2007/10

--------------------------------------------2007/10/29−その2
青二プロには電話しませんでしたが、ある人からの連絡で判明。
「名は苗字」さんは別人でした。名和美代児さんという方で子供の頃見たのはこの人。
いまも司会業で活躍中です。
印象や記憶はいい加減なものだと反省しました。失礼しました。
ウディ・アレンの最新作「タロットカード殺人事件」はウディがマジシャンという役らしい。
噴水カードなんかの写真あったよ。
↓スワロフスキーのUBS。う、うつくしい…。
「あなたとの思い出はここに記憶してるの…」
かーっ!!言われてみたい!!どたばたどたばた!
うつくしいといえばなんと! あのJazzBarなあーじゅが綺麗になってます。
↓階段と床と壁です。

←影はベーシストの小倉さんです。
松坂はルーキーイヤーでワールドチャンピオン。
長年その栄光を夢みていた松井秀喜やイチローよりお先にゲットしたわけだ。
それを運というんだろうか?
つーわけで一日に2回更新しました。
--------------------------------------------2007/10/29
いやー、昨日は昼の仕事だったので夕方家に帰って食事してすぐさま爆睡。
ほぼ12時間寝ました。久しぶり。しかも特製マットレスのお陰で身体は痛くない。むしろ背がのびた。
なんやかんやで最近忙しかったので身体疲れていたんですなあ。
でもすっきりした。
そろそろカイロに行かないとYUMIKO先生にブレーン・バスターかジャーマン・スープレックスか卍固めかそのうちどれか喰らいそうだ。
まてよ、先手を打って施術台に寝ると見せていきなりコブラツイストかけてみるか。
でも先生は身が軽いから切り替えされてかわず掛けからバックドロップ喰らったりして…
頭蓋骨骨折は頭痛より痛いだろうな。やめとこ。。。。
とある人のブログにこんな話が載っていました。
自転車で走行中、反対側から中学の修学旅行の団体が歩いてきたそうです。
すると先生らしき人が「どっちかによってやれ! 自転車くるぞ」といったそうです。
『でも本来は「どっちかに寄って道を開けなさい! 通行の邪魔です」というんじゃないの、これって人を見下してる言葉でしょ?』とそのブログの人が書いてました。
つまりそんな言葉使いを生徒は聞いているわけだからその言葉使いが学習されるわけだ。
これは正論ですね。先生が生徒にいう言葉は選ぶべきだということに関しては。
でも本来、「自転車は歩行者の通行を妨げてはいけない」のがおおもとだからこの自転車の方は、降りて引いていくべきだったでしょうね。
このブログからわかるのは、「人間、自分のことと相手のこと両方を考えるのは非常に難しい」ということです。
人を思いやったりするのはホントに難しい。
ラジオに勘三郎さんがでていた。
「俊寛(しゅんかん)」を演じた話をしていました。
以前、幸四郎さんのを見に行ったことがある。(確かここに書いたと思うけど)
その話は――流刑地に都から船がくる。恩赦で3人だけ船の乗って帰れるというのだ。
この3人のうち一人は島の海女と夫婦になっていた。
当然船には4人乗れると思ったのだが、書状には「3人」と書いてあるためお役人は(いつでもお役人は融通がきかないが)この海女を乗せないという。
そこで俊寛は自分が残ることを決断し、島からその3人を乗せた船を見送るという涙涙の悲しい話だ。
これと似たような話がSFにもあったね。トム・ゴドウインの「冷たい方程式」
宇宙船に密航者がいた。それが少女だったのだ。ただし燃料などの関係で誰かひとりを宇宙空間に放り出さなければいけないのだ。。。。。。
私も以前からやさしい男と言われている。
「どうぞ、お先に」とか、数が足りないものがあったら「私はいいですよ、今度で」とか遠慮する性格だ。
これでは出世しないのはわかっている。さらに人から舐められる。それで損をしたことは相当数あるだろうね。
それでもそういう自分を見つめているもうひとりの自分が中にいて、
「いいことしたじゃないか。相手はうれしかったろうね」とつぶやく。
――これってある意味自分はナルシストなんだと実感する。そう芸人はナルシストじゃないとやっていけないからなあ。
そうじゃないと人前で歌って踊れるかい!
