フェアリーメーカー


3代血統表
タマモクロス シービークロス フォルティノ
ズイショウ
グリーンシャトー シャトーゲイ
クインビー
ソシアルメーカー マルゼンスキー Nijinsky
シル
リトルマネーメーカー The Pie King
ソシアルバターフライ

出走日 競馬場 馬場 レース名 人気 着順 騎手 斤量 距離 タイム 着差 馬体重
2005.12.25 阪神 新馬 15 岩田康 54 ダ1400 1.32.7 3.9 456
2006.1.31 名古屋 稍重 オレンジ賞 和田 53 ダ1400 1.31.3 0.4 451
2.12 小倉 稍重 未勝利 10 13 津村 52 ダ1700 1.54.9 4.5 448
3.5 阪神 未勝利 14 16 川原正 54 ダ1400 1.31.1 2.9 442
4.12 園田 不良 六甲山特別 和田 53 ダ1400 1.29.9 1.4 435
4.29 京都 未勝利 11 11 上野 51 芝1400 1.24.3 1.5 440
5.28 中京 未勝利 17 14 上野 51 芝2000 2.05.1 2.3 446
8.27 小倉 未勝利 12 中村 51 芝1800 1.50.1 2.1 450

近況(2006.9.20現在)
8月27日小倉、牝馬限定・芝1800mに出走したが、身体が見た目ほど増えておらず、少々がっかりだった。レースは3コーナーでペースが上がってもついて行けたが、追ってからが案外で9着。残念ながら、3走連続成績不振のため、9月27日まで出走停止が課せられた。ようやくこれから良くなりそうな雰囲気もあったが、関係者で協議し、残された時間も少ないことから現役登録を抹消し、このまま引退することになった。これまでのご声援ありがとうございました。精算は10月末を予定しています。
近況(2006.8.18現在)
連日角馬場での調整で、日替わりで馬場にも出ており、8月2日には帰厩後、始めての追い切りを行った。やや行きたがる面を見せ、全体に速くなってしまったが、追い切り後も飼葉をぺろりと平らげるあたりが、これまでと違うところ。まだトモの踏み込みにやや力強さが足りないようだが、その後もコンスタントに追い切りを消化し、動きはドンドン良くなってきた。次走は頑張らないと、3アウトにかかるため、万全の状態で出走させたいとのことで、8月27日小倉、牝馬限定、芝1800mに出走の予定。
近況(2006.7.20現在)
聖心台牧場で、笹針後の歩様があまり良くなかったため、再度笹針を行い、パドック放牧とウォーキングマシンでの運動を開始。そろそろ騎乗して馬場での調教を始めようとしていた矢先、厩舎の馬房調整がついたため、急遽、7月15日に帰厩した。もともと馬場で大人しい血統ではなかったのだが、これまでになく落ち着きがあり、キコウが抜けて身体が大人になったし、皮膚が薄くなって、乾くのがとても早くなったとのことだ。まだしばらくは角馬場での調整だが、以前に比べると物見をするようなところがなくなったように、精神的な成長がレースにどう出るか、復帰戦が楽しみ。
近況(2006.6.20現在)
5月20日新潟、芝1400mに登録予定も直前に左前の管に骨瘤が出たため登録せず。28日中京、牝馬、芝2000mに出走したが、レース中に左前を落鉄するアクシデントもあり、2秒3差の14着。レース後、左肩から脇にかけて筋肉痛が見られたため、リフレッシュさせることになり、6月3日に聖心台牧場へ放牧に出た。移動後はパドック放牧と短時間のWマシン運動で様子を見ていたが、やはり左肩の出が悪いとのことで中旬に全身に笹針をした。もうしばらく馬体の回復に努めるが、早めに帰厩できるよう調整する予定。「馬はいいからね。リフレッシュしたらもっと走れると思う」と渡辺氏は期待する。
近況(2006.5.19現在)
