2003/11

--------------------------------------------2003/11/29
早めに学校から帰る生徒が言う理屈を『早退生理論』という。
一発、ギャグをかましたところで、上海の話しの続きだよ。ステージをやる上海大舞台のトイレの便器は<TOTO>だったが、招待所(ホテル)の便器は<COTTO>とある。<骨董>って読むのかな。
  

日本のトヨタのハイエースの別ブランドなんだろうか?車名が<JINBEI>。どう読んでも<甚平>としか読めない。

青い板はもちろんナンバープレイト。誰だ中国だから漢字だといったヤツは。『足立:零伍壱参』になるのか!
でも名前の印象がよくないよなあ。「今日、甚平で出社したよ」と聞くと、夏の電力節約のノータイ・デーみたいに聞こえる。甚平着て団扇もって下駄はいて、アタッシュケース持った感じがするね。(しねーよ!)。といってもこの車、日本円で300万くらいするらしい。同じハイエースブランドだと700万くらいの高級車になるようです。
--------------------------------------------2003/11/27
とあるサイトに「女性を美しくする」という日記があった。
読んで、納得!
ひとりの時間が美しくさせるというのだ。ひとりで映画にいく旅行にいく食事にいく。依存しないで自分の心に素直に行動し考える。特に一人での食事の時に寂しそうな女に見えるか格好いい女に見えるかがいい女の分かれ道だという。
これは男でも同じことでしょう。でも一家の主が「ちょっと一人旅してくる」とか「一人でディナーしてくる」と言えるでしょうか。そのとたん女房子供から「どうしてあんただけ旅行にいくのよ」とか「なんであんただけ食事にいくのよ」と国連の非難決議のようにせめられるのがおちです。つまり独身でなければこの実験?はできないのです。このサイトを読んでる独身の紳士淑女のみなさん、自分を磨いてくださいね。私も時々独身になっています。私は美しい…。

大晦日のテレビは凄まじい。NHKは紅白だし、3局は格闘技、1局はどうもマジックバトル、テレビ朝日はTVタックルの特別版で<超能力者VSナポレオンズ>だ。紅白も勝ち負けがあるから格闘技といえるから全部格闘技だ。NHK教育はなんだろうな。英会話バトルだったら大変だな。
そのTVタックルでやる超能力ネタを15万円で買った。たっけー! 前に買ったジャケットと同じ値段だけど「バナナとリンゴ、どっちが野菜?」という謎かけみたいで比べる基準が違うからどっちがどうとはいえないな。
それにしても超能力者になるには金がかかるということだね。

で、上海では4分間に55個のマジックをするというネタをやった。そして最後に巨大なピンクの象を消すというやつだが、3日目にコーディネーターのジュリアナ・チェンが楽屋にきて「中国でのピンクの象の意味を知っててやっているのかとプロデューサーに言われたけど」「いや知らないなあ」というと彼女は「じゃ、いいわ」と言って出て行った。おいおい教えてくれよ、しかも3日目に言うな! 欧米ではピンクの象が見えたら泥酔してるという意味だけど、どうも中国では卑猥な意味があるらしい。でも若い通訳達は何もいわなかったから古い話なんだろうな。
日中問題にならなければいいが…。

