2004/6

--------------------------------------------2004/6/30
ユーロサッカーで「オランダVSスウエーデン」があったけど「あ、この間のFISM開催国 対 次回の開催国か」と思ったのは世界中で何人だろうな。。。。
竜巻のことをNHKニュースでやっていた。住民にインタビューしていて、そのおっさんが「突然、ゴオー!と音がして」といったら、驚いたことに大きな文字のゴオーが右から左に画面を走った。大昔からニュースの王道と言われている夜7時のニュースでだ。。おいおい民放のニュースでもそんな細工はしないだろうよ。ああ、それのが驚いたよ。
バラエティ番組に大きな文字の字幕が使われたのはいつのころだろうか?
テレビは絵を写すのだから、字がなくてもいいのが本来の姿と思ったら、意外とそうではなかったのだ。最初に一体どの番組でどのディレクターが使ったのだろうか、こんど関係者にきいてみよう。
マジック番組で選んだカードが画面の横に表示されるのは、適切だと思う。
笑点には今のところ字幕はないな。高齢者や耳の不自由な人には、あってもいいかもね。あ、でも字幕があると、寄席でやっているというライブ感がでないな。
あまり字幕にたよっていると、頭がぼけそうだ。ラジオは耳できいて感じたり考えたりするから健康にいいとおもうよ。
ブラッドベリ原作のSF映画「華氏451」は、書物が禁止されるという話し。新聞はマンガ形態になっている。話題の「華氏911」は、ブラッドベリが「タイトルをぱくったな」といったそうだ。これはSFマニアでFISM世界第2位のYUMIさんから聞いた話し。
2日間酒を抜いた。1日はあるが、2日は奇跡に近い。でも2日目の夜は眠れなかったなあ。オレはアル中か?
で「ぷっ、すま」の収録があったあとの、昨日の生ビールは実にうまかった!飲み過ぎたので、今日は酒を抜く。
あしたまた飲み会があるんだよね。
フレンドパークでマジシャン4人あげなさいという問題があったらしい。4人目にナポレオンズといったらしい。
娘にその話しをして「お前なら4人誰知ってる?」ときいた。
「えー、マギー司郎、マギー審司、マリック…」
「あと、ひとりは?」
「うーん……前田!」
おやじはどこにいったんだ。
そのフレンドパークで特賞はパジェロではなく、ラスベガス旅行になっていたらしいです。参考まで。
昨日はやはり飲み過ぎた。そのせいか文章がとりとめないな。。。これから打ち合わせだというのに。
--------------------------------------------2004/6/28
●このあいだ三菱パジェロが燃えた。
関口宏のフレンド・パークの懸賞ルーレットで、「たわし」の部分に今度は「パジェロ」が入るらしい。(うそ)
ああ、もう三菱から絶対仕事こないな…。
●アシスタントの中村が、紙(下の写真)を見せて「どうしましょうかね、電話しようかどうか迷ってるんですよ」と言った。
倉庫の前の空き地にマンションが建つので大型車両がよく停まっている。そのため中村が倉庫から車を出す時は知らせてくれという現場監督の心遣いらしいが…。電話して、なんかおきたらどうしよう?
災いなのかよ!
