2002/6/20-7/18

------------------------------------------------2002/7/18
忙しいので、近所のオヤジバンドの練習ができない。
あいた時間に例の「鬼のバンマス」のUSUKURAさんに特別レッスン。
「譜面が読めないんで、リズムがわかりません」
「ボナさん、いいですか。ここは、タアン、タアン、タアン、ンタアン、ンタアン…」
「…タン、タン、タン、ンタタン」
「違う! タアンタアンタアンンタアンンタアン…」
「だから、タン、タン、タン、ン、タアン、タアンでしょ?」
以下これが数分続く。
「わかった! タンタンタン、蜂が飛ぶと同じでしょ?」
「違う!」
「じゃあ、タンタンたぬきの金時計…なんちって」
「ボナさん、まじめにやりましょう」
「はい…」以下、レッスンの夜は更ける。。。。。

ところで、最近地方回りが多い。
先日は八戸でディナーショー、我々だけでは色気がないので瞳ナナとマジックジェミーをゲストに。
天候の悪い中たくさんのお客さんが見えました。ありがと!
写真は打ち上げでジョッキを傾けるマジックジェミーの眼。
いつもは濃いサングラスで見えない。

この場合のリズムは
「ゴキュ、ゴキュ、ゴキュ、ン、ゴキュのカー、うめー!」
となる。
------------------------------------------------2002/7/14
北海道、十勝の池田町にいった。
会館の楽屋の窓からみた風景だ。

うーん、のどかだ。
うーん、何もない。。。。。
うーん、でも人は会場に集まってる。どこにいたんだろう。
打ち上げパーティには十勝ワインがあった。ラベルに「町民還元ワイン」とある。
うーん、うまい。

