3日目



そーいうことで、7時半にホテルを出て出発です。
ケータイから娘にメールを入れ続けていた私の元に、返信が届いています。
“テストはどうだった?”“数学は終わった。。聞かないで(ToT)”
“ちゃんと食べている?”“ん〜、食事?作っておいてくれたおでんやピザをとって食べているよ〜。”
と、まぁ、どーにか暮らしているらしい。結構なことだわ!
あと今日だけ遊んだら母は帰るからね〜。しっかりがんばるのよ〜。


バスは定山渓を後にし、札幌へ向かいました。山道を降りてくるのを考えていたのですが、あっさりと札幌の郊外へ出てきたので驚きです。
札幌市民はお気軽に温泉を楽しめていいなぁ〜。
真駒内公園やその後ろに見える札幌ドームが銀色に光っています。
大通り公園の脇を抜け、北大の植物園の植え込みを眺めたら、バスは市街から遠く離れてしまいました。どこへ行くんだぁ〜〜??

札幌の市場。
二条市場ではなくて、西の方のよくわからない市場へ連れていかれました。
そこでのタラバ蟹や昆布は安かったのですが、もう買っちゃったからぁ〜。
こんな所へ来るなんて聞いてないよぉ〜。もういいから早く札幌の市街地へ行こうよぉ〜〜。
ツアーの悲しさをイヤというほど知らされました。

札幌の市街地
ここでは3時間くらい自由行動ができると思ったんですが、9時から10時の1時間のみでした。
大通り公園で降ろされたから、せいぜい大通り公園と時計台しか見られません。地下街もまだ営業していないしぃ〜。
ということで、とりあえず時計台を見に行きました。YちゃんとKちゃんにさんざん“あまり期待しない方がいいよ〜”と言われたので、見た時は「それほどちっちゃくもないじゃん」とほっとしました。度重なる補修工事のおかげなのか、明治時代の建築物といっても、すごくきれいに保存されていて、それが感激でした。
いちお〜、行きましたという記念撮影をして、ここはおしまい。

次に行ったのはやっぱりここ!『大通り公園!!』
“さすがに寒いから公園といってもホームレスはいないね。”とお気楽なことを言いながら、公園内を歩き回りました。
ここはとうきびの屋台がとにかく多い!!っていうか、とうきびの屋台しかありません。大通り公園でのとうきびをに憧れていましたので、さっそく食べました。
“これ、冷凍もの!”一口かじった瞬間、Kちゃんはそう言いました。
函館では畑から取りたてのとうきびだったので、めっちゃ甘く、それを期待したのですが、香ばしくておいしいものの甘さという点では函館に1歩譲りました。
この日はすごく日差しが強くて、日向にいるとぽかぽかして気持ちいい〜〜!!
そのせいか、日向にお店を出している屋台のとうきびは売れ行き好調!!日陰で営業している屋台のおじさまに少し同情しました。(私たちにされたくないだろぉ〜〜)
(↓大通り公園で。この日はデジカメの変なボタンを押してしまったようで、ずっとまばゆい写真ばっかり。情けないぃ〜〜(>_<))

時間が中途半端に余ってしまいましたので、大通り公園でのんびりすることにしました。
とうきびを食べていると、とにかく鳩がやってきます。要領が良くて、他の鳩をかきわけてとうきびを目指すのがいます。手のひらから食べるんですよ〜。かわいいのを通り過ぎて恐ろしいぞっ!
かと思うと、下しか見ないで、目の前にとうきびを差し出しても気付かないのもいます。そのおマヌケさに共感しちゃうのよね〜。がんばれ!鳩くん!!
(葉牡丹の上に留まる鳩。葉牡丹と同化しています。いちおう葉牡丹の上に5羽、そのまわりに10羽くらいいます。幻想的でした)
その後はテレビ党の展望台にも登らず、大通り公園の中で植え込みのコンテストを眺めながら、ゆったりと過ごしました。
いいお天気に真っ赤な紅葉、大地は大きく、空気は澄んでうまい!!
そんな中でゆっくりとのんびり時間を過ごせる。この忙しいツアーに於いて、なんて贅沢な満ち足りた時間なんでしょう。
札幌の思い出はそんなに出来なかったのですが、なによりものんびりできたのが、私たちにはリフレッシュになったのです。
(写真は燃えさかる楓です。)


