2010年W杯3次予選 オマーン戦(ホーム)

                     2008年6月2日(月) 日産スタジアム



3次予選、この日のお相手は、オマーンとだ。
オマーンとは、2004年のW杯の1次予選で当たり、埼スタの残り時間わずかな時に、DFのクリアを俊輔が体に当ててゴール前に転がったのを、久保が落ち着いて右スミに決めた試合と、
やはり2004年に中国で行われたアジア杯での、俊輔の左足のアウトに引っ掛けた決勝弾が思い出される。(アジア杯のベストゴールに選出される)
両試合とも、厳しい試合だった。
だから、今回もなかなか点を取れないのではないかと懸念していた。

が、フタをあけてみたら、オマーンは引いて守る一方で、あまり攻めてこない。
守備も、要所を抑えるくらいで、パスが割りとすんなりと通った。
あれっ、こんなに手ごたえのないチームだっけ?
それもそのはず、主力が5人抜けていたのだ。
こんな大切な試合になぜ?との疑問はさておき、ラッキーだった。(下の写真は、練習風景)

そうなると、どうやって点を取るかが焦点だ。
序盤から、ボールを前線に回し、仕掛ける場面が続いた。
この日は玉田と大久保のツートップだったので、ポストになる選手はいない。けれど、裏が取れる!

日本代表は、動き出しとスペースを突くといった、自分達の持ち味を発揮していたように思う。
それには、俊輔のスペースを利用するパス回しと、松井のドリブル突破&パスが欠かせない。
この2人の異なった持ち味を最大限に生かせば、日本は点を取れるはずだ。

前半は、やや松井のいる左サイド側にボールが集まっていて、俊輔に活躍してほしい私たちをやきもきさせたが、やがて2人はポジションチェンジをして、有機的にボールが回り、チャンスメイクをしていた。
攻撃を仕掛けることにより、CKも増える。

ところで、この日の国歌斉唱は、河村隆一。私と同じ誕生日なんだよね。
元ビジュアル系に歌わせて大丈夫か?との心配をよそに、音程がしっかりしてて意外とうまかった。
しかも、ねちっこい特徴は健在。しっかりと自分のものにしていた。
河村隆一、恐るべし。

1点目
ヤットのCKに、前に走りこんだ中澤のヘッドがドンピシャだった。
闘莉王の走り込みに、オマーンDFが引きつられていた。
攻め込みながらも、決定力不足で点が取れない日本代表がこれまでだったから、中澤のゴールでどんなに勇気づけられたことか!
よぉ〜し、やれる、今日はいただきだ!を確信したシーンだった。

2点目
俊輔の目が、前線に上がっていた闘莉王の姿を捉え、40m離れた右サイドからゴール前25mくらいに、走り込めば届くといった、ピンポイントパス!
それを闘莉王がヘッドで落とし、駆け込んでた大久保が、左サイドネットへきれいに蹴りこんだ!!
俊輔が闘莉王をよく見てて、寸分の狂いもなくパス出ししたのに驚いたが、なぜ闘莉王がこんなに前にいるってことが、もっと驚きだった。
その後、闘莉王がいつ、いかなるタイミングで上がるかを見てたが、そんなには上がっていなかった。
それだけに、闘莉王の上がりが2点目のポイントだろう。
闘莉王が、前に駆け込みながらも横に、それもちょっと後ろ目にワンバウンドで落としたことが素晴らしい。
オマーンのDFと競り合っていたのに!誰でもできることじゃない。闘莉王だからこそできた!

3点目
ビールを買ってて、よく見てなかったシーン(^^;)
気がついたら、松井がドリブルで持ち込み、DFを振り払って横パス。
それが俊輔にきれいに入り、俊輔が右にキックフェイントを入れてから、右足で左サイドネットへ、鮮やかなゴール!!
俊輔だ、俊輔だ、われらが俊輔が決めた!!
その決定力の高さにしびれ、追加点がほしい時間に入れた結果にうれしがり、俊輔のガッツポーズに熱くなった。
俊輔は、始めは胸の10番を掴んでサポーター席に向かってまっすぐに走って抜け出し、次に豪快な下ガッツ!!
なんてガッツポーズがサマになるんだろう??以前の控えめなガッツが嘘みたいだ。
駒野までの距離があったから、シュートしか選択肢がなかったと俊輔は言っているが、いいんです、どうぞガンガンシュートしちゃって下さい!!
だって、駒野に渡したボールがクロスになり、FWが競る形よりも、遥かに得点の匂いがするじゃな〜〜い!!

その後、香川が投入されたり、今野が出てきたり、巻がトップを張ったりと、さまざまなバリエーションを試したみたいだが、
この試合のスタメンみたいに、俊輔と松井が右と左でボールをキープしながら、キレイにボールを通すパターンがいいと思う。
ヤットがボランチの位置にいて、2人が散るようにバランスを取っていたからできたことだろう。

もっと試合の奥深いシーンが見られれば良かったが、ビールを3杯飲み、応援歌を歌い続けてた私にゃ、ミーハー気分しか残ってない。。
冷静に、周りの状況を見ながらの観戦は、テレビじゃないと無理さ。あまりにも気持ちが入ってしまう。

ってことで、オマーン戦で完勝し、勝ち点3をGETして良かった、良かった。
闘莉王や長友のケガが気になるところだ。重症じゃないことを望む。
だって、中澤と闘莉王の両センターバックの頼もしさがものすごかったんだも〜ん。

7日のアウエーのオマーン戦も、絶対勝ってくれっ!!

     
 日本    -    オマーン

    3   -    0

  中澤 佑二(前半10分)
  大久保嘉人(前半22分)
  中村 俊輔(後半4分)