夜、写した道路標識。
うーん、変わった道の名だ。

夜11時前だけど、誰も歩いてない。。。。
うーん、静かだ。
次の日、帰京して新国立劇場の森光子主演チェーホフの「桜の園」をみてきた。
女優・銀粉蝶さんのマジシャン役がいたについてる。
うーん、うまい。
21日まで。
うーん、見るべし。
------------------------------------------------2002/7/11
ああ、驚いた。先日、あやうくマジックをしくじるところだった。
お札を増やすというマジックです。
まず2枚にするといって1万円を2千円にします。ここで大体観客はうける。
今度はもどすといって2枚の千円を小さくたたんで1万円にするのです。
マジックをやってる方ならご存知だと思いますが、秘密のうちに2千円と1万円を交互に取り替えるわけです。
もう何百回もやってる手順です。しかし、先日、2千円を小さくした瞬間、隠し持っていた1万円が手から離れ無慈悲な物理法則によって、舞台上に落下し始めたのです。
「やべ!」と思った瞬間、手から約30p下の空中で、片方の手がキャッチ!
すぐに1万円にもどしました。
客席からは驚きの声。
つまり
観客からは2枚の千円のうちの1枚が落ちたようにみえたのです。
スポーツをしているわけでないのに「おお、反射神経いいじゃん」と自画自賛しました。
しかし考えてみると、この空中でつかむという行動は、マジックではよくありうるとあらためて実感したのです。
カードを投げて空中でつかんだり、指で挟んだボールを空中に投げてキャッチしたり、ステッキを投げてつかんだり、コインを指ではじいてとったり、しかも、その間に片手で別の秘密の作業をすることもあるのです。
日常でもあります。レストランでウエイトレスの手から離れたナイフをつかんだこともあるし、洗面所でおとした眼薬のキャップが複雑な動きをしているさなかにつかみとることもできます。
つまり、落ちたところをつかまえにいくのではなくて、ほんの0,数秒後の位置を判断してつかまえるのです。
うーんやはり自画自賛。
ということは、ネタを落とすのがマジシャンの老化ではなく、キャッチできなくなったら老化だということです。
でも私は多分大丈夫でしょう。
歳をとって足腰がたたなくなってぼけてベッドで横になり、ドクターが注射をしようとし、それが手から滑り落ちた瞬間、私の手がベッドから急にとびでて無意識のうちに注射器をキャッチするかもしれません。
もちろん、そばに看護婦がいたら、ついでに手も握ってしまうかも。。。
(あほか!:自分)
------------------------------------------------2002/7/7
きょうは七夕。天空ではロマンチックな話があるのに、地上はなんとぶっそうな世の中なのでしょう。
隣人を猟銃で撃ち、自殺するという事件がありました。
実に痛ましい。
お互い長年のいさかいがあったらしい。
憎悪や嫌悪は、誰にでも生じるものです。えらそうなことを言っている私でも憎悪が生じることがあります。
子供の頃、誰かが何かいいオモチャを持っていれば、妬む。
大人になれば、大した男ではないのにいいガールフレンドがいれば妬む。
子供の頃、誰かが難しい問題を解いて「え、できねーの」といわれれば、憎悪が生じる。
大人になれば、他のマジシャンから「え、こんなこと出来ないの?」といわれれば、憎悪も生じる。
人間だれでもそうです。しかし、それを抑制する心理が働くから、犯罪にはならないのです。せいぜい、学校の椅子に画鋲置いたり、楽屋でネタを隠したりするくらいです。
しかし、とめどない憎悪は、こういう結果になってしまうものです。
松本清張の<ミステリーの系譜>に載っている日本犯罪史上最悪の大量殺人「闇を駆ける銃声」を思いだしてしまいます。
実話です。
これを読むと人間はいかに恐ろしい動物か、よくわかります。
昭和13年におきた事件で、映画にもなりました。「丑みつの村」というタイトルです。主演は古尾谷雅人。
コミックでは、山岸涼子の「負の暗示」(<パイドパイパー>か<神かくし>に収録されてます)
短時間のうち村人30人を殺したこの話の小説もコミックも、どんなホラーもかなわない迫力と恐怖があります。
そして、人間のゆがんだ気持ちが引き起こした惨劇であるがゆえに、いつでも起こり得るかもしれないというその恐怖をも感じざるをえません。
自分もそういう可能性のある人間だということを、常に心に留めて、人間関係、社会生活をしなければならないと思うのは、考えすぎでしょうかね?
(最近おきらくな日記ばかり書いているから、こんな話題も載せてみましたけど…)
ではお口直しに駄洒落を。。。。。
田中県知事の「脱ダム宣言」を「ボツダム宣言」にしとけば、笑えたかも。
そうでもねえか。しんつれいしました。
松本清張「ミステリーの系譜」と山岸涼子「パイドパイパー」
------------------------------------------------2002/7/5
「酒とバラの日々」という美しい歌があるが、もともと「アル中の話の映画」で歌われた曲だ。
ミュージシャンの間では、<酒バラ>なんて略される。
ここんとこ、忙しいわりには、夜、這ってでも飲みに行っている。
そんな次の日は、這ってでも仕事にいってる。
「酒と腹這いの日々」だ。略して「酒腹(さけばら)」、こっちはあんまり聞きたくない曲だ。
「東京はらばい」なんて歌もあったなあ。
確かに私は、現場に行けばクライアントの偉いさんに、ひれ伏し、テレビにいけばプロデュサーにひれ伏し、夜遅く、家に帰れば玄関で音もなく、ほふく前進。
どうりで最近服の肘がすりへってきた。
「腰が低いですね」と云われたことがある。一応マジック界では有名だし、もっといばってもいいのに、と言う人もいる。
よくいえば「実るほど頭を垂れる稲穂かな」に見えるが、実際はもって生まれた争いをこのまないという性格からきているようだ。
私の父もめんどうなことが起きると、ひとことこう言ったものだ。
「…なんだっていいんだよ」
結論はどうでもいいというニュアンスなんだけど、もともと大した問題じゃないことが多い。
しかし、「ま、いいか」と同じように「なんだっていいや」は、投げやりとはちょっと違って、英語でいう「テイク・イット・イージー」の感じだ。
自分を納得させる、あるいはくよくよしているのをやめさせる「呪文」と思えばいいのだ。
だから、マジシャンの私には呪文として「ちちんぷいぷい」や「アブラカタブラ」や「ワンツースリー」の他に、この「なんだっていいんだよ」がある。
みなさんも悩んだり、困ったりしたことがあったらこの呪文を使えばいい。
でも、この呪文は欠点があって、その場は納得するが、問題の解決には一歩も近づいていないのを心に留めておかなければならない。
たまにはカラオケでもいって、「酒バラ」でも歌おうかなあ。
写真は
近所で発見した環境によさそうなカラオケ屋さん。

