新・手品師の裏側〜2002/7/21

No11:主婦が自由に洗濯する権利?その2   2002/6/15
先日、あるギタリストに会いました。
彼の父親と私の父は仕事つながりです。
 
うちは金庫屋で大きな金庫が売れると、昔の金持ちはその扉に金文字で紋章と家の名前をいれるのです。
彼の父親は、今でいうレタリング・アーティスト。
なぜかうちの店のみんなが「ゴンパチ」さんと呼んでいました。
(「ゴンチチ」?:管理者) 
 
小学生の私は学校から帰って、家の人から「ゴンパチさんが来ているよ」といわれると、ランドセルを放り、家の裏にある工場にとんでいきました。
 
その作業を後ろから見るのが好きだったのです。
 
金庫の扉に、チョークを塗(まぶ)した糸で線を引き、粉薬のように紙に包んだ金粉をお猪口にいれ油で溶き、それを筆につけて、難しい漢字をなんとフリーハンドで書くのです。
 (うーん、それにしてもすごい仕事ね。フリーハンドなんて!!:管理者)

子供ながら実にほれぼれしました。
むしろそのギタリストの息子さんより、私の方が彼のオヤジさんの仕事をよく見ていたことになるようです。
 
職業として、家を継ぐというなら、その仕事ぶりを子供の頃から見ていた方が有利でしょう。特にこのような文字を書くという技術系は、そのようです。
その息子さんより私の方が継ぐのに都合がいいということになります。
 
案の定?、息子さんは大きくなって、その職ではなく「ギタリスト」になってしまいました。
 
私は先にマジシャンになっていましたから「ゴンパチ」さんに会うと「うちの息子はギタリストになったよ」とうれしそうに言っていました。
 
そのギタリストとは白井良明さん。

ムーンライダースというグループに所属していますが、ソロ活動で色々なアーティストのギタリストとして、コンサートやスタジオ録音に活躍しています。
URL:http://www.tonpi.net/
 
「植木さんの息子はマジシャンになったぞ、お前はどうする?」とオヤジにいわれたことがあると懐かしそうに話をします。
 
父親の関係で、息子同士がこうしてお酒を飲んでいるのが、なんとも不思議な空間です。
お互い趣味が高じて迷うことなく、仕事になってしまったことを考えれば「職業選択」は意外に簡単でもあるようです。

(でも結局、白井さんもあなたも、いわゆる『職人』だわね:管理者)

追記:
ちなみに「ゴンパチ」さんとみんなが呼んでいたのは、本名ではなく、歌舞伎「鈴ヶ森」の鳥取藩士「白井権八」からきていたようです。
 
そんなふうに名前の話を、サッカー好きな白井さんと話していると、アフリカ系のサッカー選手の名前には、日本人みたいなのが多いという話題になりました。
「ケイタ」という選手がいるかと思えば、「エトウ」というのもいる。「オカン」や「ウメ」というのもいる。
実況風にいうなら
「オカンとウメの2トップに、司令塔はケイタ、キャプテンはエトウです」となるが、目の当たりにするのは、日本人ではなく、肌の色の黒い選手がグラウンドを走り回っているというわけです。
 
写真は、なぜか白井さんとも仲のいい「たくさんいる男友達から『鬼』といわれているツッコミ管理者」の●●嬢です。

(ちなみにその倍以上の人に『菩薩』とよばれています:管理者)
(ふーん…:筆者) 

ツッコミのもと原稿は、過激すぎていつもそのままの載せられない。フーッ!

(ええ、私のつっこみはなぜか削除が多い…。失礼な! しかも顔、モザイクじゃん!!:管理者)
(いや、モザイクでも美人はわかる…:筆者)



No12:おあついのがお好き?           2002/6/21
宮部みゆきさんはすぐそばのマンションに住んでいますが、偶然にも会わないものです。

「ベランダで洗濯ほしてるのを見たよ」なんて近所の人にいわれると「羨ましい!オレもベランダを観察しようか」と思ったけど、それじゃあストーカーになってしまう。
 
「手品師、宮部みゆきにストーカー行為」と新聞にでたら、私です。

(やめれ。はずかしい!:管理者)

最近は「模倣犯」を読みました。面白かったです。
しかし、しかしですぞ、本が分厚い! 電車で読めない、寝ながら読めない。特にテニス肘の私には。

(上巻はすぐに読んだんだけど、お金がなくて下巻が買えなかった記憶が…。でも、すごく面白かった〜:管理者)
(なんともったいない読み方:筆者)
 
思えばいつの頃からこんな本が分厚くなってしまったのでしょう。
しまいには広辞苑みたいになってしまうのでしょうか。
(なるかい、あほ:管理者)

