2003/9

--------------------------------------------2003/9/29
漫才の夢路いとし師匠がなくなった。何度か一緒に仕事をさせてもらいましたが、礼儀正しくやさしい師匠でしたね。歳をとったら、ああいう雰囲気のマジシャンになりたいと思いましたね。お疲れさまでした、ごゆっくりおやすみください。
歳には関係なく、いつこの世と別れるかわからない。地震や事故もあるからだ。今月はそんな内容が多かったね。
先日、知り合いの人が倒れて病院に運ばれた、家族がいるなかで、とある女性の名前を連呼した。もちろん奥さんの名ではないし、知り合いもいない。
そして意識がもどって奥さんが問いつめたのだが、本人いわく「そんな名前は知らない」とのこと。ま、そうとぼけるしかないだろうな。
うーん、やはり遺書とか、連絡すべき先はどこか、葬儀に絶対呼んではいけない人なんかも、まとめておくべきだろうな。あ、これは整理術コーナーだな。
『死んだ後の整理術』という本でも書くか。
マジシャンの前田知洋のサイトに「マネージャーの憂鬱」という日記があるけど、そこに葬儀のことが書かれてあって、ちょっとおもしろい。ご一読を。前田の裏側がちょっと見れる。
外国のジョークで、棺桶を炉に入れるのを見た子供がいう。『あそこから脱出してくるんだよ、きっと』
それができるなら、うれしいけどね。。。。
さてバンド仲間のカトちゃんからギターのCDを買ってきてもらった。
バーニー・ウイリアムズ。別の顔は松井と同じヤンキースの中軸打者。野球にいくかギタリストになるか迷ったくらいだからたいした才能だ。大リーグは野球をやったりフットボールをやったりするのはいるけど、音楽はそうはいない。昔巨人にいたクロマティはドラマーだったと記憶している。
しかし、ギタリストが野球をやっていてケガが怖くないんだろうかなあ。ケガをしないというのもプロだから、それほど自信があるということだ。

スーパーエキセントリックシアターの本公演の稽古を近所でしているので、先日、野添さんや丸山さんや白土さんと飲んだよ。
白土さんは地震恐怖症で、例の予告を知ってから非難袋を作ってみたそうだ。しかし、あまりにいろんなのを詰めすぎたので、重くて持ち上がらなかったんだって。
『非難袋の下敷きで大ケガ』なんつーのはシャレにならんよ。
--------さっき悪友からメールがきた
「非難袋」って「笑い袋」みたいに、ゴーゴーと音がするのかい?って
N原先生、おもしろい!!
正確には「避難袋」のあやまりです。
--------------------------------------------2003/9/27
今わのきわに…     BY 植木トラ
お世話になった皆様へ。
近頃、マリー(トラの妹)の呼ぶ声が聞こえます。マリーがいなくなって、もう4年になりますか。あれは、寂しがりやでした。それが、ワタシのことを呼んでいるのです。「お姉ちゃん、遊ぼうよ」。マリーは一人ではなにもできません。ワタシは、悩みました。御飯も、好物のアジも咽に入らないくらい悩みました。あのマリーが呼んでいるのです。いまいる家の人たちは、本当によくしてくれました。以前の庭のある家も楽しかった。一杯野良猫がきたけどね。引っ越した店も、日当たりがよく、ヒナタボッコには、最適でした。楽しい毎日でした。店も終わりYとK代の家にいっても快適でした。でもここのところ目がみえなくなってしまいました。もう人間なら80歳はこえています。最近はつらいです。そしてなぜかマリーが呼んでるような気がするのです。
ワタシにとって、マリーは、たった一人の妹です。ワタシも悩んで、痩せてきました。もう、待てません。
皆様、本当にお世話になりました。皆様の好意は、このトラ、生涯の宝物として、この心の奥に大切にしまっておきます。ああ、マリーがすぐそばまで、きました。嬉しそうにシッポを振っています。皆さん、もしどこかでワタシに似たネコをみたら、「おーい、トラ」と呼んでください。
では、トラ、あの世に修行にいってきます。
みなさん長い間、ありがとニャーーーーン。                              
2003年9月20日 植木 トラ 永眠 享年 22歳
戒名 鯵鮹好物美猫姉虎                                    
