普門館へ行きたい

やはり吹奏楽コンクールを語る時、普門館を外す訳にはいかないですよね。(^^ゞ

※普門館(ふもんかん)=東京都杉並区にある、約5000席ある大きなホールです。ブラバンの「甲子園」のような場所だと思っていただけたらドンピシャリです。みどりぱん♪高校生2年生。全日本吹奏楽コンクールが聴きたくて、一人で東京へ出かけました。


なぜ行こうと思ったか

日本の最高水準の吹奏楽の演奏を生で聴いてみたい

ただ、ただ、これのみでした。 とにかく自分の耳で直接聴いてみたかったから・・・それだけです。

中学校時代は全国大会に出場するために全てを賭けていたのですが、あえなく敗退。高校では小編成だったので、出場できる望みはもうありませんでした。でも、出られなくても観客としてならばいつだって普門館へは行けます。どんな手段を使ってでも普門館へ行きたいわたしでした。


費用をどう捻出するか

旭川−東京の往復国鉄(^_^;)コクテツ!運賃、2泊分の宿泊代、2日分(中学校の部・高校の部それぞれ)のチケット代、食事などの若干のお小遣いなどで5万円程度のお金が必要でした。これを捻出するための特別なアルバイトはしていません。(アルバイトをすると吹奏楽の練習に差し支えがあるためf^_^;)ただ、年末年始の年賀状のアルバイトだけをやって、2万数千円の収入がありましたので、あとはお小遣いを貯めて5万円の費用を作りました。


東京までの交通は?

旭川−函館(当時は直通の特急列車があった) 函館〜〜青森(青函連絡船) 青森−上野(夜行寝台特急 "ゆうづる") 所用時間 約24時間

わたしは鉄ちゃんという訳ではないのですが、当時、東京へ行くにはこのような方法が主流でした。それにしても時代を感じさせますよね。今は青函トンネルがありますし、航空運賃も安くなりましたから東京も近くなったものです。

理由が理由だけに担任に学割証明を書いてもらう訳にもいかず、割引はあきらめてみどりの窓口へ行ったのですが、駅員さんは制服姿のわたしを見て、「今日は指定券だけ出してあげるから。学割証明もらってまたおいで」と、やさしい気持ちで切符を売ってくれません。だけど「学校サボって吹奏楽コンクール聴きに行くので、証明書にハンコ押して」と担任にお願いする訳にもいかなかったのです。散々悩んだあげくに、吹奏楽の顧問の先生に何も言わずに黙って「これにハンコを押してください…」と、祈るような気持ちで頼みました。

行き先は東京ですから、もうバレバレ。(;^_^A 先生は何も尋ねることもなく、黙ってハンコを押してくれました。元々好きな先生でしたが、あの時は本当に心の底から嬉しかったです。「おまえ!学校サボって普門館に行くな??」と怒られたら、一巻の終わりでしたから。これで晴れて学生の特権を使い、コッソリと東京へ行く事が出来ました。寝台列車の中では、初めての東京ということと、明け方からは都会の景色が珍しくて、ほとんど寝られませんでした。

上野から普門館までの道程


学校を休む理由をどうするか

当時は学校週休二日制などなく、土曜日もしっかり授業がありましたから、4日ほど学校を休まなければなりませんでした。これが一番の難関でした。元々勉強しなかったので授業に遅れることは構わないのですが(爆)、やはり休む旨の連絡は必要です。これはとにかく親に頼んで学校に連絡してもらいました。(^^ゞ この件に関して親からの反対、「一人で東京行くなんてとんでもないっ!」などのお叱りは一切なかったです。もうとっくの昔に(わたしのことは)諦めたという感じでした。(^_^;)

そういえば就職試験を受けた時に「あなたは少し欠席日数が多いみたいですね」と鋭い指摘を受けたのですが、「吹奏楽の活動で、札幌の大会に出場していました」と堂々と嘘をつくみどりぱん(笑)。これで合格。 札幌の大会は1日だけだっちゅーの。(^_^;) これも「生きた課外学習」だということで許して!


どこに宿泊するか

初めての東京、しかも一人。新宿のビジネスホテルに泊まるのはちょっと怖い・・・。かと言って高級ホテルに泊まれるような身分ではありません。そこで必死で調べた結果、お茶の水の明治大学近くにある、「YWCAホステル」が良いのでは?ということを発見しました。ここは専門学校(女子校)の中にゲストを泊めてくれるスペースがあるのです。当然女性のみ宿泊することが出来ます。施設は古く、快適なスティというには程遠いのですが、安心して泊まれるということでこれ以上の所はないと確信しました。当時の値段で1泊 4,000円程度の料金も魅力的でした。現在でもまだあるのかどうかは定かではありません。


普門館の印象

レコードでも、カセットでも、素敵な演奏は心を打つのですが、目の前で次々繰り広げられる「素敵」の数々に、心はもうトロトロでした♪ 大きくて立派な大ホール。全国から集まってきた選び抜かれた高い技術の演奏。旭川では見た事もないような、珍しくて高価な楽器の数々。あぁ…これはCBSソニーのレコードではない!正真正銘 生の音。何もかも忘れてベッタリ吹奏楽漬けでいられる、夢のような2日間でした。

わたし自身も、学校の吹奏楽もあんなにスゴい演奏は、とてもじゃないけれど出来ません。だけど、自分の耳で確かめてきた豪華な演奏の数々は帰ってきてからも練習の励みになっていました。具体的な演奏のプログラムや心に残った団体などは、また後日まとめてみたいと思います。


気を付けたこと

一応事故など巻き込まれないように、緊張感は常に持っていました。例えば、寝台に入る時は靴を隠しておく、青函連絡船の中ではカーテンのある部屋(女性専用ROOM)で横になる、などなど。乗り換えも多かったので、間違えないかドキドキでした。あと、東京の駅には出口がたくさんあるので、出口が違うとわからなくなるから気を付けるようにと言われていたのですが、やっぱり間違えてしまいました。夜、お茶の水の駅を出た後、目印にしていた建物が見えなくて半泣きで「明治大学はどっちですか?」と駅員さんに聞いたりしました。でも、必要以上に怖がることはなく、東京なんて札幌のデカいやつと思ったら便利で楽しい所です。「吹奏楽を聴く」のが目的の冒険旅行f^_^;でしたが、非常に良い社会勉強になったのが収穫です。

だけど、やっぱりあそこで演奏してみたかったよなー。(爆)

会場を後にする時、ホールの一番前まで行ってホコリっぽいステージをなでなでして帰りました。f^_^; 甲子園の土を持って帰るような行為と思ってくだされば、ドンピシャリです。(笑)


【ご注意事項】

*上の部分で「みどりぱん♪高校2年生」と書いていますが、現在のことではありません。(笑)

*このページで使用している日本地図は白い地図工房のページからお借りしたものです。