●先日、身体が痛い時よくみてもらうM上整形外科のバーティがあったので顔をだした。もちろん院長みずからマジックをした。普通のトランプの裏にいろいろな病院の名前が書いてあるが、客の選んだカードにはなんと「M上整形外科」という文字が書いてあった!おみごと。でもきっと診察中に書いていたに違いない。。。

→拡大→

北里大学と読める。
●↓とある出版社の美人編集者に会った。こんな編集者ならどんな要求でも受けたくなる。

←ななせさん。
--------------------------------------------2004/6/25
私のファンが、このサイトを見つけ、なんと8時間かけて全部読んだそうだ。ありがたいけど、目に悪いからじっくり読んでくださいね。
先日、マジック・ジェミーのショーにゲスト出演した。銀座のライブハウス「NBクラブ」に130人以上もはいって盛況だったよ。
私はひとりでコインとタバコとカードのスライハンドマジックをやった。ピアノがあると聞いていたのでジャズピアニストの<野田ユカ>さんを頼んで、生演奏でやったけど、気持ちよくできたよ。ありがとう。
写真は魔女軍団に囲まれてご満悦の私。ナナちゃんが撮影してくれたので彼女は写っていない。
↓
とある方から点字トランプをいただいた。前のエッセイに目の不自由な人のためのカードマジックが思いつかない、と書いたからだ。
点字がうってあるから、随分、厚い。
実物を手にしてみると確かにごわごわして、ワンデックをテーブルに置くのもうまくおかないとくずれる。。。。
解説書がついているのでひらいたら、点字だった…これは目が見える人には読めない…勉強しなきゃ。
--------------------------------------------2004/6/23
●朝10時のANAで香港へ。ビジネスだからとっても快適。
現地の朝日新聞主催の「さわやか寄席」だ。もちろん駐在の日本人家族のためのサービス。
今回は林家こん平師匠と二つ目のひらりさんが一緒。
成田の誘導路上でKLMとアシアナが向かい合って鉢合わせしたため空港は1時間閉鎖。
一機を押し戻す作業のため、その場にいた全飛行機は安全上エンジンを切らなくてはならないそうだ。
かなり遅れて午後に到着した。
工事現場でなんと竹の足場を発見。いまでも使ってるそうだ。
↓

香港一の北京ダックとは→
すぐにホリディイン・ゴールデンマイルにチェックイン。この辺はまさに繁華街。
部屋のカーテンを開けると絶景かな!
さすが密集地。
小一時間ほどやすんで会場のそごうデパートボールルームへ。
控え室ではおにぎりやサンドイッチで少し腹ごしらえ。すぐに開場となるが600席は満員、イスを増やしたものの、立ち見となり観客は700人を越えた。
しかもお子様が多い。マジックではみんな大笑いやら不思議やらの大興奮。もちろんひらりさんこん平師匠もバカうけ。
主催者さんも協賛各社も大満足。
香港にはもちろん寄席がない。<香港亭>というのがあったとしてもそれはレストランで寄席ではない。現地の日本人にとってライブで見る演芸やマジックは新鮮なものであり、待ちに待っていたものらしい。舞台から見る観客の日本人のにこやかな顔はとても素敵でした。まるで企業戦士そしてそれを支える家族の慰問に来ているような気がしたよ。
あっという間に仕事は終わり、すぐに近所の「サン」という居酒屋で打ち上げ。サントリーの店だ。
超高級な福臨門レストランの広告を示すこん平師匠。(ちなみに銀座にもあるが高いぞ)
いまは亡き志ん朝師匠とあまりのおいしさに2日続けて通ったことを懐かしそうに話していました…
ポテトにささった焼き鳥アレンジメント(?)→
手のひらで曲がる紙のスプーンに喜ぶお店のスタッフ。か、かっわいい!!

←ジャネットさん
。
深夜12時すぎたのでタクシーでホテルへ。途中派手なネオンの店があったが、眠いので寄り道せずにホテルで爆睡。
●次の日は午前中にホテルのカフェで取材を受ける。
なんと客がいるのに天井のペンキを塗っていた。
記者のリエさんは「ああ、ここではよくあることですよ」という。
昼は朝日のN山社長とリエさんでランチ。竹園海鮮飯店にて。
日本語メニューに誤植はつきもの。

←
おしい!!

←こっちは、
おいしい!!
海鮮麺は手頃な大きさで、うまかった!
そしてすぐに空港へ。ああ、買い物の時間がない…。つーわけで、お土産はありませんのであしからず。
あー疲れたけど楽しかったしうまかったよ。滞在時間正味24時間ほど…
再見!
