2002/8/21-9/19

------------------------------------------------2002/9/19
南京で毒物事件があった。
実は娘が先週から中国に旅行にいっている。
よく海外旅行にいくのは、学生時代にしか自由な時間がないからだと娘はいう。
自分のお金で行っているので文句はいえないが、15日間だ。
旅行会社から連絡がないから、毒物食品を食べてはいないのだろう。
手元にある旅行案内をみると、行く場所は「成都、綿陽、広元、漢中、宝鶏、西安、洛陽、南陽、荊州、武漢。。。」
なんじゃこれは?
とよくみると「三国志ツアー」だった。
うわー、なんとマニアックな旅だ。
三国志が近年流行っているのは知っていたが、ツアーを組んで人が集まるのがすごい。
(もっともマジック・コンベンションツアーでも人があつまるから同じことか。。。。)
娘の机の上に書き置きがあった。
万一の時の「遺影写真」の指定と「装束」の指定。
しかも遺体があった場合と注意書きがあった。
そういうのをみると、親が子を心配する気持ちが涌いてくる。
自分も海外によくいくが、母親が心配するのもむりからぬことだと、今になって思うのだ。
ちょっとした海外旅行でも身の安全を心配するのに、あの「拉致」された人々、そして家族の心情は察するにあまりある。
異国の地で安らかに眠ってください。。。。。としかいいようがない。
(娘のことではない…)
------------------------------------------------2002/9/17
「エレキギターの神様・ベンチャーズに<ギターコード記憶術>の本をプレゼントした不謹慎者には罰がくるのか?」の巻
おじさんおばさんなら、ベンチャーズをご存知でしょう。「パイプライン」「十番街の殺人」「ダイヤモンドヘッド」「ハワイ5−O」「キャラバン」「ウオークドントラン」「京都慕情」「京都の恋」「二人の銀座」「雨の御堂筋」なんて連続で聞いたひにゃ、まさに痺れた!
で、終演後楽屋にいき、自分のギターの本をプレゼントして、サインももらっちゃいました。
あはは、ただのミーハーおじさんだ。
でもうれしかったぞ、リズムギターのドン・ウイルソンは本を見て「うーんこのFっつーコードは知らないな」とギャグをいってくれた。
うーん、これって怒ってたのかなあ。
「こんな罰当たりなことをしたオレには何かあるかもしれん」とおそるおそる帰りの車を運転した。
そりゃ、そう思うでしょう?
たとえば
カパーフィールドに「誰でもできるマジック教室」をあげるようなものだし、
ジャンボ尾崎には「初歩のゴルフ」
道場六三郎に「今日の料理」
セイン・カミュに「はじめての英会話」
そして宇多田ヒカルに「夢は夜ひらく」をあげるようなもんだ。
しかし、無事に家についたし、今回はお酒を飲んでいないので、携帯もあるぞ。
でも、サインをさせたのは自分の本の裏表紙だ、ああ、やっぱり不謹慎きわまりないか!

