2004/5

--------------------------------------------2004/5/31
昨夜はFMのJ−WAVE「BODY & SOUL」に出演しました。
いやーマスターごめん。近所のジャズ・バーなあーじゅのことを「カタカナで」といってしまった。おかしいなあ、なんで言い間違えたんだろう? 飲んでなかったからだな。

土曜日は忙しかったなあ。
昼にお茶の水で結婚式でのショー。そのまま電車に飛び乗って大宮でショー。すぐにもどってTBSで中居正広の「金スマ」に山上兄弟と。さらにそのまま「ロンロバ金メダル」のコメント撮り。マジで疲れたよ。。。。
でもうれしかったのは、昼間の新婚さんから「濡れ煎餅」をいただいたよ。HPを見て知っていたんだね。ありがと。
疲れているというのに、夜遅くふらふらになりながらも近所のジャズ・バーなあーじゅに寄ってしまったよ!だって生ビール飲みたかったんだもん!


ちょっと前のニュースに高校生がカンニングを疑われて自殺してしまったというのがあった。なんということだ。若いころは多感なんだからもう少しまわりが気をつかわなきゃあ。
私の中学生の頃にカンニング事件があった。
そのとき先生はみんなに向かってこうおっしゃった。

「残念ながら、試験でカンニングがあったようだ。私はその生徒が本当にしたかどうかわからないが、疑われることをしたのが誰だかは知っている。しかし、あえて名前は言わない。もし本当にしたなら本人がよく知っているはずだ。だからもう二度としないように!」

今でもこの言葉は憶えている。
教育者はその場合どうしたらいいのか、どうしたらその学生のためになるのか、どうしたら不正をなくせるのか、どうしたら傷をつけずにさとすのか。。。。難しいところだ。
ただ、こうしたらどういう結果が起こるのか、可能なかぎりの予測をしてから行動をすべきなんだろうな、先生は。。。いや先生に限らないけど。


●オ・マジックのカタログを見てびっくりした。前田知洋オリジナル「紙に書いたスプーンが曲がる」というマジックが売られていた。これはアメリカのマジック雑誌GENIIに前田君が解説していたものだ(2D−SPOON)。しかもよくナポレオンズもテレビで披露している。

前田くんにきいてみると「噂はきいてますが、誰かがパクッたんじゃないですか?」とのこと。
今度は●オさんに聞いてみると、昨年の10月ころから関西で販売されているのを知ったそうで、東京、群馬などでもすでに売られていたとのこと。問屋からの仕入れなので誰が作ったかはわからないとのことでした。
後日、●オさんはご丁寧にもその製品を見本として送ってくれました。しかもこっちのがハンドリングが難しいじゃん! 別に特許があるわけじゃないが、今風でいうなら「カンジわるー!」

この件について、先の私の中学の恩師ならこう言うだろうね。
「誰が作ったか知ってるがあえて言わない、まったくの偶然の産物なのかそれともパクッたのかは、本人が一番よく知っているから…」


とある楽器屋さんにビオラのケースを買いにいった。
それらしきものを手にとって眺めていると、女性店員が近寄ってきて「こちらで中をご覧ください、どうぞ」とテーブルまで案内された。格調高いクラシックのコーナーだけに客扱いもいいかんじ。「他の種類もお持ちしましょうか?」と丁寧な応対。私の優雅な振るまいといでたちで、音大かそれともバークレイ音楽院の客員教授に見えたのだろうか?(実際の教授が飛び込みでケースを買うのかどうかは知らないが)

「これってビオラ・ケースだよね」というと「えっ!」と小声ではあったが店員の驚きの声。「いえ、…これはヴァイオリンですが…」といいつつ目が<この人はヴァイオリンとビオラの区別が付かない素人だ(汗)>と言ってるのがわかる。
ちょっと気まずい雰囲気に私が我慢できず「あ、別の物をいれようと思って、あはは、ケースとして使うんですよ…といっても機関銃をいれるんじゃないですよ、あはは…」と言い終わらないうちに彼女はビオラ・ケースを取りに向かっていた。
「こちらですが」
フタを開け中の大きさを指で測っていると、「何を入れるんですか?」と質問。
「…マジックの小道具をね。おしゃれでしょ?」。マジックときいて納得顔の店員さん。

