横田<miskij>萬や 外遊


ボストンSHHH視察


6月10日付で退職した翌日、文字どおり世界に飛び出しました。
SHHHとはSelfHelp Hard of Hearingの略称で、アメリカ最大の難聴団体だそうな。
他に字幕を制作するWBGHの視察も入っています。
驚いたのはTV放送の台本をまるごとweb で無償公開されているとのこと。
日本って、権利意識が変なところで高すぎて、文化の発展に寄与しているとはいえないようで。

June.11st

シカゴ空港T1(全部で4ターミナル!)通路の中央にある電話コーナーにTTYも設置。
TTY 設置の看板
下の方からファクスを排出するようになっており、お金を入れるとTTY用のキーボードがせり出してきます。
破壊対策のためだそうな。
シカゴ在住の難聴の方が迎えにきており、使用する様子を見せてくれるといわれたが、 ボストンでも見られると思い見送ってしまったm_ _m
黄色部分には磁気カード、それからモジュラジャックがあります。
文字表示盤は発光(冷陰極管)タイプでとても読みやすい。
(下の方にもTTY用の液晶があり、32x2行くらいですが、ちょっと読みにくいかな)
TTY 対応公衆電話機-1 TTY 対応公衆電話機-2
前者はシカゴ空港Bエリアのコンコース中央に設置。なぜかCエリアには1台もなかった。
代りに車椅子乗りが利用する待合室がありましたが。
後者は帰りのボストン空港にて撮影。ターミナルCには1個所だけだったみたい。

地方空港へのエアバスではシート裏に電話機が・・・・
液晶も比較的読みやすい。
シート裏の電話
この時点では持参していたノートPCが人事不省に陥っており、接続してみようという考えがなかった。

ハンバーグの厚みがたっぷりありとってもジューシー。(向こうのパックは野菜)
胆嚢をとっぱらって食事制限を解除して正解。
これぞアメリカンハンバーガー

堂々と映像にお構いなしにCCをスクロール表示。
CCの内容は、
THE DOW PLUNGED NEARLY 2% TO 8812.
THE S と表示されかかっている。
CC表示

June.12nd

WGBH前
WGBH前

スタジオ内。普通の放送局とそれほど変わらない。
スタジオ

CC制作スタジオ。1人あたり15分ずつ分担して制作している。
肘掛け椅子に注目!
CC制作
MS-WORDにCCエンコーダのプラグインを足している。
MS-WORDの画面

ステノタイプ。事前に単語を登録しておく。複数のキーを同時に押す組み合わせで多数の単語を選択。
ステノタイプ
実際の説明をそのままステノタイプで翻訳。リアルタイムCC制作で使用している。
リアルタイムCC


SHHH:ヴィントン・サーフ博士の基調講演。
通信企業、マイクロソフト他のゲストとパネルディスカッション。
博士の手がぶれているのは、モトローラ製双方向e-mailページャーの「振動」を表現していたため。
ヴィトン・サーフ博士とパネルディスカッション
日本語通訳チームにエプソン社が高輝度プロジェクタを貸与していただきました。感謝。
エプソン社のプロジェクタ

ビュッフェ式ディナーパーティ
ダックスフォンド?の聴導犬。
小型聴導犬


June.13rd

ホテルが貸与した機器
通信機器
左からTTY、ポケットサイズの振動付き目覚まし、電話機のとなりに中継型音量増幅器
のちの請求書によると市内通話1回につき1ドルのみでした(何時間掛け続けても1ドル)。
電話機にはPCを接続するための端子も付いている。さすがあ。
他に非常警報装置、ドアにはノックを感知する電池式フラッシュが貼り付けられる。結構敏感。
火災報知 ドアフラッシュ

午前の人工内耳に関する部会。なぜか手話通訳がついていない。
補聴器を用いて色々適応検査を行った上で手術を行う。一日で退院可能とは!
人工内耳の説明
もちろん、その後も一定間隔での通院調整が必要ではあるが。

昼には1ブロック離れた城の外観をした体育館で出店。
人工内耳メーカーの一社が説明を行っている。
人工内耳の図解
なかなかにサイバーな世界。
皮下に埋め込んだ人工内耳は電池不要。皮膚に貼り付けるコイルを用いて信号を転送している。

モトローラ社の双方向ページャ。e-mail対応。そういえばchatはどうなんだっけ?
双方向e-mailページャ

Wynd Communications CorporationのWyndtell。
Wynd GatewayにてTTYへの送信、一般電話への合成音声、ファクス送信も行える。
双方向e-mailページャ
Wynd.com

リレーサービスを行っているSprint社。
Sprint社のブース
機器はほとんど展示してない。あくまでもサービス業ということか。
私のDTMF文字コードリーダを説明したところ大変関心を持っていただいた。
TTY に慣れきっているせいか、DTMFを利用したものは初めてとのこと。
他にAT&Tもリレーサービスを行っており、こっちにも油を売ってみて好評。
やっぱりサブノートPCはプレゼンテーションに便利です。ロングバッテリは必須ですな。

火災報知によりロビーに集合させられる。結局、異常がないことがわかり部屋に戻るところ。
豪雨のためどっかでショートでもしたのかな?ホテル自体、結構古い建物だし。
ロビーに避難
後ろの方に黒い消防服を着た消防署の方が見える。


June.14th

SHHH表彰式にて、キャプショナーたち。日本で五本の指に入るというタイプの速さ。
キャプション組
ちなみに私はアルファベット26文字を4秒弱で連打できます。

わずかな晴れ間に映える全面ガラスの近代ビル。
近代ビル

港の入り口にあるでかい門。
港の門
ボストン湾のクルーズディナー。幸いに雨に降られずに済みました。

ちょっと並んだものの、マダムたちと筆談して時間を忘れるひととき。
ディナー
パスタの厚みといいソースの味といいボリュームのあるラザニア。

港の夜景
休日のためそれほどビルの窓は明るくないが、歴史のある街ながら新しい。


June.15th

高速道路だけでなく鉄道も揃っている。
ボストン市街(広角)
このあとぶらぶらしてマクドナルドでロブスターサンドを買う。

三角の敷地に建つホテル。
パークプラザホテル

公園に住んでいるリス。人間なんのその
リス
公園に面してスーパーマーケットがあるが、入り口を見るとそう見えない。
ホテルに戻った直後にまた豪雨。あちこちではんらんするなどの記録物だったそう。

さよならパーティで全難連・高岡理事長の挨拶。
さよならパーティ
スクリーン左上にはリアルタイムCCが表示されている。
右の方で白く光っているのはエプソンのプロジェクタの光量の強さの証明^O^
現地の人がうらやましがっていた。

次回のSHHH大会開催地の担当が会場を陽気に踊りながら回るニューオーリンズの人。
ニューオーリンズの人
手にしているのは傘。


June.16th

ボストン空港にて
AT&T社 PUBLIC PHONE 2000
こちらは2台設置。そういえばAOL の公衆端末、見かけなかったぞな。

シカゴ→成田の国際線の後方コモンスペースにもGTE社の電話が設置。
データ端子に接続
なんとモジュラー端子を装備している。
あいにく、通信経路の問題で接続できませんでした。ヘルプ表示によるとデータ通信は2400bps までだそうな。
ファクス送受信にも対応。
本体下部のスリットにクレジットカードを通してカード番号を認証する。一度通せば、本体を戻すまで何度でもリトライ可能。



RTS
※Web Page以外のメディア(雑誌・放送・CDなど)に掲載する際は連絡乞う。
Copyright by YoKota MItSuhiro <miskij>1998. All Rights Reserved.