えめ の歌 I
これらの作品はすべて未発表の作品です。
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(しがらみ短歌クラブ事務局)
○2000.6.17
我が胸を射貫く鋭き君の矢に滴る赤き血よ歌となれ
その色に秘めた心をかいま見る 君のデニムのステッチの赤
風船の赤いのが一つ風に舞う ふわりふわりと君が微笑む
君夢に来て汗吹いて目が覚める 枕返して寝返りをうつ
月曜日雨は止まない君はいない胸おおう雲をため息で吐く
もう来ないその人の席が空いている 人来るたびに君かなと見る
あじさいに 毎週末に塗り直す君のマニキュアの色を占う
あじさいも揺れぬほどなら傘ささずピアニッシモの雨の中行く
重力に逆らい君を抱き上げてずっしりとくる幸せが欲しい
雨上がり迷いは晴れて鮮やかに花咲いています君が好きです
届かぬはあきらめもする届けぬはあきらめきれぬ ポストへと行く
白無垢の百合とは違う花のために相応(ふさ)う花瓶をもう一つ置く
一日を過ぎて帰りに赤い箱の一本足の細いのを見る
新聞の恋占いの良い日には君の返事を期待してみる
姉君にあげた歌ふと思い出す来ませ来ませのしろ百合の歌
来たれ来たれ否の便りも良しとせむ無視を君知れ辛し悲しと