合掌:なお、生前のトラの遺志により、アジ、タコ等、なま物の供物は固く御辞退いたします。

--------------------------------------------2003/9/25
木製探査機の――もとい、木星探査機のガリレオが14年間の使命を終え、木星の大気圏に突入して消えた。
やはり宇宙にある☆は明らかに存在しているんだね。観念的なものではないのだ。それにしても行くのに6年くらいかかってるから宇宙は広いもんだ。
去年太陽系から出て行った土星探査機のボイジャーはまだ宇宙のどこかを飛んでいるわけだ。誰も見ることができないけど、存在してるんだよなあ。地球が核戦争で滅亡しても、地球の産物が飛び続けてるわけだ。私が家をとびだしたとしても、地球は丸いからいつかまた自宅にもどってきてしまう。まさかボイジャーが後ろからもどってくることはないだろうけど。。。。とにかく大冒険だね。
そういえばシャーロックもののタイトルに「冒険」というのがあるけど、訳としてはおかしいよね。ま、こんなことはホームズマニアでは当たり前なんだろうと思うけど、どうしても冒険だとサファリルックでヘルメットという感じがしちゃう。ロビンソン・クルーソーのタイトルもADVENTUREがついてるけど「漂流記」と訳してあるから的を得てる。英語の意味の3番目くらいに珍事とか奇妙な出来事、事件もあるから本来そうすべきだろうなあ。「シャーロック・ホームズの珍事件」が意味としては近いんだろうね。短編集のタイトルには「冒険」「思い出」「帰還」「最後の挨拶」「事件簿」とあるから、うーん、むずかしいね。
「ボナ植木の冒険」〜錦糸町夜の街に潜入〜うーんだれも読みたいとはおもわん。

昨日もいった近所のジャズバーなあーじゅで。美人ボーカルのちゅうまけいこさん。「君住む街角」がよかったなあ。マイフェアレディだったね。
--------------------------------------------2003/9/22
土曜日は忙しかったよ。
地震がきましたね。予測はあっていたことになる。
その時はちょうど笑点の収録で出番直前で舞台袖にいました。
ネタはFISMで買ってきた『額縁に現れるカード』。このメカ、微妙な仕掛けで作動するんだよね。
もし本番中に地震がきたら、最初の振動でカードが出現していたな。不思議だかなんだかわからない現象になっていたな。たぶん観客はざわついて舞台なんぞは見てないだろう。
うーん、この手のメカは日本向きではないな。。。。(説明書に、除く:環太平洋地域、と書いておくべきかも)
さてそのあとジャズバンドの練習にいった。ひさしぶりでちょっと腕が痛い。
さらに夜、いつもいく美容院の仲間20人のボーリング大会に参加。3ゲームやって360だった。最高は第一ゲームの136。5年ぶりくらいだからいいほうだ。もちろんストライクも何度かとれた。ひさしぶりでちょっと腕が痛い。手を使うマジシャンにはよくないだろうな、ボーリングって。最後がGだって…。

さらにそのあと、次の日早く起きなきゃならないのに、近所のジャズの店なあーじゅに誘われるように入った。ここにはおとといも来ていて楽しかったよ。下はそのときの一般のお客さんのKちゃんとMちゃんショット。
あー、いかんいかん、こんな生活していていいのだろうか?

で、この日はボーカルデュオのいづみきよみのライブ。
二人のすまし顔ショット。右のいづみちゃんが誕生日だった。
ふー、長い一日だった。
で、次の日は館林にいった。眠いながらも仕事をした。
あーいかんいかんこんな生活は…。と思いつつ帰りの駅のホームに歴史のある?ラーメン店があったので入ってみると、壁には水沢アキと十朱幸代のポスターがあった。縁が白くはげてた。ふっるーーー!

本人が偶然店に入ったら、結構恥ずかしいかも……。ああ、疲れた週末だった。
--------------------------------------------2003/9/19
最近、事件や事故が多いと嘆いたが、子供の頃、テレビでディズニー番組があった。力道山やジャイアント馬場のプロレスと一週間おきにやっていた。
そのなかでコオロギがでてきて、次のような歌をうたっていたよ。
♪おー、みなさん、もしも、百と三まで生きたけりゃ、安全第一で、いきましょうおー♪
このサイトを見てる何人の人が、声にだして歌えたかなあ?