本棚をあさってみると、古い方では「ゲームの達人」は分厚い!
確かに外国の原書ハードカバーはページ数が多い。
 
そして高村薫さんのも厚い。
この頃から作家先生もワープロで書くということに移行してきたようです。
思考がとぎれないで書けるというのが機械を使う利点でしょう。
外国では、すでにタイプで打っていたので、分厚い本がかなりあったということです。
(でも紙の質の悪さもありますから、なぜか、軽い:筆者) 

とにかくこのパソコンが普及したことによる作家の創作活動は飛躍的に延びたことは間違いないでしょう。
 
私も経験があるのですが、ワープロを導入してからは、ものを書く回数も増え、スピードも速くなった気がします。
 
子供の頃、感想文の宿題がでて「原稿用紙3枚」なんて先生がいうと、教室内の誰かが「3枚目が1行でもいいんですか?」なんて質問が飛ぶ。
内心「ばか、余計なこときくな」と思ったものです。すると先生が「あのな、3枚といったら、3枚目の半分は越えろ!」
ああ、いわんこっちゃない、こっちの作戦は3枚目は3行で終わらせようとしてたのに。。。。
仕方なく、改行を増やし、漢字をひらがなで書き、同じフレーズを言い換えて繰り返し、という苦肉の策をとったものです。

(無駄な苦労だな:管理者)

だからこそ、昔の作家は専門職だったのです。

当然のことですが、昔の文豪は手書きです。いくら流れるように書けるといっても、思考速度に手が追いつくはずがありません。

そのために豪華な書斎があったり、ホテルや旅館で静かに集中して書かざるを得なかったということがよくわかります。

静かな雪国の温泉で執筆中に芸者と恋仲になってしまって、むしろ作品が進まなかった反面、苦し紛れにそれを題材にして書いたら大当たりをしてしまうという文豪もいたし、お茶の水「山の上のホテル」なんぞにずーっといて愛人と楽しい時間を過ごした作家もいました。

うーん、こうしてみると文豪は羨ましいなあ!

(あんたにも使えるじゃん。「ネタがうかばない…。美女が消える画期的なトリックを考えよう。美女を用意してくれ」とかね:管理者)
(うん、それはしたことある:筆者)
(するな!:管理者)

とにかく「ベストセラー!」などという言葉に踊らされ強迫観念のように「買わなきゃ、読まなきゃ」という姿勢は間違いです。
 
つまんないベストセラーも中にはあるからです。

(最近誰がそうだった?:管理者)
(うーん、ちょっと…:筆者)

本に読まされるのではなく、読みたくなったら読むのが正解!
本屋さんにいってじっくり吟味して、買うべきです。
それから、厚い本ばかりが本じゃありません。薄くてもじっくり読める本もあるのです。
 
(最近はなぜか夏目漱石なんぞを読み返しています。読み返してみると、中学生が「こころ」なんか読んでも深い意味はわからないと思う:筆者) 
(今だったら、すごくよくわかるよね〜、大人だから:管理者)

そして、もうすぐ出版される私の本なんぞは80ページ位です。
そんなページ数で本になる?と思うでしょ。
なるんだなあ、ある分野の本は。
で、何の本かはもうちょっと待ってね。
 
とにかく、無駄に厚い本は、読む時間もバカにならないのです。
 
それでもあなたは「お厚いのがお好き?」
 
写真は私の駐車場に貼ってあった奇妙な日本語。
文豪はこんな文はかかんだろう。
「エンジン停止ください」
「あげない!」




No13:物理は無慈悲な自然の法則…       2002/6/26
道路公団民営化のメンバーに大宅映子さんが入っている。
彼女の名前をきくとどうしても口ずさんでしまう歌がある。

マンガ日本昔話しの歌だ。

♪おおや〜えいこだ、ねんねしなあ〜♪

失礼しました。

科学的知識は日常でも必要な世の中です。

カミナリは危険だ、とか、使う電気の容量を越えるとブレーカーがとんで、停電になる、とか、あるいは家に帰ってガス臭かったら、灯りのスイッチをいれるな、というくらいのサイエンス知識は誰にでもあります。

先日、大阪でATMが爆発した。
どうもお金目当てで、盗んだ後ガソリンで火をつけ証拠隠滅を計ろうとしたらしい。
でも充満していた気化したガソリンに、破壊用のドリルの火花が散って爆発したようです。

(あ、そうなの?私もやる時気をつけよう:管理者)
(すんな! あれ?いつもと逆じゃん:筆者)

