バリアフリーを熱く語る
普段は一緒に住んでいないのですが、家に来ていた(実家の)家族が突然歩けなくなってしまったのと、仕事のピークがダブルで重なったのが嵐な日々の原因でした。
先ず車椅子が必要で介護用品レンタルを調べると1ヶ月単位で8000円と結構高いのにビックリ。"ダメモト"で市役所で相談した所、市の備品を無料で貸してもらえることになり助かりました。何でも言ってみるものですね。
わたしの家はバリアフリー対応で車椅子用のエレベーターもあり、何れ足腰が立たなくなったら役に立つと思っていたのですがこんなに早く活用する日が来るとは。。。(とほほ)逆に以前住んでいた山のてっぺんで、バス40分、急坂あり、階段アリの家だったら、一人で病院に連れて行くことが出来ない(タクシーに乗ると何千円もかかってしまう山奥だったので)…と思うとゾっとしてしまいました。
車椅子を押して街に出ると、普段と視点が激変します。
歩道の段差がないこと、スロープ、エレベーターがこんなに有難いものだったのか、不可欠なものであるかを身にしみて実感するのです。今までこんな事を考えたことはありませんでした。
電車の乗り降りをさせるのは、最初恐くて足がすくんだものです。ホームと電車のあの微妙な隙間が…何とも言えません。
恐怖感を取り除く対策として段差のある所で練習した事と、一番後ろの車両の一番後ろのドアから乗るようにしました。一番後ろには車掌さんがいますから、モタついていても途中でドアを閉められる心配がないのと、中には手伝ってくれた車掌さんもいました。
駅員さんに頼めばホームとの隙間に板を置いて、簡易スロープを作ってくれると知った時には既にその必要はなく、
駆け込み乗車^^;が出来るまで上手になりました(笑)。コルネットもそうですが何事も練習で克服出来るものですね。
車椅子での外出は特別珍しい事でなくなった感もありますが、駅にエレベーターが設置され始めた事が大きいと思いました。
社会のバリアフリー化が進んでいるお陰で、不便だと感じた事は思ったより少なかったのですが、感じた事を少々。
「杖を買いに行きたい。」という希望で、某百貨店に介護用品コーナーがあることを知っていたので連れて行きました。
せっかく外出してきたのだし、すぐ帰ってたいくつな時間に戻るのも気の毒と思い、気分転換のため
店内を見て回ろうとしたのですが、エレベーターが常に満員で途中の階からでは乗る事が出来ないのです。
係員がいない自動運転中で、当然ながら誰も譲ってはくれません。
この状態が何度も続くとさすがのわたしもキレそうになり、
「じぶんで歩ける人はエスカレーターに乗って欲しい!」と叫びたくなります。
もう上り下りは関係なく乗れそうなタイミングで乗り、一旦地階まで下がってから目的の階へ行くというまどろっこしい事をしなくてはなりませんでした。ただ、この百貨店。係員がついているエレベーターもあり、そちらの対応は驚く程親切で嬉しかった。
どうしても満員で乗れなかった時は[調整中]として貸切で迎えに来てくれました。そういうマニュアルがあるのだとは思うのですがきめ細かな対応に驚きました。百貨店のエレベーターが自動運転化していくのも時代の流れかと思いますが、
係員がついている台も残して欲しいと切に思いました。
また今までじぶんも気にした事がなかったのですが、演奏会を車椅子で観賞出来るか否かの情報はまず見当たらない事に気付きました。
興味があって行きたくても、ああいうホールって構造上段差の宝庫という気がするし、まして行った事のないホールならば通路に車椅子を置けるエリアがあるかなど想像すら出来ません。「もういいや。」と諦めてしまいます。
最近出来たホールの中には素晴らしくバリアフリー化した所もありますから、そういう所で演奏会をするならば積極的に
その設備をアピールすればコンサートを躊躇している人のキッカケになるかも知れない。
例え利用する人が誰もいなかったとしても、それって大事な事かも知れないと考えるようになりました。
もし、何らかの事情でいつかわたしも車椅子になる日が来るかも知れません。
もしもそうなった時、買い物に行きたいとか、美味しい物食べに行きたいとか、生演奏聴きたいとか。
そういう欲求を抑えて生きて行くのは寂しいだろうな…と思います。
個人的にちょっと大変だった家族のアクシデントで、わざわざこういう所に公表するのもどうか?と思ったのですが、
あえて書き記すのは、今後も社会のバリアフリー化が進んで行く事を強く望むからです。
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