| 阪急百貨店吹奏楽団 第1回オータムコンサート ・喜歌劇「軽騎兵」序曲 ・歌劇「カヴァレリアルスティカーナ」 ・交響組曲 (C.ウィリアムス) ・歌劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」第一幕への前奏曲 ・マーチアルバム (ナイルの守り〜サンブルエミューズ連隊〜忠誠) ・日本民謡組曲「わらべ唄」兼田敏作曲 ・コルネット・カリヨン ・アメリカン・サリュート ・ドラマティコ ・大序曲「1812年」 アンコール ・ブルトロンボーン ・ロンドンデリーのうた ・コロッサスコロンビア |

| あえてチラシをスキャニングして載せているのは、『150名の大編成』とは如何様なモノであるか?を視覚に直に訴えたかったからです。 写真は3月に行われた阪急商業学園第45回定期演奏会、第二部の(ザシンフォニーホール)のものです。OB・OGも参加して超大編成企画にはド肝を抜かれましたが、それ以上にこの楽団が有する歴史の重みを再確認し、圧倒でした。 この時はゲストとして3曲だけの演奏でしたが、「もっと聴きたい。」と感動し、またやってくれないかなと密かに願い続けていました。 あのスゴすぎる企画よ、もう一度。 お願いだからまた見たい。 「アンコール」を期待する熱い願いはわたし以外からもあったでしょうが、今回、ぶっ続けオール大編成のコンサートが打ち上げられると知った時には歓喜の涙にむせび泣きでした。 純粋に音楽面だけで言えば、これだけの人数になると演奏全体に大味感が漂うのは否めないです。また社会人の宿命でタイトな練習時間で臨むため、曲によって仕上がりにムラはありました。でもそういう細かい事はどうでもよいと思わせるほど、オールスター阪急祭。とにかくすごいんです。カーニバル気分で楽しめるコンサートでした。 最初に司会者から「高齢のメンバーが混じっていますので出入りがあることをご了承ください。」とアナウンスがあり、実際に遠目に見てもご高齢と推測される奏者がチラホラ混じっているのが確認できるので、励ましの拍手が客席から沸きあがりました。しかし、実際幕が開くと途中で退席する方は全くいらっしゃらず、往年のサウンド炸裂で若々しいプレイを見せていたのには、本当に勇気をいただく思いで拝見させていただきました。 さりげに「高齢対策」が施されたのも納得出来る程、プログラムはヘビーでした。 これでもか、これでもかのコテコテな選曲で、肉・肉・肉。メインが肉でデザートが肉のフルコースでした。軟弱なバンドなら1部で終わってしまいそう、2部で完全に沈没…と思う程、気合入りまくりの構成でした。 阪急サウンド王道路線の選曲では、はやり奏者の思い入れも深いのか、心のこもった良い演奏が聴かれました。特に「ニュルンベルグのマイスタージンガー前奏曲」は情感深い演奏でした。 150名ともなるとffの迫力も相当なものでしたが、その点アルカイックホールの音響は素晴らしいので安心です。音が溶け合って聞えるので、うるさいと思う事は全くありませんでした。やはりこの手の企画は先ずホール選びが命、それが成功の鍵だという感じです。 今回、客演指揮として井上学先生がお越しになられていましたが、この方こそ、ブレーンから発売されたCD「レジェンダリー」シリーズで「阪急百貨店吹奏楽団よ、永遠なれ!」というタイトルで、愛があふれる解説を書かれた阪急ファン(わたしも含めた)追っかけ小僧の親分的存在の先生です。 大変わかりやすい指揮で、超大編成を美しくまとめていたタクトが印象的でした。 残念なことに、今回は日本の吹奏楽の父、マエストロ鈴木竹男先生が休演されていたのは非常に残念でした。来年はお元気なタクトで正調節を聴かせていただきたいと切に願います。 曲目で印象に残るのはコルネット吹きなのでやっぱり…「コルネット・カリヨン」。 最初はコルネット奏者だけが前に出るのか?と思ったのですが、トランペット吹きまでもが全員コルネットに持ち替えたのは圧巻でした。コルネット隊は二手に分かれ花道で演奏です。両サイドから聞こえるコルネットの響きは、ステレオ効果でホンモノの鐘が奏でているかのような幻想感です。チューブラベルととけあった温かい音色にうっとりでした。 マーチの阪急の真骨頂を見せつける、恒例「マーチアルバム」もよかった。マーチとマーチの間に挟むドラムマーチはオリジナルらしい?いつもカッコ良いのです。今回は特に2曲目と3曲目に挟んだドラムマーチがちょっとだけ「ブラスト!」っぽく視覚にも見せてくれたので、「これはブラスト!☆いいぞ〜!もっとやれ〜〜〜ぇ!」と思いながら見てました。具体的にはスネアドラム1,2,3の奏者が順にスティックを上げてみせた部分などです。マーチの阪急のプライドにかけてか、このバンドは必ず楽譜通り(リピートあり・ダルセーニョもあり)で演奏するので、単に「マーチ3曲」と書いても、ヘタな序曲よりずっとハードだろうとは思います。 これだけお腹いっぱい聴けて、最後の最後で「1812年」で〆というのもすごいですが、このコンサートのラストを飾るに相応しい曲と、鈴木竹男先生自ら選曲されたそうです。この曲はじぶんも最近演奏したばかりなので大変興味深く、楽しみにしていた演目でした。 1970年11月渋谷公会堂で演奏された時のCDを聴くと、冒頭から中間部はかなりテンポゆっくり表現していたのが印象的でしたが、この日の演奏も同じようなテンポで進みました。 ラストのド迫力はお約束・待ってました☆の150名パワーが大炸裂です。大砲はバスドラム2本にプラスして、ズシっと体に響くシンセサイザー効果が投入されていました。チャイムが1本はこの人数では少ないとは思いましたが、別に効果音をかぶせていたのがおもしろい表現でした。もちろんノーカット版。他人事ながらよくぞスタミナが・・・と絶句するフィナーレでした。 やはりこの曲には「感動」があるし、場が一気に盛り上がるだけの「魔力」があります。 アンコールでは商業学園時代の愛唱歌が入ったメロディーもやってくれたので、はちさんも大満足です(笑)。また「ロンドンデリーのうた」は、映画「ブラス!」で病床の指揮者のお見舞いに捧げた曲ですが、この日の演奏にも同じ気持ちが込められていたと、このHPのBBSで井上先生から直接伺い、選曲に込められた背景を知って感動しました。 現役奏者も、OB・OGも、ファンも一緒に集って遊べるお祭りみたいなこの催し、いつまでも、いつまでも続けてほしい。 この企画は関西の吹奏楽界の新しい名物になりそうな予感がします。 |