あ、ジャネットに写真おくらなきゃ。。。。
--------------------------------------------2004/6/21
さて次の日、息子は会社説明会というので御堂筋線の東三国に行くという。
ちょっと時間が早かったので梅田によってから移動した。
さてその東三国だが、もちろん何か理由がなければそこへは行かないだろうというのでつきあった。といっても私はひとりでそのあたりを散策することにした。
そばに商店街があった。東淀川商店街というところだ。
しばらく歩いて、そこを抜けると瀟洒な駅にでてきた。
うーん、あんまり人がいない街だなあ、と思っていると空中でゴーという音。
着陸態勢の飛行機だ。結構ひっきりなしに飛んでくる。
かわいい本屋とこんじまりしたマクドナルドで時間をつぶした。
しばらくして駅で息子と落ち合って新大阪から今度は京都へ向かった。
息子が行きたいところがあるという。寺参りとは信心深いなあと思ったが、実はホッケーの専門店が目当てだった。
マジックが趣味でない人は茅場町のマジックランドには一生いくことはない、と同じことで、この際ついて行った。
駅から歩いていくと、おしゃれな看板のお店があった。
さらに途中に目をひくうどん屋さんの看板

ただで食べていいのかなあ…。
高瀬川。この川沿いにいくと
カルタ製造所なるものを発見。
名前がいい「松井天狗堂」。趣があるね。
しばらく歩くとビッグバンという専門店があったがシャッターが閉まっていた!げげ、休みだ。
せっかく来たのにと思って看板を見ると、定休日は日曜日となってる。どうもそこは倉庫らしい。横の階段をあがって2階にいくと、従業員がいた。なんと店は2階だ。おお!!スティックがたくさん置いてある。(スティックとはボールをたたく棒のこと)。マニアックな店だなあ。
そのスティックを買って帰る。
腹がへったので駅前の和食の店に入る。
寿司を頼んだ。大衆的な所だったが、ちゃんと海老は生きていて尻尾が動いていた。さらに頭をあぶってあった。
この寿司14巻セットで2800円。
京都駅に近づくとモダンな駅に、昔の修学旅行生御用達の被写体――京都タワーが反射している。
スクランブル交差点の真ん中で撮影。
私にとって仕事以外の関西の旅は初めて。それも息子と旅行とはなんとも面はゆいが個人的には楽しい2日間はこうして終わったよ。息子はどう思ったかしらんが…。
実は時間列で書かなかったことがある。
東三国にいくまでにちょっと時間があったので梅田によって、遠慮する?息子と観覧車に乗ったのだ。
ゆっくりゴンドラは上がっていく。「こわいなあ」と息子がつぶやいた。でも子供の頃に乗ったことがあったが確かそのころははしゃいでいたはずだ。どこで乗ったのだろう?横浜博かもしれないな。娘と外を見てきゃっきゃと笑っていた。
非常にゆっくり動く観覧車。そこは実に静かな時間と空間だ。
赤ん坊の時、幼稚園の時、いろいろ思いだした。それはまるで死ぬ直前に見るパノラマ視現象のようだった。
小学生になる時、先生に愛用の「ビーチサンダルで来ていいですか?」ときいたという。ぴかぴかの泥団子は家に持ってくるし、そのころは穴のあいた半ズボンがお気に入りで、いつまでもはいていた。履き替えろというのに「いやだ」といって、それで銀座まで食事にいったりした。野生的な生活をしていたなあ。。中学高校はサッカー。。。。大学はホッケー。よく成長したもんだよ。
きっと、もうこの先の人生で息子と二人で観覧車に乗ることは絶対ないだろうなと思うと、サングラスの中の目はちょっと熱かったよ。

←息子が撮影
次の日からは香港。一泊二日。
--------------------------------------------2004/6/18
いやー今週はあわただしい。
月曜火曜は一泊二日で大阪。水曜木曜は一泊二日で香港だ。