この犯人あまりにも無知すぎる。

まず「気化」ということを知らない。
気化といわれて思いつくのは、サントスが三都主として日本に帰化したことぐらいしか知らないでしょう。

次に、モーターの回転で「火花」がでるということを知らない。
火花といわれて思い浮かぶのは「花火の間違いじゃねえか」ぐらいでしょう。
それにスパークリングなんていわれたら、ワインのことしか浮かばないでしょう。

そして
さらに密閉された状態がどんなに危険であるかもしらない。

そんな状況が危険だと認知できるのは、犯人がエレベーターの中でオナラした時ぐらいでしょう。

犯罪もバカじゃできません。

(すいません。今度から気をつけます:管理者)
(おめーか! あれ? だから逆だっつーの!:筆者)

とにかく自然法則は、関わった当人の無知とは無関係にそして、情け容赦なく、現象を起こすのです。

ですから、勉強は、つねに世のため人のためだけではないのです。
自分のためなのです。

大昔、トラックにどのくらいガソリンが入っているか知りたくて、タンクのキャップを開けマッチで照らしたところ、「引火」して大やけどした人がいたらしい。
この爆発する力は、巨大な帝国すら消滅させる力があるくらいです。

それを「インカ帝国の滅亡」という。
なんちって。

(無知な私はちょっと本気にしてしまったぞ…。なわけねぇーつーの! 大宅映子でみのがしてやったけど、今回はゆるさん。あんたもおやじギャグ勉強しろい!:管理者)
(そうそう、その調子:筆者)

逆に、なまじ知識がありすぎて、日常会話に頻繁に専門用語がでてくるようでは、引火爆発は起こさないかもしれないが、友人をなくして、社会生活は破綻をきたすでしょう。

会社で、
「ちょっと君、悪いけど、H2Oの低温による個体の変化した物体の50ミリキュウブ状のものを2個ばかりを、溶解状態の液体を急速冷却し結晶させずに凝固させた無機質物質の円筒形の器に入れて持ってきてくれないかなあ」
と新人OLに頼むと、彼女は叫ぶ。

「氷2個入ったコップぐらいテメーで持ってこい!!!!」と。

最近はパソコンの普及のため、専門用語を多用する人がいますが、ほとんどの人が知らないと思って話しをしなければいけません。

つまり、相手がどの程度知ってるかを判断することも大事で、専門バカだけになっては、社会生活はできないと思っていいでしょう。

心理学も学びましょうね。

ところで
先日、地方に行ったとき、ある学校に大きな垂れ幕が下がっていた。

『祝・全国大会出場おめでとう』
「少林寺拳法部」「ワープロ部」

うーん、なぜかしらんがこの垂れ幕、笑いがこみ上げる。
この学校、文武両道に精通していて、いいぞ!

写真はBONAのCD、といっても私ではなく、リチャード・ボナというベーシスト&ボーカル



No14:物理は無慈悲な自然の法則…その2   2002/7/11
内装屋さんのショールームで、新築の家の「窓」をあれこれ選んで、買う。
これが本当のウインドショッピング。なんちって。

(最初からそんなギャグかい:管理者)

さて最近の占いに、私にはいい卦がでないなあ。。。。ああどうしよう。お祓いでもしようかなあ。
 
なあ〜んてね、私は「占い」は信じません。

(知ってる。非科学的なことは信用しないのよね:管理者)
 
十年以上前でしたが、実に不愉快な目にあったことがあります。
知り合いの人が突然家に、遊び来たのです。

その人は友人と一緒でした。お茶を飲んで世間話をしていたのですが、急に「あ、この人(連れの人を指し)姓名判断もしてるよ、やってみようか」といって、私の名前の植木康之という文字を紙に書きはじめたのです。
 
すると
「ああ、画数がよくない。お墓にあう名前ですねえ。これじゃあ仕事もうまくいきませんし、長生きもできないですねえ。40歳までもあぶない」といい、さらに「改名してあげます」というので「とりあえず、今は結構ですからお帰りください」と帰ってもらいました。

(お返しにその人にトランプ占いでもやって「明日死にますね」とかいってやれ!:管理者)
(なるほど:筆者)

急に家に来て、悪いことを云う。
これは押し込み強盗と同じです。
もちろん、その知り合いとはそれ以来、縁を切りました。

こういうタチの悪いヤツらが、いるのです。
一瞬そのとき私も気になって「そんなことがあるのかも」とその話にあやうくのるところでした。
のったとしたら、法外な「改名料」をとるに決まっているのです。
 