もちろん三途の川の船でも「どうぞお先に、どうぞどうぞ」と笑顔でみんなにお勧めしますよ。。。
ま、そんな話より、またまたエレキングでましたあ。。これでいつでもどんなときでもハッピーになれます。
これだけは誰にも譲らないで、私が先に読みますよ。
アニメになるらしい。声優のところに八奈見乗児さんの名前があるんだけど、私が子供の頃(三丁目の夕日の頃)、素人ものまね番組があって、よく三平師匠のものまねをしていた人だと思うんだけど、勘違いかなあ。
やなみじょうじさんと読むんだけど、昔は奈良みょう児という芸名だと思うんだ。みょうの漢字はわからないけど。
芸名の由来は名は苗字――からもじったものだと記憶している。ますます勘違いで別人なのかなあ。
青二プロに聞いてみようかな。
でも、なんて電話しょう?
「お忙しいところすいませんが…」といったら勧誘だと思って「結構です」と切られるだろうなあ。
私みたいな親切な人が電話に出るといいなあ。。。
--------------------------------------------2007/10/27
いやー昨日は驚きました。
もとGSの――ガソリンスタンドではない――ドラマー籠利さんの案内で志の輔師匠の落語会にいったのだが、
なんと小さなスタジオで限定80名の会だった。
5年前くらいから、ほぼ毎月1回やっているそうなのだ。
まるで秘密クラブの集会のようだった。
あの忙しい大師匠が小さな空間で2席もやってくれた。
「王子の狐」と「禁酒番屋」だ。
国立大劇場やパルコのような仕掛けはないが、じっくりたっぷり表情の細かいところまで堪能できる。
私のやっているジャマライブと勝手にイメージが重なり、なぜか私はうれしかった。
しかも古典ネタに旬の時事ネタを取り入れたところなんかは、もうこの空間、この時間でしか聞けない。
終演後その場で打ち上げがありご近所さんや仲間と一緒に師匠と飲める。
下町の寄席風でなかなかいい雰囲気。
オーナーも私に「この場所を使って何かやってくださいな」ということなので、ジャマライブ番外編をやってみる気になりました。
その女性オーナーはジャズベーシストでもあるんですよ。グランドピアノもありましたからね。
来年をお楽しみに。
↓写真は先週のなあーじゅ演奏会で「雨に唄えば」を踊っているところ。
腰わるそー
--------------------------------------------2007/10/26
10月はなんだかんだで忙しい。
いまのところ酒抜いたのがトータル3日のみ。カイロにも行きたーい。
本業以外にも、ジャズビッグバンドの発表会、ジャマライブの2日間。
そして他の舞台やマジックのレクチュアーも見に行った。
SETの恒例の定期公演は相変わらずおもしろかった。
役者さんがみんな歌えて踊れるのはすごいね〜。
そして劇中での三宅裕司さんと小倉さんと野添さんのセリフの長〜いアドリブ合戦には腹を抱えておおいに笑ったよ。
昨日は博品館劇場で伊藤義文社長みずからのプロデュース「The Tap Guy」という舞台を見てきました。
小堺一機さんはいつもながら面白いし、HIDEBOHさんのタップは相変わらず凄かったよ。
そして作・演出・振り付けの玉野和紀さんの演技とタップも素晴らしかった。
――今度タップ習おうかなあ。。。。ジェミーに聞いてみよう。
