新JIS案の公開レビュー

最近JISの新しい規格が話題になっています。一つは、いわゆる第3水準及び第4水準の文字集合案で、もう一つは組版指定のコーディング案です。

●7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化拡張漢字集合(案)の公開レビュー
  http://jcs.aa.tufs.ac.jp/jcs/pubrev/index.htm

●日本語文書の組版指定交換形式(JIS素案)第2次公開レビュー
  http://www.jsa.or.jp/INSTAC/

新JIS漢字案では、これまで考古学上の記述において不足していた、いくつかの文字がちゃんと収録されています。数万字もの拡張を行うのではなく、数千字程度の拡張ですが、必要にして十分な規模でしょう。筆者が調べた限り、考古学のために必要十分な拡張はなされているようです(いずれ、このページで紹介します)。

ただ、XMLやユニコードとの整合性を考えると、手放しで歓迎するわけにはいかないようです。従来のコードは、これからも生き続けていくはずです(そうでないと困りますが...)。文字コードの問題が、すっきり解決するということは、永久にないような気がします(関係者の尽力には敬意を表します)。

組版指定の問題も、CSS2、XMLや今後のデジタル情報流通&蓄積との関係で、注目されます。これまでの経緯には詳しくないのですが、面白いことに、外字指定が、エレガントにできるようになっています。本来の字形画像と、それの略字(コードの存在する字)を、置換可能にしてあるのです。これなら、無闇にJIS漢字を拡張する必要はなくなります。


2000.1.23追加
JIS X0213:2000 制定 http://jcs.aa.tufs.ac.jp/new-jis/
2000JIS情報の記事 impress
2000.4.13追加
組版指定交換形式(JIS素案)第2次公開レビュー


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