大学生の息子が「大阪の会社訪問して、ついでに吉本を見に行く」というので、たまたま仕事があいていたのでいやがる息子をさとして同行することにした。
息子と旅行なんていままでありえなかった。ま、一方的な思い出づくりといっていいだろう。それに仕事以外で旅行はあまりない。
午後に大阪なんばに到着。通常、仕事の場合は新大阪からタクシー移動だが、今回は地下鉄御堂筋線で行った。20分くらいだった。
なんばグランド花月(以下NGK)にいく。。もちろん何度も出演していたから、知り合いや社員の方を知っているから、楽屋口から入ることができるが、前奇術協会会長だった松旭斎すみえ先生の教え――『いくら知ってる人がでているからといって、チケットを買わないのは失礼ですよ』――に従い、チケットを購入、2枚8000円なり。
堂々と?正面から入る。指定席で真ん中くらいだ。6月の平日だが、あっという間に800人収容の場内はほぼ満員。
いやーやっぱり吉本は面白い。舞台袖で見るより数段面白い。観客と一体となって笑えるからだ。
いくよくるよさん、コメディNo1さん、文珍師匠。思えば15、6年前にファンクラブを作った時、最初に入会してくれたのが文珍師匠だったのだ。裏に回って挨拶したかったが「今日は一観客」を貫いた。それにコメディNo1の前田師匠には「大阪きたら連絡ちょうだい」と先日いわれていたが、今度ごちそうしてください。
マジシャンはジョニー広瀬&かすみがでていた。
お客さんを二人あげてかすみさんの首と足をしばって箱にいれての胴切りをやっていた。
息子はよく都内の寄席にも出歩くが「さすが吉本だなあ、規模が違うなあ」と生意気なことをいっていた。
確かに、吉本にはテレビにでている芸人が必ずでている。お客さんはそれを見るだけで満足なのだ。
テレビに売り込み、顔を売り、そして必ず劇場に出る。これの繰り返しをしているから永久に劇場は満員、タレントは売れる。好循環を生み出すシステムになっている。
もちろん新喜劇も健在で、生で見るあのテンポあるコントは大笑いできる。
大阪いくならNGKは絶対はずせないことがわかった。でもNGKはいつでも満員だから、インターネットや電話での予約をしておいた方が間違いないでしょう。
3時間半くらいの公演が終わり、腹がすいたので千日前をふらふら、くいだおれもいったことがないのでのぞいてみた。確かにサンプルは大きい。外国からの旅行者がそのサンプルを写真に撮っていた。このサンプル技術は日本にしかない。
量が多そうだったので、焼き肉にした。<鶴橋アジヨシ>千日前店に入る。
小遊三師匠の若い頃のような店員さんが親切にメニューを選んでくれた。
一頭から2キロしかとれない「ミスジ」

←薄いが長さは20センチ。
うっめーーー!柔らけーー!!
ハネシタというロース
う、っめー!ほどよいあぶら!!!
骨付きカルビ、手打ち冷麺もうまかった。
いやー満足満足。
ちょっと一杯というので法善寺横町へ。
以前、取材した天ぷら屋さんに顔だけだそうかと探したが、見あたらなかった。ちょっと前に火事をだしたから建て替えしたのかなあ、と思い路地を歩いているとドアがあいたままのカウンターバーがあった。入ってみた。
なんとレコードでジャズがかかっていたのだ!
カウンターの下には大量のレコードが並んでいる。お客さんからは見えないから視覚的にうるさくないのだ。
店の看板にはハイヒールが書いてある。まさかハイヒールモモコの店じゃないだろうな?
「なんでハイヒールなの?って聞くお客さんいるでしょう?」
「そうですね、必ず聞きますね」
「………」
「………」
「………(汗)」
「で、何でハイヒールなの?」
「オーナーが好きなLPがあってね」
「あ、COOL STRUTTIN’!」というと「そうですよ。しかも奥にいってごらんなさい」というので、そこは4人くらい座れるテーブルがある。
そこで見たのはなんとあのジャケットをあしらったステンドグラス。特注したそうです。美しい!!!