ボブ・シーツのレクチャーを受けた。彼とは昨年のFISM以来だ。
笑いのあるレクチャーは面白いし、プロ向けの実用的なものもあった。
この歳になってますますマジックを勉強したいと思う秋だよ。。。。
↓写真はFISM世界第2位の大酒飲みのYUMIさんと数々のマジックを考案したテンヨーの菅原さんとの珍しいツーショット。(やきとりの小川のオヤジも写ってる)
さて今日はこれから巣鴨で行われる志の輔師匠の落語会にいってきまーす。
あ、ジャマライブ初日のレポートが中原先生の
ブログにありますよ。
--------------------------------------------2007/10/24
なあーじゅバンドの演奏会は終わりました。
歌って踊ってマジック、なんとか終わりました。あとで写真載せます。
振り付けしてくれたジェミーに感謝。
さらに昨日はジャマライブの初日。
新しいお客さんの反応がとても面白かった。
その人達はマジックを生で見たことがなく、なおかつ酔客でした。
この場合、扱いが難しいのですが、私はそういうお客さんを味方にするのは得意です。
というか、長いショーの時間を気まずい雰囲気にしては他のお客さんに申し訳ないからです。
そういうお客さんをなるべく参加させる――といっても、マジックを壊させるような参加は危険ですので、お札を借りるとかカードを引いてもらうとかに加わってもらうのです。
そして拍手を他のお客さんからもらうようにするのです。他のお客さんがあなたのことを知ってますよ、見てますよという感じに思わせるのです。
これを専門用語で<お客さんをコントロールする>といいます。
飛行機の操縦と同じで「アン・コントロール」――操縦不能になってはあとは墜落するのみ。
その前に適切な空気をつくることもマジシャンの仕事なんですよね。
すべては来てくれたお客さまのため、そしてマジシャンのためなのです。
やはりライブはおもしろいし勉強になります。
今日はジャマライブの2日目、どんなお客さんか楽しみ。。。。
注:満員ですのであしからず。
--------------------------------------------2007/10/19
落語家の物語『しゃべれどもしゃべれども』の中にパフォーマーにとっていい言葉がある。
『一期一会という言葉は奇妙に耳に残った。
失敗するかもしれない、間違えるかもしれない、絶句するかもしれない、
誰一人として笑わずに赤恥をかくかもしれない、慢性の不安が忍び寄ってくる時、その言葉は不思議な鎮静効果をもたらした。
最低にセコな高座ですら一期一会、ただ、ひたすら心をこめてしゃべるのみ、そう思うと気分がさっぱり潔くなるのだった』 ――佐藤多佳子・著
――この一期一会理論は、あがらないために出番前に手のひらに人という字を書いて飲み込むというより、いいおまじないの言葉だと思う。
生涯にただ一度のめぐりあい。もともと茶会から来ている言葉だそうだ。もてなす人ももてなされる人も一生に1回だから誠意をつくせということだ。
その時間は過ぎてしまえば過去のもの。今の瞬間を楽しもうというふうに理解してみよう。
生放送の演技なんかではますますそう思う。終わってしまえば過去の事。
録画番組では失敗しても編集があるから大丈夫。
観客が酒を飲んでいればますます何をやっても大丈夫?