レース後の食いは、以前よりも良くなったが、馬房で勝手に舞い上がっているようで、まだまだ心と身体のバランスがうまく取れていない現状。一度芝のレースを使ってみたいとのことで、4月29日京都、芝1400mに出走したが、脚裁き良く、3コーナーで7番手につけていたものの、終いの伸びはもう一つで、まだまだパワー不足を露呈し11着。レース後も変わりなく、食いも安定してきたが、5月中旬に左前脚に骨瘤が出て、いくらか気にする素振りを見せたため、2日ほど馬場入りを休んだが、心配はなさそうで、次走は5月20日新潟、牝馬限定・芝1400mに出走の予定。
近況(2006.4.20現在)
レース後は極端に飼葉の食いが落ちてしまい、回復に時間がかかっている現状で、レース間隔を開けて、芝のレースなども検討し、4月1日阪神、牝馬限定、芝1600mに出走の予定だったが、頭数が多く、除外が確実だったため、登録もしなかった。その変わり、4月12日園田競馬場での交流レースに選ばれ、以前に名古屋でちょっと良いところを見せたため、出走。今回はなかなか行く気にならず、テンから追いっぱなしで、勝負ところからの手応えは良かったが、終いは伸びず6着。まだまだ走る気になっていないようだ。
近況(2006.3.20現在)
以前に比べると、馬場で物見をしたりすることはなくなったが、一番の課題は飼葉の食いで、前走後は、かなりガレてしまった印象だった。調教も、キャンターは問題ないが、角馬場では嫌々動いている感じで、のろのろしており、馬場から出て帰るときはものすごく元気になって暴れるので、よっぽど調教が嫌なのかと同情してしまう。3月5日阪神、牝馬限定・ダート1400mでは、道中は良かったが、直線はバタバタになり16着で、川原騎手は「まだ子供で走る気がない」とのこと。前走の後遺症でなければいいのだが、次走については、もうしばらく状態を見てからになりそう。
近況(2006.2.20現在)
1月28日京都、牝馬限定・ダート1800mを目標にしていたが、1月31日名古屋競馬場、オレンジ賞・ダート1400mに出走した。初めての競馬場でも落ち着いており、ゲートも問題なく、直線はインを全身真っ黒になりながら差を詰めて5着と健闘した。和田騎手は「まだ幼いけど、乗り味が良いし、そのうち走って来そう」とのことだった。続いて2月12日小倉、牝馬限定、ダート1700mに出走したが、4コーナーでバテて下がってきた馬に両側からぶつけられて意気消沈。終いは無理せず回ってきただけの13着だった。調教師は「まだ毛づやも良くないし、暖かくならないとだめかな」とのこと。
近況(2006.1.20現在)
デビュー戦は12月25日阪神、牝馬限定・ダート1400mで、パドックは心配したほどうるさくはなかったが、ゲート入りの際に、嫌がって何度か仕切直しをしているうちにすっかり怖がり、中で固まってしまい、出遅れて全然レースにならなかった。スターターからは、練習と、次走は先入れのお達し。レース後、飼葉の食いが戻るのを待って、追い切りとゲート練習を行い、入りは一度躊躇するものの、中は大人しいので、何とかレースにこぎつけられそうだ。次走は距離を伸ばしてみるとのことで、1月28日京都、牝馬限定・ダート1800mあたりになりそう。
近況(2005.12.20現在)
ゲート試験に合格後、11月23日にはデビューに向けて、物見がマシなので坂路で追い切りを行い、まずまずの動き。ただ、ゴールしてから右トモをガクンと落としたそうで、その際に上の方を傷めたらしく、筋肉注射を打った。その後ダクを乗り始めたときは、馬場ではそうでもないが、地下道や広場でうるさく、早くキャンターへと進めないと・・・と言った感じだった。それでもその後は順調で、12月7日からは通常のメニューを消化し、翌週には遅れたが、併せ馬でビシッと追い切った。何とか年内にデビューできそうで、12月25日阪神、牝馬限定・ダート1400mに岩田騎手を予定。
近況(2005.11.21現在)
相変わらず、物見が激しく、一時も気が抜けない状態が続いているが、まだ幼さが残る現状なので、これくらいがちょうど良いのかもしれない、ただ、ゲート練習は、一時入りが悪かったものの、11月16日には、見事一回で合格した。とにかく馬場以外の日常的にも、いろんな物を見て驚いたり、良く言えば慎重なのだろうが、いい加減に慣れて欲しいもの。まだ具体的なデビュー予定などは決まっていないが、体調面では問題なく、デビューに向けて追い切りを行う予定。