石狩平野横断!!
バスはそこから真っ直ぐに旭川へと向かいます。
石狩平野の横断!!
私は今回のツアーでは、この時に見た北海道のどこまでも真っ直ぐな道と、高い山がない、大平原が脳裏に焼きついています。
広がる牧草地と点在する家々。ポプラの木立とゆるやかにうねった石狩川の雄大な流れ、圧倒的な地平線。自然への畏敬と生命の息吹を感じます。いやぁ〜、シンフォニア・タプカーラです!
美唄には14kmか16kmか忘れましたが、日本で最長の真っ直ぐな道があるとかで、これが北海道の大地なんだわと納得していました。
(写真はちょっとチャッターチャンスをはずしてしまいましたが、北の大地です。バスのガラスで反射して見づらいです。)

バスは砂川のパーキングで一度休憩です。ここは新しいパーキングで、いろんな食べ物を取り揃えています。子供が遊べるちょっとした公園のようなものもあります。
ここでのシュークリームは絶品と聞き、さっそく食べることに。う〜〜ん、クリームがとろけるようでおいしかったわぁ。
エスプレッソタイプのコーヒーもおいしかったです。
北海道で感心するのは、どのドライブインで食べたソフトクリームやもろもろ、すべておいしいのです。ハズレなし。さすが食べ物王国です。
その頃、添乗員さんにまたしても食べているところを見られてしまいました。あれは絶対笑っていたよね〜。“コイツらよく食うなぁ〜!”って感じ。事実食べてるから、それは真実というものだぁ〜。(^^)


ちゃんちゃん焼き。
旭川のラベンダー園で食事でした。
でもラベンダーなんて何もないの。ただのおみやげ屋さん。^^;
ここでは昼食としてちゃんちゃん焼きを食べました。
焼肉のように、鉄板に野菜を乗せ、アルミ箔をかぶせて蒸し焼きにするのです。ただ違うのは、肉の代わりに鮭を使うのです。
ボリューム満点でおいしかったぁ〜。
出来上がった写真を北見出身の会社の友達のSさんに見せたら、“ちゃんちゃん焼きなんか撮らないでぇ〜”と笑って言われました。そーゆうものなのか??
ここのドライブインには、Kちゃんが絶対に買いたいと言っていた「ハッカの甘納豆」がありました。4つ買うと1000円にしてくれると言うので、Yちゃんと2つずつの4つにして買いました。う〜〜ん、賢い主婦だわ。(^^) ついでに男山も買いました。
(写真は、大方食べ終わったあとのちゃんちゃん焼きです。食べ物を目の前にするとつい撮り忘れるのよね〜。^^;)

ここの街路樹がイチョウだったのが、おもしろかったです。


お伽話のような美瑛の丘。
ここのでは、有名な三愛の丘ではなく、昨年オープンしたという、“四季の丘”へ案内されました。
秋なので、残念ながら色とりどりの丘を彩る花々は見られませんでしたが、それでもサルビアや紫サルビアが可憐に咲き揃い、私たちを歓待してくれました。
枯れ草状態でも丘の表情は伝わってくるし、それらが白、黄、ピンク、萌葱色、薄紫に染められているのを想像すると、いかにここは風光明媚な場所なのかがよくわかります。
こんなUPDOWNのある土地では農作業が大変だということですが、そー言わずにがんばってぇぇ〜〜と応援せずにはいられません。
遠くに富良野岳、十勝岳が連なって見えました。山頂は雪の帽子を被っています。北海道の冬の訪れはもうすぐ。住民達の長い冬を憂いてしまいます。
このあたりだと、すっかり紅葉が終わり、半分落葉していました。
(写真は美瑛の美しい丘です。)

それでもここの風景は、胸を打つものがありました。私たちの心の風景になること間違いなしです。
人間が太刀打ちできない自然の造形美。造成とかで平面にして農作業をやりやすくするという愚かなことだけはしないでくれぇぇ〜〜と願いました。(考えすぎ^^;)
今スティーブ・ハケットのVoyaage of the Acolyteを聴きながら書いていますが、この田園風景とすっごくマッチしています。
(写真はわらで出来た巨大な人形の前で)