お気楽に行こうという気持ちでやればうまくあがらずにできる。
10月21日のなあーじゅバンドの演奏会で、私は1曲歌います。
そして少し踊ります。
えー、踊るの!! あのリズム音痴のボナがぁ、という人もいるでしょう。
つーわけで踊りのレッスンを、魔女軍団(北見伸とステファニー)のジェミーに頼んだ。
踊りは過去にまじめに習ったことがない。
ほんの1分ほどの振り付けだが、2時間半ほどかかった。それだけセンスがないということだ。
さぞジェミーさんもお疲れのことと思う。ありがとう。
魔女軍団の新人ようこちゃんも手本として踊って手伝ってくれた。ありがとう。
私も足腰疲れたよ。。。。。
ただ、先生に教わるというのは自分でいい加減にやっているのとは明らかに違い、納得もする。
やはり習い事は先生に教わるべし。
先生に習うと本筋が見えて、自己流より無駄な時間を取らなくていい。
翻って、マジックの場合は自己流でもある程度できてしまうところが困りものだ。
これってトレーナーライセンスを持たなかった亀田父親の教えと何か相通じるものがあるなと感じた次第です。
とにかく私の踊りは当日うまくいこうがいくまいが、私と観客の皆様にとって一期一会の演技になることでしょう。
--------------------------------------------2007/10/15
●なんだろうこの虚しさ。
今のマジック界の印象だ。
かってないほどのマジックブームといわれて久しい。
――街にはマジックグッズがどこでも売られている。
――街にはマジックバーが林立し、テーブルホッパーがたくさんいる。
――街にはマジックレストランがあり、そこにマジシャンがたくさんいる。
――テレビをつければたくさんのかわった種類のマジシャンが出ている。
――クイズにもマジックが使われる。
――企業のパーティに行けばマジシャンがいる。
――結婚式の披露宴には誰かがマジックをする。
――テレビドラマや舞台にもマジックの話がありマジシャンも出演している。
――本業以外のタレントでもマジックがうまい人はたくさんいる。
――沢山のマジックDVDや教本などが出版されている。
でも、しかしだ、この状態があの両国の花火のように壮大で多種多様でとぎれずにあるときは巨大であるときは滑稽であるときはもの静かでおしゃれな様相をなしているかというと、そうとはいいがたい。
コンビニや駄菓子屋で買ってきた花火のように大きそうで大きくない花火や、明るく燃えてはいるがすぐ終わってしまう子供だましの花火――そのようなのが今たくさん花開いているような印象がしてならない。
もちろん私もそこに携わっている。
なんだろうこのパワーのない日本の今のマジック界。
もしかしたら現代日本奇術界の黎明期であった時代――わかりやすくいえば「奇術研究」の時代、あるいは「飢えた時代」、外国のマジシャンがあまり来なかった「鎖国の時代」、もっとわかりやすくいえば「高木重朗さん達」が燃えていた時代。日本テレビ開局25周年のようなスペシャルマジック番組の時代。
マジックをやろうとかマジックを知りたいというその時代のどん欲さが今の時代にはないのかもしれない。
マジックは簡単にDVDで見ることができるし教わることができる、インターネットで道具も簡単に手に入る。
そんな苦労せずに秘密が手に入り、どんな俄(にわか)マジシャンでもある程度食えてしまうこの時代のマジシャン達に情熱が発生する余地があるだろうか?
昔は習いたいマジックがあったら率先してききにいく、知ろうとするその熱意が日本国中にあったに違いないのだ。
その熱さが――ちょっと精神論のような気はするが――底に流れるマグマのようにマジック界を熱くさせていたんじゃないかと思う。
マッチ一本を擦ったからといって日本全土の気温があがるとは思えない。が、たくさんのひとりひとりがマッチ一本の炎をともせば、マジックの情熱が芯から出てくるのではないかと思う。
だからどうした?とわれるかもしれない。
マジックは芸能であり、一般社会生活に欠かせないものではない。特に必要ではない。
でも公園での花火大会でそこそこ満足しているマジシャンが多すぎる。。。。私が見たいのは大江戸花火くらいの規模の表現だしそのくらいの規模のマジシャンが活躍する姿だ。
同じ花火を見るならそして楽しむなら両国花火を見たいではないか、ということですよ。
じゃあ、お前がやれ、といわれそうだが、なんとかやっているつもりだ。
少なくてもそういう意識を持ってマジックに関わるだけで違ってくるのだと思う。
この時代が未来のマジシャンから「マジックに関する要素はたくさんあってさかんだった様子だったけど、もかししたら氷河期だったかもね」などといわれないようにするのが今のマジシャンの責務かも。
もしかしたら今の様相と相反してマジックはメジャーになってはいけない芸能かもしれないのだ。
閉鎖された秘密や活動ほど爆発力の強いものはないのだから。。。。
がしかし!!