人の運命はいろいろあります。
例えば落ちてきた隕石にあたって死んだとしても、それは悪霊がとり憑いていたということとは関係ありません。
 
たまたま登った山で吹雪になって遭難しても、誰かの怨念のせいではありません。
 
そこに得体の知れない誰かの意志とかは、全くありません。

自然法則のままです。
 
大きな隕石は大気中で燃えきらず落下します。どこかに落ちるに決まっています。そこに人が<たまたま>いただけです。
あるいは小さなすずめがいたかもしれませんし昆虫がいたかもしれません。隕石は引力にひかれて落ちただけです。もちろん熱いでしょう。これを摩擦熱といいます。

(あ、これはギャグじゃないのね。疑っちゃった:管理者)
(あ、おもしろい反応!でもそんな警戒しなくたっていいじゃん。普通に読め:筆者)

この<たまたま>が運命だとか、因縁だとかいう人もいます。でもこれは確率論であり、人間ならだれでも可能性があったということです。

隕石→地球にきた→燃え切らず落下→日本に落ちた→東京に落ちた→ボナに当たった !
 
これは無慈悲な物理の法則の連鎖です。

最後にあたった人がいたというだけです。
 
しかし逆からたどってしまうと、つまり身近なところからたどっていくと<こんな偶然はないねえ><運が悪かった><何か悪行をしたに違いない>となってしまうのです。
(ああ、ボナならあるかも:管理者)

また、山で気候が変わるのは、大気があり、大陽熱があり、自転があり、山があり、海があり、あらゆる要素がからみあって起こるのです。
 
その天気予報すら疑うのに、未来を予測するという「占い」は到底信用できないのです。
(動物占いなどの性格占いは遊べますけど:筆者)
(私はペガサス。ボナは?:管理者)
(ペガサス?ああ、どうりでこの世のものじゃないわけだ。私はコアラ。笑うな!:筆者)

さて「占い」の話から脱線しますが、
ちょっと前にジャンボジェットの機体が空中で4つに割れた事故もありました。

しかしそれは、機体に亀裂があって客室の空気圧に耐えられなくなって空中分解したという「物理的」なものです。
 
それは子供が風船を膨らませすぎて破裂させてしまうのと同じこと。
航空機事故で何百人亡くなろうが、子供の顔が風船のゴムで傷つこうが、そこには因縁やら霊やら呪いなどとの関連は微塵もありません。
 
また最近、ドイツで起きた飛行機の空中衝突でも、悪霊が導いたということはないのです。
 
それらのことが、どこに入る余地があるでしょうか?
 
私はかねがねテレビなどで紹介されている超能力現象や霊現象を「物理の延長」あるいはその類であると、マジックを使って解説してきています。
 
そういうと「すべてが物理現象ではない」と反論される方もいらっしゃるでしょう。霊現象が新しい何かの物理法則かもしれないという意見もあるでしょう。
 
しかし、霊現象がまったくいままで知らない独立した物理現象ということがあるでしょうか?

個々の現象を検証していけば、必ず、今の物理で解けると思うのです。

もちろん、大昔は日食、月食、カミナリすら神のなせるわざとして、物理現象とは認知していなかったというでしょう。

しかし、それを利用してお金をもうけるようなことはしていなかったはずです。
 
ただ、占い師はその物理現象を知っていて、仕事?に役立てたということはあると推測されますが。
 
よく考えていただきたい。
しいていうなら、自然自体が「神」。
その法則が「神の意志」といいましょうか。
 
人智のおよばない「物理現象」こそが「神」のなせる技と理解して、なにが悪いのでしょう。
 
自然現象をそれを操っている何か得体の知れない存在があって、それを「神」だの「霊」だのと思うことが、人間のおごりであり、「自然」に対してあまりにも失礼すぎると思うのです。

自然現象、物理現象をありのまま、甘受すべきであり、それを研究することが、人間に与えられた「自然のパズル」をとくという命題でもあり、そしてそれをどう使い、どう利用し、どう理解するかは、人間の使命なのです。
 
しかし
私だって、命にかかわる事態になったら「神よ。助け給え」というに決まっています。
人間は弱いのです。
(それは見てみたい:管理者)

だから、ある意味「占い」や「宗教」は人間には必要なもので、否定はしません。
お祓いでも心理療法に使える場合もあります。
しかし、
そこにつけ込み、金銭をせしめようとする「インチキ占い」や「ニセモノ宗教」には十分気を付けなければならないのです。

そしてその弱い人間につけこむ奴らには、将来、天罰がくだることでしょう。
(あれ、それって予言じゃん?呪いじゃん?:管理者) 
(こほん:筆者)

とにかく、『占いは十分わきまえてつきあいましょう』ということです。
 
あ!、今日の星占いは「女性にもてる」とある。
こういう占いは目一杯信じるのだ。あはは。

(その手の占いははずれるのよね〜だ:管理者)

写真は、もうすぐ発売の本の表紙のゲラ原稿。

肝心なところモザイクかけてるけど、「マジシャンの」というタイトルが見える。
なんの本かなあ。近日発表!