法善寺横町にいったらぜひ<JACK’S INN>へ。2人で4杯飲んでリーゾナブルな5000円でした。
8/10、11には近くの広場でジャズ演奏があるそうです。法善寺ジャズ祭り、かな。
バーテンさんに「あの天ぷら屋さんないね?」とたずねると。
「えー、実はこの横町にはルールがあって火事をだした店はここから出て行かなきゃならないんですよ」
と寂しそうに話した。確かに密集しているからそういう決まりがあるのだろう。
戎橋を渡り、少し散策。ホテルはインターネットでとった宗右衛門町の「メトロTHE21」。こぎれいでまともなホテルだった。でも周りは客引きでごった返してたよ。
つづきは今度。
--------------------------------------------2004/6/14
私がよく飲んでいるサプリメントは「プロポリス」と「ウコン」。
もしまったく同じ自分がもう一人いるなら、一人はそれらを飲みもう一人は飲まない。そうすれば効き目が顕著にわかる。クローンがほしいところだ。
だから製薬会社にはマウスが沢山いて平均値をとっている。
うーん薬なら効き目はわかりそうだが、健康補助ものはどうなんだろうな。「鮫の肝油」というのもしばらく飲んでいたが、なんに効いているのかよくわからないうちに、錠剤がなくなってしまったが、結構イイ値段だったのでそのままになっている。
つまり、私には「プロポリス」「ウコン」「肝油」、そしてたまに飲む「ビタミン」のどれが健康に効いているのかわからないのだ。
身体は実に不思議だ。大量に酒を飲んでも次の日残らないで普通の状態の時もあれば、そんなに飲んだ気がしないのに頭が痛かったりすることもある。(ま、飲んでる相手にもよるんだろうが)
あ、まてよ、クローンがいるなら1日おきに交替で飲みにいけばいいじゃん。いいねえこのアイデア!
あ、さらにまてよ、家にクローンひとり置いておいて、本人は。。。
話しはかわるが、最近テレビで「アテネをまる録り」など、オリンピックをハードディスクに全部記録できるという宣伝がある。つまり容量が多いということだ。
人によって感じ方は違うと思うけど「そんなに何百時間記録して、それを今度いつ見るんだ?」と思ってしまう。そういった記念行事的なものは、自分の見たい時にみる必要ってあるのかなと思う。
去年の紅白歌合戦だって録画した人は、毎週見てないだろうし、見たいと思う頃には、なんとNHKで放送してくれる。しかも録画があるのに、それを見ちゃったりするもんだ。
お気に入りの映画でも、みたいなあと思う頃には、どこかの放送局が流してくれる。
そうしてみると、仕事や趣味以外でむやみやたらと録画するというのは無駄かもしれない。なぜなら、何十年前のだってNHKアーカイブが放送するし、考えようによっては自分のライブラリーがNHK局内においてあると思えばいいかも。もちろん見たいときすぐには見れないが、他が放送されていればそれですむ。
私の整理術で自分の町一帯そして自宅の中すべてが自分の書斎と思えと説いた。それと同じように、テレビ局に莫大な録画がおいてあると思えば、自宅に無理してビデオやDVDスペースをそんなにとらなくてもいいと思える。
さらに専門チャンネルを契約すれば、いつでも好きな種類のものを見ることができるのだ。
でもこれは、録画が趣味という人にはあてはまらない考えだ。
オリンピックは参加することに意義があるが、そういう趣味の人は、録画することに意義があるのだから。
…と書いていると、調布の大マンガ家の高井 毛位置漏(仮名)先生から電話がきた。どうやら仕事を終えたあと飲んでいる最中だった。もう酔っぱらってる。騒がしい所で先生の声が響く――「な、なに、してんの?」と先生。「何っていまネットの下書きをしてるところですよ」と私。
「ねっと?何?あ! わかった、熱いお湯だ! それは熱湯だ、なんちって…」
ひとり時間差ボケつっこみだ。さらに言葉が続いていたがよく聞き取れなかった。
どうも「第二回・新事務所引っ越しパーティ」をやるらしい。一回目の時は私は、うれしいことに――もとい、悲しいことに仕事でいけなかった。そういう人が一杯いたらしく、もう一度やるらしい。
呼ばれたからには手ぶらというわけにはいかない。あ、それが目当てかもしれないから、きっと第三回、四回と続けるに違いない。
これって、よくある「閉店セール」をずうーとやってるような店と同じかもしれん。ゲームでいえばファイナルといいながら何本もでている「ファイナル・ファンタジー」と同じだ。
行くなら何を持っていこうかな。
そうだ、冷蔵庫に一口飲んで、あまりにまずいのでそのままになっているワインを持っていこう。
コルクをしなおして私みずから新品のような顔をして、現場であければ気が付かないだろう。。。。。
レイ・チャールズさんが亡くなった。
彼を学校の映画鑑賞会でみた記憶がある。小学6年か中学1年くらいのときだ。
話しはよく憶えていないが、彼の腕時計だけは鮮明に憶えている。
車の中で袖をめくり腕時計を出し、その時計のフタを開けて指で触って時間がわかるのだ。
当時、アメリカでは目の不自由な人がそういうのを持っていたことに、カルチャー・ショックを受けたのだ。
ところで点字トランプというのがあるらしい。トランプの隅にドットがついていて指の感覚でわかるようだ。
かなり昔、永六輔さんに「目の見えない人にトランプマジックできない?」といわれたことがあるが、今だにどういうトランプマジックができるのかわからない…。
アンビシャスカードやオイル&ウオーター、カラーチェンジなんか、どうしたらいいんだろう?