なんで103歳という年齢なのかなあ、と子供心に思ったが、ディズニーには「101匹わんちゃん」といのもあったね。
そうか、日本語でも「うそつき」のことを「せんみつ」という。1000に3つしか本当のことをいわないという意味だけど、人間の考えることはどの国でも同じなんだなあ。(せんだみつおの芸名はここからきてる)
ところで事件や事故には、地震も含まれるが、最近巷で、東京に大地震がくるという話しがある。電車に乗っても女子高生が話題にしていた。美容院にいけばその話題。
17日といっていたが、前後数日の誤差があるから、まだあぶないらしい。
うちのマンションは耐震だから大丈夫らしいが、いまだ経験していないのだから、本当にそうかわからない。
マジックの道具でもメカニカルなものはそれに似ている。10回試してうまくいっても、11回目で壊れることがあるからだ。糸ものなんかでも、耐久時間がわからない。だからといって新しく糸を張り替えて、ためしても、次の本番で切れるということがある。
すると「やってみなきゃわからない」という結論になる。つーことは、くよくよしてもしょうがない。それはなんにでもあてはまっちゃうから、恐ろしい?
仕事の契約がうまくいくか? バンドでギターがうまくいくか? デートがうまくいくか?
やってみなきゃわからないのだ。
地震がくるかこないか、きてみなきゃわからない。中国の故事で「空が落ちてこないか心配ばかりする」という杞憂と同じだ。
でも、みなさん、もしも100と3まで生きたけりゃ、事故災難の予防準備だけはしておきましょうね。
(103歳!あー、そんなに長く、マジックしたかねーや)
--------------------------------------------2003/9/17
おかしいよな、世の中。子供が誘拐されたり、ビルが爆発して3人も死ぬ。
みんな朝でていくときは、普通にでていったんだろうに。。。。
事件や事故で災難はいつふりかかるかわからない。
もはや、なんとか防いだりあわないような努力を自分で考えるしかない。
マジックの手順でのトラブルは予想がつくことが多いから、備えはしておける。予備を用意したり、逃げ道はある程度ある。
実生活でも今の世の中そうすべきである。
昔から「君子危うきに近寄らず」という教訓がある。あやういと思ったら離れることだ。ビル工事の下は遠回りして歩いてもいい、ヘンな行動をとるヤツがいたら、遠くから静観すべきだし、すぐ警察に通報すべきだ。何もなければそれでいいのだから、躊躇することはない。
またちょっと遠回りでも明るい道を選ぶべきだし、横断歩道が遠くても、そこを渡るべきだろう。1分を惜しんで永久に自分の時間が無になるよりいいのだから。
ホームの端に立たないなどは、いまや常識だ。小さな子供には防犯ブザーを持たせるべきだ。大人でも持ってもいいくらいだ。夜のコンビニにいてあやしいヤツが入ってきたら、商品かごをおいてでもすぐでていくべきだ。けんかの仲裁などはもってのほか。落語にでてくる江戸っ子ならいざしらず、仲裁の意味もわからないバカも世の中にいるから恐ろしい。また、電車でタバコを吸っているやつがいても注意なんてするな。注意されてやめるくらいなら最初からそんなことはしない。私なんかは注意せず、むしろ目の前でげほげほ激しく咳き込むくらいの嫌がらせしかできない。ま、そっちのが怖いけど。ヨットに乗るなら救命胴衣はつけるべきだ。
阪神が優勝しても戎橋にはいかない。よく死者がでなかったと思う。もし橋の強度が弱かったらどうするんだろう。星野監督がいる!というデマが流れたら、押し倒されてしまう。群衆のパワーは一つの固まりになると、強力なエネルギーになるのだ。そこまで考えてもいいくらいだ。
「それじゃあ、せっかくの人生つまらない」と思うなら、他のところで優勝を喜べばいいのだ。
満員電車に乗ったら、両手は上にだすべきだ。横断歩道の信号待ち時間でも左右あらゆる車の動きに注意をすべきだ。
それくらい注意しても、事故や事件にはあってしまうのが、今の世の中の複雑な社会構造なんだろうな。
であるならば、今日一日が無事すんだことを神に感謝すべきだろうね。。。。
--------------------------------------------2003/9/13