購入するときお客様カードを書かされた。
住所氏名の他に所属団体項目があったので<ベルリン・フィル>にしようかそれとも<なあーじゅ・バンド>にしようかあるいは<玉川カルテット>にしようかと迷ったが、ともにやめて(社)日本奇術協会と書いた。
さて、何を入れるかはお楽しみに…。


今週はマジック番組のテレビ撮りが2本ある。本当に多いなあ、マジック番組。しかも種明かし一辺倒ではないところがイイ傾向かも。

--------------------------------------------2004/5/28
哲学者でエッセイシストの土屋賢二さんから最新刊「簡単に断れない」が送られてきた。
お礼のメールをすると「学生にもナポレオンズファンがいるので今度のライブには一緒に伺いたい」との返事。先生、お待ちしていますよ。
この本の中で、土屋さんが趣味でやっているジャズピアノのライブにプロのピアニストが聞きに来てしまい困惑する話しが載っていたが、人ごとではなく身にしみるなあ。


先日、日本テレビの「世界仰天ニュース」に前田知洋が出演していた。結構ゆっくりじっくり見せてくれた。視聴率は19%を越えた。結構な話だ。
前田くんを見た人が「ボナさんも同じようなことができるの?」とよく言われる。マジシャンだから、ま、やれといわれればやれるが、人それぞれ得意にするマジックがあるからあざやかに出来るかどうかわからない。
「じゃあ、ひと月後に見せて」と言われれば、やってやろうじゃないか。
そのかわり前田くんに「腕立て人体浮揚見せて」と頼んでみるといい。
彼はきっぱり「できません!」というだろう。ほら、天才・前田にもできないマジックはあるんだぞ!


また歯医者に行きだした。歳をとるとガタがくる。歯痛はないが、以前、痛みがない時がいかに幸せだったか実感した。自分が不幸だとかつらいと思う時は、それ以上の苦しみを持った人もがんばっているんだということを考えよう。自分がいかに幸せかわかる。
すくなくとも「渡る世間は鬼ばかり」の中華料理店<幸楽>の家の人間ではないということで十分幸せだと思うよ。

これから結構いそがしい日々がくるので更新は頻繁にできないかもしれません、あしからず。

--------------------------------------------2004/5/26
昨日放送した昼の番組「はびひる」のオファーがきたのは金曜日だ。いくらなんでも急すぎるなあ。誰かの穴埋めかあ?
で、FMラジオのJ-WAVE81.3「BODY & SOUL」23:00〜23:54の放送は5/30で確定です。聞いてくださいね。よろしくね。

ところで宝くじ4000枚盗んだヤツがいたけど、当たったのは200円券で8万円しか手に入らなかったようだ。
うーんやっぱり買うの止めるかなあ。。。。当たらないもんだ。


「マジックショーで<自動車の消失>をしてほしいんですが、どんな車を使ったらいいでしょうか?」
「そりゃあ、もみ消したり隠したりするなら三菱自動車でしょう、なんちって」
(やば、三菱から仕事こないな…)

たまに暇な時、昼夜関係なくどうでもいいテレビを横になって見ていると、ついウトウトして寝てしまうことがある。
でも、誰かがテレビを消したりすると、ガバッとおきてしまうものだ。これって省エネ節電の今の時代に反するものだと思う。
そこでさきほどのおわびに三菱電機にあるアイデアを無料で提供しよう。
それはテレビ自体が至近距離で見ている人の脳波を察知し、睡眠状態に入ったらボリュームを悟られないように段々下げて、最期にテレビがOFFになるような機能をつければ、売れると思うんだけど。売れないか。。。


先日、中村メイコさんの古希のパーティにかけつけた。
そばにあの雪村いづみさんが淡いピンクのスーツでいてくれた。(ちょっと若い人には、朝比奈マリアさんのお母さんといったほうがいいのかなあ)
いやー初めてお会いしたけど、あっ、オレでも緊張するんだと実感したよ。なんせ子供の頃の大スターだもんね。しかも気軽にお話もしてくれた。いやー夢のようだったなあ。。。。。まるでヘップバーンに会ったみたいな感じだ。
昭和30年代にだしたレコード「遙かなる山の呼び声」という映画「シェーン」の主題歌の日本版は36万枚の大ヒット。当時のその数字は破格だ!うちにもあったもんなそのSPレコード。