さっきの「女性を美しくする」という日記はこちら
是永真由子の新着情報

NHKのFISM放送がいろいろ変更になっています。
NHK総合(地上波)は12月26日(金)19:30〜20:39です。
--------------------------------------------2003/11/24
酒抜いて薬飲んでたから、体調はよくなってきたぞ。うっひっひ。しかも昨夜は「なあーじゅ」のマスター達と赤坂のジャズの店<B♭>にドラムの八城さんのショーを見に行った。もちろんマジックをちょっと見せたよ、みんな喜んでくれて私もうれしい。ここは昔コルドンブルーという高級ナイトクラブだった。島田晴夫師匠やプリンセス天功さんもでていたよ。もちろん我々も出演していたことがあって懐かしい。でも内装はシンプルになっていて昔のおもかげはなかった。
さて、上海の話しだけど、夜のショーで毎晩出演した上に昼間、レクチュアをやった。ステッキの扱いやゾンビの浮かす技術を教えた。コインのルーティンをちょっと見せたところ、質問が来た。てっきりコインの話しだと思ったら、途中でアクセントでいれたシルクのウソ結びはどうやるのか?という初歩的質問で愕然となった。ステッキやコインやゾンビは無駄だったのかあ?
中国の一般大衆でこのコンベンションに参加できるのは結構なお金持ちということだ。(参加費はUS120ドルくらい)そういうおじさんがコインルーティンなんてやるわけない。
日本のセオマジックショップで投げテープセットが500元(約6500円)という値段を見て中国の学生ボランティアが「私達の学食のランチが5元だから、100日分だ!」と驚く。
それを買っていく中国人のマニアもいるというわけ。しかも<消えモノ>といって使い切りのネタだ。何か考えさせられるなああ。
写真はそのボランティアの通訳美女軍団
英語の通訳でついていたのは左の学生さん。英名はローズマリー。か、かわいい!!!
--------------------------------------------2003/11/22
やっべー風邪ひいた。医者にいったら喉頭炎だ。よかった。サーズではないらしい。(らしいんかい!)確かに上海は空気が乾燥していたしほこりも舞っていた。サーズが流行れば、一気にひろがるのがわかる気がする。
20日はボジョレーだが、飲み過ぎた知り合いが一杯いたようだ(マジシャンのHサカイはじめ、清水市のDJのM子さん、あまり飲み過ぎないように…)。残念ながら私は医者に止められていたので、味見の一口だけ飲んだ。じっくり飲むのはあとの楽しみにしておこう。その日はとある方の食事会に招待された。店の人の「テイスティングしますか?」の問いに、一口飲んで「…うーん、ちょっと若いな…」といったらはり倒された。
私の舌ははっきりいって鈍い。よく言えばデジタルだ。つまり「うまい」か「まずい」の2通りしかない。だからテレビで「うーんこの芳醇でこくがあり、それでいてしつこくなく、あっさりしてる割りに深みがあって、何とも言えない味です」なんてコメントは恥ずかしくて言えない。それはまるで「私はバービー人形を集めています」というくらい恥ずかしいのだ。
(注:集めていません)だいたいテレビのレポーターは、視聴者にどういうものか的確に伝えるのが役目のはず。先のような報告で、見てる方はわかるわけがない。むしろ「あれ。これってバナナを焼いたような味ですね」とか「トロかと思ったらトロロだったんですね」の方がわかる。機内で見たビデオでイギリス人の料理研究家の女性がフィリピンあたりの下町を歩きながらいろんなものを食べてレポートする番組があった。屋台や市場で何かつまんではコメントするのだが、ピータンのようなものを食べて、しばらくコメントしていたのだが、突然、横にいってゲーッとするところで画面が止まった。これなんかわかりすいレポートだと思うけどな。
ボナ植木は食べたらどうな味かって?
…煮ても焼いても食えん。
写真は上海のコンテストに出ていた韓国のマジシャン:キャサリン。