------------------------------------------------2002/7/3
先日、息子が友達からヨーグルトをもらってきた。
「カスピ海ヨーグルト」といって、少しのヨーグルトに牛乳を入れて一晩おくと、ヨーグルトになっている。
しかも乳酸菌が細長いのでどろどろなのだ。
最近毎日食べているが、なかなかお腹にいい。
早い話がお通じがいいということ。
しかも、永久に繁殖し続けるから、ヨーグルトにことかかないというわけだ。

私は、健康を維持するために、何を常食しているかというと、最近はこのヨーグルト、あとはプロポリス。疲れたときにビタミン剤くらいかなあ。あとは歩くこと。あ、それから適度な飲酒。それから……。
さて、例の私の本の最終ゲラが送られてきた。(参照:SOMETHING 5/24)
校正していよいよ印刷になるというわけだ。結局100ページの本になった。
すべて自ら書いた本が出版されるなんて夢のような話だ。
人生イヤなことも結構あるけど、いいこともちょっとはあるもんだ。超ウレシイ!
定価は¥1000+税。発売は7月下旬。
仕上がったら入手方法、または書籍コードをお知らせするから、買ってね。
------------------------------------------------2002/7/2
ショート・ショート
「職業病」
深夜、彼はかなり酔って、錦糸町の繁華街の裏路地に横たわっていた。
もう歩く気力がなかったのだ。裏路地といってもたまに車の通る道だが、幸い今夜はなぜか車の流れはない。
横たわっていたのは、飲み過ぎていたのがその原因のひとつだが、割合からいえば、そんなことは大したことではなかった。
見知らぬ土地、そしてうまくいかなかった仕事に心身ともに疲れていたのが、その脱力感のほとんどを占めていたのだ。
彼はその夜、仕事を終え、ひとりで繁華街にいき、ハシゴをし、酒を飲みまくった。会社の同僚の叱責や自己嫌悪など忘れるため、酒を飲み続けたのだ。
…どのくらい、道路にいたのだろう。
ウトウトしていて、気がついたのは、朝の光りを感じたからだ。
しかし、それは、「朝の光り」ではなく、猛スピードで近づいてくる車のヘッドライトだと気付くのに、そんなに時間はかからなかった。
彼の仕事からすれば、たとえ酔っていたとはいえ、判断は難くない。
いつものように余裕をもって行動した。。。。
警察官「この男は、道路の真ん中にいたのかね」
運転手「ええ、私もあわててハンドルを切ったんです」
警察官「じゃなんで、よけた舗道でこの男が轢かれていたんだね」
運転手「それが、わからないんですよ。『ああ、よけた、助かった』と思ったら、轢いていたんです」
警察官「うーん、なんで、よけた車に向かっていったんだろう?」
遠くで救急隊員の声。
「あ! この人、ゴールキーパーの尾里場 加庵選手だ!」
-----終
(しつれいしました。私も酔っていると、つい、マジックを無意識にしてしまう。。。:ボナ)
------------------------------------------------2002/7/1
アーア、「わーるどかっぷ」も終わったなあ。天気もよくないし。。。
あれ?なんかトラの口調になったな。
ブラジルが優勝!やっぱりうまかった!
ところで最近にわかサッカーフアンが多くなった。そこでよく言われる質問をあげてみました。
(1)町のおばさんがよくいう言葉
「なんで、あんなそばでシュートを蹴って入いらないのよ!ヘタクソ!ばかあ」
えー確かに、はがゆいですが、実はキーパーとディフェンダー(防御)とのコンビネーションによって、コースが消されているのです。したがって攻撃は、ほんの少しの隙間をねらって打つわけです。