♪山はぁ〜呼んでる〜♪シェーン、カンバック!!つーやつだ。

しかもそこにジャズトランペッターの日野てるまささんが来たもんだから、いやー舞い上がったなあ。げっ!日野てるまささんだああ…「冷静に冷静に」といいきかせたが心は燃えてる――江國香織さんの「冷静と情熱のあいだ」とはこのことかあ!と妙に納得。
し、し、しかもジャズの話しになり彼女が言った。「(美空)ひばりちゃんはジャズがうまかったわ。スキャットをやらせたら外人顔負けよ。耳がいいからすっごくうまかったわ!」と。さすがに私もジャズをやってますとは言えなかったよ。
しかもいろいろ話してくれたなあ。いいのかあー!こんなオレにそんな話しをして−−−−−!
で、その話しの内容だけど。。。。(おい、書くのかい!)
「私は恋多き女だったのよ。知ってるでしょ?」「は、はい噂では…」――1部分省略――「でもね、今は孫がかわいくて、それでもう止めたのよ、恋することを…」ってもうすぐ彼女も古希なんですが……。うーん、格好よすぎるぞ!
「え、じゃあお孫さん(高校生)とデートするんですか?」と尋ねると「映画や食事にいくのよ」との返事。
そのあとため息をついて――「でもね、最近、『ほっといてくれないかあ』っていうのよ」とさびしそうだったよ。そこでマジックの小道具をさしあげたら「これ、孫に見せるわ!」と大事そうにしまった。
ほら、やっぱりマジックはコミュニケーションツールなんだ!
ああ、こんなこと書いていいのかなあ。。。
--------------------------------------------2004/5/24
仕事の帰りマジックランドに寄ったらM上整形外科の先生がいた。マジックマニアでもあるが車マニアでもある。以前、その先生の三菱ランサーに乗せてもらおうとして左のドアを開けようとしたら「そっち運転席だよ」と言われた。左ハンドルの逆輸入車で、しかもレース仕様のような座席だった。(社用車の日除けの白いひらひらレースがかかっているという意味ではない)

今回そとに停まっていたのはアルピナというすっげー高級車だ。でもこぢんまりしていておしゃれだし、アルピナ・ブルーという車体の色もきれいだった。以前、税務署に「この車は仕事用ですか?」と言われたそうだ。すると「もちろん!これで飛ばして急患を助けるんです」と答えたという。。。。屋根に赤色灯を付けた方がいいなあ。番号も「119」にすると完璧だ。
←アルピナ


中野孝次『自分を生かす”気”の思想』(集英社新書)の中に興味深いことが書いてあった。

芸事は先生について(師事)学ばなければ、絶対上達しないというのだ。自己流でいろいろ考えてやってもうまくはならない。同じレベルの中をぐるぐる回っているだけだ――という。
これはすべての芸事にあてはまるかどうかはわからないが、自分のことを考えるとギターがそうかもしれない。
以前よりうまくなっているが、なんか上達のスピードが遅いということに気が付いた。
つまり自分の技量の範囲でしか上達していないのだ。で、最近、ギタリストのJ・永田さんにレッスンを受けているのはそういう理由もある。外部からビタミン剤を注入してもらうのだ。
じゃあ、マジックは誰に習ったらいいのかなあ、オレは…と考えてる今日このごろ。


例の我が家の台所のポルターガイスト現象が解明された。

冷蔵庫のメーカーから電話がきた。
「実は、その音の原因を知りたいので調べさせてください」とのこと。とはいっても冷蔵庫が原因とは決まっていないというと「それでもかまいません」という。

あわてて冷蔵庫を掃除しようと周りを片づけたところ、冷蔵庫の隣の戸棚の上に箱があった。ななななんと中をあけてびっくり!!プルトップ式のミカンの缶詰6個のうち4個が破裂して中味が出て、黒くなっていたのだ!!
つまりあの音は缶詰の破裂音だったのだ。そして何かのガスが箱からゆっくりでてそばの天井のガス感知器が反応したというわけ。
いそいで電気屋さんに連絡。先方も自分の製品のせいではないから安心したのか笑っていた。
みなさんも缶詰が破裂することがあるので早めに食べましょう。
マジシャンの家にある缶詰をあけたらカードが出てくる場合があるので、それにも気を付けましょう。(まじで)


いやー驚いた。いま「はなまるマーケット」を見ていたら「弓形の錯視(ジャストローの錯視)」をバームクーヘンで見せていた。いやー気が付かなかったなあ!!

