歳を取ったからだろうな。


話しを野球にもどすが、WBCでも見たように日本の野球が一番なのだ。
大リーグにいった日本人達よ、もどって日本でプレーしてくれよ。






↓うちの近所の自販機にダイドードリンコのサイダーがあった。


当然、缶を開けるとき、サイダーだしウルトラマンだからどんな音がするかわかるよね?
--------------------------------------------2009/4/9
4/16(木)のジャマライブは満員になりました。ありがとうございました。



近所の東京都現代美術館がリニューアルオープンで3/31まで無料だったので久しぶりに行ってみた。

新しい常設のアートがあって驚いた。

なかでもピクセルの鹿という作品はなかなか感動ものだった。

こういう作品を見ると、必要経費はいくらなのか、そしてどうやって作っていくのか、このアイデアはどこからくるのか、などなど気になるところだが、まっとうな芸術を見る目ではないことは自分でもよくわかっている。

しかし芸術を見るということによって、見る人の中にどんな思いが浮かんでもいいではないか。
その作品に愛を感じる人もいるだろうし、嫌悪を感じるかもしれない。
私のようにそんな考えが生まれてもいいではないか。。。何かを感じさせるもの――それがアートなのだ。




下の写真は美術館にあったのではなく銀座の資生堂のディスプレイ。


これらはすべて口紅でできている。


よくまあ、こんな数の口紅を並べたものだ。
経費はいくらかなあ、どのくらい時間がかかったのかなあ、と思い浮かんだから、きっとこれもアートであるといえる。




あ、そうそう、次回の銀座小劇場のボナ・ペティ!★ライブVol.5は6/29(月)です。

ライブを見て、出演者のギャラはいくらかなあ、もうかってるのかなあ、打ち上げは赤字かなあ、と思い浮かんだ人にとっては、このライブはアートであるといえる、かな。

内容はこれから。。。。。予定しておいてくださいね。
--------------------------------------------2009/4/6
バースデー・ジャマライブ、無事終了。
みなさんからのお祝いメールやお花、プレゼント、感謝します。
そして見に来てくれた皆さまに感謝。

↓でもオーナーが注文したケーキの名前をみて愕然。(電話で注文するとこうなるね)


オレは山本モナか!

その夜はライブ終わりでオブサンズご夫妻と深夜の飲み会。これが午前3時まで。

そして次の日、8時に起きて、ネタの片付け。午前中に箱根へ。

マジックランド主催の箱根のコンベンション。いやー素晴らしい中身のある大会でした。
ディーラーショー、ひとねたコンテスト、クロースアップライブ・パート1のあとは夕食、そしてパート2(ここで私は司会とマジック)――その内容は、イギリスのマーク・メイソンの驚異のカードマジック、
そしてサブライズゲストになんとあの天才・沢浩さんが登場!
さらに私の軽い?マジックをはさんで、FISM1位のフィンランドのシモ・アルトのあの有名なコインとベルの演技へと続いた。

その夜9時からはそのシモ・アルトのびっくり仰天のレクチャー。あのコインとベルの演技の解説までしてくれ、さらにこれまたびっくりのマトリックスの解説!
いやー、ここに書けないのが申し訳ない!

そしてミッドナイト・レクチャーは沢浩さん。そのあと部屋で飲み会が4時ちかくまで。
途中からふじいあきらさんが来て、カードテクニック、コインテクニックのデモンストレーション。
みんなテンション高いぞ!

朝7時に仲居さんに起こされる。ふらふらと大浴場に。昨日からきてはじめての温泉だ。(混浴ではない)
10分ほどのカラスの行水で朝食、そしてまたまたレクチャー。今度はマーク・メイソン。
眠くならないほどの素晴らしい実用的、実戦的な内容のレクチャーに大満足。

午後2時前のロマンスカーに乗車してぐっすり寝ましたよ。
ああ、大満足なコンベンションでした。
しかし、マジックのテクニックとアイデアは無限にあるんだなあと実感。
また意欲がわいてきましたよ〜。来年も行こう!




以下はマジシャン向けの話し。

マーク・メイソンさんのジョークです。

『アレックス・エルムズレイさんには4人の奥さんがいたんですが、3番目の奥さんはいつも姿を見せたことがない!』

こういうジョークは思いつかなかったなあ。

ジョークも無限にあるということです。

--------------------------------------------2009/4/1
こんな嘘はどうでしょう。

「さ、そこの男性の方。こちら混浴場ですよ。というとお婆さんしかいないと思うでしょ?」
「じゃ、赤ん坊しかいなんだろう?」
「いえいえ、今はちょうど女子大生の団体が入ってます」
「水着きてるんだろ?」
「うちの温泉は水着禁止ですから」
「ほんとかよ、よし入る」
「こちらでございます。ほら、若い女性の元気な声が聞こえるでしょ?」
――男性客、素っ裸になって、中に入ると。。。
「ばかやろう! 足湯じゃねーか! しかもオレだけ全裸じゃねーか!」


今日はエイプリールフールですが、いつも嘘をついているマジシャンはこの日だけは嘘偽りをいってはいけません、と世界のマジシャンの暗黙のルールになっています。

――なんちって、嘘ですが。




先月は酒の抜いた日は3日。3勝28敗。いかんなあ。




女性の品格――読みましたが驚きました。

なんと私のエッセイ「いいマジシャンになれるかもしれない50の秘訣」の内容に重なる部分が結構ありました。

いいマジシャンとは品格のあるマジシャンとほぼ同じであるとわかりました。

タイトルをマジシャンの品格にしてもよかったかな。

とはいえ品とは何かというのはいまだ私自身の中では確定できていませんが。
品と品格の違いもよくわかりませんが。


と思っているとビートたけしさんの本――下世話の作法がでました。
「育ちは悪いが行儀がいい。下品な私が初めて語る粋で品のいい生き方とは?」

坂東さんとは両極端にありそうなビートたけしさんの本、読み始めました。




↓ひさしぶりに大橋ツヨシのエレキングが出ました。


↑帯の「中村君」はうちのアシスタントの彼のことではないと思いますが。。。。

  

↑これら4冊読めばあなたもりっぱな品のある人間になれる――かな。