今回はお知らせのみで失礼します。
11月4日(火)にリサイタルをやります。
詳しくはまたお知らせしますが、夜1回のみのショーです。場所は新宿のスペース・ゼロ。¥4000。
文化庁芸術祭参加公演です。もうすぐ販売します。
25周年を記念してという意味もあり、すべてを見せます。といっても過去いろんなマジックをやってきてレパートリーが掃いて捨てるほど多いので(それじゃ、くずしかないのか)、それらを全部おみせることはできません。また新しいのも考案中です。とにかく中身のつまったマジックショーにしようと奮闘中ですのでお楽しみに。ゲストはあのコメディのグレート・トムソーニ。それに火だるまマジシャンのフェルストン・ジョーンズ。
その前に10月6日(月)に銀座小劇場のレッツ・マジックがあります。
午後6時、午後8時、の2回公演。¥2000。予約は9月21日(日)からマジックランドで。
03−3666−4749(月曜祭日は休み)
それからマジックとは関係ないけど、私の参加しているアマチュア・ジャズ・バンドのライブ・パーティがあります。ギターと司会をやります。
10月12日(日)午後3時開演。森下文化センター。¥5000。(前売り¥4500)
なんと先のマジックショー2つよりチケット値段が高い。
それはなぜかというと、軽食ワンドリンク付、さらに我々のバンドのあとボナ植木がマジックショーをちょこっとやりますが、その後がすごい!日本ジャズの豪華メンバーが目白押し!
(トリの目白がたくさん枝にとまる時、押し合いへし合いするところからきてる言葉らしいけど、雀押しでもいいよなあ)
伊勢秀一郎、右近茂、川崎敦史、小林潤市、続木徹、仲宗根かおる、西山健治、原田イサム、細野義彦、水橋孝、八城邦義
プロの演奏と歌はすごいぞ、これでこの値段は安すぎるう〜。
問い合わせは、ジャズバー・なあーじゅ:03−3635−8366
--------------------------------------------2003/9/10
シュワルツネッガーが遊説中タマゴをぶつけられた。そのあとの演説中に「ベーコンも投げてくれ」と言ったが、アメリカの選挙には参謀がたくさんいるから、彼が考えたジョークかどうか疑わしい。民衆に紛れて<ベーコンも投げてくれ>と書いたカンペを持っていたスタッフがいたかもしれない。
彼が壇上に上がるまでの短い時間に複数のスタッフで侃々諤々(かんかんがくがく)の議論があったに違いない。
「やはりここは日系人も多いから<ご飯もくれ>といったほうがいい」「いや、<頭に当たれば今夜のリンスはいらない>のがいいと思う」「そりゃだめだ、スポンサーに花王がついてる」「じゃあ、<うずらのタマゴのが好きだぜ、いえー>でどうです」「あのな、焼き鳥じゃないんだから」「だったら<温泉タマゴがすきだぜ>は?」「あのね、修善寺で遊説してるんじゃないんだから。他には?」「<今度はにわとりを抱いてくるから、投げないでくれよ>つーのは?」「却下!…他には?」「<やっぱタマゴは築地の丸武でしょ>は?」「おまえはテリー伊藤の知り合いか!他!もう壇上にあがるぞ!」「あはは。申し訳ありませんがこれで決まりですね。<ハード・ボイルドじゃなかったぜ!!>」「おお!いいね、それ。すぐカンペに書け!」
シュワルツネッガーが壇上にあがり、いう。
シュワ:「…ベーコンも投げてくれ!」
参 謀:「あ、あのバカ、自分で考えやがった!」
スタッフ:「いえ、HARDBOILDが読めなかったんでしょう!」
*以上の話しはフィクションです。名前などは実際のものとはいっさい関係ありません。
アカデミー賞や政治家の演説でも、カメラ目線や大衆目線なのにしゃべれるのはカンペのおかげだ。昔、古谷綱正というキャスターがいたが、どうして彼はニュースを全部おぼえているんだろうと思ったことがある。いま考えればカメラ目線で原稿が読めるプロンプターがあったのだ。
NHKホールに出演した時は、必ず目の前にプロンプターがあり、パソコンですぐに書き換えたり、出演者が読まなかっりすると、そのセリフだけチカチカ、ブリンクする。我々が司会をする時、ときたまステージの床に出演者の名前を書いておくことがあるが、最後のマジシャンが膨大な紙吹雪を使ってしまったため、パルト小石が読めなくなったということもあった。ま、覚えておくにこしたことはないが、保険のような意味もあり、御守りといってもいいだろうね。