近況(2005.10.20現在)
聖心台牧場で調整され、10月8日に無事、栗東トレセン・柴田厩舎に入厩した。当初少し熱が上がったようだが、毎日検温していると、普通の馬より若干高めであることが判明し、一安心。若い、それも牝馬ならよくあることなので、細心の注意を払いながら調教していくとのこと。姉のプリティメーカーとはまったく違うタイプで、伸びがあって、奥の深そうな馬だ。それでも物見が激しいところなどはよく似ており、来た早々に放馬したらしい。それでも学習能力は高く、その後は同時に入厩した2歳馬と一緒に、角馬場からCWコースにて併せ馬で乗られ、気持ちが前向きで素直な馬。
近況(2005.9.20現在)
聖心台牧場で調整されている。8月一杯はじっくり乗り込んできたが、9月に入り徐々にピッチを上げ、上旬はBTCで1600mの直線ダートや広いトラックなど様々なコースを使用し、強めを乗るときは坂路で15-15を乗られている。騎乗者は「真面目で一生懸命走るし、スピードがあっていい」と調子も評価も上昇。「攻め馬をやっているわりに体重が増えている」と8月末現在の馬体重は470kg。それでもまだ少し細身な感じだが、徐々に幅もでて、「スピードがある」といわれるくらいで歩様はしっかりしてきた。おそらくプリティメーカーと入れ替えになりそうで、9月末頃の入厩を目標に進めている。
近況(2005.8.19現在)
聖心台牧場で調整され、中間もBTCに滞在している。移動後、初めの1週間は軽めに乗って様子を見ていたが、その後は徐々にペースを上げ、8月上旬はダートトラックと坂路を併用してキャンター2400〜3000m。坂路で17-17にペースを上げている。「初めの1週間は物見をしていましたが、今は大人しく素直です。食いもいいし特にこれといった問題はありません。乗り込み量が足りない分まだゆるいけど、トモに力がついてきたら走りそうですよ」と育成スタッフ。「15-15ならいつでも乗れそう」というが、まだ入厩の予定はなく、今後もこのまま乗り込んでいく予定。7月末現在の馬体重は460kg。
近況(2005.7.20現在)
中間も聖心台牧場で変わりなく調整され、7月上旬は屋内運動場で乗り運動と調教の前後にWマシンで運動を行い、渡辺氏も「馬は良くなっている」と言うように、以前より馬体に幅がでて気性面でも成長した。全体で見るとまだ前躯に比べてトモの方が淋しく見え、秋にかけてもう一回り成長しそうな雰囲気だが、今後は入厩に向けて調整を進めていくことになり、19日に浦河のBTCへ移動した。前回BTCに滞在したときは気性、動きとも若さが目立っていたが、成長して今度は変わってくるだろう。なお、予定どおり6月21日に産地馬体検査を受け、馬名は「フェアリーメーカー」に決定している。
近況(2005.6.21現在)
聖心台牧場で調整されている。中間も成長を見ながらゆっくり調教を進めており、6月上旬はWマシンを午前午後計2時間、常歩と速歩で運動し、調教は屋内で40分ほど乗り運動を行っている。渡辺氏は「だいぶ骨格がでてきたね。太くなったし、お尻の幅がでてきた」と話し、最近もまだまだ成長している印象。やはり夏を越して良くなりそうな雰囲気はある。今後は6月21日に産地馬体検査を受ける予定で、北海道デビューも視野に入れている。しかし今のところ具体的ではなく、ゆるめない程度に調整されており、あくまで成長しだいとなりそうで、今後は調教師と相談しながら予定を立てていく。
近況(2005.5.20現在)
聖心台牧場で調整されている。しばらくBTCに滞在して調教され、中間も順調に乗り込まれたが、リフレッシュのため一息入れることになり、4月25日に聖心台牧場へ戻った。2週間ほどWマシンのみでラクをさせたが、5月上旬には調教を再開し、屋内で乗り運動を40分行っている。渡辺氏は「もう少し休ませようと思ったけど、また馬が良くなってきたし、産地登録も受けるから少し乗っておいた方がいいかなと思って。以前は子供だったけど、キ甲も抜けて馬がグーッと落ち着いたし、だいぶ大人になって帰って来たね。意外に仕上がりは早いかもしれない」と。6月の産地馬体検査を受ける予定。