と、ここまで書いてきたものの、今のこのブームという状況を昔は実は、飢えた子供のように切望していたのではないかと思えてくる。
歳をとったから懐古趣味でこう書いたのだろうかとも感じる。
例えば美女をくどいてくどいてやっと自分のものにしたときの安堵感と快感そして、おとずれる虚しさ…。
これだと思えばいまの私のマジックブームに対する虚しさと悩みは終わるのだ、、、そう、杞憂だといい。。。。
●エルヴィス・プレスリー 21歳の肖像
彼に1週間密着したカメラマン・ワートハイマーの写真集だ。
エルヴィスが大ブレイクする直前の1956年の一週間だ。
このカメラマンはもともと「トミー・ドーシー楽団」と「スティーブ・アレン・ショー」の取材に来ていたのだが、ゲストのエルヴィスの才能を見抜いて密着を試みたのだ。
カメラマンはエルヴィスの名前すら知らなかったころだ。
写真もおもしろいが文章も興味深い。
「宿泊先のホテルの注文を取りに来た当然初めて会ったウエイトレスの腰に手をすでに回していた」とある。
いい男は何をやっても許させるのかなあとちょっと羨ましいと思ったよ。(羨ましいんかい!)
↓そしてそのホテルの軽食堂でナンパしているカットもある。
この写真集には若者の情熱とカメラマンの情熱が熱く存在している。。。
--------------------------------------------2007/10/13
名古屋へ行く新幹線と泊まったホテルの空気が乾燥していたのか、喉がおかしい。
歌手なのに…。
その仕事の帰りの名古屋ホームで下の餅を発見。

←原材料に保存料と記されているが、消費期限は3日とある。
以前、近鉄のホームで「赤福」を買った時、この「御福餅」もおいてあったのだが、その時は「かわいそうになあ、こっちを買う人はいないだろう」と思ったけど、今日、名古屋のキオスクで山と積んであったので購入。
他の乗客も買っていた。売り子に「これ売れてる?」ときくと、笑いながら「売れてるんですよ」とのこと。
御福餅のHPは見れるが、赤福は今、お詫びのページしか見れないので歴史の比較はできません。
今回この御福餅が売れに売れるかも。
御福餅本家の株は上がるかも知れない。
買っておくか。。。いや、砂糖は使ってるが世の中そんなに甘くはない。。。なんちって。(上場してないし)
明日は早朝から沖縄です。。。。もう寝ます。
--------------------------------------------2007/10/12
〜人生は短い、でも夜は長い〜
かーっ、歯が浮くような口説き文句だ。。。
歯医者の帰り、昼どきだったので公園で作業員風の人がキャッチボールをしていた。
少し眺めていたが、よく考えたら実に単純な運動だ。
ボールを投げて受け取って投げ返す。
それの繰り返しだ。時々後ろにそらすと、お互いが「わりいわりい」という。
何が楽しいんだろうと考えてみた。
例えばサッカーのボールを蹴って足で受け止めまた返すとする。
これってキャッチボールほど楽しいだろうか?