デート中のセリフにカンペはいらないよ。
梅沢富美男の「夢芝居」の詩にあるよね。
♪恋は、い〜つでも、初舞台い〜♪
カンペを読む余裕もなく、どきどきもんだね。
--------------------------------------------2003/9/8
北海道に行ったとき、業者の人が「花咲ガニは身がおいしいですよ。毛ガニは味噌がうまい」
じゃあ、かけ合わせたら「身も味噌もおいしいカニ」ができるかも、と思ったが、逆に「身も味噌もまずいカニ」ができちゃったらどうしようもない。
作家のバーナード・ショーと女優のマリリン・モンローの会話と同じだ。
モンロー:「私と結婚したらあなたの頭脳と私の美貌を持った子ができるわ」
ショー:「…逆もありうる」
この話、本当にあったかどうかは知らないがうまくできてる。
新聞のインタビュー記事をみるとマリックさんは箸より重いものは持たないらしい。手にまめができるとまずいからだそうだ。そうだったんだ、知らなかった。マジシャンは重いものを持っちゃいけなかったんだ。
昔、土田よし子さんの漫画か何かに「お嬢さん4条件」というのがあって、そのうちのひとつに「お嬢様は米俵を持ち上げない」とあったが妙にハマって、笑いが止まらなかったな。もちろん私は米俵を持ちあげないが、重いエレキギターを持って歩くし、マジックのネタだって重いものを持つ、でもまめはできない体質らしい。ちょっと固くなってもすぐ治る。弦を押さえる指さきでも、ちょっと固くなっているがまめにはなっていない。カードやボールも扱えるし、女性の手を握っても「ボナさんの手は、ごつごつして痛いわ!」と怒られたことはない。話しはカニにもどるが、もしプリンセス天功さんとマリックさんが結婚したらどんな子供になるんだろう?
そのマリックさん、テンヨー大会であいさつに来ていた。島田晴夫45周年の祝いに来たのだ。残念ながらマリックさんとはすれ違いだが、島田さんとは何年かぶりにお会いできた。鳩やボール、傘やドラゴン。十分堪能させてもらいました。やはり偉大なマジシャンには違いない。そうそう、(私が)追っかけの能勢祐里江さんも見たよ。楽屋で握手したら師匠のスピリット百瀬さんが「あ、5万円だな」といった。肩に手を置いたら「3万」ともいっていたなあ。
裕里江さん、ちょっとニキビが出たけど、かわいいよ。今度のFISMでは、あなたには負けないからね。。(私、コンテストにでるつもりです)
今、マジック界がちょっとおもしろい……かも。
--------------------------------------------2003/9/6
ビートたけしさんの「座頭市」の評判がいい。
たいしたもんだ。よく番組で一緒になるが、普段はおどけてるが、超能力やトリックについては舞台裏で我々にいろいろ質問したりする。マリック・スペシャルの時でも、休憩の時、マリックさんのやったネタの推理を我々に投げかける。これが意外と合ってるから恐ろしい。
シャイだけど話しは真摯だ。そのくせ「世界まるみえ」ではばかばかしい着ぐるみで登場する。こういう人が格好いいと、私は思う。歳の差はあまりないけど、尊敬出来る人だね。
先日、錦糸町のやきとりの小川で好楽師匠と飲んだ。両国の寄席の帰りに寄ってくれたのだ。五九楽師匠や好太郎師匠も一緒だった。好楽師匠のおかみさんも一緒で、彼女はよくしゃべって話しがおもしろい。大笑いだった。
「おもしろくて、いいおかみさんですねえ」と師匠に言うと「あんたは、たかだか2時間くらいでしょ?これが家にずーっといるんだから…」
古いWIN95パソコンを使ってると、たまにトラブルにあう。すると下のような画面が現れることがある。

なになに『例外〜が〜の〜で発生しました。〜の〜からの呼び出しです。このまま続けてもかまいません』だと?
この〜の部分の数字が何を意味するのか?考えうるのは――
例外なく禁止されてる携帯電話音演技中舞台で発生しました。実家からの呼び出しですこのまま続けてもかまいません
これは冗談だが、表示を見て「ああ、なるほど、あそこが悪かったのか」と一体世界中の何人がわかるんだ!!!!