目の不自由な人がカードマジックで驚きを体験できるのにはどんなのが考えられるだろう?
--------------------------------------------2004/6/11
芸能界では、誰かが引き上げないと頂点に行けないという話しの続きだけど。さっきラジオで五木ひろしさんが「果報は寝て待て」はありえないと言っていた。テレビ局やレコード会社に用もないのに行っては顔を売っていたらしい。
マリックさんだって有名人がよく通うホテルのラウンジで超魔術を見せていて、有名人やプロデューサーの目にとまってスターになっていったわけ。
マギー司郎さんに「ナポレオンズも若いマジシャンを育てたりしなきゃだめなんじゃないの」と言われたことがある。
でも私はマイペースだし、自分のことで精一杯。せいぜいテレビの特番などで人選をしたりするくらい。みんなゴメンね。
(みんな内心は「よかったよナポレオンズに推薦されなくて、お笑いになっちゃうからな」という声が聞こえそう…)
小学生のいやな事件があったね。人の心は計りしれない。ネットの書き込みっていうのは、本当に腹がたつことがあるようだね。だから絶対、私は参加しないのだ。いい話をしていたとしても長い交信になると、いつかニュアンスが伝わらない誤解が生まれるのは当たり前といっていいだろう。極論をいえばうわっつらの交信だけで終わらせておけばいいだ。本当のつきあいをしたいなら、遠距離なら手紙や電話。近いなら会う、それが基本だね。
日本語には、いやな人とつきあいたくない時に使うおまじないが古くからあるじゃないか。
それは「絶交」という言葉。意味は「仲たがいして交際を絶つこと」
だから、当然、以前は仲がよかった人に使われる。
暴力や嫌がらせや主張ではなくとりあえず「絶交」すれば心の平穏は保てるのに…今時の子供は知らないのかなあ。
私の子供の頃は「あいつとは絶交した」とか「もう絶交よ!」なんて言葉が飛び交っていたような気がするけどね。お互い口をきかなくても「絶交宣言」しているから、不自然な雰囲気ではなく、まわりもわかっているわけ。ケンカしていてもそれがまともな人間関係のような気がするね。
「もう、ボナとは、絶交しちゃうからね、バカ!」なんてことを、いい女にちょっと言われてみたい気もがするが…。
ついでにお店が客と絶交するのは「出禁」という。あなたとあなた!調布では気を付けよう。
--------------------------------------------2004/6/9
●今週のNHK「お昼ですよ!」はマジック特集です。
我々がデビューしたころ、この時間帯は「昼のプレゼント」という番組がありました。時々マジックの一週間があったのです。
プロになって初めてNHKに出演したのがそのお昼の番組でした。デビューして間もないころの生番組でしたが、その当時はキャバレーやナイトクラブの仕事がたくさんあって、かなりの実戦経験をこなしていたので、アガルとか緊張するということはありませんでした。当時ビデオは高価なもので地方の遠い親戚の歯医者さんが「録ったよ」と電話をくれたようですが、家にビデオがありませんでしたので、そのままになっています。幻のビデオは今もあるのかなあ。。。。
家では誰かに頼んで8oフィルムに録ってもらったけど、あのフィルムはどこにいったかなあ…。もう25年前だもんな。
なぜこんな思い出話をしたかというと、そのマジック週間の時の人選で、ある先輩がナポレオンズを推薦してくれたのです。その推薦があったからこそ、ナポレオンズはよくNHKにでているんです。
マリックさんがある人にこういったそうです。
「芸能界はピラミッド型をしている。下には一杯マジシャンがいる。目立って活動しているのはほんのトップの数人だけだ。だからといって底辺の人間が努力だけで段々上にあがっていけるものではないんだ。頂点にいる誰かが引っ張りあげてやらないと上には到達しない」
