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GRIMETHORPE COLLIERY BAND
グライムソープコリアリーバンド

BRASSED OFF! Tour 1999 in JAPAN

1999年 2月17日(水) 大阪フェスティバルホール

PROGRAM

第一部

レッツ・フェイス・ザ・ミュージック・アンド・ダンス (バーリン作曲)

海賊 (ベルリオーズ作曲)

初舞台の少女 (H・L・クラーク作曲)

里の秋 (J・リズリー編曲)

木靴の踊り (マルカンジェロ作曲)

アラフェンス協奏曲 (ロドリゴ作曲)

太陽のように輝いて (グラハム作曲)

メモリー(ミュージカル「キャッツ」より) (アンドリュー・ロイド・ウェーバー作曲)

リバーダンス (ウィーラン作曲)

第二部

4つのフレンチ・ルネッサンス舞曲 (プラトリアス作曲)

フロンティナ・マーチ (フチーク作曲)

いつもさよならを (コール・ポーター作曲)

デス・オア・グローリー (R・B・ホール作曲)

ダニー・ボーイ (パーシー・グリンジャー作曲)

明るい小径 (ゴット作曲)

アイルランドの恵み (バカック作曲)

ナポリ(フニクリ・フニクラ) (ベルシュテット作曲)

ミスター・リヤーズ・カーニバル (W・ハガース・リヤー作曲)

マッカーサー・パーク (ウェブ作曲)

大聖堂への行列 (ワーグナー作曲)


イギリスからやってきた、究極のブラスバンドです。
このバンドは木管楽器が入った"吹奏楽"ではなく、金管楽器のみの本格英国風ブラスバンドです。炭坑マンによるバンド活動が出発点になっていますが、現在は炭坑でのお仕事はせず、世界ツアーやレコード録音など、音楽活動のみに専念されているそうです。
大英ナショナル・ブラスバンド大会にて、総得点200満点の内、199点を獲得して堂々第一位を獲得したほか、あらゆるコンテストでの常勝街道まっしぐらの、伝統と実力を誇るブラスバンドの演奏を、ついに日本で生で聴く機会に恵まれました!!

ブラスバンドの生演奏は普段あまり聴くチャンスがないので、とても楽しみでした。
会場の熱気がこの手のコンサートとは思えないくらいに、ヒートアップしていたのが印象的でしたね。あと、チケットが高額だった事もあるのでしょうが、「学生時代吹奏楽やってました」という感じの人が多く、客席の年齢層が結構高めで、普段の(吹奏楽のコンサートの)雰囲気とは少し違っていた所が興味深かったです。
やっぱりこういう演奏会に足を運ぶおじさん、おばさんが多いということは、とても嬉しい事だと思いました。ブラスの楽しさを若者だけに独占させてちゃいけないですよね。f^_^; 立ち見の人も多く大盛況でした。

ブラスバンドに対する知識というのはほとんどなかったので、吹奏楽の中から木管楽器を抜いた編成・・・程度の認識しか持っていなかったのですが、実はちゃんとした「ブラスバンド編成」というのがあるんですね。恥ずかしながらここに来るまで全然知らなかったです。
それはトランペットやフレンチホルンは使わず、コルネット・フリューゲルホーン・テナーホーン・バリトンホーン・ユーフォニウム・トロンボーン・バスなどの楽器で構成され、吹奏楽の金管パートよりも、ぐっとやわらかい雰囲気になっています。

そういえば、フリューゲルホーンで思い出したのですが、「かぞえうた」の時に、どこも競って導入していた、あのフリューゲルホーンって、その後どういう人生(楽器生)を送ったのかな、と時々考えます。(^_^;)「コルネットやトランペットで代用してもよい」との事だった、件の曲のソロですが、やはり上位入賞を目指していた所は、買ってましたよねぇ…。あ、うちの中学校は貧乏だったので「ジュビラーテ」でしたが(笑)。 とってもやわらかいくていい音のする楽器でしたが、吹奏楽の中で1本だけあっても、その後どういう風に使うものなのかなぁ、高価な楽器なのになぁと、他人事ながらその後の"彼の人生"を心配したものでした。