<TBSはなまるマーケット>より

ということはまだまだアイデアは眠っているのだ。それがなんかうれしいゾ!
--------------------------------------------2004/5/21
長者番付で大金持ちの人は「健康食品」の人だった。
身体はスリム、私腹は肥える。。。。私は逆だな。というわけで昨日は酒を抜いたぞ。

とあるパートタイム・マジシャン(注)からメールがきた。四方山話(よもやまばなしって結構古い表現だなあ)が書いてあったが、最近のマジックブームについて触れていた。
「サブカルチャーがマスコミによってつぶれてしまうことがある」とあった。マジックがそうなのかは難しいところだが、私もマジックは深く静かに潜行しているのが本来の姿かなとも思っているよ、YUMIさん。
昔の「力書房」は奥まった所に存在していたり、今のマジックランドが店舗としてはわかりにくい所にあるという姿は、なんか伏魔殿のようでいい雰囲気だ。そういえば昔のマリックプロモーションも怪しげな場所だったなあ。
以前はマジックをするには相当の情熱がないといけなかったのだ。店を探す、マジックを頼み込んで教えてもらう、洋書を手に入れ訳す。ネタも想像して自作する。
今はちょっとの情熱とちょっとのお金があればマジックをすることが可能な時代だ。

(注)アメリカのマジシャンに会うとよくこう聞かれる時がある「あなたはパートタイム・マジシャンかフルタイム・マジシャンか?」と。
つまり結構、他の仕事をしていてマジシャンもしているという人が多いのだ。クラシックなカードマジックの傑作「out of this world」のポール・カリーは医者だったし、沢浩さんは歯医者だ。弁護士もいればミュージシャンもいる。コックさんもいればお坊さんもいる。

いくらいいマジシャンでもそれだけで生計をたてているのは世界でも少ないということだ。もっともそのいいマジシャンがそれで生活したいと思うかどうかが問題だが。

日本ではよくプロマジシャンかアマチュアマジシャンか?と聞く場合が多い。生活できるできないでプロかアマかを決めてるが、そんなことは問題ではないのだ。マジシャンはマジシャンだ。区別は、テクニックでいえばが「うまい」か「へた」か。人でいえば「いい人」か「いやな人」か。演出は「魅力的」か「ひどい」か。などなどで別れるのであって、プロかアマで分けるわけではない。
アマでも素敵なマジシャンもいればプロでおいおいという人もいる。

むしろパートタイムマジシャンの方が他に仕事がある分、経済的なことはともかく、マジシャンとして魅力的かもしれないね。つまりマジックだけで生きていこうとは思っていないからだろうね。

一番よくないのは「食うために、マジシャンでもやってみようか」という人が多くなることだ。これはマジック界にとってはマイナス要因のひとつだ。
今の時代、マジシャンにはすぐなれる。
名刺に<プロマジシャン――なんのたれべえ>とパソコンで印刷してしまえばいいのだ。そしてハンズやデパートに直行して適当な物を購入すればいい。。。。。もちろん紳士服のコナカでスペアスラックス付の安いタキシードを着ればもうあなたはりっぱなマジシャンだ。おめでとう!!

うーん、今の現状が、私の頭を混乱させている……


ここ数ヶ月の間で、4回くらい台所で「パン!」という大きな音がして、1分後ぐらいに「ガス警報機」が鳴る。何か破裂したあとがあるのかと調べたらその形跡は見あたらない。
ガス漏や報知器の検査にきたがなんともない。冷蔵庫が鳴るということを聞いたことがあったのでメーカーに電話すると「それはありえませんけど…」と言われた。
我が家にポルターガイスト現象か!!
--------------------------------------------2004/5/19
銀座のショーで、小石が新ネタを持ってきた。
写真のようなフリスビーが…
→→
10秒くらい後、突然ジャンプして直径15センチくらいのボールに変身する!

