横田<miskij>萬や 奈良


名阪国道 R25



地図を見ると、日本の中でも希有といわれる長距離な無料自動車道路が紀伊半島の中あたりを 延びています。これが名阪国道。

東は名古屋からぐるっと回って三重県平野を縦断する東名阪、三重県関市で接続。
西は大阪平野の端っこからくねくねとぬける西名阪、大和盆地の郡山で接続。

この名阪国道の出生には色々な諸説がありますが、これまでに判明している事実。

・当初から無料。料金所の形跡も初めからない。
 アップダウンがきついことが高速道路になれなかった理由の一つといわれる。
 各ICごとの出口標示は高速道路と同じ緑色看板。
(なお、阪奈道路にはかつて料金所があった)

・開通は、19701965年。ちなみに名神自動車道は1965年開通。
(1995年、三重県側で「25年目の若返り」と大規模補修工事を行っていた)

・建設には1000日(3年弱)かかったという。

・搬送トラックが多く、アップダウンやIC出入りによる渋滞に追突する事故が多い。
・特に天理のカーブは勾配がきつい。
 フェード現象で暴走トラックが十数台を巻き添えにした事故もある。
 登りでは黒煙もうもうのトラックが出現する。

 現在、旧国道でも拡幅工事が随所で行われている。

おまけ:月ヶ瀬のあたりで撮影した、もっともボロいと思われる 標識

出典:NetNews fj検索サイト創設者(OB)による新しい検索システム(運用終了)
にて、下記Message-Id参照。1994年後半、fj.soc.traffic。

ちなみに、R25の始点はR1,R2が接続する大阪駅前の交差点からであり、御堂筋(南行き一方通行)と重なる。

2003.Apr.2nd 追記
下記のweb pageにて、生い立ち(?)が紹介されている。
Old Map Room(旧版地形図の部屋)街道から国道、高速道路まで高速道路に成り損ねた道

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