テニスはどうだろう。
テニスなどはもうその時点で勝負になってしまうだろう。
サッカーもキックの練習になってしまうから楽しくないのだろう。
ゴルフのパターを打ち合ってもおもしろくないだろう。
その点、キャッチボールは取りやすいボールを投げる。そして受け取ってまた取りやすいボールを投げる。
グローブはしていても手で取るという行動が重要なのかもしれない。
運動が楽しいのじゃなくて、自分のボールを受け取って返してくれる人がいる――これが心地いいに違いない。
作業は単純だがそこに何か人と人とのつながりを感じ合っているんじゃないかと思う。
もしそこに他人の私が入ってやったとしてもお互い楽しくないだろう。
知らない人だからだ。
でもやっていくうちにうち解けてくるだろうことは容易に想像がつく。
キャッチボールとはそういうものだ。
コミュニケーションの道具なのだ。
そこに味方意識や仲間意識の無意識の確認作業をしているからだ。
マジックショーでのマジシャンと観客は、向かい合っている。
そこに言葉のやりとりがまさにキャッチボールになればいい雰囲気のマジックショーになるだろう。
とりやすい言葉、そして返事。たとえ険悪な空気があったとしても、キャッチボールのように投げて投げ返している内に仲間意識がお客さんとマジシャンに芽生えれば、素敵なマジックショーの空間になること間違いない。
緩くなげたボールを観客がものすごい速いボールで返してきたとしても、またキャッチボールをしていくうちに仲間になっていくに違いないのだ。
すごい速いボールきたからといってそれより速いボールを返したら舞台は亀田のボクシング会場のような修羅場になっていくに違いない。
何をいいたいかというと、
だからみんなマジシャンにはやさしくしてね――つーことです。
さてバンマスが「おもしろいよ」と本を貸してくれた。
佐藤多佳子の『しゃべれどもしゃべれども』だ。
国分太一主演の映画の原作だ。
若手落語家の話。さわやかで泣けるし人生に希望が持てる。
携帯電話が普及する前の話だから、心を打ち明けたり待ち合わせたりする時のもどかしさがなにか懐かしいし素敵でもある。
携帯電話は便利ではあるが、「思い悩む」という若者のある意味、財産を奪ってしまったのかなと感じた。
いまならメールで面と向かわなくても「ね。オレのこと好き?嫌い?」と確認できるからね。
振られても恥もかかない。
とにかくこの本は、不純な私とバンマスの心には響いたね。(注:<不純な>はふたりの人物にかかります)
--------------------------------------------2007/10/10
ああ、ヤンキース敗退かあ。
松井が打てない。
「これが実力です」といっていたが、バッティングは難しいものだ。
マジックのスライハンド(手わざ)の場合は別に相手――つまり野球のようにピッチャーが投げるというような――がいるわけではないから、自己の中で修練して必ず同じようなことができればいいわけだから、コンスタントな演技が出来る。
ゴルフはボールを置くのは自分だけど、そのあとは芝やら風やら着地してからの転がりなどは、相手(自然)まかせだから、スイングは自己で修練できるが実戦でうまくいくかどうかはわかならい。
野球とかサッカーなどスポーツ競技は難しいんだろうなあ、と思う。
バッターは3割でいいといわれている。つまり10の内3打てばいいわけだ。
マジックの演技で10回のうち3回うまくいっても『彼はいいマジシャンですね〜』とはいわれない。
7回失敗しているわけだからね。
バッティングをいくら自己練習してもしょうがないのだ、相手が投げるのだから。。。。
そしてスポーツ選手は年齢の衰えがある。が、マジシャンはむしろ味がでる。イリュージョンは出来なくなるけどね。
松井!! 来年こそはなんとかしてくれ〜
つーわけで最近のマジック界の3割打者のデビッド・ストーンのレクチャーDVDを購入。
(10枚かって7枚がハズレという意味ではない。いいマジシャンという意味だよ)
彼のDVDは二枚目だ。
VOL1も持っている。
彼のマジックの現象はシンプルだが強烈なのが多い。
そしてレストランやバーでのテーブルホッパーと呼ばれるタイプのマジシャンだからリセットも簡単にできるのが多い。