近況(2005.4.20現在)
聖心台牧場で調整されている。3月16日からBTCで調教されており、4月上旬にスタッフは「こっちに来てからキャンターを乗り始め、環境も変わって初めはビクビクしてましたが、だいぶ慣れてきました。まだ教えないとならない事が多い現状ですが、もう1カ月ほど乗り込めばビシッとやれるようになると思います」と話していた。上旬は坂路、直線、トラックを併用してキャンター2400〜3000m。まだ軽めも週2日は坂路でハロン20前後にペースを上げている。移動後、少し馬体は細くなったし、調教でもまだ若さを見せてはいたが、思ったより素直で心配なさそう。4月13日現在の馬体重は448kg。
近況(2005.3.18現在)
聖心台牧場で調整されている。中間もWマシン1時間と、屋内運動場で常歩、ダクを併せて30〜40分乗られ、3月上旬も同メニュー。今後の育成方針について渡辺氏は「身体に幅がでてやっと出来てきたところ。気性は以前に比べたらましだけど、まだ聞かないね。ここだと我がままをするから、BTCで馬ごみに入れて少し大人にしないと」といい、16日から浦河のBTCに滞在して調教を進めていくことにした。馬体は少しトモがフックラしてきたが、まだ全体に見て細身で成長中といった様子。気性も若く、血統的にも本格化するのは夏を越してからかもしれないが、まずは精神的な成長を期待したい。
近況(2005.2.18現在)
聖心台牧場で調整されている。ブレーキングに時間を要したが、ようやく慣れてきた。中間は乗りならしを行い、一通り基礎を覚えたところで1月下旬からリフレッシュのためWマシンのみ。2月上旬は屋内運動場で常歩30〜40分を乗り始めている。「乗り出してからも初めはうるさかった。脚を使ったらブッ飛んで行ったからね。それがここのところ精神的に落ち着きが見られるようになり、いい意味でズブくなった」と渡辺氏。まだ気難しい面を見せるが、それでもずいぶん大人になった。成長期で少しトモが細く見え、やはり奥手な感じだが、それだけに心身ともにまだまだ変わり身が見込めそう。
近況(2005.1.20現在)
聖心台牧場で調整されている。ブレーキングは中間も慌てずゆっくり進められ、年末年始に1週間の休養を挟んで1月上旬は再びドライビングに専念し併せてWマシン1時間のメニュー。「ちょっと手こずっています。一度覚えたらスムーズなんですが、覚えるまで時間がかかります。大人しいときもあるんですが、スイッチが入ると利かなくて」とスタッフも些か困り顔。でも馬は変わらず元気いっぱい。成長して馬っぷりも申し分ないが、普段からかなり気の強いところを見せており見た目より気性が若い。乗り始めたら違うかもしれないが、牝馬は繊細な面があるのでもうしばらくじっくりやる方針。
近況(2004.12.20現在)
聖心台牧場で調整されている。「最近、肉がついて良くなってきた。遅出来だね。気性もだいぶ落ち着いてきた。悍性が強いから時間をかけてやろうと思うけど、この血統は気の強さがいい方に出るから」と渡辺氏。12月上旬もドライビングでじっくり馴らし、Wマシンでの運動は1時間半に伸ばして鍛えているという。乗り始めるのは年明けになる予定で、少しカッとしやすい面があるため今は慣れを見ながら少しずつ進めているが、Wマシンには素直に入るし、気性面は成長とともに変わりつつあるようだ。馬体もまた少し太くなり着々と良化。しっかりした感じの柔らかい動きで、少し奥手も順調。
近況(2004.11.19現在)
聖心台牧場で調整されている。中間はパドック放牧で、Wマシンで1時間の運動とブレーキングを行っているが、環境が変わっていくらか神経質になってきた為、11月上旬はゆっくり馴らしており、まだ鞍つけの段階。悍性の強い面はあるが、普段は落ち着きがあるしそんなにカリカリするようなタイプではないと思う。馬体の方は至って順調。幅が出てまた一回り大きくなっており、秋になっての成長ぶりは目を見張るものがある。「やっぱり母親の仔の中では大きい方だし、競馬で460〜70kgにはなりそう。今まで馬が若かった。変わってきて、これから良くなるし、こういう馬はいいね」と渡辺氏。