------------------------------------------------2002/9/13
「皇居のお堀にゲロした不謹慎者には罰がくる」の巻
イヤー久しぶりに飲み過ぎた。夜7時くらいから都合4軒のはしご酒。いつも遅くまでのんでも、ほとんどビールだから酔わない。しかしこの日は1ッ軒目が日本料理屋さんだったのでつい飲み慣れない冷酒を飲んだ。
これが間違いのもと。。。。
4軒目の四谷ではほとんど酩酊状態。一緒につきあったマジックショップのSとし君は車だから飲まずにしらふ(当たり前だ)。私だけもうギブアップ状態でその店をでた。
揺れる車でついに、スローイング・アップ状態。
「は、はきそう。。。」の言葉でSとし君の車は急停止。
とまったところが内堀通り。私はついに皇居のお堀端で。。。。。。
こんなことは何年ぶりだ。
さて、家に帰って、翌朝、目が覚める。そして重大な忘れ物に気付く。
携帯電話がない!
やばい。他のタレントさんの番号がかなり入っている!
Sとし君に電話する。「オレの携帯、車になかった?」
しばらくして返事。「ありませんよ。でもかけてみたら呼び出しはしていますね。そういえば、帰りの車で電話してましたねえ。ということは、どこかの店じゃないですね。あ! お堀でゲロってましたね」
ああ、間違いない。胸ポケットに入れていたから、落ちたんだ。
……ということは、携帯はお堀端の植え込みの「もんじゃの具」の中…。
「ちょっと、現場までつれてってくれ!」「いいですよ」とSとし君の返事。
到着するまで考えた。
今の社会や仕事は携帯を中心に動いてる。私だってこれがないと仕事にならないのだ。しかも、電話番号はその携帯にしか入ってないのが多い。バックアップはとってない。一体、携帯のない時代はどうしてたんだろう?
さて、昼前に現場到着。
皇居周辺は駐停車禁止だ。警官がいたらすぐとんでくる。急いで手分けして植え込みを探す。どうみたって、爆弾しかけてる怪しいヤツにしか見えない。
やがてSとし君の「ありました!」の大声。
彼方の彼は、なぜかストラップのはじをつまんで不潔なもののように携帯を示した。
(不潔なんだよ!とのSとし君の声なき声が聞こえる)
「その携帯、機種変しましょう!」となかば強制と思われるSとし君の怒りに満ちた声に、私は素直にうなずき、ドコモショップにそのまま連行。
で、携帯、新しくなっちゃいました。
(なっちゃいましたじゃね!:Sとし君の代弁)
不具合から同じ機種を4度も取り替えたあのP209とも、やっとおさらば。
(その遺影は9/9のSOMETHINGに)
みなさん、飲み過ぎに注意しましょう。
そして皇宮警察のみなさん、我々はあやしいもんじゃありません。もんじゃ?もうええわ!
------------------------------------------------2002/9/11
久しぶりに歌手の「瀧本 瞳」さんに会った。
彼女は以前、NHKBS「おかあさんと一緒」にでていたし「ひとりでできるもん」のテーマを歌ってた。今は教育テレビの「わんぱーく」という番組にでている。
初めてあったのは、ホテルの子供ショーで彼女が17歳のとき。
いまは2x歳になりお酒も飲める、素敵な女性になってる。
あうなり最近発売になったCDにサインをいれていただいた。
でも、すでにHMVで買ってあったので、だぶったもう一枚は誰かにあげよう。
WSP-HA211「I' m going」
実は彼女にあったのには、理由があった。
ちょっと前に、わたしことボナ植木は、歌を作った。
「また、うそいっちゃいけませんよ」と思うかもしれないが、本当だ。
子供向けで、やっとのことで譜面ができたので、その専門家である彼女にその意見を聞いたというわけだ。
反応は「おもしろい!」だった。
自費出版してみるか?
ところで
私の仕事はなんだっけ?
最近は、ギターの本を書いたり、曲を作ったり。。。。
実はこれにはわけがある。
最近ある人から「ナポレオンズはマンネリだね」というような意味を言われたことがある。
じつはこの「マンネリ」というのは、演芸の世界では大事なことで、若手はこのマンネリをめざしているといってもいいだろう。
「マンネリ」はまず金が稼げる。
「マンネリ」は客に安心感を与える。
「マンネリ」が確立されれば一流なのだ。
このマンネリを打破しようと、いろんな試みをすると失敗するのだ。
だから私は、個人でいろんなことに挑戦して、ナポレオンズの「マンネリ」に厚みをつけているつもりなのだ。
大いなるマンネリをより強固なものにするために。。。。
------------------------------------------------2002/9/9
いやー、驚きますよ。これは。
まず写真のように調理計りに携帯電話をのせます。
次に誰かにメールを送ってもらいます。理想をいうと写真付きのがいいです。受信側がそのような機能がなくてもかまいません。
受信します。
すると2グラムほど増えています!

なんとも不思議なことでしょ?
原因はわかりませんが、試してみてください。
デジタル情報なのに、結果はなんとアナログなことでしょう!
話はかわりますが、まだ結構あやしげなDMが送られてきます。「あなたに真珠が当たりました。連絡ください」などです。
人は人をとりあえず信じるものです。
でも、そこをつけ込んで狙う悪い奴らがいるのです。彼等はもっともらしい理論で武装し、どんな疑問でも解消するすべをもっているのです。
絶対、人のいうことには、とりあえず疑ってみましょう。
いやな世の中ですが。
ところで昨日はテンヨー大会でした。年一回行われるマジックの会社テンヨーの新製品発表をかねた大会です。
今回は、私一人で出演しました。
いろいろ勉強になったなあ。。。。。。芸に終わりはないのだ。
http://www.interq.or.jp/tokyo/fujim/tmf44.html
ところで先ほどの携帯電話の実験できましたか?
できない?
そりゃそうです。できるわけがありません。
だって
ウソっぴょーん!
ほら、すぐ人のいうことを信じてはいけません。
どう考えたったデジタル情報で重さが増えるわけがないでしょ!
でもありそうな話。。。そこがねらいめなのです。詐欺師にとっては。
もちろん私は詐欺師じゃありません。
世の中、騙されていいのは、マジックだけですよ。
------------------------------------------------2002/9/5
娘が、遊びに行っていた台湾から帰ってきた。
お土産は誤字だらけのお菓子だ。
写真をみればわかるが、確かに笑えるものが多い。
日本でも外国語で誤字のものもあるだろうが、いくら昔日本が統治していたといえ、わざわざ日本語にする必要はない。
英語やフランス語の方がかっこいい。