ゴール裏からの映像だとよくわかります。
それはまるでセクハラ部長が部下のOLの体を触ろうとするのですが、書類や椅子の背やお盆などで「コース」を消しているのと同じです。
そしてキーパーがボールを蹴る人のそばによればよるほど、角度がなくなり、あの幅約7m、高さ約2,5mあるゴールなのに、ボールは入らなくなります。
パチンコで釘が少ないのに、タマが入らないのと同じことです。コースを消しているのです、したがって攻撃側は、釘師の裏をかくようにこじあけるのです。
(2)居酒屋で酔ったおやじが
「なんで、あんなゴールのそばまで攻められているのに、こっち(味方)の守ってるヤツは、相手のボールをとりにいかないで、眺めてるんだ!」
いやいや、お父さん、ペナルティエリアの中(ゴールに近いところ)で、防御側も相手のボールをとりにいきたいんだけど、かわされたらおしまいだし、過激な防御は、反則をとられるからです。
これは男と女の詰めの攻防に似ています。
近寄って来たら、ただお互いじっと見つめあって、相手の出方をみるしかないのです。とびかかると逃げられるし、押し倒したら逮捕されます、って、ちょっと違うかあ?
さて、いたるところでよく話題にでるのがオフサイド。
でもこれはこのあいだ習いましたね、愛人理論(参照:SOMETHING 5/16号)
(私的通信:マンガ家のT井KN一郎さん、オフサイドラインに斜めはありませんからね。五目並べじゃないんだから…)
というわけで、W杯関連話しはこれでおしまい。ながい間、ありがとうございました。
ではまたサッカー講座は、4年後におあいしましょう。
------------------------------------------------2002/6/29
今朝のニッカンスポーツを見て驚いた。
成田の税関で、手品師が大麻をマジック用のボールの中に隠して入国しようとしてつかまったとのこと。
アメリカのマジシャンでよく渋谷などでストリートマジックをしていたようだ。
記事を読むと、検査場で突然マジックを始めたため、怪しまれたようだ。
この男、マジシャンの心得をしらないところをみると、大したマジシャンではない。
その心得とは、自分からすすんでよけいなことをしないということだ。
      (C)日刊スポーツ6/29
「ここにコップがあります。テーブルも普通のものです」
なんて言ったりすると、観客はテーブルなんぞは気に留めていなかったのに、その言葉で仕掛けのあるテーブルに注意がいってしまうのだ。
我々も外国の税関で「職業は?」の問いに「マジシャンだ」というと「何か見せろ」といわれます。
そこでしぶしぶやると、喜ばれ、別の検査官を呼んで「もう一回見せてやってくれ」といわれます。
このしぶしぶやるというのがミソです。
(ありがたがらせて優位にたてるから。といっても大した優位じゃない。カバンをいちいちひっくりかえされなくて済む、くらい…)
和気あいあいとなり、お互い、いい気持ちで入国できるのだが、結局、通常より時間をくってしまうという弊害がおきてしまう。
とにかくマジシャンとして、こんな形で新聞にでるのだけは注意しょうと、思いましたよ。
(「注意じゃなくて、するな!」とエッセイだったら管理者にツッコまれそう)
------------------------------------------------2002/6/28
うーん、今日は美人になぜか偶然会えた日だ。こんな日が毎日あったら悩みなんかないだろうなあ。
まずはじめは、いつもの焼き鳥であった可愛い娘。「うのかおり」といいます。21歳OL。
彼氏募集中だそうです。応募はボナのメールに。(イサヤマさんどうですか?って私的すぎるかあ?)

