1日目のお宿・・・それは滝本イン!


旅行のパンフレットには、1日目の宿泊ホテルは、登別プリンスホテル石水亭と書かれていました。
ネットで調べてみると、グランドホテルよりもランクが下がるけれども、露天風呂は広そうだし、そんなに悪いホテルじゃないと思っていました。
このツアーを選んだ理由もそこにあるのです。
やっぱり旅はホテルによって左右される側面もあるのです。

ところが、バスの中で聞いた話によると、どーも違うらしいです。
私、ぽやっと聞いてましたので、よくわからなかったのですが、KちゃんYちゃんによると、第一滝本館らしいです。
さっそくガイドブックで調べてみますと、ホテルの宿泊料が、プリンスホテルが15000円に対し、滝本館は12000円!あっ、3000円落とされちったぁ〜。。。

ちょっとがっかりしましたが、そーいうことをあまりこだわらない3人組です。まっ、いっかぁ〜、ここも登別では由緒正しい老舗だし、温泉が充実しているから。
そこならツアー客の受け入れ態勢はばっちりだから、カニ、イカ、ホタテの食べ放題がなくなっても、似たようなものが出てくるでしょう!!
と、何の根拠もなく、お気楽に考えていました。

バスは、割合繁華な登別温泉に入ってきました。
エンマ大王様の像の脇を抜けて、到達したのが、第一滝本館!
でもあれっ、様子が違うぞっ!!

案内されたのは、第一滝本館のすぐ横にある、滝本イン!!(写真→)
なんだぁ〜、ここは!!ガラス張りのレストランのような入り口です。もろビジネスホテル!!しかも、表示がいろんな色のちゃちい作りになっています。“まるでおもちゃ屋さんじゃないかぁ!”
こんなところまで来て、私たちはビジネスホテルに泊まるのか??い、いやだぁ〜、聞いてないよぉ〜!!
でも紛れもなく現実なのです。あとで最終確認の行程表を見たら、ちゃんと滝本インになっていました。あらら、そーだったのか。。。
部屋の中は、温泉地なんだから、ちゃんと和室でいてよねとの期待もむなしく、ベッドのみの部屋でした。無理やりエキストラベッドを入れたため、テーブルと椅子は冷蔵庫のとなりの狭いスペースに押し込まれ、わずかな通路と各自が荷物をベッドとベッドの隙間に置いたら、もう満杯状態!!
さらに、部屋へ到着してから25分後に食事が始まるものだから、ゆっくりしていられません。
こんなに忙しいなら、ホテルの前のお土産やさんに案内してくれなくてもいいのにぃ〜!

でも頭の中で、“これはツアーなんだから、しょーがない、しょーがない、しょーがない。。”と、エンドレスで流れていました。わかっちゃいるけど、それにしても。。。

浴衣にも着替えずに、カメラを持って、レストランへ。
一番乗りでした。
見ると毛ガニがありました。あらかじめ4品くらいテーブルにセッティングされ、さらにバイキングで食べ物を取るという変則方式です。
あれっ、ホタテはどこ?タラバガニはないの??
またもやがっかりしましたが、ビールを注文すると、すっかりゴキゲンなKちゃんとmassh!!
これでもいっかぁ〜、北海道限定のビールはおいしいし、お料理もまずまずだったのです。


熊舞
ビールの追加注文をし、ほろ酔いでいい気分になった私たちは、ゆったりしていると外で大きなタイコの音がしているのが気になりました。
ネットでこの日は“紅葉祭り”だとチェックしていたので、そのイベントかしらん?と外へ行きました。
見ると、ひょっとこと熊が2頭います。獅子舞ならぬ、熊舞をするそうです。
これは珍しいわ、ゼヒ見ておかなくちゃ!薄着で来ていたために、ちょっぴり寒かったのですが、そんなの気にせず、お酒の振る舞いを受けて熊舞を堪能しました。
獅子舞は、始めはお獅子が踊り、その後にひょっとこが出てくるのですが、熊舞はひょっとこがマタギの役割で始めに登場し、彼が寝ているところにいたずら熊が登場し、彼にちょっかい出したり、寝転がったり、肩車をしたりして踊るのです。1頭に2名入って演じるので、迫力モノでした。
ああっ、これが北海道と言うものだわ!masshはそう感動していました。(写真は、映りは悪いのですが、熊舞です。じゃれあいながら踊ります)


ああっ、エンマ様!
さて、私たちは、今晩のビールを買わなくてはなりません。
寒空だったにもかかわらず、登別の温泉街をだんだら歩き。
途中でバスの中で見たえんま様のお堂が目に入ったので、お参りしました。やっぱり素通りするわけにはいかないわよねぇ〜。