これを5個くらい重ねておけば、小さい箱から一気にボールが出現することになる。
日本橋COREDOのタカラの直営店GARAGEで売ってます。

レッツマジックは今年で10年だ。よく続いたものだね。最近のお客さんはマジックマニア以外の人が多い。素直な反応はこっちが驚くね。イイ傾向だ。
NHKの帰りよく渋谷のハンズにいくが、いやーマジックコーナーの広いこと。しかも会社が複数入ってる。テンヨー、渋谷慶太、小川心平、東京マジック、ナポレオンズへの道、まだまだあった。しかもインビジブルスレッドやトリックコインもおいてある。これらのものをマジックをやり出した人が買うのだろうか?しかもタネこそ見えてはいないが、そういう現象が起こせるということが一般の人の目に触れていいのかなあ。
不思議な時代になってきた。しかも、テレビで頻繁にマジック番組がある。

あんまりブームになると、一気に下火になることもあるから気を付けないと。

でも、マジックは世の中に静かに潜行して生き続けているのが本質かもしれない。マジシャンが多すぎるのも希少価値がなくなるような気もするんだよね。ちょっと考えが古いのかなあ。。。。
マジックがブームになるのはマジシャンやその関連企業が発展するからいいのだけど、誰でもマジシャンになれてしまう今の環境は、どうなんだろうな?
いいマジシャンが出現するのはマジシャン人口が多い方が確率的にはいいに決まってるが。

本当はマジックを見るのが好きになる人間が多くなればいいんだよね。そのために我々プロは魅力的なマジックを演じ続けなければならない使命がある…といっては大げさか。
今のこの状況を、いまだ自分の中では整理ができていない。。。。

--------------------------------------------2004/5/17
先日のJ-WAVEの録音の時、DJのルーシー・ケントさんから「ビヨンセのCDをジャケ買いしたんですって」と言われてしまった。HPを見ていたらしい。
もちろんジャケットがよくて購入してしまう「ジャケ買い」はかなりある。
スーパーの魚コーナーでいい形の鮭の切り身を買ってしまうのは「シャケ買い」だから、これとは違う。

LPレコードの頃なんか特にそうだね。
自宅のLPを漁ってみると、写真のこれらは明らかにジャケ買いだ。
The Great Jazz Trio At The Village VanguardとMonica Lewisだ。
 
左はジャズの躍動感がでている。右は、まあ、なんとなく…コホン。
(あとで知ったんだけど、左のLPは有名らしい)

外側というのは、CDに限らず重要だ。マジシャンなら写真で雇われる場合もあるだろうし、マジック道具ならケースで買ってしまうこともある。
店頭に平積みされる本のデザインだって重要だ。業種はともかく店舗の外見も重要だ。

「人は外見じゃない中味だ」というけど、やっぱりまず外見で選ばれなければ中味は味わってもらえないんだよね。
もちろん中味に実力がなければならないし、イイ男なら内面は強くて性格がよくなくてはならないし、イイ女なら気だてがよくなければならない…あ、これってセクハラかも。。。。

今日は銀座小劇場ですよ。6時と8時です。よかったらどうぞ。
03−3562−2580

J-Waveの放送「BODY & SOUL」は少しずれましたのでまた報告しますね。
--------------------------------------------2004/5/16
新聞の一面にアップルのipodの広告がのっていた。好きな音楽が10000曲入るという。
しかもいろいろ機能があるようだ。
私としては音楽全般すきだから、ランダムにだせて、なおかつ曲だけじゃつまんないからDJの声もほしいし時たま最新ニュースもほしい。また、時刻も教えてほしいし、お天気や交通情報もほしいなあ…って、それじゃラジオでいいじゃん!


仕事から帰ってテレビを見たら、日本対韓国のバレーボールをやっていた。2セットとったところで娘が帰って来た。「あれ?みんな代々木駅で喜んでたよ」
おいおい!、これは生放送じゃねえーのかよ!娘よ!お前はマスクマジシャンかい!種明かしするな!

そうそう、もう20年も前の話しだ。
アメフトの全米選手権のスーパーボウルはそのころ、一週間遅れで日本で放送していた。

マジックマニアでアメフト好きの故・蓮井さんはその放送を楽しみにしていたのだ。そのためスポーツ新聞やスポーツニュースには1週間、目にふれないようにしてきたのだ。
そして放送当日、ビール飲みながらそれを見ていると、帰宅した奥様のY子さんが「あら、これ先週やったやつでしょ?XXXXが大逆転したのよね…」とつぶやいた。
蓮井さんはその場で崩れ落ちたそうだ。。。。


