Mikikoの短歌のページ



これらの作品はすべて未発表の作品です。
無断引用、転載などなきよう、お願いします。
(しがらみ短歌クラブ事務局)


○1999.7.22

つくづくと 我が来し方をかえりみれば そうでもないさと如月の月

深奥に 秘めたる思い抱く夫の 背中に浮かぶ拒否の二文字


○1999.7.27


焦熱の恋がしたいと言う友の真白き項に声を失う

ぶんぶんの骸を拾いて幼子は かあさんねんねしているよ

午前二時宮部みゆきを読み終えぬリビングルームの今日の広さよ

玉緒なる命のリレー繋がんと茜の空に飛行機はたつ

話なんかなんにもないと言う君に我悄然とアルバムを見る


○1999.8.12

アドレスが出来たと友の弾む声いざ旅立たん電脳の海へ

ファイルF開いて虚しくうちこみぬ八月三日何事もなし

容赦無くおそう真夏の炎うけアメリカ芙蓉はすっくと立ちぬ

乙女かと見まごうひとは健気にも二人をいだき階段をかける

午後三時マフィンふたつとレモンティー女の至福これに極まる

おさなごの兵児帯なおす若妻に想いかさねるおのがすがたを


○1999.8.20

待つ人も来る人もない盆休みせめて今日だけ西瓜丸ごと

癒されぬ心の傷は尚深く五十四年は先ほどのこと


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