7/10(日)


早起きしたら
起きてびっくり!!
「じぃちゃんパワーだっ!!」

あれほど雨だと言われた空が晴れている。
全然見えなかった那須の裾野が見えているっ!!!

左の写真はホテルからの眺めだが、6時には小高い丘も見えた。
私はみんながせっかく那須に来てくれたのに、広い那須の裾野が見られないのはものすごく残念に思ったが、少しだけにしろ、眺めがいいのがわかってもらえたと思って安心した。

ひとりで温泉に漬かったけど、まだ8時の朝食には時間がある。
そこで南が丘牧場まで散歩することにした。
途中、ホテルが1軒あった。ここもしっとりと落ち着いていて、さりげなくていい。

南が丘牧場に出る道の手前に、古ぼけた民家が1軒建っていた。
道からちょっと盛り上がった土地に建てられていて、石段を3段登らなくてはならない。
そこに勝手口から出てきた80過ぎの腰の曲がったおばぁちゃんが、外の水道でバケツを洗っていた。水道の隣りには、二股に分かれた古木を利用して作られた物干しがある。道路をはさんだ家の向かいには、ちょっとした畑がある。

こんな農作業に向かない那須の高原で、なぜおばぁちゃんが住んでいるんだろう?家族は同居しているのか?と不思議に思いながらも、都会の喧騒から離れ、悠々自適に暮らしているそぶりを見て、こんな生活もいいものだなと思った。

私はどこかへ出かけた時は、歩いてその土地の暮らしぶりが見たくなる。それぞれの生き様を想像してしまう。
それは、自分が今過ごしている生活は、当たり前のものじゃない、もっと過酷な人がいるし、もっと努力しながら生きている人がいるのだと思えるからだ。自分の今の生活に慣れてしまうと、現状への不満が募るばかりだからだ。今回のような、大人数による宿泊でも、朝早くから働くおばぁちゃんが見られて良かった。

戻ると7時半だった。
子供たちを起こし、また寝てしまったダンナを起こし、食事処に向かった。
なんと、とろろが用意されていた。
あとは、写真のように、かますの焼き物、サラダ、おしんこ、山菜の煮物、揚げ出し豆腐、茶碗蒸しがあり、ボリューム、味共満足できるものだった。
あの小食者弘樹が、とろろでおかわりしていた!

天気が良くなったから、義兄の提案で、那須茶臼岳を目指そうと、食事の場で目的地が決まった。

茶臼岳に向け さあ出発
出発の前に記念の集合写真を撮った。
家族が全員元気に揃っている。みんなそれぞれ用事があるだろうに、この日のために予定を合わせてくれた。
それもこれも、両親の結婚50周年を心から祝うためだ。
この事実だけでも、きっと両親は喜んでくれるだろう。
これからの団体行動が楽しければ、もっと喜んでくれる。

うちは家族がバラバラになり、それぞれの車に同乗させてもらった。
私はダンナと共に両親の車に乗せてもらった。
そしてボルケーノハイウェイの到着地、ロープウェー乗り場を目指した。

私はロープウェー乗り場には2回行ったことがある。
が、強風のためと霧のためでいずれも乗れなかった。
今日も、途中から霧が出てきた。やっぱり無理なのか?
乗り場から見ると、近くのロープは見えるが、山肌はまったく見えない。これじゃ、乗っても楽しくないし、第一ロープウェーが運行するのか?
すると、ここでもじぃちゃんパワー炸裂!なんと霧がみるみる晴れてきたのだ。
18分間隔で運行するが、私たちが乗る頃には、すっかり晴れ渡っていた。
ロープウェー乗り場の下は雲の中。私たちはまさに雲の上に位置しているのだ!!

壮大な茶臼岳
山頂の駅に降り立ち、頂上まで徒歩で30〜40分というので、とりあえず行けるところまで歩くことにした。
がしかし、いかんせん足元の悪さの悲しさ。
母と真紀とダンナは、途中であきらめた。


驚くことに、ここでも霧が晴れていった。
山が写っている2枚の写真を比較してほしい。道標がある集合写真では、後ろの山頂はまだ霧の中だ。しかし、山頂を撮った写真はくっきりと写っている。(ちなみに中央の大きな岩の右にいるのが弘樹と綾香ちゃんだろう。点状態ですが。。)

じぃちゃんパワーはこうも威力があるものなのか??

