オーストラリア戦

            2009.2.11(水)  日産スタジアム


    最上段まで超満員。熱狂的なサポ達

客席に置かれている色画用紙で日の丸を作る
岡田ジャパンが、どうしても負けられない1戦。
海外組の早期合流が可能になり、準備万端だった。
対するオーストラリアは、レギュラーのほとんどが海外組。さらに試合の3日前に来日という、悪条件が揃っていた。
ホームである日本が圧倒的有利。
誰もが日本の勝利を信じ、祈っていた。
ただ、W杯で苦渋をなめた相手だから、一筋縄ではいかないし、日本にない高さが脅威なのも事実。
ならば、サポーターの応援で、気持ちを盛り上げ引き締め、一泡吹かせてもらいたいところだ。

日本は、動いていたように思う。
思いの外、自軍で引いて守っていたオーストラリア。
これまで1点も奪われていないDFの固さが特徴だが、日本を相手に引いてくるとは予想だにしなかった。
もっと攻撃的に来ると思っていた。

が、チャンスがないわけじゃない。
当たらなくてもシュートはしたし、遠藤ヤットのクロスバー直撃ミドルシュートもあった。
う〜ん。最近は惜しい場面ばかり。っていうか、惜しい場面しかない。
もうそんなシーンはいらない。
ゴールを決める瞬間を見たいのだ。そして歓喜を一緒に応援してる友人と分かち合いたい!!


俊輔のFKには、高い4人の壁を作られました。

俊輔のCK。ここではプレッシャーがわかりませんが

FKでは11人が横一列に隙間なく並ばれてます。

俊輔のFKは、高い壁は越えたものの、バーの上を通過してしまった。
ここのところ、スコットランドプレミアリーグでもFKを成功させていなかったので、若干の不安はあったが、これが的中してしまった。
さらに遠藤ヤットのFKは壁直撃。
それほどまでに、長身選手揃いというのは、キッカーにプレッシャーを与えるものなのか。


日本は、ボールの支配率は高かった。
DFがボールを奪い、中盤の選手までは簡単にボールを運べる。
が、そこからが遠い。
真ん中を5人で固めてくるので、スペースがみつからない。鉄壁の守備網だった。
ならばと、サイドバックの長友や内田にボールを預けてゴール前にクロスを入れるものの、背の低い田中達也や玉田では、辿り着く前に長身DFにカットされてしまっていた。
何回この光景を見させられただろう。
他に攻撃の手はないのかと思っていた。
1回玉田にクロスがようやく入ったことがあったが、このヘッディングシュートは浮いてしまった。

う〜ん、岡田は何を狙ったのだろう?
やってることが中途半端だ。
CKだってたくさんあった。
が、肝心の長身FWがいない。
巻はバックアップメンバーとして控えていたのに。。
途中交代で出てきたのは、大久保と岡崎だった。
クロスを入れるなら、クロスに競り合い、勝てなくてもボールを落とせる選手が欲しかった。
いるのは、落としたボールに走りこむ選手だけだったので、何ともバランスが悪かった。
また、確実なシュートを狙うがために、ゴール前でシュートをためらい、横パスしてしまう場面も多かった。
打てば、相手DFに当たって幸運な1点が生まれるかも知れないのに。。
慎重さも必要だが、積極的で大胆な攻めの気持ちが欲しかった。

確かに日本人選手には、長身が少ないことから、高さを生かしたサッカーよりも、機動力を生かしたサッカーをした方が効果的だろう。
けれど、それだとパターンを読まれると何もできなくなる。
俊輔とヤットはインタビューがあったため、
遅れてサポ席へご挨拶。走ってます。
オーストラリアは、まさにパターンを見切り、ゴール前さえ固めれば点は取られないと踏み、確実に守った。
あれでは日本は勝てない。

何とも後味の悪さが残る試合だった。
点を取る術が伝わって来ないからだ。
まぁこの試合はこれでもいい。3月28日のホームでのバーレーン戦に勝てばいいのだから。
それまでに、長身のFWの再起を願いたいものだ。


試合後に、スタジアムをメンバー達が一周してご挨拶をしてくれた。
その時が一番盛り上がったって。。
今度は試合で盛り上がらせて欲しい。