解説はすべて硝子テーブルを使って下から見せたり、パントマイムと文字だけで、語りはなく実に単純明快でわかりやすい。
(まったくの初心者には無理だけどね)
DVD自体も芝居仕立てでお客さん役の芸達者な人とのからみが面白いね。
唯一気に入らない部分は、ギャグがブラック過ぎること。
わざわざ映像でやることはない。血が出たりね。

←狂気だ。
でもDVDを見ながらこの歳になって新しいマジックを習って練習している自分がなんとなくうれしいし楽しいのに気づく。
なんでこんな事に気がつかなかったのかと思うこともある。
ほんとにアイデアは無限であり、プレゼンテーションも無限だ。つまり
アイデア×プレゼンテーション=無限すぎるマジックの誕生
ということだ。
まだまだマジックは楽しめる。。。。わくわくするね〜。
でその魅力的なマジックをみなさんに披露するために、これから広島、そして名古屋と旅は続くのだ。
●ところで10月21日。我がなあーじゅビッグバンドの発表会があります。
森下文化センター。午後2時開演。¥3000で1ドリンク、ビュッフェの軽食あり。
私のマジックショーもあるよ。そしてみんなが知っているようなジャズの演奏もあります。
くわしくはなあーじゅのHPを。そして予約もしてくださいね。
とある回転寿司屋さんはいつもあまり客がいない。
ネタがむなしく回っているだけだ。
客が多い方がネタが新鮮なのにね。
そこで一句。
寿司は回転、客は空転
--------------------------------------------2007/10/7
腰の調子はよくなっている。でも歳だから治りが遅い。
酒は4日抜いた。奇跡だった。
仕事も秋になってからはかなり忙しい。飲みにもいけない。
先日は好楽ナポレオンズ親子会。平日なのに来てくれてありがとう。
そこでやったネタ――お客様から1万円借りて→「100萬円天」札にして返しました。
連日NHKに通ってます。「科学大好き土曜塾」と「科学マジックスペシャル」です。
放送日が確定したらお知らせします。
そこで科学クイズ!
『海が塩水じゃなかったら?』――――→答え:アジの塩焼きができないし、塩鮭がとれない塩昆布もない。
失礼しました。
今日は笑点放送。
あしたの「マジックの快楽」の再放送は安倍政権特集で没になりました。まったく安倍ちゃん頼むよ…。
あ、そろそろ出掛けます。
--------------------------------------------2007/10/3
久しぶりのぎっくり腰で、もう三日も酒抜いている。
奇跡だ。もちろん酒を抜いていることがだ。
しかも巨人が優勝したのにだ。。。私の意志は固い、で、コーラ飲んでる。
昼間、近所のM上整形外科に湿布薬をもらいにいったついでに先生とランチを食べた。
このM上先生はマジックが好きで我が30周年ライブもきているしその前は皮蛋(ピータン)なんとかというスイス人のマジックショーを見に行ったそうだ。。
「この間、皮蛋・真米(マベイ)のショーを見にいったけど、ちょっとねえ…」とM上先生。
「よくなかったですか?」
「あんまりね。フライングといってもちょっとしか浮いてなかったし、テレビでやったようなのはやらなかったし――あっ、ただひとつ素晴らしいと思ったのがあった!」
「どんなネタです? イリュージョンですか?」
「うん――英語の発音がすごくきれいだった…」
それを聞いて私は椅子からころげ落ちて腰を打った。
(椅子をなおしつつ)
「ひどいなあ。でもそれだったらナポレオンズの方がよかったでしょ?」
「よかった…確かによかった、、、、ゲストが…」
私は咀嚼していた海鮮ランチをぶーっと吹き出しながら椅子ごと後ろに倒れて頸椎を打った。
先生、えーかげんにせーよ!
ま、湿布もらったからいいか…。
つーわけで腰と頸椎も悪くなったボナですが、10月5日(金)午後2時から桜木町にぎわい座で好楽、王楽、かっ好、ナポレオンズのW親子会2がありますので、平日ですが見に来てください。
↓写真は司会をしたとある方の結婚式。
するすると新郎新婦の裏にまわって写真を撮りました。珍しいショットでしょ?