結局山頂までたどり着いたのは、弘樹と綾香ちゃんだけだった。
運動靴じゃないと無理だってことだ。(残念だったね、マーくん)
その注目すべき山頂が下の写真だ。
茶臼岳の向こう側に連なる山々はこんな感じだったらしい。意外にも山頂はなだらかだったそうだ。


途中引き返し組は、ロープウェーの駅で休んでいた。
ケータイが使えたので、弘樹と連絡を取って無事を確認していた。(やっぱり山だから安全第一)
下山は早い。すぐに下山してきたように感じた。
見ると霧が出ている。まるで私たちが茶臼岳を楽しむためだけに霧が晴れたようなタイミングだった。
恐るべし、じぃちゃんパワー!!

硫化ガスを発生させるらしい殺生石
次に向かう先は殺生石。九尾の狐伝説のある霊場だ。
心霊スポットにもなっている。が、日の高いうちに行けばごく普通の場所だ。
碑はあるものの、どれが九尾の狐の成れの果ての石なのかわからなかった。
途中に赤いよだれ掛けをした千躰地蔵が配置され、霊場の感を強くしていた。
ここは湿原の遊歩道のように、板が敷き詰められていて、とても歩きやすかった。
殺生石の隣りを平行に流れている湯川の橋を渡り、温泉神社へ回ることにした。

ここには推定樹齢800年という「ごようまつ」があった。周りを舞台のような板で囲まれていた。
まっすぐに天に向かって伸びる松で、松と思えない雄々しさがあった。
境内には、昭和天皇から寄贈された松も植わっていた。
神社なので、みんなでお参りした。おみくじも引いていた。

ちょっと駐車場から離れてしまったため、運転手だけが車を取りに戻った。
戻ってみると、女性陣は観光案内所でいいレストランを聞いていたようだ。焼肉とスパゲティ、どちらがいいかと聞かれた。
が、うちは真紀のバイトの事情でゆっくりと食事してはいられない。先を急いで南が丘牧場へ行きたいと言い、希望を聞き入れてもらった。

のんびりと南が丘牧場
南が丘牧場では、それぞれが自由に行動した。うちは真紀がカレーが食べたいと言うので、「ザ・バイカル」でカレーやカルビ丼を食べることにした。
ここは食堂形式で、すぐに料理ができるので、その後の時間が有意義に使えた。
食後は弘樹は釣堀をし、真紀は動物ふれあい広場へ行きたいので、出かけてみた。
ふれあい広場には小学生ばかりいた。真紀もその中に混じりたいかい?と聞いても混じりたいと言うので、好きにさせようと思った。
ふれあい広場の入り口に「貸しうさぎ」というのがあった。500円で20分借りられる。見たら、うさぎの首にひもをかけて、逃げ出さないようにしている。
何もここまでして儲けなくても。。と思ったが、真紀が借りたいと言ったのでそうした。
ずっと「帰りたい、帰りたい。来るんじゃなかった」と言っていたのでご機嫌取りだ。
これで少しは大人しくなるだろう。

真紀が借りたうさぎはとてもおとなしく、草を食むだけで、抱かれたら抱かれたまんまで、まるで生きた縫いぐるみだった。ちっとも逃げ出そうとしない。
うさぎを抱いている間に、真紀は機嫌を直した。小動物は癒しだね。

そこへ、マス釣りをしているはずの弘樹がやってきた。1匹釣り上げるごとに500円払い、その他に貸し釣竿代や釣ったマスの処理代などが加算されるため、入れ食い状態の釣堀では魅力がないと判断したためだ。
いいけど、弘樹はそれで満足なのか?
しばらく一緒に小柄な馬を見て雑談していたが、マーくんが来たとの知らせを受け、戻っていった。