北見伸とステファニーそして山上兄弟とショーをした。

楽屋で撮った山上兄弟の靴と私の靴。。。。いつか同じになり…そして彼らはもっと大きくなるんだな。。。

--------------------------------------------2004/5/12
FM局のJ−WAVEに行ってきた。警戒厳重な六本木ヒルズの33Fへ向かう。
そこはまるでホテルのロビーか高級クラブ(いったことないけど…)のアプローチの様。高級そうな白いレザーの椅子。さらに放送ブースのある部屋には名札キーがないとドアが開かない。

ジョン・カビラさんとすれ違ったが、初対面なのについ挨拶をしてしまった。彼も笑顔で返してくれたから、ま、いいか。我がマネージャーの滝沢嬢が彼の大ファンだったので、彼女が思わず飛びつきそうになったのを、私が羽交い締めで制止した。。。

そしていよいよ録音開始。マジックとジャズを熱く語ったよ。
写真は素敵なDJ、ルーシー・ケントさん。マジックには素直に驚いてくれた。ありがと。

ディレクターの落合さんから「ギターも弾いてください」と言われたが「今度ね」とお断わりした。電波に乗せるほどうまくはないからね。
私が選んだ曲はシナトラのpennies from Heaven。ローズマリー・クルーニー(ジョージ・クルーニーの叔母)でThese foolish Things。ナット・キング・コールのStar Dustの3曲。

どんな内容かは、5月30日(日)夜11時から12時までのJ-WAVE81.3「Body & Soul」でお聞きください。


マジックの番組の打ち合わせをした。
以前、ビートたけしさんがその番組で「人体交換」をやったという。しかも失敗したので放送しなかったとも言っていた。その場にいたスタッフやタレントにバレてしまったのだ。誰がそんなネタを教えたんだ!! スタッフはきいたことのないマジシャンの名前をうろ覚えで言っていたけど、世の中、バカなマジシャンがいるもんだ。種明かしより悪い。他に教えるネタがあったろうに。無知なマジシャンが多すぎるぞ、勉強しろ!


そのあとちょっと早かったけど一杯のみにやきとりの小川にいった。まだ仕込みの最中で、つくねを団子にしていた。のれんもでていなかったけど、入れさせてもらった。
ちょうどそこに酒屋から担当が請求書を持ってきた。美人の営業ウーマンは仕事がとれるだろうね。
しかも一杯つきあってくれて、顔を赤くして会社にもどったよ。あ!オレが払ったんだ。商売うまいなあ。。。
←小川の担当:のぞみさん。外がまだ明るいのがわかる。

--------------------------------------------2004/5/10
パソコンをつけたら突然、童謡の「おさるのかごや」が流れた。
♪えっさー、えっさー、えっさほい、さっさー
あ!これがあの新型ウイルスのサッサーか!(うそ)

先日、夜遅く教育テレビをつけたら「コンビニ敬語」を解説していた。
ファミレスやコンビニでよく使われるという言葉だ。

こちら〜になります。〜の方からいただきます。〜でよろしかったでしょうか?

接客業未経験の若者が使う言葉を、お店がマニュアルにして教えたところからきたらしい。昔の遊郭で田舎言葉がでないようにした花魁(おいらん)言葉に似ているでありんす。。。。

これらを全部、クロースアップマジックにあてはめてみよう。
「ではまず、カードマジックから(といってカバンからカードを取り出す)。こちらがカードになります
「もうなってるよ」
「これからお見せするマジックはカードマジックでよろしかったでしょうか?
「いや、おれは注文してないけど、それでもいいよ」
「では一枚ひいておぼえてください」
「うん、おぼえた」
「次に、まず1000円をかしてください」
「ほら(と1000円出す)」
「今、1000円の方からおかりしました」
「いや、おれの方からかりたんだろう?」
「この1000円があなたの選んだカードに変化します」
「ほんとかよ」
「はい!この変身したこちらのカードの方、お確かめください。あなたの選んだカードはハートのQでよろしかったでしょうか?
「…自信もって言い切れよ」

とまあ、こんな感じになる。コントでやると面白いかも。。。


ある人に「ボナさんのマジックを見ると幸せを感じるのよね」と言われた。さらに「うまい人は一杯いるけど、ただマジックをやって不思議を見せてるだけなのよね。ボナさんのは見ていて不思議とかうまいとかどうでもいいと思っちゃう。気持ちよくさせてくれて、幸せを感じるのはなぜかしらね」