ただし私の姿がみなさんに写ってしまうので、瞬間に撮ってすぐもどるのがコツ、というか礼儀。
昔のフィルムカメラだとお客様の顰蹙(ひんしゅく)をかうところだけどデジタルカメラ時代だからできるショットかも。
私が写ったのは消去すればいいからね。
↓最近読んでる本――結婚式のあとに載せる話題ではないけど、新聞広告みて買ってしまった。
女性の本らしいけど結構面白い文章があるよ。
――配偶者とは自分を殺すもっとも確率の高い他人。
――家族はやがて去る、仕事も仕事仲間もいなくなる、あとに残るのは友人たちだ。
――ほうっておいても保つような関係は関係とはいわず、無関係という。
――いっしょにいて楽しいよりも、気持ちいい人を選ぶ。
――男は弱い生き物と思うべし。
ああ、そうさ、男性は弱いよ…。
今日も酒抜くかな。。。。なんか身体の調子は腰以外いいんだよ〜 (^ ^)v
--------------------------------------------2007/10/1
いまだ…いまだお礼の日々…。もう10月じゃん。
お花をたくさんいただきました。感謝。
舞台でお花をもらうというのはよくあります。
もう20年以上前でしょうかね、故・越路吹雪さんのステージを見に行ったことがありますが、カーテンコールのあとお客様から花束がたくさん投げ入れられました。もちろん彼女のステージではそうすることが習わしだったのでしょう。
今ではあのアイススケート競技で観客から投げ入れられる花はお馴染みですが、当時の私には新鮮に映りました。
素敵な舞台でしたね。
かと思えばこんな舞台もありました。
昔とある大学のマジック発表会を見に行った時、フィナーレで花がそれぞれの演技者に友達から贈られます。
しかし立ち並んでいる部員達の中央の男性部長だけには花がなかったのでした。
すると一人の男子学生が客席から花束を持って舞台中央下にするするとやってきました。
舞台上の男性の部長に渡したその花束は――白い紙に包まれた菊でした。
会場からはささやきと笑い声がそこかしこから聞こえます。「おい、あれって仏様の供養の花じゃん!」
確かにまったく花を買ったことのない人が花屋にいくと、店先にある安いその花束に目がいくのは無理からぬこと。
燕尾服姿のその部長は、照れ笑いをしながらも高々とそして誇らしげにその白い紙に包まれた仏花をかかげたのでした。
――今もその二人は親友同士だと思いますよ〜たぶん――合掌。
秋になりましたね。
エディット・ピアフの映画が始まった秋。
クミコさんの「愛の讃歌」に泣き、ボナ植木の歌――「枯葉」に落胆する秋になりました。
そして腰がまだ重い秋…。
さて9月は3勝のみ。あとは飲みまくっていたなあ。。。。ごめんちゃい。
ジャマライブ37は面白かったよ。新ネタもあって、なおかつ新しいお客さんも多くいらしてうれしい限り。
しかも初めてのお客様の反応は勉強になった。
そういう人々はマジックを見慣れていないから、メンタルマジックを1部の前半に持ってくるのはいけなかったかも。
どうやって驚いていいのかわからなかったようだし、騙されないぞという気持ちがやはり心にあるようだ。
もっとほぐしてからやればよかったと少しだけ反省。
やはり前半には誰でも見たことのあるスタンダードな「リンキング・リング」みたいなものを入れた方がよかったね。
スタンダードナンバー――いわゆる「鉄板ネタ」は手順の最初の方にと、再認識した。
でも2部はお客様にも心の余裕ができて楽しい時間を一緒に過ごせましたよ。ありがとう。
↓腕ギロチンで目をつぶるお客様。

Photo by moriya
女性にやさしいボナは彼女の腕にちゃんとハンカチを巻いて衝撃を少し和らげています。
というのも昔とある俳優さんの腕を本当に傷つけてしまったことがあるので、それからはハンカチを巻くようにしていますよ。

