2日目

朝8時にホテル前に集合!早いよ〜。
でもバスの中で寝ればいいやぁ〜。

といった具合に、今日も1日が始まったのです。
でもバスはすぐにストップでした。
そうです、登別温泉の地獄谷に到着なのでした。

登別温泉地獄谷
ホテルの裏に、こんなに雄大な地形があるなんて!!
これが私たちがまず思ったことでした。
駐車場から30歩ぐらいしか歩かないところに、温泉の吹き出る谷がありました。
箱根には大湧谷とか小湧谷があるが、これらは車かロープウェーに乗らないと見られません。
それがここ登別では温泉街からも気軽に歩いて見に来られるのです!これが驚きだったし、東洋一の湯量を誇る湯元が、こんなに身近にあっていいんでしょうか??
しばし見とれてしまいました。
よぉ〜く見ると、温泉による川がちょろちょろと流れています。
下の方にお堂がありましたので、見に行ったら、温泉を掬うひしゃくが8本くらいありました。柵から温泉による小川へ向かって、ひしゃくを突き出して飲むんでしょうね。
からだに良さそう!!
(写真は登別の地獄谷にあるお堂です。屋根がやけに青くてちっち不釣合いでした。)

バスに戻ると、今度はちょっと眺めのドライブでした。
登別カルルス温泉の脇を抜けて、オロフレ峠へ!!
ここから見た景色は、今回の北海道でも神秘的で魅力的なものでした。思い出すだけで幻想的でこの世のものとは思えない。。。
メープルの紅葉が素晴らしく美しく、今を盛りに燃えたぎっていました。
この辺の紅葉は、だいたいメープルが多く、函館のナナカマドとは対照的ですが、その紅さはどちらも負けていません。
それをどう見たのか、どこを通ってきたのかわかりませんが、トンネルを抜ける前に、向こうの山で見たエゾカンバ!!誰がどう言おうと、私はこのエゾカンバに感動しました。
写真は全然その様子を伝えていませんが。。^^;

というのも、ダテカンバというのは、白樺が曲がりくねった形をしているのですが、それが強風に煽られて姿をぐしゃぐしゃにされた白樺のように思えるたのです。
オロフレ峠のは、すっかり落葉していて、枯れ木状態でした。それがちょっと天気が悪く、青黒くなった山一面に怒りながらその白い幹と枝を張り巡らせているのです。
まるで生き物のようにくねくねと暗黒のダンスを踊っているよう。。
それが、雪山に生える木の反転のように思えたのです。写真のネガフィルムとでもいうか。。
その圧倒的な迫力に目が釘付けでした。そこだけが異様な異次元空間のように思えたのです。


昭和新山
オロフレ峠周辺の原生林を見たあとは、昭和新山に到着しました。
え〜と、郵便職員だった人が、この山を守るため、一財を投げ出してその土地を買ったので、俗っぽくなっていないとの説明でした。
今も噴出す噴煙!!
ぱっと見ると、簡単に登山できそうですが、岩場の急なところでうっかり手をついたらアツいだろうなぁ〜。山を見ながら温泉につかれれば雄大な気持ちになれるだろうなぁ〜と、相変わらずお気楽なことを考えていました。
だからぁ、そーいう俗っぽいのを排除しているんだって!わかっていない私たちでした。

ここでは、時間調節のためか、かなり待たされました。
あんまりヒマなので、お土産やさんをくまなく見ていると、木彫りのフクロウがありました。しかも半額の1000円にするって!さらにフクロウを持っていると、金運に恵まれるらしいのです。
おお〜、そーなのか。
ダンナのパチンコが出るように買っていってあげよう!
やさしいmassh(自分で言うな)はそれをダンナに渡しましたが、効果が出ているのかどうかイマイチわかりません。まぁ、大負けはしなくなりましたが。。^^;

洞爺湖
車窓から眺めていると、急に視野が開けました。
洞爺湖です!
大きな湖なのに、木立に遮られることなく、一気に見渡すことができました。
でもしばらく行くと、温泉街になってきました。う〜〜ん、開けている。。
ここでは、ヘリコプターライドをしていました。ああ、ツアーじゃなかったらやってみたいよぉ〜。
(写真:見よ!腹にサンゼンと輝くツアーバッヂを!!)