今度、コンビニでだすマジックのミニ道具の日本語解説がメーカーから送られてきた。チェックしてくださいというわけだが、上記のパソコンのようなわけのわからない文章になっている。マジックを知っている人が訳したわけじゃないから、仕方ないといえば仕方ないのだが、このまま添付したら、これを買っていざやろうとしたら、どうしていいのかわからないだろう。
AUDIENCEを聴衆者。TRICKを策略。SHELLは貝殻。
ああ、そうか。もしかしたら、これは翻訳ソフトのなせる技かあ!
結局、わかりやすくするのは専門家で、なおかつ、人間味のある人でないと訳せないというわけだ。
あれ?それってオレ?
でもサムチップって翻訳ソフトで何ていうんだろう。
『親指の先端』 『親指祝儀』 『親指のコツ』
さて座頭市にもどるが、昔、盲人にも位があって、位の高い順から検校(けんぎょう)、別当、勾当(こうとう)となり、座頭は最下位である。
古今亭志ん生の落語に「三味線栗毛」というのがあって、大名の次男は近所の按摩さんがお気に入りだ。腕はいいし話しもうまい。「万が一、自分が大名になったら、検校にしてやる」と約束すると、彼は大喜びする場面がある。
盲人にもランクがあるとは、いやな時代もあったんだね。
芸能の種類にもランクがあるらしいが。。。。

そうそう今話題の中国の音楽団「女子十二学坊」を買った。1の奇跡、2の自由、12の七拍はマジックに使えそうだね。
ジャズの「TAKE FIVE」は五拍とタイトルが付いてる。5/4つまり「4分の5拍子」だからその訳でいいと思うけど、「5分休もうよ」という意味じゃなかったっけ…。
--------------------------------------------2003/9/4
東京は激しい雷雨だった。空が光り、大きな音が絶え間なくとどろく。
ミサイルが飛び交う戦争なんてこういう状態がずーと続くんだろうな。確かに大きな音は恐怖心を生む。恐ろしいもんだ。
甥が建設会社に勤めている。護岸工事をしていると、川に何かが動いていた。よく見るとネズミくらいの大きさのモグラだった。「助けてあげたのに噛まれた」といっていた。元気に逃げていったそうだ。普通はモグラって日光に当たったり水に濡れたら死んじゃうと思っていたがそうではなかったようだ。モグラは漢字で土竜と書く。手が大きく爪が鋭い。
その夜、彼のところには「昼間は溺れたところを助けてくれてありがとうございます」と『土竜もぐ子』さんが「つまらないものですが、ミミズの詰め合わせです」といって菓子折をもって、現れなかったそうだ。
モグラの特徴は手足が巾広く爪が長い。シャベルが着いてるようなものだが、その方が土を掘るのに便利だからだ。一般に動物は、うまく生きていけるように進化するといわれるが、生物学は詳しくないからわからないが、そうでもないらしい。
キリンの首が長いのは木の上の実などを食べるために進化したのかと問われれば、どうも違うようだ。たくさんの形の動物が地表に現れ、その中で首の長い―今のキリンのような姿の動物が生き残ったというわけだ。別に短い首の動物が何千何万年を経て、首が伸びていったわけではないらしい。
モグラもネズミようなのが地中のミミズなどを追い求めてるうちに手の大きいのが生き残ったというわけだろう。
するってーと、生物学のルールからはおかしいかもしれないが、マジシャンの家系をつなげていくと、何千何万年後には、万が一、手が腹からもう1本生えてくることもあるかもしれない。ほ乳類・手品師目・手品師科・手品師という人間ができるかも。
そうすると結構、テクニック的に楽なマジックが増える。腹に第三の手があると、ゾンビボール系のマジックは格段に自然になり、不思議になる。
トピットにレモンを投げ入れるのではなく、取りに行ける。
ピーター・セラーズの映画「クルーゾー警部」にはホールドアップで両手をあげてるのに、トレンチコートの真ん中から銃を持った手がでてくるというのがあったな。
我々の場合は首が本当に回る体質になるかも。
♪モグラはみんなあ〜生きているう〜。生きているから穴を掘るう〜♪
(誰か止めて!)