--------------------------------------------2003/11/19
昨夜帰ってきました上海から…で、今日早朝から博多にいってきました。直接、上海から博多に行った方が距離的には近かったね。いやーおもしろい所だった。中国は台湾、香港の経験はあるけど本土は初めて。いろいろ社会勉強しました。いくら近代化の高層ビルが建ち並ぶ所とはいえ、人民の習慣はそうはかわらない。一口でいえば大陸的でおおらか、そしてきびしい規律ある国だということがよくわかる。中国人民は強い!そしてそこでの時間は、大いなる揚子江のようにゆっくりゆったり流れるさまに似ている。。。。欧米人マジシャン達は、ただ自嘲ぎみに笑うだけだ。
アメリカのマジシャン、マーク・ケーリンは言う「昨日リハーサル朝の4時だぜ。しかもまた朝からやりますって、一体オレはいつ寝るんだね。。。」とあきらめ顔。しかも当日入った我々は、時間切れでリハーサルなし!あはは、最近このパターン慣れたわい! いずれレポートでも書きましょうか。
写真はナポレオンズ付の日本語通訳者のエンセイさん。大学生のボランティアだ。
「アナタタチハ、スグニ劇場ニ、イカナケレバナラナイ!」と言われてしまうと、なまけたくなる我々でも「ハイ、ワカリマシタ!」と答えざるを得ないのだ。
--------------------------------------------2003/11/14
あーいかん、昨日も飲み過ぎた。ジャズライブがあまりにもご機嫌だったので調子にのって飲んだね。
ピアノは青木弘武さん、ベースは柴田良宏さん、ボーカルは遠藤由紀枝さん。ピアノとベースはあの世界一周客船「あすか」に乗っているメンバー。もちろん、あすか専属マジシャンの斉川さんのことも知っていたよ。
今日は我がテレビランドの親会社の東阪企画の創立30周年記念バーティだ。テレビの制作会社で30年も続いてるというのは業界では奇跡に近いそうだ。確かにこの世界は浮き沈みが激しいし、メンバーもどんどん独立して会社を作っていくから、存続は難しいかもしれないのだ。なにはともあれ、おめでたい限りだ。
話しは違うが、くっだらないネタを思いついた。まず予言として何か入ってる紙袋をあらかじめ目に付くところにおいておく。次に天気予報マークのカードを示す。晴れマークと雨マークだ。相手に好きな方を選んでもらい、そのお天気に関係したものが袋の中に予言されているというわけ。
じゃあ、例えばいま皆さん、どちらか選んでください。晴れか雨か?
選びましたね。では袋の中を見てみましょう。するとがでてきました。当たったでしょう?
どっちでもいいんです。雨なら雨傘。晴れなら日傘と言えばいいんですから…。うーん、もうちょっとひねらないと使えないな…大変しつれいしました。。。。なんか昔、天気予報カードを使ったパケットトリックがあったような気がしたな、誰のアイデアだったかな。忘れた。
まだ酒が残ってるから支離滅裂な文章だったな、お許しを。
さて明日から上海です。したがって少なくとも18日までは更新はありません。あしからず。
--------------------------------------------2003/11/12
アイスクリームのハーゲン・ダッツを発音すると、どうしても「ハゲだっつーの」、とジャイアンが叫んでる絵が浮かぶ。。。そんな話しは、ゴルフ漫画の原作を書いている中原●こと先生と飲んでてよくある。先日も「介護のしがいがあるよなあ」という会話がどうしても「介護の死骸がある」に聞こえた。さらに先生は「女性ゴルファーがその日どうも最後のパットが入らない。なぜかというと。その日は排卵日(はいらんび)、なんちって!」。これも絶対セクハラだよなあ。うーん、やっぱりオレも中原先生も不謹慎なヤツだとつくづく思う。
JA(農協)の機関誌から原稿の依頼が来た。「書斎」の本を読んだ担当が農業のことも書けるだろうとみこんで依頼がきたのだ。原稿料2万円なり。結構うれしいね。800字だから原稿用紙1枚1万円ということになる。なるほどすると大作家さんはどのくらいのギャラなんだろうな。1枚5万円くらいもらうのかなあ。。。20枚の短編書いたら――え!100万円かい!!そうなりたいなあ。でも農業のことは知らないんだよね。どうしよう?
昨日、TBS「うたばん」という番組の控え室で、週末いく上海の話しになった。
マネージャーの滝沢が「いいわね。上海に行けるなんて、カニがうまいのよ」というが、私が「うーん」とうなると「あ、男の人って面倒なのはだめよね。カニの肉をちまちまとったり、グレープフルーツなんかスプーンで食べるの面倒でしょう?」「そうそう、確かに。グレープフルーツは潰して酎ハイにするね」「じゃあ、中華ちまきも紐をほぐすのいやでしょう」「確かに誰かにとってもらってどうぞと言われれば喜んで食べるね」「やっぱりね。男って無粋だわ。時間をかけてゆっくりおいしいものをとりだして食べるのがいいのにねえ…」
「でも、女性のブラウスのボタンをゆっくり外すのっていうんだったら、好きだな…あはは」と言った瞬間、滝沢マネージャーはきつい目を私の投げかけながら、控え室から出て行った。
うーん。。。。。。どうも中原先生の影響かもしれん。「うたばん」は来週11月20日(木)夜8時から放送。もちろん歌で出演したわけじゃないよ。
--------------------------------------------2003/11/10
リサイタルのお礼の返事がままならない。無礼と思わずにもう少しお待ちください。
写真ができたらレポートを書きますが、ファンのサイトでのレポートがありますのでちょっと覗いてみてはいかがでしょうか?
http://www.tya.1st.ne.jp/~kamiko/naponikki
http://plaza.rakuten.co.jp/magicseed/004033
昨日は博多に仕事に行く前、午前7時に投票に行ってきた。朝早いのに他の人も並んでる。みんな熱心なことで結構。さてリサイタルも終わったので、これから自分の活動をまた始めようかと思う。本もあと2−3書きかけのがあるので、どれかひとつは今年中に書き上げよう。残念ながらというか幸いというかマジックの本は一冊もないよ。
それから例のボナ植木作詞作曲の歌は、瀧本瞳さんも個人的にライブで歌ってるようだし、西司さんも自分のFM西東京の番組でかけているようだよ。あとは売り込みに行かなきゃ。。。あー忙しい。
タイトルは『犬を買ったら猫が来た』という子供ソングです。ばかばかしくて可笑しいよ。
しかも今週末は上海のマジックコンベンションにいってくる。初めてのところだからちょっとおもしろそう。だって上海はジャズが昔盛んだったらしいよ。いまも老ミュージシャンが和平飯店というホテルでジャズをやっているようだ。以前そこに行ったなあーじゅバンド仲間が「早く行かないと死んじゃうかも」といっていた。
以前ニューオリンズのマジック大会にいったけど、あれもなかなかよかったなあ、夜はフレンチクオーターの至るところでジャズが流れていたなあ。。。。あの時はギターはできなかったけど、今回は。。。。おっとマジックをしにいくんだったね。それから中華料理と。サーズが寝てるまに…
昨今、安売りショップのダイソーで100円の落語CDが売られている。文治師匠の伸治時代や夢楽師匠や馬生師匠、今輔師匠などがある。結構おもしろい。音源はどこからきてるのか、ジャケットには解説もなにもないし、著作権を銘記したものがないんだよなあ。不思議だなあ。ジャスラックは落語には及んでないんだろうな。よくわからん。
--------------------------------------------2003/11/7
コイ・ヘルペスという魚の病気で、養殖の鯉が全滅したらしい。これが本当の「コイ患い」だが、仕事をしている人にはシャレにならない。失礼しました。
下の写真のものが、リサイタルで壊れた串刺し。下にあるスパイクが上に寝ている人を貫通して箱の上にでてくるのだが、通り抜けずに、観客の身体に刺さりまくってしまったのだ。大変失礼しました。

