参加者の感想文

  

 たった一人でカヤックをこいで五キロメートル先にある無人島松島に渡る。カヤック、腕が痛い。前へ進まず横を向いてしまう。反対の方向に流されてしまう。くそ!むかつく。自分に腹が立つ。だれも助けてくれない。でも島に着けた。

それは不思議なことでした。しんどいのとすごいと思ったのと、これからの島での生活が不安で頭がどうにかなってしまいそうでした。

 暑い中お風呂も入れない。蚊や虫がいっぱいいる。だれも私のことなんてかまってくれない。中三の女の子はすごい。「帰りたい帰りたい。」というと「星や夜光虫がきれいやないの、海もあるし。」しんどいときこそ前向きにという。

 いやだいやだ、あと何日、苦しい。頭がごちやごちや。道のりはまだまだである気がつくと三日も過ぎている。人間ってすごいと思う、努力すれば。海でアサリ、カニ、マツバ貝をとって食事をつくる。よいしょよいしょとまた歩み続ける私たち。前まではどうしたら強くなるんだろうと恩っていた。それを今、実感している。

 普段何気なく生活していることが、いかにありがたいものなんだ、ということを知ることができた。水や食料の大切さ、自力で頑張ることの大切さ、命の尊さ身にしみて感じる。

 またやればできる。ということも改めてわかり、この一週間、自分でやり遂げたという達成感と自信が満ちあふれている。これからは、この体験でいろいろな場を乗り切っていこう

 自分は今までけっこうしっかりしている方かなあと思っていたけど、自分の弱いところとか、いいかげんな所がすごくよくわかった。

最後の夜、浜辺にねころがった。星がいっぱい。月も出ている。コオロギが鳴いている。胸がキューとしてジーンとして、鶏をさばいたこと、可哀想で涙がポロポロでた。食べ物を粗末なんか絶対にしないと決めた。水がどれだけ大切か。自然が無くては生きていけない。みんなと協力すれば楽しく安心して生きていけるひと、すごく心にやきついて。私にとって心の中がいっぱいになった一週間だった。

(感想文から抜粋)

 

月に白く光る海、影絵のような小島が浮かぶ、寄せてはかえす波の音

ランタンを囲み、一人ひとりが、無人島での思いを語る

自然の中で、一人で生きる、友と生きる

自然の恵み、雄大な美しさ、底知れぬ恐さ

汗と心がきらきら輝いた青春の一こま

この体験を生かして人生を拓いていこう

君達の未来が栄光でありますよう限りない拍手をおくります

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