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吹奏楽と合唱の夕べ
アマチュアトップコンサート


友情のサウンド40年 〜
そしてあの子に 〜
2002.1.8 宝塚大劇場



《吹奏楽の部》

池田市立呉服小学校吹奏楽部 「アニメの友達40年」(40回出場)
伊丹市立桜台小学校ジュニアバンドクラブ 「友と語ろう平和と夢」(初出場)
伊丹市立天王寺川中学校吹奏楽部 「ジャズは友情のあかし」(8回出場)
神戸市立神出中学校吹奏楽部 「フレンドリィ・サウンド」(3回出場)
大阪府立淀川工業高等学校吹奏楽部 「世界のWA」(26回出場)
阪急商業学園ウィンドバンド 「シェイクハンズで40年」(40回出場)
武庫川女子大学付属中学校・高等学校マーチングバンド部 「愛を届けたい」(初出場)
明浄学院高等学校吹奏楽部 「世界にはばたけ日本の友情」(4回出場)
箕面自由学園高等学校チアリーダー部 「フレンドシップ!」(4回出場)

《合唱の部》

甲南女子中学校・高等学校コーラス部 「素敵な友達」(14回出場)
武庫川女子大学付属中学校・高等学校コーラス部 「MY Way」(9回出場)
大阪すみよし少年少女合唱団 「握手で平和を」(22回出場)
西宮少年合唱団 「歌はともだち」(28回出場)

アマチュアトップコンサートに出かけたのは今回で2回目でした。前回の鑑賞は阪神淡路大震災がおこる10日ほど前。ホームがつぶれて脱線している阪急電車をテレビで見た時、「地震がおこったのがもし帰り道だったら…。」と背筋が寒くなったこと。あの時同じ会場で一緒に音楽を楽しんだ見知らぬ方たちは、みなさん無事だったのだろうか…と考えたこと。何年が過ぎようと「アマ・トップ」の季節が来るたびに震災への思いはついてまわっています。

「アマチュアトップコンサート」は、普通のよくある吹奏楽のコンサートとは趣が全く違っています。なぜなら、宝塚大劇場でやることに大きな意味があるでしょうね。タカラヅカの公演と同じプロのスタッフが照明・演出を担当しているそうですが、豪華で、ビジュアルで、エンターテイメント性の高いショー仕立ての構成が出来るのも、ここでやるからこそ可能という訳です。したがって出演する団体は中高生が主体とはいえ、各ジャンルで実績のあるトップ校ばかり。これに出演するのは関西圏では大変名誉なことらしく、出場回数にも大きな意味があるらしいです。紅白歌合戦みたいに(○○回出場)とプログラムに書かれるのですが、過去の出演団体にも必ず出演回数がつけられていました。
吹奏楽・合唱の紅白といえばわかりやすいかも知れませんね。

ステージには各団ごと違う趣向でセットが組まれるのですが(これも紅白みたいやね)、まぁ、ハッキリ言って歌劇の使いまわしのセットではあるんですけど、とってもゴージャス!!プロのビックバンドですらこんなピカピカ光ってるステージで滅多に出来ないぞ?ってくらい。歌劇場専属オーケストラだって普段は狭いオケピットで演奏しているのだし……。これは桧舞台であることは確かです。回転舞台が大活躍してあっという間の場面展開が続くので、お客さんは音楽の世界に浸ったままでいられます。いちいち暗転して椅子や打楽器をガチャガチャ片付けて、人がゾロゾロ歩いて出てきて…という"いつもの光景"は一切ナシ!あくまで全てがショー仕立てなのです。わたしも長年関西に住み、ここん所の"ツボ"がだいぶ理解できてきたところです。

では次に演奏についても語っておこうと思うのですが、この日のみどりん的MVPは伊丹市立桜台小学校ジュニアバンドクラブでキマリでしょう!!編成はブリティッシュスタイルブラスバンド。「ウイリアムテル序曲」が始まった瞬間・最初の一小節聴いただけで
「うまい!!!!!!」と心で叫びました。音の粒が均一に揃っていて、アーティキレーションもビシーーーー☆っと揃っていて、聴いてて気持ちいいとはこういうことだよ!と思います。上手いんだけど変に大人びた(例えば劇団の『子役的』なこまっしゃくれた)雰囲気は全くなくて、小学生らしい素直さのある音楽が心を打ちます。いやぁ!参った。こんなにすごいバンドがあるなんて知らなかった。

甲南女子と武庫川女子のコーラス部は、同じ私立の女子校同士、中高生が一緒に活動しているなど共通点が多いですが、演奏の方は対照的に個性が違っていて興味深かったです。甲南女子は「楽しさ」を前面に押し出した明るい音色で茶目っ気が特徴。武庫川女子は発声がきれいで本格的にボイストレーニングをしているなというのがうかがい知れる正統派コーラス。武庫川女子は今回マーチングバンド部が初出場を飾りペア出場していました。場面展開時に同じ学校のコーラス部とマーチングバンド部が一緒に演奏していた光景は、まるで紅白での鳥羽一郎と山川豊の兄弟出場、いや、由紀さおりと安田祥子の姉妹デュオを彷彿とさせる、微笑ましいシーンでした。

紅白といえば、やっぱり誰がトリを努めるか?が見所と視聴率を左右すると思いますが、アマ・トップのトリは当然、40回全出場を誇る阪急ウインドバンドの華麗なマーチングしか考えられないでしょう。吹奏楽・マーチング界での美空ひばりともいえる実力!貫禄!伝統!ファン層の厚さ!トリの出演にはタカラヅカの象徴ともいえる、電飾付のあの大階段を使用出来るという特権があるらしく、ステージ狭しと動き回ってました。ラストで大階段の上でポーズを決めるシーンは「かっこいい!」の言葉しかありません。個人的には場所が場所ですし、「ベルばら幻想曲」を再演してほしかったような気もするのですが…。

天王寺川中学校の清潔感あふれるジャズもよかったし、箕面自由学園のチアリーディングは元気のよいキビキビした動きにひきこまれます。淀川工業高の演出は次に何が出てくるかを暗記したほどですが、バックトゥザフューチャの『車』が尼信ブラスフェスの時は1台でしたが、今回は2台に増えていたのが偉かった!

久しぶりに見に行ったら、なんだかすっかりハマってしまいました(^-^;ゞ。娯楽として大変おもしろい催しです。関西には『3000人の吹奏楽』もそうですが、お客さんを楽しませる要素の強い演奏会が多くあるのがいいところですね。来年もぜひ行きたいと思います。