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大阪ハーモニーブラス(OHB)オータムコンサート2004指揮:岡本篤彦
最近、人様のバンドのエンブレムを模写る行為にハマっておりますが、
演奏技術の方も模写りたいものですなぁ(笑)。


*大阪ハーモニーブラス*
グレイス・アンド・グランジュアー 内田 佐智作曲
すべてを捧げて モーリー・カルバート作曲
ゼルダ(コルネット独奏) パーシー・コード作曲
大阪のための音楽 ダーロル・バリー作曲
オヴェイション マーティン・エレビー作曲
ブリランテ(ユーフォニアム二重奏) ピーター・グレイアム作曲
セヴァーン組曲 作品87 エドワード・エルガー作曲
 I. イントロダクション:ウースター城
 II. トッカータ:トーナメント
 III.フーガ:大聖堂
 IV. メヌエット:コマンダリー
 V. コーダ

京橋は、えぇとこだっせ。グランシャトー クレオ大阪がおまっせ。
(関西以外の方、訳わからなくてすみませんm(_ _)m)

クレオ大阪東は初体験ホールでした。
京橋の飲み屋街を外れ、夜は少々暗くて寂しい所に建っています。外見はお役所管轄っぽく、図書館の中にあるのがいかにも「大阪市立」と思いましたが、ホール内部は美しく、ステージや座席数も適当、音響もいい感じで、さすが大都会大阪、探せばいいホールって色々あるもんだなぁ〜と感心してしまいました。


【オープニング】
まずは軽く耳になじむコンサートマーチで幕開け。
ブラスバンドでは珍しい(…というかわたしは初めて)邦人作品という事でビックリ!アレンジにしろ、楽曲にしろ、日本人の手による作品はブラスバンドの世界には存在しないものだと思い込んでいましたが、あるんですね。

【すべてを捧げて】
タイトル通りのロマンチックな曲。ブラス特有の『甘さ』が全開。
細かくかけられているビブラートが、ビロードのような美しさを醸し出していました。

【ゼルダ】
わたしの本日のお目当てでした。
グライムソープのCD前に船場で迷子になった時、偶然たどり着いた三木楽器で買った(迷子になっても買い物はしっかりする(笑))グライムソープ・コリアリーバンドのCDに、この曲が収録されていました。
以前からお気に入りの曲だったのですが、生演奏で、しかも上田悦世先生のソロで聴けるとあって、前々から楽しみでした。
ソロは合奏を挟みながらいくつものシーンに分かれ、カデンツァも散りばめられ華やかです。コルネット吹きなら誰でも一度は挑戦してみたいメロディーでしょう。もちろんわたしも自宅で挑戦するという無謀をしました。でも聴くのとやるのは大違いで、この曲ってまるで音のシンクロナイズドスイミング。優美な白鳥も水面下では必死で足こぎしているのと同じように、一曲通すのはかなりハードです。
普通の白鳥は途中でおぼれそう。
白鳥以前の「みにくいあひるの子」(←わたしのこと)は最初のカデンツァで沈没。(^^;
だけど今夜のプリンシパル白鳥さんは完璧。拍手喝采を浴びていました。

【大阪のための音楽】
タイトルから「委託作品だ。」と確信していましたが違うそうで、「外人が"大阪"をテーマで曲作るとは!」と驚きです。
作曲者側から大阪ハーモニーブラスに「演奏してみない?」の提案があり、世界初演の運びとなったそうです。
この曲の根底に流れているテーマは「大阪俗謡による幻想曲」に近いと感じました。天神祭の風景を想像させるメロディーがあり、また「東北民謡によるコラージュ」っぽい民話風モチーフも登場し、ラストは大都会の華やかなイメージで盛り上げてフィナーレを飾りました。
カッコいい曲ではあるのですが、変拍子も多くかなり難解です。(そしてかなり長い!)
複雑に入り組んだ構成はまるで音の3Dアート。
ひとつでも狂えば焦点がボケて形が見えなくなる危険性がありながらも、全部がキマると感動が得られるという不思議でコワい曲。
変拍子をバリバリ多用するのは、大阪独特の文化や方言にも通じるモノを感じたりもして…。(ちょっとこじつけっぽくもありますが)
外人恐るべし。なかなか「大阪」のツボを得ています。
でもこのくらいの難易度の曲になると、1年くらいかけて練り上げて発表…というのがアマチュアの世界だとは思いますが、短い練習期間で完成してくるのは「さすが」しか言葉しか見つかりません。ここら辺りのチャレンジ精神こそが、このバンドが「セミプロ級」と評されている理由でしょうか。

【年齢差のあるカップルは怪しい(笑)】
・・・と、指揮者が少々意味深な笑みを浮かべながらトークが始まり、「何の事か?(^^;」と思いきや、ユーフォニアム二重奏ペアの年齢差が大きいという話でした。
確かに2人のプレイヤーには親子程の年齢差はありそうです。
"円熟"と"若さ"のコラボレーションは、どういうハーモニーを織りなすか興味津々。
演奏は勢いあふれる若いプレイヤーの演奏を、熟練プレイヤーが上手くリードしながら、それぞれの味を引き立てているように感じました。
演奏後のインタビューの内容からも、とてもよいコンビネーションだという事が伝わってきて、会場の暖かい拍手を受けていました。

【アンコール】
「CZARDAS」のスピード感。これぞブラスの醍醐味☆炸裂!ですね〜〜。
やっぱり最後はこういうやつでバーンと〆てもらってこそ、「ブラス聴いた☆」という充足感で帰宅することが出来るという訳ですよ!

今回は『シリアスな音楽を中心にプログラミング』という趣旨で、実際初めて聴く上に長くてヘビーな曲も多かったのですが、退屈もせず楽しめたのが少々不思議でもありました。
デビューコンサート時よりギャグ比率がだいぶ少なくなったとはいえ、岡本篤彦氏の柔和な語り口の司会は、会場の雰囲気を和らげ、演奏者と観客の心をひとつにまとめる力があるように感じます。
プログラムの裏表紙には1年後の予定までビッチリ書かれ、OHBのモチベーションの高さをアピールしていました。今後の活動にも期待大です。

帰りの駅のホームで「グランシャトー」のネオンを初めて生で見ることが出来ました(笑)。京橋は、ほんまにえぇとこでんな。
最後まで読んでもろて、おおきにぃ。