つまり、マジックの技術や持ちネタがどんなによくても、誰かに好かれる性格でなければ、絶対に上にはいけないということなのです。
マジックの技術も大事だけど、いい人になる勉強の方が先かもしれませんよ。
また、上の者が引っ張りあげようとして手をつかんでも「やはりコイツは無理だ」と判断されたら、手をはなされてしまうこともあるわけです。あーーーーーーーーー!と落下。
それはどんな社会でも同じかもしれませんね。
でも上にいくまでは「いい人」でいて、到達したら「おらおらおら!オレは社長だぞ!このやろう!文句あんのかあ?」と豹変してはいけません。
●梅雨だね。
マンションの玄関ホールに入った瞬間、すってんと転んでしまった。誰にも見られなくてよかったと思ったが、監視カメラがあった。恥ずかしいなあ。
幸いバッグをショルダーにしていたからクッションになって痛くなかった。
そしてその夜NHKを見たら、街中などでの「転倒事故」をとりあげていた。あまりにもタイムリーだったので見入った。年間2600人ほど転倒事故でなくなっているとのこと。驚いたなあ。
雨の日、濡れたの床の材質が変わる境目でころぶのだそうだ。特につるつるの大理石のような素材だと危ないらしい。
私の転倒もまさにその部分だった。
靴底とは関係なく、まさに変わり目のところで直前の地面と同じ感覚で歩いていると、滑るのだそうだ。ホテルやお店に入る時が危ないらしいが店内でも気が抜けない。スーパーでキャベツの破片に足が乗って骨折したという事例もあった。コンビニで床掃除したあと、からぶきをしなかったために大けがをしたということもあったらしい。
「足もとをすくわれる」とはいやな意味の例えだけど、あのころんだ時の感覚がまさに「いいえて妙だ」と感じた。
しかし人間はやはり二足歩行は無理なんだなあと実感した。いくら無意識にバランスをとりながらも、あっというまにころんでしまうからね。「あ、転ぶな」と思ってから「転ぶ」までは1秒もないのだ。その時間でなんとかバランスを修復しようとしたが、やっぱり無理だったのでむなしくひっくり返ったというわけだよ。結構長い時間に思えたんだけどなあ、空中を舞っている時間は…。
(注:酒は飲んでませんでしたよ)
先輩マジシャンで、宝塚のような階段を下りてくるステージでころんでしまったという人がいた。
燕尾服で颯爽と登場して階段を下り始めたところで、すべって、だだだだだだーっとステージまで一気に到着!確かに歩いて降りるよりも早いだろうけどね。そして彼は何事もなかったかのようにすっくと立ち上がって、格好よく胸からシルクを取り出しひと振りすると鳩を出したものだから、観客は笑うべきか驚くべきかわからない複雑な心理状態になったらしい。
みんなも梅雨時は気を付けよう!そこで一句
店頭で転倒したら気が動転
(お〜い!座布団とれ)
●先日、動物の格好をした富士サファリパークの宣伝カーが国会正門前を走っていた。警備きびしい中なのに、この車はまったくの無警戒だ。もしテロリストが乗って牙をむいたらどうするんだ。
怪しまれない車としては、黄色いハトバスなんかも調べないだろうな。中に外国人が大量に乗っていても…。
--------------------------------------------2004/6/7
先日のヒロ・サカイとRYOTAの番組をビデオで少しだけみた。視聴率も10%を越えていたから、マジック業界にとっていいことだ。
その中で気になるマジックがあった。
近所に住んでる?ヒロ・サカイが演じた「コインの枚数予言」で男性も女性も7枚ずつ取ったのだが、予言の紙にこう書いてあった。
男性は7枚のコインをとる。
女性は7枚のコインをとる。
予言は的中していてマジックとしてとても不思議なんだけど、このことからタネを想像する人もいるかもしれないな?とちょっと心配した。
だって正しい日本語なら
男性は7枚のコインをとる。