そうしたら、ご利益なのか、デジカメの開閉部が不調で、撮影しようとしても「レンズカバーエラー」のメッセージが出て全然使えなかったのが、なぜかまた普通に使えるようになったのです。
うん、エンマ様にごあいさつをしなくちゃ、こんなバチも当たるんだわぁ〜。と納得しました。
お賽銭額はわずかに10円!ケチッちゃったけれど許してねぇ〜〜。でもKちゃんはお財布の仲の小銭ばっかり、8円程度じゃなかったのかなぁ〜。勝った!!(ああっ、なんてレベルの低い。。。^^;)


登別グランドホテル!
歩いて行き着いた先は、登別グランドホテル!!
Kちゃんの説明によると、ここは登別で一番のホテルで、庭園がそれはそれは見事だったそうです。
そのガーデンテラスでお茶をいただくことが、ハイソでステイタスで憧れだったそうなんです。

それならそのご自慢の庭園を見るか〜と行ってみると、ないっ!!拡張した道に削られていて、跡形もなく無残にただの平凡な庭園に成り下がっていました。愕然とするKちゃん!月日の流れは時に残酷です。
でも気を持ち直して、中へ入っていくと。。。なんて広々としたロビー。お土産やさんも各種取り揃えてあって、広くてきれい!!お土産やさんだけで滝本インの敷地面積くらいあるじゃないのぉぉ〜。
Yちゃんがトイレを使ってもいいのかなぁ〜と心配したので、“大丈夫、大丈夫!宿泊客の素振りして入っちゃえばわかりゃぁしない”とけしかけました。
そして、さもグランドホテルに泊まったように見せかけるため、ここでお土産をたくさん買っちゃいました。ステイタスには弱いのよん。(^^)


第一滝本館の温泉
滝本インに宿泊のお客様は、もれなく第一滝本館の温泉に入浴できるというので、浴衣に着替えて(これがパスポートのかわり)バス道を横切って出掛けました。ホテルでは、スリッパではなく、雪駄のような、草履のようなのを履くので、都合がいいのです。
第一滝本館の中は、きらびやかで活気があって、めっちゃうらやましかったわ。外見よりもはるかにキレイでした。改装したのかな?私たちには眩しかったのです。滝本インなんて惨めなホテルにいると、気持ちまで惨めになっちゃうわぁ〜。(T_T)

エスカレーターやエレベーターで上がって今ドコにいるの状態でしたが、なんとか到着しました。
中へ入ってもう大驚き!クアハウスのように、たくさんの種類の温泉があるのです。鉱泉も7つあるそうです。
よしっ、全部制覇するぞぉぉぉ〜〜!!
まず露天風呂へ。masshの予測では、4階に位置していると思ったのですが、露天風呂の脇に木が植わっているのです。また、下から生えてきている大木もあって、摩訶不思議。
Yちゃんは、ホテルの屋上に露天風呂や庭園を作っているんじゃない?と言いました。そーかも知れない。
また、暗くてよくわかんないけれど、山の斜面にあるのかもね。
モミジの葉が浮いていたりして、風情豊かです。

いいかげんあったまったから、中へ入りました。
ここがまたすごいんだ!浴槽が7つ、歩行湯、打たせ湯、寝湯、サウナ二つがあり、それが階段で上下に移動しながら楽しめるのです。一ヶ所にかためてたくさんあるから、入りやすいこと!
でももともと長湯はしないmasshなので、一通り入ったら徐々に飽きてきました。でもYちゃんなんか1時間も入浴する人だから、つきあってあげよう!せっかくの温泉だしと、美人湯に入ってお肌すべすべ〜に!
ただ、この温泉、男湯と女湯の間は、塀のようになっていて、高さが150cm程度しかないの。天井が高くて開放感があるので、なんとなしに何気なく塀の向こうへ目をやったら(注:あくまでも目をやっただけです。覗いたんじゃないですからね〜)そこは男湯だった。。。^^;
近くにいる人は見えないようになっているのですが、遠くの人がな、な、なんとなくぅ〜〜〜。。。。(タラ〜リ^^;)


結局1時間以上入浴していたら、すっかり疲れちゃって、部屋に戻ったのも11時過ぎだったし、買っておいたビールを飲んだら、おしゃべりをしているうちにうとうとと。。。。
ああっ、今夜はあんなこともこんなことも話そうと思っていたのになぁ〜。
でもまっ、いっかぁ〜。まだあと2日あるわ。
ということで、一時は目を開けて復活したものの、12時過ぎには深い眠りに落ちたのです。