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イギリスからやってきた、究極のブラスバンドです。
このバンドは木管楽器が入った"吹奏楽"ではなく、金管楽器のみの本格英国風ブラスバンドです。炭坑マンによるバンド活動が出発点になっていますが、現在は炭坑でのお仕事はせず、世界ツアーやレコード録音など、音楽活動のみに専念されているそうです。
大英ナショナル・ブラスバンド大会にて、総得点200満点の内、199点を獲得して堂々第一位を獲得したほか、あらゆるコンテストでの常勝街道まっしぐらの、伝統と実力を誇るブラスバンドの演奏を、ついに日本で生で聴く機会に恵まれました!!
ブラスバンドの生演奏は普段あまり聴くチャンスがないので、とても楽しみでした。
会場の熱気がこの手のコンサートとは思えないくらいに、ヒートアップしていたのが印象的でしたね。あと、チケットが高額だった事もあるのでしょうが、「学生時代吹奏楽やってました」という感じの人が多く、客席の年齢層が結構高めで、普段の(吹奏楽のコンサートの)雰囲気とは少し違っていた所が興味深かったです。
やっぱりこういう演奏会に足を運ぶおじさん、おばさんが多いということは、とても嬉しい事だと思いました。ブラスの楽しさを若者だけに独占させてちゃいけないですよね。f^_^;
立ち見の人も多く大盛況でした。
ブラスバンドに対する知識というのはほとんどなかったので、吹奏楽の中から木管楽器を抜いた編成・・・程度の認識しか持っていなかったのですが、実はちゃんとした「ブラスバンド編成」というのがあるんですね。恥ずかしながらここに来るまで全然知らなかったです。
それはトランペットやフレンチホルンは使わず、コルネット・フリューゲルホーン・テナーホーン・バリトンホーン・ユーフォニウム・トロンボーン・バスなどの楽器で構成され、吹奏楽の金管パートよりも、ぐっとやわらかい雰囲気になっています。
そういえば、フリューゲルホーンで思い出したのですが、「かぞえうた」の時に、どこも競って導入していた、あのフリューゲルホーンって、その後どういう人生(楽器生)を送ったのかな、と時々考えます。(^_^;)「コルネットやトランペットで代用してもよい」との事だった、件の曲のソロですが、やはり上位入賞を目指していた所は、買ってましたよねぇ…。あ、うちの中学校は貧乏だったので「ジュビラーテ」でしたが(笑)。
とってもやわらかいくていい音のする楽器でしたが、吹奏楽の中で1本だけあっても、その後どういう風に使うものなのかなぁ、高価な楽器なのになぁと、他人事ながらその後の"彼の人生"を心配したものでした。
話が外れましたが、それにしてもブラスバンドの演奏会がこれだけ盛況なのも、やっぱりあの映画、「ブラス!」の感動があったから、というのが大きな理由でもあると思います。
残念ながらこの映画はロードショーではなく、大都市のみでひっそりと上映されていたものなので、ご存知でない方も多いかと思いますが、もうバリバリ感涙モノのブラスバンドなストーリーなのであります。
映画のストーリーを簡単に説明してみますと、
炭坑でお仕事をしながら、ブラスな余暇を楽しんでいる労働者たち。
おらがヤマのバンドは、伝統と実力を誇るバンドだよ。
ところが、石炭の景気は悪いし、なんと閉山するなんちゅー物騒な噂も渦巻いているんだな。
生活も苦しいし、かーちゃんに「バンドじゃメシ食えん!」って怒られてるの。
だから、もう辞めようと思うのよ、おいら・・・とほほ。^^;
しかーし!そこになんとマドンナ登場♪ 美女が仲間に入れてくれだと??
おいら、絶対バンド辞めないもんね。(*^_^*) でへへへへ〜♪
でもさぁ、やっぱり現実は厳しいのよ。お金もないしさぁ〜。
で、会社もヤマを潰そうと必死になってるって訳なのよ。
結局いろいろあって、仕事もバンドも全てなくなっちゃった。失業じゃ〜。(誰かさんと一緒)
究極のブラスヲタクな指揮者も、バンドがなくなったショックで倒れちゃったよ。
あぁ、もうこれで何もかも THE END。
でも、でも、でも!! やっぱりいろいろあって、コンクールに出ることにしたの!
やるからには、金賞・・・いや、優勝を必死で狙うって訳なのよ。頑張るぜぃ☆
まぁ、細かい所は、ビデオで見てちょ♪ コンクールのシーンは泣けるよ。
というような、ものすごく感動的な(^_^; ストーリーです。
今回来日したこのバンドは、この映画のモデルになっているのですね。観客のほどんどの人も、「ブラス!」を見て、映画館で泣いてきたはず・・・。
映画の中でも素敵な音楽シーンがタップリあって堪能することが出来たのですが、なんといっても今回は生演奏なのですから、期待するなというのが無理な話です。
さて、演奏の方ですが、テクニックといい音楽表現といい、「ブラボー!」としか言いようの無い素晴らしいものでした。先入観として木管楽器がないのだから、繊細さが欠けるのではないか?という思いがあったのですが、全然そんなことってないんですね。やわらかなコルネットのリードは、金管楽器特有の鋭さを全く感じさせず、ベルベットのような上品な雰囲気をかもし出していました。英国風のリッチな雰囲気も最高。なかなか日本人には出せない、いい味をだしています。かと思えば、時にはアクロバット的な華やかなテクニックを披露してくれたり、と、サービス精神も満点!
じぶんが木管だったせいか、金管合奏にはそんなに思い入れはなかったのですが、これはまたこれですごくいいものだ、という事をしみじみ感じました。
もちろんプロとして活動されているのですから、上手いのは当たり前。しかし、演奏の技術が高ければ必ず感動出来るのか?と問われれば、それは「NO」で、どんなに上手いプロの演奏でも、プラス何かしら心に訴える部分がなければ、「ふーん、うまいね・・・」だけで終わってしまうと思うのです。
「お客さんを楽しませよう!」という気持ちは、まず自分たちが楽しんで吹いていないと伝わらないものですよね。そんなメッセージがガンガン伝わってくる、プロ中のプロのブラスでした。
この手のコンサートで、スタンディングオーベーションというのを初めて見てしまいました。
最後の曲が終わった時・・・会場の誰もが心からの賞賛と、「行かないで欲しい・・・もう少し一緒にいたい・・・」という気持ちが客席にあふれていました。
*〜* グライムソープ・コリアリー・バンド様へのメッセージ
*〜*
東京2日・名古屋・大阪・福岡と、休みなし連日のコンサート。異国の地で移動距離も長い日本ツアー、本当にお疲れさまでした。あのハードスケジュールでしかも時差あり。それであの演奏ですか…。プロですね。かっこいいですね。次の国へ移動して、さらにツアーだったそうですね。だけど本当に楽しそうでした。心から「すき」なんですよね。「すき」はパワーの源ですよね。そうそう頻繁に…という訳にはいかないでしょうが、ぜひ、また、日本にやってきて欲しいです。
みなさんの演奏は生涯忘れません。
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