秋の富良野のラベンダーアイス。
“富良野へ来たら、ラベンダーでしょ!それでラベンダーアイスを食べるのっ!富良野にしかないんだからねぇ〜〜。”
いうKちゃんの言葉によって、自然に富良野=ラベンダーアイスという図式が出来上がっていました。多分富良野はラベンダーは終わりで、その面影・名残を残すのはラベンダーアイスしかないわぁ〜と思い込み、砂川のパーキングでのラベンダーアイスを食べずに、本場にかけていたのです。
きっと小奇麗な売店があって、みんながそれを買い求めていて〜という期待は脆くも崩れ去りました。スキー場にあるちっちゃな売店に、メーカー製のラベンダーアイスだけが置かれていました。ああ、シーズンオフの悲しさよ。。ちょっとこれじゃぁ〜。。。ごめんなさい。m(_ _)m
でもいいのです! ラベンダーの花はなかったものの、マリーゴールドとサルビアの美しさはたとえようもなかったし、あの富良野=「北の国から」にやってきたんだという確かな満足感はあったのですから。
にしても、あのスキー場は富良野のいったいどこだったんでしょう?


千歳空港へ。
ここからの帰り道は、普通の山道でした。川に沿って走っていくのですが、そんなに険しい山もなかったし、楽々なドライブでした。
ちょっと家が建て込んできたと思ったら、そこは桂沢温泉でした。“歓迎”のアーチ型の看板があり、天神様を奉っているような鳥居があり、昔ながらの商店が並んでいました。関東ではよく見られる光景ですが、北海道では珍しい気がしちゃったのよね〜。
まるでそこを合図にしたかのように、しだいに家が立ち並んできました。
そして多分これが普通の北海道であるだろう街並みを通り過ぎ、またも高速道路に乗って、千歳空港へ向かいました。

空港へすんなりと行けるかと思ったのですが、またここでおみやげ屋さんへ!
いいかげんにしてくれぇぇ〜〜!!
それでも、もうすっかり北海道のおみやげの価格が頭に入った私たちは、ここのは安いとか高いとか、別の楽しみ方でそれなりに時間を過ごしたのでした。(すぐに気が変わる。^^;)


千歳空港。
3階建てという平たい造りで広くてきれいな空港は快適でした。
札幌ラーメンを食べていなかった私たちは、さっそく空港内にあるお店へ行きました。
う〜〜ん、こってりしてコクがあって、味に深みがあっておいしかったわぁ〜。
当然味噌ラーメンを食べました。
お店のメニューに富良野ビールがあり、大喜びでこれをオーダーしました。これは、芳醇でまろやかでした。後味がすっきりってほどではなかったのですが、ビールを超えた旨みは、旅の締めくくりに完璧な印象を与えてくれました。

さておなかいっぱいになったところで、仕事先、バレー仲間、親兄弟へのおみやげを買わなくてはなりません。これが日本人の悲しさよね〜。義理を欠いてはいけません。

そうして千歳空港のショップを回っていると、ハスカップのソフトクリームがあるのを発見しました。お店の名前もずばり「ハスカップ!」ハスカップですよ〜。こりゃぁ〜、北海道だぁぁ〜〜!!ってことで無理やり食べました。わたし的には、ここのアイスが一番おいしかったです。酸味と乳脂肪の絶妙なハーモニーでしたのよん♪


おしまいに。
こうして、3日間の北海道ツアーでしたが、いっぱいの思い出を残して楽しく過ごしました。酔っ払い道中のようですが、その通りです。(^^)
今回のメンバーは、一見違った個性の集まりなのですが、みんな天然ボケで物事にこだわらないことが共通していましたので、とっても居心地良かったです。
今回のは第1回で、また絶対一緒に旅行へ行こうね〜♪と誓い合ったのでした。
でもホント、すっかりお世話になりました。めっちゃ楽しかったよ〜ん♪
どうもありがとね〜〜。またよろぴくっ!!