今度、このネタがでてきたら、みなさんは絶対にステージに上がらない方がいいでしょう。
マジシャン前田のサイトの「マネージャーの憂鬱」で「ヌーブラ」の話しがでていたが、その素材ってマジックに使えないかなあ。私が下着コーナーに行って「ヌーブラ」くださいというのもいかがなものでしょう。もってる女性の方、見せてください。あ、これってセクハラ?大変失礼しました。
…んじゃ、近所のマジシャンのヒロ・サカイに頼むか。。。もうつけてる…じゃなかった持ってるだろう、彼は新素材をみつける早いからな。
--------------------------------------------2003/11/5
あ、痛ー!朝おきたら筋肉痛だ。昨日のリサイタルで動き回りすぎたね。串刺しスパイクのイリュージョンが壊れたけど?、でも、たくさん見に来てくれて、そして笑顔で帰っていきました。みんなありがと!
それから花やら電報やら祝儀やらお菓子をたくさんいただいたけど、ここでお礼をいわせてもらいます。ありがと。
昨日はなぜか、自分も楽しんでやりました。苦しんでやったら、お客さんに伝わりますからね。うーん、自分でショーを見たかった。串刺しの故障やらゲストのセッティング遅れでも、あわてることなく対処したよ。ジャズのアドリブみたいかな、それが25年の蓄積というのだろうね。
以下は見にこれなかった人に手順を記しておきます。
第一部:剣刺し透明人体交換箱、腕立て人体浮揚、コンテナ人体交換、首回し、新聞復活、木の棒、紅白ハンカチ、マインド缶トロール(自動観客選択装置使用)、美女の串刺しスパイク(壊れてホントにお客さんが痛かった)、世界新記録に挑戦(巨大象の消失付き)
第二部:ゲスト2名、トムソーニ。フェルストン。
第三部:新作、首回しならぬ手首まわし!、近未来乗り物セグウエイでの目隠し運転、縮みゆくQカーそして客席に瞬間移動。
手首まわし
--------------------------------------------2003/11/3
あれ?気が付いたらもう3日じゃん。明日リサイタルだ。どないしよう。先日音響さんのところにいって音を作ってもらったといったけど、写真はその社長さんの部屋。他に最新スタジオが3つある。横に見えてるCDがよく使う音源で、著作権フリーと言われている素材。それでも、これだけで年間600万円、使用料を払っているそうだ。この社長、だじゃれが好きで、横にあったBOSE(ボーズ)のスピーカーを指さし「この会社儲かってるよ。ボーズ丸儲け、なんちって」。この手の古いダシャレは社員のいる前では絶対言わないから会社が持ってるわけだ。。その600万という値段だが、見えないものの価値というのはよくわからない。音の業界はそのへんの権利がはっきりしているが、このマジック業界はどうだろう。悪く言えば、コピーしたり盗んだりの世界のようにみえるし、よく言えば、芸とはそういうものだ、ともいえる。とにかく、マジック界が死に絶えないようにしなればならないと思う。