オーケストラで活躍するプロ奏者で構成された、1日限りのスペシャル吹奏楽団が大阪でコンサートをすると知り「なんと!
大江戸W.Oに対抗する、浪速W.Oついに登場か?!」と大興奮!プロだからこそ表現出来るリッチなサウンド、ノリノリのプレイが目の前で繰り広げられるのかと思うとメッチャ楽しみ!これは何がなんでも行かなくては☆と喜び勇んで向かいました。 (しかしその時点で曲目・指揮者等プログラムの詳細は知らなかった)
開演40分前に到着して当日券も無事ゲット。
しかし、ロビーラウンジで優雅にドリンクを飲みながらプログラムを開いた瞬間、目の前が真っ暗になってしまいました。
「げっ!!
3000円も払って、課題曲聴かされるのかよ〜。」
正直な第一印象です。 A席(5000円)もあったけど奮発しなくてよかった....というのが本音です。
しかもご丁寧に2003年度吹奏楽コンクール課題曲1から5まで揃い踏み。全てを完璧に聴くことが出来ます。福島駅を降りた時から中高生がやたらと多く、ホール前にもビッチリ密集していた訳が、プログラムを見てようやくわかりました。
結構ガッカリ感が強いながらも「せっかく来たのだし、払った分は楽しんで帰ろう…。」と気を取り直して客席へ。
が、そこはやっぱりプロ。しっかり聴かせる演奏の連続で堪能出来ました。
オープニングの「ブリージング・ソウル(息づく魂)」は、このコンサートのための書き下ろし曲だそうで
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トランペット隊のファンファーレがオルガン席で響き、その後各セクションのプレーヤーが順次舞台に登場してひとくさりずつ「らしさ」を披露しては着席してゆき、次第にアンサンブルが厚みを増して最後にトゥッティとなんって終わる。(プログラムより)
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というような内容の曲で、『大人っぽい楽器紹介』風、なかなか手の込んだ幕開けでした。
「吹奏楽のための第一組曲」はさすがに古典。吹奏楽小僧なら誰もが一度はやる曲なので、プロとして恥ずかしくないように手堅くまとめていました。3曲目の「マーチ」を聴くと過ぎ去りし青春の日々を想い、今も涙ぐんでしまうわたしです(笑)。
コンクールの課題曲は西宮市吹の演奏会でもやっていたので、だいたいの傾向は知っているのですが、pp→ffの幅が広く、旋律の唄いも一層なめらかで表現が深いという感じ。個人的には「ベストフレンド」という曲が好みではあるけれど、どうせ課題曲をやるのならこういうのじゃなくって、「指標」とか「ジュビラーテ」とか「吹奏楽のための小練習曲」にしてほしいよなぁ〜というのが本音かな。
本日の指揮者はコンクールではなじみ深い、全国金賞常連校の先生がされていました。
せっかくプロ奏者に課題曲を演奏してもらうのだから、ただ普通に聞かせるだけではなくて、『実験コーナー』という企画があって、「普通それはないやろ?!」というような実験演奏を繰り広げました。
○小編成バージョン(でも30名以上はいた。そりゃ中編成でっせ)
○オケ配置バージョン
○少子化対策超小編成バージョン(と言っても20名で超小編成なんてわたしに言わせりゃまだ甘い!)
○指揮者なしで難曲課題曲5に挑戦
企画としてはどれも面白かったのですが、同じ曲を何度も聴かされるのがちと苦痛でもあったかな。
いろんな種類の曲が聴きたいな〜とも思う...。
そんな中で特に興味を持った実験は
○ブラスバンドバージョン
課題曲2「イギリス民謡による行進曲」をブラスバンドティストにしてみたらどうなるか。これは曲の雰囲気と編成がマッチして面白かったです。人数はともかくとして金管の配列は正式なブラスバンド配置に変わり、Tp奏者は当然コルネットに持ちかえ(フレンチホルンはそのままだったのは仕方ないか)。吹奏楽の曲なのに、なぜか不思議とブリティッシュ風に変化した所がみものでした。
普段クラシックを演奏している奏者の集まりなせいか、"大江戸"のようにハチャメチャになることはなく、得意のジャンルでキッチリと上質の演奏を届けてくれた演奏会でした。
「大阪俗謡」はもちろん丸谷先生のタクト。当然暗譜。
思い返してみればわたしが初めて淀工の演奏を生で聴いたのは、1980年の全国大会(普門館)でしたが、その時の自由曲も「俗謡」だったのでした。それにしても「俗謡」を振る氏の表情はなんとイキイキしていることでしょうか。今回はパイプオルガン側の、指揮者の顔がよく見える席にいたので一層それを感じます。あのお顔を見ていると「淀工は何度俗謡をやっても許す」と、やっぱり思ってしまいますね。
客を楽しませるツボを心得てる奏者の技量の高さもあって、楽しいひとときを過ごしました。
いい企画なので機会があったら、第二回・第三回...と続けて欲しいですが、選曲などについてはもう少し吟味してほしいと切望って感じ。
思うんですけど吹奏楽の演奏会って、コンクールと課題曲を絡めないと人が来ない(チケット売れない)ものなのでしょうか?コンクールって世界からスパっと離れて、「コンクールに出ない人や大人が楽しめる吹奏楽のコンサート」路線だったら嬉しいなぁ。
せっかくこんな豪勢なメンバーで吹奏楽やるのだから、プロ集団が演奏する喜びを爆発させるような瞬間に立ち会ってみたいです。