話が外れましたが、それにしてもブラスバンドの演奏会がこれだけ盛況なのも、やっぱりあの映画、「ブラス!」の感動があったから、というのが大きな理由でもあると思います。
残念ながらこの映画はロードショーではなく、大都市のみでひっそりと上映されていたものなので、ご存知でない方も多いかと思いますが、もうバリバリ感涙モノのブラスバンドなストーリーなのであります。
映画のストーリーを簡単に説明してみますと、

炭坑でお仕事をしながら、ブラスな余暇を楽しんでいる労働者たち。
おらがヤマのバンドは、伝統と実力を誇るバンドだよ。
ところが、石炭の景気は悪いし、なんと閉山するなんちゅー物騒な噂も渦巻いているんだな。
生活も苦しいし、かーちゃんに「バンドじゃメシ食えん!」って怒られてるの。
だから、もう辞めようと思うのよ、おいら・・・とほほ。^^;
しかーし!そこになんと
マドンナ登場美女が仲間に入れてくれだと??
おいら、絶対バンド辞めないもんね。(
^_^) でへへへへ〜♪
でもさぁ、やっぱり現実は厳しいのよ。お金もないしさぁ〜。
で、会社もヤマを潰そうと必死になってるって訳なのよ。
結局いろいろあって、仕事もバンドも全てなくなっちゃった。失業じゃ〜。(誰かさんと一緒)
究極のブラスヲタクな指揮者も、バンドがなくなったショックで倒れちゃったよ。
あぁ、もうこれで何もかも THE END。
でも、でも、でも!! やっぱりいろいろあって、コンクールに出ることにしたの!
やるからには、金賞・・・いや、優勝を必死で狙うって訳なのよ。頑張るぜぃ☆
まぁ、細かい所は、ビデオで見てちょ♪ コンクールのシーンは泣けるよ。

というような、ものすごく感動的な(^_^; ストーリーです。

今回来日したこのバンドは、この映画のモデルになっているのですね。観客のほどんどの人も、「ブラス!」を見て、映画館で泣いてきたはず・・・。
映画の中でも素敵な音楽シーンがタップリあって堪能することが出来たのですが、なんといっても今回は生演奏なのですから、期待するなというのが無理な話です。

さて、演奏の方ですが、テクニックといい音楽表現といい、「ブラボー!」としか言いようの無い素晴らしいものでした。先入観として木管楽器がないのだから、繊細さが欠けるのではないか?という思いがあったのですが、全然そんなことってないんですね。やわらかなコルネットのリードは、金管楽器特有の鋭さを全く感じさせず、ベルベットのような上品な雰囲気をかもし出していました。英国風のリッチな雰囲気も最高。なかなか日本人には出せない、いい味をだしています。かと思えば、時にはアクロバット的な華やかなテクニックを披露してくれたり、と、サービス精神も満点!
じぶんが木管だったせいか、金管合奏にはそんなに思い入れはなかったのですが、これはまたこれですごくいいものだ、という事をしみじみ感じました。

もちろんプロとして活動されているのですから、上手いのは当たり前。しかし、演奏の技術が高ければ必ず感動出来るのか?と問われれば、それは「NO」で、どんなに上手いプロの演奏でも、プラス何かしら心に訴える部分がなければ、「ふーん、うまいね・・・」だけで終わってしまうと思うのです。

「お客さんを楽しませよう!」という気持ちは、まず自分たちが楽しんで吹いていないと伝わらないものですよね。そんなメッセージがガンガン伝わってくる、プロ中のプロのブラスでした。
この手のコンサートで、スタンディングオーベーションというのを初めて見てしまいました。
最後の曲が終わった時・・・会場の誰もが心からの賞賛と、「行かないで欲しい・・・もう少し一緒にいたい・・・」という気持ちが客席にあふれていました。

*〜* グライムソープ・コリアリー・バンド様へのメッセージ *〜*

東京2日・名古屋・大阪・福岡と、休みなし連日のコンサート。異国の地で移動距離も長い日本ツアー、本当にお疲れさまでした。あのハードスケジュールでしかも時差あり。それであの演奏ですか…。プロですね。かっこいいですね。次の国へ移動して、さらにツアーだったそうですね。だけど本当に楽しそうでした。心から「すき」なんですよね。「すき」はパワーの源ですよね。そうそう頻繁に…という訳にはいかないでしょうが、ぜひ、また、日本にやってきて欲しいです。
みなさんの演奏は生涯忘れません。