そのあと行った店で出会った美人ジャズボーカリストの二人。うーん大人の雰囲気だ。
左は小川幸子さん、右は中野渡章子さん。
二人は7月8日銀座カナディアン・ウインドに出演します。
(銀座6−7−4−6F/夜・03−3575−0157)
どうか、明日もこんないいことにめぐりあえますように…
これから、マジックをまじめにやりますから…。
------------------------------------------------2002/6/27
うーん、サッカーはマジックだ。相手を欺くトリックだらけだ。
防御をだまして、攻撃する。
高度なテクニシャン同士になればなるほど、「ずるがしこさ」が必要になってくる。
シュートと見せて、蹴らずにドリブル。
右に蹴ると見せて左に蹴る。
前へ行くと思ったら、ボールだけ残して本人のみがが走っていく。
これって結構ひっかかる。
強く蹴るかと思ったら、ループ(注1)でふんわり浮かす。
トルコ対ブラジルのロナウド。ドリブルと同じ足運びで、強いシュートを打てるという技術。
トルコのハカンシュクルのまさかのセミ・バイスクル・シュート(注2)!!
みごとだ。
これらのテクニックを見ると、「ええ!」と声をあげてしまいます。
この感情、この驚きがマジックには必要不可欠なのだ。
右手に花がでると思ったら、左手にある。
その感情の振り回されかたに、驚き、感動するのだ。
うーん、やはりマジックはテクニックも重要だと、再認識。
決勝は独逸対伯剌西爾(どいつたいぶらじる)
ヨーロッパと南米の対決!
トヨタカップ(注3)の代表版で、おもしろい!!!
(注1)やまなりのシュート、みみなりのシュートではない。タイミングがずれてなおかつキーパーの手が届かないので頭の上を越えてゴールになってしまう。結構、キーパーにしては、裸になるより恥ずかしいと思う。
(注2)仰向けにひっくり返りながら空中で蹴るシュート。自転車に乗って、ママチャリのカゴでシュートするわけではない。
からぶりすると、−電車に乗る直前でドアが閉まって鼻をこするのと似てる−痛いし、恥ずかしい。
(注3)ヨーロッパと南米のクラブチームが、中立国の日本でクラブ世界1を決める一発勝負の大会。これは結構、私も見に行ってる。世界最高のサッカーが見れる。毎年12月頭くらい。仕事があっても、片付けずに国立競技場に向かったこともある。
…つまり、野球でいえば、阪神タイガースとニューヨークヤンキース…が試合すると思えばいい。いや、ちょっと違うかな。
とにかく、決勝が楽しみだあ。でも仕事だあ。
写真は、
関係者の素敵な●●幸湖さんからもらったワールドカップ日本組織委員会(JAWOC)のピンバッジ。