たぶん、私が歳をとったからだろうね。
うれしい言葉だよ。。。。言った人が超美人だったし。ありがとう。

これからJ−WAVEで録音だ。ジャズとマジックを語ってくるよ。放送が決まったらお知らせしますね。

--------------------------------------------2004/5/7
国民年金かあ。男なら未納3兄弟、女性なら未納姉妹か。。。なんかゴージャスな雰囲気がする。

昨日、プロにレッスンをうけた。
「ああ、やっぱりね、マジックへただから、やっと習う気になったか」
ちげーよ!失礼な。
ジャズ・ギターをJ・永田さんからちょっとレッスンをうけたのだ。やはりプロは違うなあ。疑問点をわかりやすく説明してくれた。
私が入っているバンドの課題曲の譜面を見せたら「うーん、これは難しそうにみえるけど、ビッグバンド用の譜面だから、他の楽器とのかねあいで、難しいコードの書き方をしているんだよ」
なるほど!よし、バンマスに内緒で易しく書き直しちゃお!


私は子供の頃から巨人ファンだった。負ければその日は暗いし、勝てばうれしい。もう何十年もだ…

ところが最近、全然野球を見なくなってしまった。あんなに熱があったのにどうしたんだろうと思う。巨人が勝っても負けてもどっちでもいいのだ。

むしろヤンキースを見た方がいい。そこにはまじめでいきいきしている松井秀喜がいるからだ。

今の巨人には魅力がないんだよなあ。長嶋さんはいないし原さんもいないもちろん松井もいない。
応援したくなるのは後藤選手くらいだなあ。そうしてみるとやっぱりいきいきしている人がいないと魅力がないんだよな。
巨人を応援したくなる日は、くるんだろうか?

このいきいきしているというのは一生懸命とは違うんだよね。一生懸命は「命がけで仕事をする」という意味だけど、それは裏返せば「力がないのにそれ以上のことをしようとしている」ということ。
(誰だオレのギターだと思ったヤツは!)
そうではなくて、自分の今ある力の中で目一杯やるということだ。無理していないから自分も楽だし端から見ても疲れないから好感が持てる。背伸びは見苦しい。
わかりやすい例で言えば小型車タイプはマギー司郎。大型乗用車が松井秀喜という感じだ。みんなその技量の中で生きているわけだよ。
私もそのように生きていこうと思うのだ。でもなあ、酔うと人に迷惑かけてるからなあ。。。ま、それでも自分の町内では、いきいきしてるんだよな。。。って、オレは歩く乳酸菌か!!

お知らせ:
次回の鬼籍(奇跡)の人は「故・中村正則」さん。今執筆中。知っている人は少ないと思いますが、だからこそ記録しておきたい人でした。
もし彼のことを知っている人がいたらエピソードや思い出をメールください。
--------------------------------------------2004/5/2
ゴールデンウイーク増刊号…ではないけど、結構長い話し。。。

●<アドリブ・スライハンドの勧め>
名人フレッド・カップスのDVDがオランダから届いた。申し込んで1週間できた。ネット通販は早いなあ。

←ケース表紙

いいねえ、ファンとしては涙がでるよ。白黒フィルムの若い頃や充実した頃の演技――くー、たまらん。
よく見たら、すべて生ピアノとドラム演奏だ(フルバンドでの映像もあるよ)。昔はキャバレーやクラブはみんなバンドが入っていたから当然といえばそうなのだが、これってやはりジャズ演奏に通じるものがあって、その時々によってタイミングが違うし、微妙に演技も違うようだ。
近年のスライハンド(手練)・マジシャンのようにきっちり決まった音での完璧な演技より、実に、暖かみがあって人間味があって、手前味噌だが私が個人的にやっているジャズとマジックのライブは正解なのかもしれない。

スライハンドはとかく機械的になりがちだが、この人を見ると、うまい上に自然で楽しそうにやってる。
若い頃のキャンドルの手順なんか、ルーティンとして確定していなくて実にいい加減な感じがするが、ただたくさん火のついたキャンドルが出てきたという印象が残るから、それはそれでまたおもしろい。

さて、音楽を手順に合わせてきっちり作っていない方がどういう所がいいのかというと、たとえばカードの手順でも1回ファンにするところを、雰囲気で2回3回と見せることもできうるということだ。ボールだって1回消して出すことを何度でも繰り返すことができる。演技者がその時の空気を読んで、ルーティンを少し変えることができるのだ。

ジャズでもその時の雰囲気で出したちょっとしたフレーズでも、3回くりかえしちゃえば、音が狂っていてもアドリブに聞こえるという場合があるから、マジックでも当てはまりそうだ。

これをアドリブ・スライハンドと呼ぼう。
もちろん生演奏がベストだが、エンドレスの曲を用意してやっても、これは可能だ。

それは観客にとって、毎回同じ演技をみても微妙に違うパフォーマンスになり、何度でも見たくなるというわけだ。

とかく緻密で正確で完璧な演技をしようとしがちだが、アドリブ・スライハンドはなんと味のある魅力的なスライハンド・マジックだろうか。そうは思わないかい?