さて、うさぎのレンタル時間が過ぎ、ソフトクリームを食べたので、釣堀に行ってみると、釣ったマスの炭火焼をしていた。
焼きあがるまで、また世間話。焼きあがったマスを一口食べさせてもらったが、身が締まっておいしかった。目の前で釣りたてだから格別だね。

真紀が帰る時間になったので、兄に那須塩原の駅まで送ってもらった。ダンナも早く帰りたいというので、一緒だ。
渋滞に巻き込まれたが、兄が機転を働かしてくれて、ギリギリ間に合ったようだ。
無理な頼みを聞いてくれて、ありがとね。

評判のペニーレイン
さて、残った人たちは、TVチャンピオンで優勝したパン屋さんが近くにあるというので、ゼヒに行くことにした。
そこがまた、ワケわかんないところにあって、道に迷ってしまった。
父が横道に入って車の切り返しをしたところ、前輪と後輪の両方が溝に落ちてしまった。
うっわぁ〜、これは困った。どうやったら抜けられるんだろう。JAFを呼ばなくてはならないか?
幸い、人が10人いる。みんなで車を持ち上げてアクセル踏めば大丈夫かも知れない。
母が板をみつけたので、それをタイヤから道路まで渡した。前輪部を特に持ち上げる必要があったので、マーくんと弘樹の若者に任せた。すると、2回目のトライでクリア!!その際、マーくんは車に轢かれそうになったが、すぐに出せてめでたしだ。
姉の家では、スキーへ行った時に溝にはまり、通りがかったトラックに引き出して脱出したことがあるらしい。溝にはまるのは結構ポピュラーなのか??

ほどなくして、パン屋さんに到着した。
  

ペニーレインという店名が表すように、外壁にはビートルズのアビーロードのジャケの絵が描かれていた。

TVチャンピオンで優勝したというパネルも飾ってあった。中西さんという人だ。

ペニーレインの周辺はペンションが立ち並び、そのあたりだけ洒落た雰囲気があった。
店内に入ると、パンは品切れ状態。
あとからあとから焼きあがるのだが、とにかく買い求める客が多い。ほんの数日前に出演したというのじゃ無理もない。
私たちが店にいる間にメロンパンが焼きあがったので、これを買うことにした。
その後、ブルーベリーパン等が焼けると言っていたが、メロンパンが買えたからこれでいいや。さらにチーズパイ、あんぱん、ラスク等を加えて、買い物終了。

隣りのペンション『IMAGIN』に備え付けられたテラス兼カフェが、まるで森の中にいるように優雅なので、お茶することにした。飲んでいる間に、ブルーベリーパンを購入した義姉たちが戻ってきた。3斤も買ったようだ。
その後HPでペニーレインの人気はこのブルーベリーパンだと知り、買っておけば良かったと軽く後悔した。でもまぁ、優雅なティータイムには代えられないな。(^^)
注文したアイスコーヒーは、いかにも作りたてで香り高く、すばらしくおいしかった。

のんびりしているうちに、また日が当たってきた。
木漏れ日だ。
最後の最後までじぃちゃんパワーが効いていた。

旅の終わりに
そうこうして、楽しかった金婚式のお祝い旅行も最後の時になった。
何だか儚い夢物語のようだった。みんなが元気で楽しくお祝いを過ごしたんだね。
雲の上の茶臼岳も、ヨーロッパの町並みのようなペニーレインも全て現実のことなのに、何となく実態がない。
ふわふわしていて、まさに雲の上にいるようだった。
最後にみんなでさよならを言って、それぞれの帰途についた。
私は弘樹と共に、姉一家の車で東京まで送ってもらった。
帰りに寄った手作りハムの店・キングハムは全国的に有名らしい。牛タンはおいしかったよ。
今回はいろんな人のお世話になったな。感謝してます。


その後、姉から写真が送られてきた。
みんながよく映っていた。
両親宅の寄せ書きに、その写真が組み込まれた。それを見る度に、今回の旅行を思い出してくれるだろうか?
それぞれが「楽しかった」と言ってくれて、大成功だったと思う。

私は自分にできることとして、旅日記を書くことにした。
楽しかった旅を思い出す手立てになれば何よりだ。