女性も7枚のコインをとる。
と書くべきだろうけど。。。。
マジシャンは細心の注意を払ってマジックを構築しているんだけど、不自然さをなくすのはむずかしいもんだなーと思ったよ。
日本の男子バレーボールはオリンピックに行けなかったね。
しかしそこで各国が駆使した「一人時間差」とか「クイック」は日本が考えだしたものだ。特許みたくスポーツの世界では他の国の選手が使えなくすればいいのにね。
でもそうなると体操競技も同じか。
ギンガー、コバチ、ヤマシタ、マルケロフ、ホルキナ、リュウキン、クエルボ、ケンモツ、ゲイロード、シュタルダー、トカレフ(あ、これは拳銃だ)
とにかく、特許使用料を払わなければ競技の手順に入れられないことにしたらいい。
すると貧乏国の選手は「逆上がり20回転」の後、フィニッシュだけ初期の「月面宙返り」で予算を使ってしまうことになる。
ところで体操技を全部、日本人が発明してたら面白い解説になったろうな。
「さてまずは、山下から加藤。そして新・塚原、新・大久保、さらに後方山田太郎、一回ひねりを加えた森末、W中村から、小泉、麻生、菅直人…、そしてフィニッシュはおわりだけにジ・遠藤!なんちって」
つーかんじかな。
いろいろなジャンルでの技が特許になったとしても、マジックのテクニックだけは無料で使わせてもらいたいもんだ。。。。。
さて今日の昼12:20からNHK「昼です!ふれあいホール」に出演します。今週はマジック特集です。
曜日ごとにカズカタヤマ、マギー審司、RYOTA、マリックが出演しますよ。
そこで教えるマジックは無料ですから、お楽しみください。
--------------------------------------------2004/6/3
いやな事件の話しはやめよう。
あー、ここ数日忙しかった。昨日はテレビ朝日の「ビートたけしのこんなはずでは」で、テレビ初公開そして世界中で誰もやっていない「縮みゆく自動車(Diminishing Car)」をしたよ。こんなお金がかかったネタはテレビで久しぶりだ。
今回はマジック特集。その中でミスディレクションについて掘り下げる。アイカメラでの視線の実験もある。お楽しみにね。
放送は6/12(土)です。
新聞の一面下の広告にこんなのがあった。
「カメムシの卵と幼虫」定価9450円。
臭そうだし、うーん一体誰が買うんだろう。
と思ったが、東京堂出版がたくさん出しているマジックの本だって関係ない人は「誰が買うんだろう」と思うよな。
「ナポレオンズの不思議術」とか「即席マジック入門事典」「バーマジック」「パーティマジック」など―これらは一般人でもわかる。
でも「松田道弘のマニアック・カードマジック」とか「ロベルト・ジョビーのカードカレッジ」は、普通の人なら「誰だろう松田さんって。ロベルト・ジョビー?きっと専門家なんだろうな」と思うだけだろうね。
最近でた「世界のコインマジック」にはなんと「付録:3種類のコイン付・二銭銅貨・極薄二銭銅貨・文久永宝」とある。
一般人には「なんじゃこりゃ!コイン付?なんじゃ極薄?おれは極薄といえばフジラテックスしかしらんぞ!」と思うだろう。
注意書きに<本書を購入せずに付録をぬきとると窃盗罪になります>とあるが、反対に書店の本棚に本自体がなくなっていて、付録だけおいてあったら罪にならないのかな。。。。。(注:なります)
でもマジでこの本は買っておいた方がいいと思うよ。訳者の「TON・おのさか」さんは「英語を翻訳したのではなく、マジックを翻訳しました」とある。つまりわかりやすいということだ。
同じような名前の「小野坂東」さんという人を知っている。その人はいつもビールを飲んで寿司をつまんで好き勝手にいきているジジイだが、この同い年のTON・おのさかさんを少し見習ったほうがいいと思う。
定価は3800円、カメムシより安い…
(東京堂出版、編集のNさんのコメント:カメムシとくらべないでください)