近況(2004.10.20現在)
聖心台牧場で調整されている。中間は放牧とWマシン、さらにブレーキングも少しずつ進めており、10月上旬は腹帯に慣らしている。普段から勝ち気な方だが、馴致では今のところ問題ないという。馬体は最近もドンドン大きくなっており、思った以上に成長している。やはりスッキリした感じでそんなに太るタイプではないが、張りが良く、以前よりトモが逞しくなったとともに均整がとれ、体高も十分。「胸が深いし背もゆったりとして、首さしの感じとかもタマモが良く出ている。母の仔は平均みな詰まっているけどこれは違って、柔らかみもあるし母の産駒としては出来がいいね」と渡辺氏。
近況(2004.9.17現在)
9月上旬も聖心台牧場で放牧されている。引き続き夜間放牧をしているが、最近はWマシンに入れる練習なども行っている。相棒がセリに出るため分かれたので、少し拗ねているというが、変わりなく元気な本馬。牧場スタッフは「セリに出す2つは牝馬でも大きいんですが、最近急激にそれらに追いついてきてずいぶん成長しました」と、馬格については心配ないだろう。それでも薄手なタイプで今時期は華奢に映るかもしれないが、腰がしっかりしていて見た目より安定感があって軽快。勝ち気な性格だが、姉プリティもけっこうカッカッしているし、うるさくはないので、成長ぶりは至って順調だ。
近況(2004.8.20現在)
8月上旬も聖心台牧場で放牧されている。引き続き夜間放牧を行っており、今月下旬頃からWマシンで運動を始め、徐々に馴致の準備をしていく予定。馬体はそんなに変わった感じはしないが、牝馬としては中型で胴伸びがあって、キ甲抜けもいいし、全体によく引き締まった身体つきをしている。身体つきに関しては半姉プリティメーカーと共通した良さがあり、姉も奥手な血統にあって順調な成長ぶりを見せていた。まだ少し線の細さが見られその辺はタマモ産駒といった感じはするが、気性面も段々と大人になり、いい方に変わってきた。以前よりゆったりした歩様を見せ、順調に良化している。
近況(2004.7.20現在)
7月中旬も聖心台牧場で放牧されている。前月に引き続き、夕方5時から翌朝11時頃まで夜間放牧を行っているが、そのわりに毛ヅヤがピカピカで身体もフワッとしている。牝馬としては中型で、そんなに幅のあるタイプではないが、馬体減りしなさそうな丈夫な馬に見え、この血統の牝馬でこれだけ張りのある身体をした馬はいなかったように思う。育成スタッフは「目立った成長はないけど、それなりの成長はしてますよ」というが、胴伸びもあるし動きもキビキビしており、まったく申し分ない。今後はWマシンによる運動も始める予定で、ドンドン鍛えていくが、期待に応えてくれるだろう。
近況(2004.6.18現在)
6月上旬も聖心台牧場で放牧されている。「普段は大人しい格好をしているけど、テンションが上がると手を焼かせるからね。でも馬体は伸びがあって首さしもいいし、馬に柔らかみがあっていい」と渡辺氏。中間も元気がよく、6月に入ってからは夜間放牧を始めているが、毛ヅヤもピカピカで張りのあるフックラした身体をしており、見るからに順調そうだ。タマモクロス産駒は長めにでて奥手なタイプが多いが、これはほど良い伸びでスピードがありそうで、しっかりした感じがする。母親の産駒で今時期これほど見栄えのする馬はいなかったし、渡辺氏の言うとおり柔らかみも一番だろう。
近況(2004.5.20現在)
5月上旬も聖心台牧場で放牧されている。「ようやく青草が出てきて、冬毛も抜けて毛ヅヤが良くなってきたね」と渡辺氏。順調な成長ぶり。馬体は上背が標準くらいで幅もそれほどでもないので、目方のかかるタイプではないと思うが、身体の張りは素晴しく、しっかりと出来ている感じがする。気性も相変わらずで、かなり気の強い面を見せたかと思えば落ち着いている時は本当におっとりしており、少し変わった性格に見えるが、放牧地ではいつも元気いっぱい。姉らに比べると距離的に長めのタイプに見え、歩様も柔らかく大きめだが、とても俊敏な動きでスピード感上々の走りを見せている。
