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10月23日(水)尼崎・小田公民館(指揮:川口尚)
←左部に表示されているピンクのメニューフレームとあまりに合わない、黒〜〜いページを作ってみました。
今回のコンサートテーマは「黒」。(…だそうです)だから雰囲気もそれにあわせてみました。
全身真っ黒けの上着のないルパン三世のようなコスチュームで登場し、個人的にはいつもの赤いシャツの方が好きなのですが、ブラスバンドは楽器が 全て"光り物"ですから、ゴールドやシルバーが引き立つ黒もたまにはいいなと思いました。
それにしてもなぜ、突然「黒」なのでしょうね。

実はわたしもテーマに合わせ、いつもと違ってちょっぴり意地悪な「黒い心」で聴いていました。(^^;。
理由は前回聴いた"5th Anniversary"があまりにも素晴らしすぎたから。
熱い中にも冷静で客観的な表現を大切にした演奏が、それまでの「ノリ」や「流れ」とは明らかに違う世界でした。今思い出してもすごかったよなって思います。 あの時、誰もがうなった高度な表現力って今回もそのまま維持されているのだろうか?それとも瞬間風速的なものだったのだろうか?
わたしの興味はその一点に集中していました。

HP作りでも他の事でも何でもそうなのですが、「作る」よりも「維持」する事の方がずっと何十倍も難しいです。
一度完璧に作りあげたものでも、すぐに壊れてしまっては何もならないです。 次回・次々回...と継続することが出来てこそ真の実力がある証です。
それを確かめたかったのです。
こういう聴き方(前と比較してあーだこーだ考えること)ってイヤミっぽいよなぁ...とも思うのですが、「物事を極めた者の宿命」とも申しましょうか、一定の水準を越えた演奏能力のある団体には、こういうイヤミな聞き手もへばりついて回るということなのですね。(^^;



Fanfare and Flourishes
(J.カーナウ)

Blenheim Flourishes
(J.カーナウ)

ユーフォニアムのための
ラプソディー
(J.カーナウ)

アンパリト・ロカ
(J.デキシドール)

タラのテーマ
(M.スタイナー)

ジュラシック・パーク
(J.ウィリアムズ)

常動曲
(J.シュトラウス2世)

ゴールデン・レディ
(G.リチャーズ)

The Irish Blessing
(I.バカック)

ブラス・ブルース
(G.リチャーズ)

威風堂々 第一番
(E.エルガー)

とはいえ理屈をつけてみた所で、音楽は楽しんでこそ命。
わたしが毎回ほとんど欠かさずH.B.Bの演奏会にやってくるのは、ただ「楽しいから」。目の前でコルネットを吹いている姿を見ると勉強になる とか、そういう事を思わないこともないのですが、「勉強」とか「評論」とか、ましてやホームページ作りの「ネタ」のためだったとしたら絶対に続かないのは明らかです。
初めてここの演奏を聴いて
「なんだこれは!!」という新鮮な感動があって
→「次もあるなら見たい」
→「おもしろかったからまた来たい」
の繰り返しで3年間も聴き続けたのだなぁ…とちょっと感慨入ってしまいました(^^*ゞ。

で、今回の演奏会について思ったことを結論から先に書くと、「黒」でした。
吹奏楽コンクールのゴールド金賞に相当する、ブラック黒賞を捧げたいと思います。
白い色には花嫁衣裳に象徴されるように「あなたの色に染まります」って意味がありますが、対比する黒には「もう絶対どんな色にも染まりませんよ。」という確固たる強い意志が感じられます。
一度身につけたブラスバンド的な高度な表現力(う〜ん、上手く言葉に出来ない)や、持ち味の"遊び心"。それはちっとも変わりありませんでした。 クールさと親しみやすさが同居しているのがH.B.Bの特徴であり、わたしが思うこのバンドの最大の魅力です。
「維持してこそ真の実力」。だから維持していたら黒賞!
前回披露された、また教えてくださったブラスバンド的な「守るべき物」。それをしっかり守って、いい演奏を最後まで聴かせてくれたのがとても嬉しかったです。

この日は3代目指揮者のお披露目でしたが、初代に匹敵する若々しさとスピード感のあるタクトが魅力的でした。ここは次から次へと男前の指揮者はんがいるものだな、とウキウキします(笑)。

ユーフォのソリストさんはいつも安定感があってすごいテクニシャンですが、この日もやっぱり上手かったです。ゆったりとした歌いのあるメロディーから最後の方は「サンダーバード」のように勇ましい曲に変化するのですが、余裕しゃくしゃくの貫禄で吹きこなしていました。
ソロユーフォの方はいつも司会も担当されているのですが、楽器と同じくらい、いい声を発する方です。体内から流れた息をいい振動に変える術を根本から身につけているのでしょうか。

「アンパリト・ロカ」は救世軍とのジョイントの時やっていて、再演が嬉しい一曲でした。
今回はpとffのメリハリがより一層利いていて、前よりずっとスパイシーな仕上がりになっていたので満足できました。
初期の頃は特に親しみやすい曲を多くされていたので、また時々は「マイフェアレディ」や「ディズニーファンタジー」や「オリエント急行」なんかも再演してくれたら嬉しいな〜♪と思いました。

他にも書きたいことはいろいろあるのですが、最近はHP作りに割く時間が大幅に減っているため1曲ずつに触れていくと永遠に作り終わらない状況に陥るため、今回はこのくらいにしておくことにします。
実はこの日の演奏会も「忙しいから行くのやめようか?」と一瞬チラっと思いました。でもやっぱり行ってよかったです。
会場を9時完全撤退とう時間厳守のため、駆け足で進んだプログラムも忙しい身にはありがたかったのですが、
本当は何時間だって、いつまでも聴ける。
本当はもっとずーーーーっと長くやってほしかった。
時を忘れてこのサウンドに浸っていれたらシアワセだな♪と思いつつも、「9時撤退だからもう終わり♪」ってちょっぴり不完全燃焼っぽい後味が「また次も聴きに行こう」って思わせるエネルギーに変化するのだろうな(^^)。

ひとつ前のレポート「宝塚歌劇オーケストラ」に戻ってしまいますが、
普段暗くて狭いオケピット内で演奏していても、年に一度は家族や愛する人が見守る前で演奏するのが幸せですね。というメッセージが寄せられていました。
SHACONの客席はまさしくそういう方たちだろうと思われる人々で埋め尽くされていて、演奏者の原動力になっていた所が全く一緒だと感じました。とてもあたたかい雰囲気の演奏会でした。