もしや、日本からの観光客を当て込んだ政策かもしれない。
わざと笑える誤字の製品を作っておけば、お土産に買って帰る。
我々は笑いものにしているが、実は重要な外貨獲得作戦かもしれない。
ほくそ笑んでいるのは、台湾の人々だろう。
でもピータンはなかなか、うっまかった。中が半熟みたいで。。。。
おお、いいこと思いついた!
ピータンを原料で作ったパンは?
ピータンパン!
これを台湾に売って日本が稼ぐというのはどうだ!
------------------------------------------------2002/9/3
星くず
ジャズの名曲に「スターダスト」がある。
先日、若いある人から「スターダストのCDある?」といわれた。FMで流れていて気に入ったというのだ。
はっきりいって「スターダスト」のCDは山ほどある。
「誰の?」
「知らないけど、男の人だった」
多分、ナット・キング・コールだろう。
私の年代が「スターダスト」ときくと、どうしても昔のバラエティ番組「シャボン玉ホリデー」を思いだす。
日曜の夕方6時半。ザ・ピーナッツとクレージー・キャッツが出演した楽しい番組だった。
今の若いこにきくと、知らないという。
番組のエンディングでザ・ピーナッツがそれを歌い、ハナ肇がお別れの挨拶をするというワンパターンだ。
この曲が流れると、小学生だった私は
「ああ、明日は月曜日、学校だ!」
もう、この世の終わりだ!と感じたものだ。
さらに出演者の名前の流れるエンドロールでは、ギターを持ったシルエットの犬塚弘が、ロス・インディス・タバハラスのギター版スターダストのアテレコをしながら番組は終わるのを見たひにゃあ、あんた、全宇宙の消滅のような気になったものだ。
そのころ、コンバットという戦争テレビドラマでも、本当のアメリカ兵かドイツ兵が変装しているのかどうか確かめるためにビッグ・モロー(主人公のサンダース軍曹)がその怪しい兵士にこう質問したのだ。
「お前はホントにアメリカ人か?」
「そうさ」
「じゃあ、スターダストの作曲者は?」
「ホーギー・カーマイケルさ」
と答えて正真正銘のアメリカ人と認知されるわけだ。
それほどポピュラーで人の心をうった曲だったということだろう。
最近の映画「めぐり逢えたら」でもこの曲は流れる。妻をなくしたトム・ハンクスが深夜ラジオからながれる「スターダスト」にむせび泣くというシーンだ。
日曜が終わってしまうにしろ、妻を思いだすにしろ、泣けてしまうという実に罪な曲と言わざるをえない。
私も今は一応スターマジシャンの端くれ。
これから「星くず」にならないように…がんばろう。
♪beside a garden wall…。when stars are bright, You are in my arms。。。。

「めぐり逢えたら」の映像には、あの貿易センタービルもまだある…
もうすぐあのテロから1年…
亡くなってしまった愛する人達は、何千の星くずとなって、今、夜空に、輝く……。
------------------------------------------------2002/9/1
CS放送C−TBSの「富士山と一緒」という番組で先日、二胡(にこ)奏者のチェン・ミンさんにあいました。
ご丁寧に鉄観音茶をいただき、謝謝。
精進湖のそばの標高1300mのパノラマ台にいき、富士山に向い演奏するのだ。
結構きつい山道を二胡を持ってのぼる。
やっと到達。演奏開始、私たちはそばで聞き入るというなんと贅沢な仕事なんだろう!
うーんものがなしいぞ。
でも不思議と心が洗われる。いままでの私の悪行?をすべて流してくれたようだし、なんでも許してしまおうという気持ちになるという不思議な音楽だ。。。。。
いい音色だ。
富士山をこよなく愛する彼女は、よく富士山を見に来るそうだ。
そしてこういう。
「いつも見えるとは限らない、だから、そこにあることを想像する。そして、富士山から気をもらうの。
姿を見せることが少ないから、時たまくっきり見えるその時は、感動しますよ」と。
写真は素敵なそして、日本人より富士山を愛しているかもしれないチェン・ミンさん。