-----------------------------------------------2002/6/24
うーん、やはり韓国は強い。
あのパワーには負ける。
私が思うに、きっとあれは、世界に対するものではなくて、日本に対しての、簡単にいえば「見返してやるぞ」という力だ。
彼らは、世界を通して日本と戦争をしているのだ。
日本と韓国との間には、過去の忌まわしい記憶がある。
彼等は日本人がどんなことをしてきたか、記念館まで作って、子供の頃から植え付けてきた。
韓国の若者はそれを知っている。
日本の若者は「それを知っている」ということをしらない。
実にノーテンキなのだ。
「日本には負けたくない」
このモチベイションは、スポーツの世界では最強のタフさをうむ。
もともと人間はそういう生き物だ。
彼女に振られた腹いせに、立派な文学者になったものもいれば、自暴自棄になって犯罪に走るのもいる。
スポーツは法律的、そして人道的にも許されている、戦争なのだ。
アメリカでは、サッカー熱はないようだ。
しかし、もし、ある国のチームがアルカイダメンバーだったらどうだろう。
しかも、そのチームとアメリカチームが対戦したら。。。。
アメリカは国をあげて応援し、絶対うち負かすという最強のサッカーチームを作って来るに違いないのだ。
ひるがえって、日本代表はどうだろう?
それらに匹敵する動機づけのパワーは、どこを探してもない。
ボーナスといって法外な金額を提示されても、裕福な選手には、弱いだろうし、海外にいって揉まれても、技術の向上にはなるけど、気持ちの高揚にはならない。
そんな日本代表は、今回ベスト16でおおいに結構、毛だらけなのだ。
むしろ今回のW杯メンバーに、前回の大会で、ヨーロッパにいながら代表に落選し帰国をよぎなくされた「カズ」や「北沢」を出したら、どんなすごいサッカーをみせてくれたか、ちょっと興味があった。。。。。
今回、
むしろ韓国人からは、
「いやー、日本おしかったねえ」とねぎらってもらうより
「やーい、日本、負けてやんの、弱えーなあースミダ!」
といってもらったほうが、次回のW杯にとって日本はいいモチベイションをもっていけるのだ。
もっと侮蔑してくれーーーー!
(私はマゾか?)
そういった国家意識やくやしさがないならば、もはや「少林サッカー」のような、超人サッカー選手を作らない限り、優勝はできない。
4年後
「ハイテク改造人間サッカー日本代表」の勇姿がみたいものだ。
芸能の世界でも同じだ。逆境にあった人ほど開花する。
貧乏から抜け出てやるとか、誰かを見返してやろうとか。。。。。。
かくゆう私もそうかもしれない。
人の心にはウラオモテがあるのだ。
マジシャンの華やかなステージの裏は、実に見苦しい。
もともと人の目を欺く芸能だからなあ。。。。。

写真は、公式ガイドブック。あのK談社が作ってる。これって入札したのかなあ。
1冊2000円也。
------------------------------------------------2002/6/21
今は亡き古今亭志ん朝師匠のCDがでた。今月から9月まで3本ずつ、12本だ。うれしいかぎりだ。
父親の志ん生で好きだった「唐茄子屋政談」が入っていた。聞いてみたが、志ん生より前半だけでも長い気がする。よく考えたら、説明しつつ話をしているのだ。昔は吉原のことやなんかは説明がいらない。その分、志ん生はとんとんと話が進む。
大店の若旦那が吉原に通いすぎて勘当され、女郎屋に居続ける。女郎が相手にしていたのは若旦那だったからだということに気付いてない。
この部分を父親の志ん生は
「さてうちを飛び出していってみるてーと、なかなか米のメシはついてこない。
もうこれが道楽の結果になりまして、あっちへとまりこっちへとまり…
一方志ん朝師匠は吉原の状況を事細かに話しだします。
「勘当されてきちゃったよ」と女郎にいう。
「あらそう、よかった」と女郎。
あくる日になると、若旦那の前に現れなくなる。2−3日も現れない。
やがて吉原のおばさんが入ってくる。
「あの娘が泣いているんですよ。若旦那がかわいそうだ。私には何もできないっていうんですよ。とにかく一度いえにお帰りなさい。そしてあらためていらしてくださいな」と言われ体よくポイとおっぽりだされる。
行き場がないので、あっちこっちへとまり…。
という具合に、志ん朝師匠のほうが、ビジュアル的であり、志ん生は観念的なのであります。
なんて偉そうなこといって、両師匠ごめんなさい。
いずれにしても楽しめるぞー。
最後に志ん朝師匠の演技を見たのは去年の2月のニッカン飛びきり寄席だった。息子も好きなので連れていった。生の迫力に息子も感動していた。
演目は「野ざらし」。
釣り竿から糸を外すパントマイムは実に見事でした。私は客として初めてみた気がする。いつも、舞台袖からですから。
楽屋にいくと、笑顔で迎えてくれた。「なんだ息子さんもつれてくればいいのに」と優しい言葉。
「また今度の時に…」との返事も、今となっては悔いが残る。。。。。