近況(2004.4.20現在)
4月上旬も聖心台牧場で放牧されている。「大きさ的には今ふつうだけど、コイツの仔にしては順調すぎるくらい。牝馬で今時期これだけ身体のあるやつはいなかったから。良くなっているし、いい馬だよ」と渡辺氏。馬体はまだ冬毛は残るが、また一段とフックラした感じがする。奥手な母系でタマモクロスも細身に出やすいが、そのわりにしっかりと出来ている。胴伸びもあるし馬格は心配なさそうで、キビキビした軽快な動きを見せ、母父マルゼンスキーのスピードがしっかり伝わっている様に見える。姉フリートSは3勝をあげているが、姉達以上に順調といわれる本馬は今後の成長ぶりが楽しみ。
近況(2004.3.19現在)
3月上旬も聖心台牧場で放牧されている。「最近、幅がでてきたし、身体を見たら伸びもあるし大きくなりそうだね」と渡辺氏。この血統は遅出来で今時期は華奢な馬が多かったが、これは生まれもそんなに早くないのに最近になって本当にしっかりしてきた。年が明けてからドンドン変わって馬が良くなっており、他に全くヒケをとらない。また、柔らかくて軽快な動きをするし、トモが力強くバネがありそう。距離が延びてよい血統にしてはキビキビとしてしっかりした感じがする。強情な性格でキツイ一面も見られタマモクロス産駒らしいが、神経質な面はなく、父との相性の良さに期待したい。
近況(2004.2.20現在)
2月上旬も聖心台牧場で放牧されている。馬体は放牧地では中くらいも標準サイズで、順調に大きくなっており、生まれを考えれば上々の成長ぶり。少しお腹がゴロンとして太めで、この血統は今時期はそんなに見栄えはしないが、胴伸びが目立つし、細くもない。渡辺氏も「良くなっているね」と。牝馬のわりにタマモクロス産駒特有の口のうるさい面があり、時には気性のキツイところも見せるが、普段は大人しくてとても人なつっこい性格。やはり父の産駒らしい雰囲気で、全兄は首をしっかりと使った柔軟な走りが印象的だったが、この馬も首さしが良く、全身を使った柔らかい動きをする。
近況(2004.1.20現在)
1月中旬も聖心台牧場で放牧されている。「当歳の夏頃は細かったけど、本当に良くなったね」と渡辺氏。馬体は牝馬としては標準だが、胸囲も胴伸びも悪くないし、見るたび幅がでてドンドン良くなっている。タマモ産駒は奥手で今時期はどちらかというと細身だし、母系も牝馬は線が細いが、これは違って、やはり全兄が走ったように配合があうのだろうか。気性についても「大人しい時は可愛らしいんですけど・・」といわれ、いざという時はキツイが、普段は素直で落ち着いている。動きも柔らかくてトモがしっかりしており、そんなに幅の目立つタイプではないが、しっかりした感じがする。
近況(2003.12.19現在)
12月上旬も聖心台牧場で放牧されている。「以前は少し他に見劣りしたけど、だいぶ大きくなってきた。母親の産駒にしては身体がある方だし順調だな。どちらかと言うと1歳の秋口くらいから成長する血統なんだけど、これは首も胴も詰まっていないし均整がとれているから。あとは気性だけだね。まだそんなに頭角を現してないけど、わりと感情の起伏が激しいところがあるからね」と渡辺氏。馬体は随分とフックラして幅もマズマズ。それに母の仔の中では一番いい感じにまとまっているかもしれない。動きも軽快でしっかりしているし、5月生まれで奥手な血統にしては順調な成長ぶりに見える。
近況(2003.11.20現在)
11月上旬も聖心台牧場で放牧されている。「気性はキツイけど、やけに大人しい時もあって、その差が激しいんです」と牧場スタッフ。タマモ産駒だし、わりと気性の勝ったタイプのようだ。馬体は血統的にも奥手だし後出来タイプに見え、まだ小さめで少し細身の身体つきをしているが、「母親は仔出しは小さいけど、後から段々と良くなる。当歳の頃は見栄えしないんだけど、これは産まれた時から伸びがあってゆったりと出来ているから、良くなると思うよ」と渡辺氏。ゆっくりと成長しているが、見た目より芯がしっかりした感じで、手先が軽く華麗に走り回り、動きの良さが目立っている。