手に持っているが二胡。
『チェンミンのためのチェンミンによるチェンミンの二胡』といえる。
------------------------------------------------2002/8/25
大祭の山車行列には牛車もでるし、宮司の乗った馬もでる。
マンション前を通過したので写真にとった。
行列を迎え入れる人々。そして牛車、さらに宮司さん。

後ろにいるキャリアーをひいてる普通のおじさんは誰だろう?
多分、馬の持ち主で馬のお粗相を処理するスペシャリストだろう。
新宿サザンシアターで高田文夫塾に出演した。
塾長の衣裳の学らんとサインしている塾長。
「笑芸人」の文字は刺繍の豪華版だ。
最近衣裳のアクセサリーにしているスケルトン、早い話が骸骨だ。これで白手袋をしてムーンウォークしたらマイケルだ。大切な方からいただきました。

今回は写真集になっちゃったな。
------------------------------------------------2002/8/24
今年は近所の祭りが大祭だ。
菅原道真公を奉ってある亀戸天神だ。
大祭は3年に一度。
3年に一度といえばマジック界ではFISM大会だ。
先日、旅行会社から来年のFISMの案内がきた。今回はオランダのハーグ。
時間のたつのは早い。
FISMは3年に一度行われるマジックの祭典だ。2000年はポルトガルでゲスト出演し、なおかつ個人でコンテストにも挑戦した。
入賞はならなかったが、手ごたえはあったので、また挑戦するつもりだ。
演技内容は、外国の雑誌にものった「横向きマジック」
寝転がってコインやカードマジックをするのだ。マジックの不思議さもあるが、使うコインやカードが横になったテーブルに置けるばかばかしさ。
審査員のイギリスの名マジシャンのアリボンゴさんから「ユーアーマッド!」(おまえはキチガイだ!)と絶賛?された。
「なぜいまさらコンテストに挑戦するのか?」
と言われたことがある。
「いまさら」とはどういう意味だろう?
今のように有名になって食えてるマジシャンなのにという意味だろうか?
確かにFISMは新人の登竜門という意味あいもある。
しかし私は仕事がほしいために挑戦するのではない。
まさに自分のためにコンテストにでるのだ。
外国でのコンテストは異常に緊張する。
出番前はかなりナーバスになり、手に汗はかくし、どきどきもする。
しかし、この緊張感がたまらなくいいのだ。
血が動き回るのがわかるのだ。
(普段の仕事のライブやテレビではあまり緊張はしないが…)
いいかえれば自分が人間であると実感するためにコンテストにでるといってもいいだろう。
あと一年、レベルアップしてまた挑戦するつもりだ。
みんなオランダに応援しにきてね。(自腹で)

アメリカの雑誌(MAGIC2000/8)より
左上がボナ。コインがテーブルに置いてある(くっついている)
頭が禿げたらこのマジックはやめようと思うが。。。。。
------------------------------------------------2002/8/21
いやーまいった。
ADSL回線のNTT側の工事が終わったので、こちらのモデムとパソコンを設定しなおさなければならないのだが…。
モデムの対応OSに私の古いW95がない。
不安になりながらも設定を開始する。テキストどうりに配線をし設定しなおし、いざ接続してみると、
「つながらん!」
あれこれ試行錯誤し設定しなおすこと数回。その間パソコンのリセットを繰り返すから時間のかかること。
でも。
「つながらん!」
やむなくトラブルシューティングの項を読んでみる。やはりW95だからかなあ。
色々ある中で。
問:「モデムとのケーブルが手品用のロープになっていませんか?」
私:「なってません」
問:「ではLANケーブルになっていますか?」
私:「…え? で、で電話ケーブルです…あはははは」
「電話線じゃつながるわけねーだろ!」と自分に突っ込む。
さっそくケーブルを換える。だって形状が似てるんだもんなあ。
うーん? でもまだつながらん。やはりW95だからかなあ。
問:「アカウント名がADSL用ですか?」
私:「何? うおー! 違うぞ! 新しいのが手紙で来てたぞおおおおお! 
これじゃ、割れても末にアカウンとぞ思う、なんちって」
いざ。再設定。
うおーつながった! 
きっと長い便秘が治った時とはこういう気分なんだろうなあ!
あー疲れた。かれこれ、5時間は作業してたなあ。
でも、インターネットは確かに早いぞ。
うれしいね。どんどんアップするからね。期待してね。
写真は送られてきたレンタルモデム。