(番外)買い物編


6月に入り、日常に追われていた頃、姉からメールが入った。
「金婚式の記念品に、江戸切子の花瓶はどう?」
記念品かぁ〜。そっかぁ、何か用意しないとなぁ〜。
江戸切子と聞いて、真っ先に実家にある小樽で買ったという切子のおしょうゆ差しをイメージした。
う〜ん、切子は目立つから、花瓶ばっかり豪華で中に入るお花がしょぼかったら困るなぁ〜。
とりあえず、姉に電話し、記念品の総額と内訳をおおまかに話し、兄には姉から連絡してもらうようにし、6/25までに回答を出そうってことで話が落ち着いた。
(左の写真は江戸切子の花瓶のイメージ。高価です)

約束の6/25になり、はっと気付いたので、姉に電話したら「買いにいかなくちゃね。明日空いてるよ」「私も明日なら空いている」ということで、即決!義姉は残念ながら来られないとのことだった。
私は高速バスのチケットを買わなくちゃならなかったので、新宿行きを楽しみにした。
が、これが間違いのモトだったのだぁ〜〜〜〜。

まず最初は、高島屋へ。
包み紙がやっぱり効いているよね。
けれど、なかなかいいものはなかった。金額的にも満足しなかった。
名匠が作った壷も見たが、これもちょっと。。
次に伊勢丹へ。
品数が一番揃っていそうだ。う〜ん、確かに品数はある。が、食器類が充実していて、花瓶は少なかった。
その頃にはんまだ余力があり、WEDGWOODの店を覗いたりしていた。
おなかがすいてきたので、ここでロシア料理のつぼ焼きを食べることにした。
今考えると、『壷』を探しているのに『壷』を食べたら、祟られて見つからなくなってしまうじゃないか!!
しっかし、豆乳ベースのまいたけとアスパラのつぼ焼きはうまかった!!

元気を回復して、今度はLOFTや駅ビルにある雑貨店を見たが、当然ここにもない。
それならばと、小田急へ。
ここはたち吉の専門店が入っていて、なかなか良かった。兄に画像をPCに送って意見を聞いたが、決め手がない。
花瓶の大きさが一回り小さいことと、値段が安めなのがネックとなっていた。
飽きっぽい私はだんだんメンドーになり、「もういいよ。ベストを尽くしたから、今までの中で一番気に入ったものを選ぼうよ。今までよくがんばったよ」と、姉を説得にかかっていた。
が、姉はいい意味での“しつこさ”が取り柄だ。今一歩納得しないので、京王まで出かけたいと言った。
はいはい、もうこうなったらどこでもつきあいますよ。。。
というより、「あとでお茶をおごってくれ、それなら付き合う」と言ったらオッケーだったから。。^^;

その京王で、ついに出会った備前焼!!
大きさといい、風合いといい、質感といい、すべてにわたって本日のベストと言えるものだった。
姉は一目見て気に入り、それに決定!!
兄もそれがいいんじゃないかと言っていた。
私は、もう何でもいい、姉が納得さえすれば。この渋い色合いなら、季節によって色が変化しそうだし、長く楽しめるだろうと思った。
箱の大きさが合わず、箱を取り寄せてなければならないので、後日発送となった。もちろん料金は京王持ちで。
あんなに大きいもの、しかも高価な壊れ物だったので、かえって都合良かった。

最後に近畿日本ツーリストで旅行券を買い(あんなに待たされるとは)、もちろんアイスコーヒーをごちそうになり(意外と高価でしたが、おいしかったぁ〜)、本日の珍道中が完了となります。チャンチャン

<参考 備前焼>
 岡山県備前市に生まれた備前焼は、わが国最古の歴史と原始時代の焼物の技法を、そのまま今日に引き継いでいることを誇りとし、千年の歴史を有する唯一のものであります。
 古くは祭器に用いられ、また日用雑器、茶器、置物としていつの時代にも、その実用性と雅味を多くの人々に愛され、はぐくまれて参りました。
 備前焼の大きな特徴は、
登り窯を用い(登り窯横)、釉薬を全く用いないで焼き上げ、土と炎がそのまま一体となって多彩な変化が現われるところにあります。
 よく乾燥された松割木の燃えた灰が、ゴマ粒のように付着したり、それが高温(1200度前後)で溶けて玉だれ状となった
胡麻(ゴマ)、焼成の最後に炭を入れ、その炎がえがき出す棧切り(サンギリ)白地又は赤地に赤色又は色調の異なる色線が、たすきをかけた様に交差して現れたものを云い作品に稲ワラを巻きつけ粘土に含まれた鉄分が窯変して出来たものを火襷(ヒダスキ)横に寝させて焼くことにより多彩な窯変画ころがし、焼成時に還元が起こり金彩色に発色した炎(ほむら)、炎が通るトンネル(巣穴)の中等で焼いた灰かぶり、 ぼた餅の様な道具土の跡で炎が直接当たらないところに丸い緋が出来た牡丹(ぼた)等、自然のおりなす炎の芸術は、見る人をして心を幽玄のかなたにさそうものがあります。