ナビスコカップ 横浜Fマリノス VS モンテディオ山形

                                               2010.3.31  於ニッパツ三ツ沢競技場
 
   
初のニッパツ三ツ沢観戦。
三ツ沢へちゃんと辿りつけるか不安を抱えながら、サポ達について行って、どうにか到着しました。

ココはいいね〜。
グラウンドと客席が近くて、とってもよく見える!
応援しながら一緒に試合をしているという“一体感”が堪りませんわぁ〜。
1万5千人しか入れないので、こじんまり感はあるけど、平日のカップ戦の初戦だから、それでも空席はありました。


マリノスの先発は、いつものスタメンを温存させるため、山瀬、俊輔、波戸はベンチ。代わりにアーリア、河合、バスティアニーニ、藤田が入ってました。
試合は、中盤のせめぎ合いで進みました。
せめぎ合いというより、ボールの奪い奪われ合いというか。
両方とも、相手の持ち味を潰す感じで、プレスをかけてパスカットしてました。
どちらかというと、山形の方が攻撃の形はできていて、ゴール前をおびやかしてました。が、マリノスの最終ラインは高い、強い!
最後はここが砦となって、点を入れさせてませんでした。

見てて、あまりおもしろくなかったな〜。
マリノスもボールを支配していくのですが、全体的に遅攻で、山形の守備陣営が出来上がった中に周りからボールを回して何とかこじ開けようとします。
そして中央の千真にボールが行くと、待ってましたと言わんばかりに山形のDFが2〜3人で取り囲んでボールを奪い、カウンターを仕掛けます。
それを、深く守っていた最終ラインとボランチがカットし、そこから遅攻が再び始まる。。これの繰り返し。
攻撃が速いだけ、山形の攻撃の方にコワさはありました。
もっとリズムを変えたり、違った攻撃はできないのか?

兵藤がダメダメで、ミスキックしたり、抜かれたりしてました。
相手の正面にパスしてはいけないよ。
さらにダメなのがアーリア。彼はボールを持つとどこに出していいのかわかっていない。普通でも遅いパス回しが、アーリアの所に行くと、もっと遅くなってました。
足は速いんだから、自分で突破してもいいんだよ、キックフェイントしながらね。。と思いながら、ジリジリしてました。
だいたい、DFが近くにいないようなところでパスを受け、一旦止めてからパスを出すってどういうこと?
相手のDFが来るのを待ってパスを出しているようにも見えちゃうじゃない。
DFを背負いながら、体のキレや反転でDFをかわしながらパスを出す、欧州のチームと比較してしまうと、悲しくなってしまいます。
こんな流れじゃ、しまいに山形に点を取られて負けちゃうよと、イヤな雰囲気に包まれながら、前半終了。

後半もこのメンバーで進みました。
河合もぱっとしないなぁ〜。
ミドルシュートを打つのはいいけれど、浮いちゃうからなぁ〜。
スタメンと控えの差をひしひしと感じながら、俊輔が出てくれないかなと願いました。
そして、その時は来たのです!

後半13分、アーリアと河合に代わり、俊輔と山瀬がIN!!
俊輔のファーストタッチは、中央から左にくるりと向いて、サイドラインへいた選手(山瀬?)にパス。
これまでにない、グラウンドをワイドに使うパスに、観客席は沸きました。
たったこれだけのことなのに、山形のDFは、俊輔が右に出すのか左に出すのか、はたまた前方にスルーパスを狙ってくるのかが読めず、対応が遅れました。
こうなると、マリノスのパスが繋がります。
前目の山瀬は体が強く、押されながらもボールを失いません。そしてボールがキープできます。
俊輔は、山瀬にパスが出されると思えた場面では、ことごとく彼に出してました。
それ以外にも、兵藤をサイドに開かせたり、他の選手を走らせたりと、躍動感が出てきました。
ただひとつ、ゴール前でのファーに流れた角度のあまりない場面では、シュートを狙ってほしかったな。

後半左からのCKの3本目だったか、そろそろ得点がほしいなと思っていた後半26分、俊輔の左足からファーめに放たれたボールは、中澤のヘッドを見事に捉え、力強く右上のゴールネットを揺らしました。
ゴーーーーール!!

やった、祐二がヘッドで決めた!!

勇蔵の対空力のあるヘッドは素晴らしいけど、元祖ベストコンビの二人の呼吸は、いぶし銀のようにシブいね!!

その後、山形も息を吹き返し、特にロスタイムは、過去の“同点追いつかれ症候群”の悪いクセが出るのではないかと、生きた心地がしませんでした。
やたらと長く感じました。
祐二がロングパスを多用してスローインに逃れ、試合を閉めることに徹したプレーには、“経験”を感じさせました。
そうだよ、それでいいんだよ、強いチームには、時間を経過させるすべが絶対にある。
そして笛の音と共に、安堵しました。


決して調子が良くないチーム状態の中で結果を出したのは、素晴らしかったと思います。
接戦をモノにしてこそが、強いチームの証。
勝利を手繰り寄せた俊輔と山瀬のプレーの質の高さ、結果をきっちり出した中澤のヘッドに心が満たされ、すごく楽しかったです。
周りのサポ達との一体感は、何にも変えられません。
喉の調子が良くなったところで、勝利の歌をその辺のおっちゃん達と共に歌い、トリパラを調子よく回したいと思います。 
試合前の練習。俊輔はベンチです。 
 
   
 軽めの調整です。
 
   
 狩野健太のFK。ラインの上で並んでます。
 
   
 俊輔のCK。配置を確認してます。
 
   
 俊輔が蹴る直前。
 
   
 勝利でサポにご挨拶。俊輔は藤田と。
 
   
 サポ席に到着〜♪    
     



   横浜Fマリノス  VS  モンテディオ山形 
1 - 0

 後半26分  中澤