No15:ハンド・オフ                  2002/7/21
最近気が付いたのですが、公演の前の注意アナウンスの内容が、複雑になってきました。

「携帯電話やPHS、アラーム時計の電源はお切りください。またテープやMDなどのデジタル録音、ビデオ録画、デジタルカメラの静止画と動画の記録、スチールカメラによる写真撮影、携帯電話によるデジタル撮影などは著作権上禁止されています、ふーっ」

なんと注意の多いこと。。。

近未来には「…念写やテレパシーによる会場外への転送も禁止されてます」なんてことになるかもしれません。

(それ、面白いじゃん:管理者)

さて、これも最近気が付いたことです。
NHKの朝のドラマが終わった次の瞬間、なんの前触れもなく、ニュースに入ります。
私としては、アナウンサーは必ず前の番組をモニターで見ているから、何か感想をいってからニュースを読んでほしいのです。

最近よく出演するアナウンサーは、りりしいお顔の「美鈴」さんか、艶めかしい眼の「陶子」さんです。

(なにそれ?ニュース番組で何を観察してんのあんたは:管理者)
(だから、よくでるアナウンサーですが:筆者)

朝ドラで、例えば悲しい結末の時は
伏し目がちに「残念でしたね。がんばってください。ではニュースです」とか
うれしいときは「よかったですね! さて鈴木宗男容疑者は…」
あるいは、結果が明日に持ち越された時は
「明日はどうなるんでしょうか。さて台風10号は…」
 という感じです。

結構スムーズな引継でしょう?

(んなわけねーだろ。連ドラ見てない人にはとっても分かりずらいじゃない:管理者)

この引継って重要です。
先日もジェットの空中衝突でも話題になりましたが、レーダーで追っている航空機を次の管制地へ引継をしないと、その航空機はだれにも誘導されず、そして見守られず、空中を漂うことになるのです。

この引継を専門用語でハンド・オフといいます。

たぶんアメリカンフットボールでも使われたと思います。ボールを投げてパスするのではなく、すれ違い様に手渡しする。

これは文章を作ったり、演説もそうです。普通の会話でもそうです。

いきなりテーマが変わったりするのは、いかがなものでしょう。

例えば
「きのうさあ、電車で痴漢にあったのよ、どう思う?」
「へー、そりゃ大変だね。どんな奴だった」
「それがさあ、あそこのケーキおいしいのよ」
こらこら! 人の質問に答えろ!

(これって、私たち普段よくする会話じゃん:管理者)

マジックの手順をつくる上でも、ただ羅列しては、筋のない、流れのないものになってしまいます。

シルクから花を出したら、こんどは別の箱から鳩がでて、また別の箱に鳩をいれ、消したらシルクになって、袋にシルクを入れて引っぱり出したら、巨大な旗がでる。裏返したら「エンド」と書いてある、なんていう手順は習いたてのアマチュアのオジサンがよく陥る手順です。

しかも、道具が高いので、どれも省きたくないのが人情で、さらに他の会員が注意をしようにも、その人は金持ちで会に寄付していて客も呼べる地元の実力者だったりするてーと、どうぞそのままおやり下さいとなるのです。
いっそマジシャン名を「そのまんま・ドウゾ」にすりゃいい。

(ははは!うまい:管理者)

 要は手順上、次のマジックにスムーズなハンド・オフができるかどうかが重要であり、それができるマジシャンが一流なのです。

もちろんハンド・オフの方法は、おしゃべりマジックならセリフでも、でもいいわけです。

ハンド・オフはマジックの手順に限りません。

生活は1日1日の区切りの連続です。

今日の自分から明日の自分へのハンド・オフをしっかりしておけば、仕事でしくじったりはしないはずですし、どっかの宗家のようにWブッキングも起きないはずです。

ハンド・オフの連続が人生そのものなのです。

(シメがやたらまじめだね。熱でもあんの?:管理者)
(いや、実はね、飲み屋で少なくなったボトルを知り合いが飲んで、引継のニューボトルを入れていかねーでやんの:筆者)
(ああ、それがいいたかったのか! 私かい!:管理者)

写真は直江津駅前にあった。UEKIビル。何屋さんだろう。ちなみに下のオバサンは知らない人です。
そういえば四つ谷にはボナビルもあったなあ。