ところで、よく素人の人に「やはりマジックは、手が大きい方が有利ですかね?」ときかれるが「そんなことはないですよ」と答える。しかし実際のところ、カードや鳩の大きさは世界中一定で決まっているからスライハンド・マジシャンにとって、手や身体が大きい方が有利に決まっている。フレッド・カップスも握手したときはでかいなあと感じたし、チャニング・ポロックもしかりだったよ。
だからフレッド・カップスはカードより見た目の大きいお札をカードのようにファンにして出していた。その方が舞台で大きく見えるからね。しかも巾はカードと同じくらいだから扱いやすいというわけ。

ああ、早く、フレッド・カップスになりた〜い。(…無理だ)

●銀座でおしゃれな帯をした女性の後ろ姿を携帯ショット。子猫の柄はかわいいね。



●休日に自分の銀行預金を下ろすと105円とられる。利息より高い。だったらタンス預金して、お金を使うたびに105円ずつ貯金箱に入れた方が貯まるな。
マジックランドの下に宝くじ売り場がある。主にスクラッチをやるんだが、なかなか当たらない。いつも売り場のおばさんに「もう、だいぶ預金してるんだけど、いつ満期になるのかな?」と聞いたが、にこにこ笑ってるだけだ。
よくビルの一階に宝くじ屋さんの店舗があるが、おどろくなかれ、あの売り場ごとが一つのカプセルになっている。大型トラックでそのまま運んで、はめ込んでいるのを目撃した。
その方が防犯上完璧なわけだ。また解体するのもそれごと引っ張り出せばいい。実に合理的だ。
宝くじ店舗の一部分――それがボルト一個でも私の預金でできているに違いない…。

●タンゴを聴いた。
終演後、タバコとお酒を楽しんでるタンゴ歌手の長浜奈津子さん…「何、撮ってんのよ…」と睨まれる…

そういえばマンガ家の高井研一漏(仮名)さんもバンドネオンを持っているらしい。一度聞いてみたいと思う、あ、やっぱ思わない。見せてくれればいいや。

●今度の銀座小劇場のレッツ・マジックは5月17日(月)です。
レッツマジックがスタートしたのは1994年の5月。10年目の今回のテーマは第一回目と同じテーマでお送りします。
『マジックはトリックか?』

前田知洋が最近テレビによく出ていたので今回は問い合わせが多いようです。あの〜ナポレオンズも一応でるんですが…よいお席はお早めに。
18時と20時。¥2000
お申し込みはマジックランド03−3666−4749
連休中はおやすみですのでご了承ください。

前田君の件だけど、一般視聴者からも賞賛の声を聞く。またマジック仲間でもいい評判だ。もちろん批判する人もいるが、一般人にうけているんだから、よしとすべきだ。
誰の言葉か忘れたが
『批判というものは概して、嫌悪かもしくは羨望の妬みからくる。まっとうな批判は対象者を愛しているかどうかなのである』

●箱根クロースアップ祭に行ったとき、なかなかいいキャッチコピーがあった。マジックと同じで、アイデアはまだまだあるということだね。

『ON泉、OFF呂』

疲れたら温泉にいって休もうよというイメージが湧く…。

●先日、濡れ煎餅の話しをした。そのあと、お札がレモンの中に飛び込むというビル・イン・レモンをやったと書いた。二つをつなげたらどうだろう?

まずお客さんに好きな濡れ煎餅を1枚選んでもらい破片をちぎって渡しておく。残った濡れ煎餅をなんらかの方法で消す。そしてそれがとある所から出てくるというマジックだ。
もちろん、出てくる場所はレモンからではなく、お客がお尻の下に敷いていた「煎餅布団」からだ!あはは!どうだ!こりゃ面白い!、誰かやっていいよ!(やるか!)


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