中之島は、大島、、弁天島、観音島、まんじゅう島だったかな?
4つあるそうです。
ここは、表面に青、緑と膜が張ったような、神秘的な湖でした。ちょっと霧が表面だけにかかっていたので、そのように見えるのです。
この湖に膜で思い出した話を。。

あれは、Kちゃんによる、登別にある湖の話をした時のことです。
“登別の湖は、表面に全体的に膜が張っているようで、とろっとしたように見えてきれいなんだよ〜。”“わぁ〜、そうなの?見てみたい!!”
“なんていう名前だったかな?確かクッタラコ。。”
“え〜〜っ!クッタラコ?食ったタラコ?? タラコが浮いてるんかい!?”
別の人:“タラコを放り込むとご利益があるのよ。”
“そーだったのか。そして3つ放り込むと願いがかなうというのねっ。よぉ〜しっ、登別へはタラコを持って行こう!!”(爆)
このように、まるで信じていなかったmasshですが、実際“倶多楽湖”は存在したのです。すみましぇ〜〜ん。^^;        

京極ふきだし公園
ここは、全国名水100に選ばれているくらいの、おいしい水が湧いている場所です。
添乗員さんに紙コップをもらってバスを降りました。
その湧水の泉へ行く途中で不思議なものをみつけました。
それは、20個くらいの石仏が丸くきちんと並んでいた遺跡のようなものでした。
よく見ると、日本のお地蔵さんとは明らかに違う、ガンダーラの石仏のような、どことなく西洋の香りが漂うものもありました。弥勒菩薩、阿修羅タイプもね。
ここでも函館での寺院のような無国籍を感じました。
さて、その湧水泉ですが、その水の豊富さは25万都市の1年間の使用料をまかなえるとのことでした。

またそこへ汲みに来ている人の多さと言ったら!
私はよく丹沢へ水を汲みに行ったのですが、水の量がちょろちょろ状態の出口がわずかに8つしかないので、溜めるのに時間がかかるのです。
でもここは、湧き出る水の一部を竹の筒に通し、途中の穴から順に水を汲むようになっていました。したがって、水を汲む人は竹の筒に沿って一列に並ぶようになります。
水の出口がたくさんあるし、すぐに溜まるので、あまり待つ必要がありませんでした。
(写真は一心不乱に水を汲む人達)

さあ、気になるその水の味は。。。!
う〜〜ん、地下水なのに、それほどは冷たくなかったので、びっくりしました。温泉が混じっているのかなぁ〜?
味はクセがなく、まったりとしていて。。。って、よくわかんないや。ど〜ってことない、普通の天然水でしたね。冷やすとダントツにおいしくなるのかも知れませんが。。


昼食はニセコアンヌプリの日航ホテルで
松花堂弁当でした。
ごはんがあるのに、さらにうどんも入っているという、変わったものでした。
このホテルのロッジ風の食堂から見た庭が、あまりにも見事だったので、ちょいと覗きに行ってきました。
(写真はその美しい庭園)

芝の丘のようなところに、今をさかりとする白樺の紅葉、かえでがポツポツと立っていて、秋の長い一日をそこでゆっくり過ごしました。この芝の丘を登りきったところに、わずか30cmくらいの溝のような小川があり、澄んだ水が流れていました。
すっかり風流な気分になっていたところへ、突然kちゃんの“あっ、じゃがいもが流れている!”
Yちゃんと私は“うそだぁ〜。北海道人はそんなところにじゃがいもを置いておくの?”とまるで信じませんでしたが、見ると本当に5cmくらいの丸っこいものが水の流れでゆらゆらしています。“違うよ〜、石だよ〜。”とは言ったものの、そっくりでした。
“ねぇ〜、これ生きているよ!触ってみてよ!”本気で怯えるKちゃん。でも触るのはなぁ〜。
Yちゃんはゴキブリが大キライだし、しょーがない、ここは私か。やれやれ。^^;
持ち上げると、コケと泥がビミョーに付着して、石の窪みもじゃがいもにそっくりに再現してありました。これじゃ、じゃがいもに間違えるわ。ところどころに落ちているし。
―――その後Kちゃんは、その石がいたく気に入り、おうちへ持ち帰りましたとさ。(^^)


倶知安駅
バスはニセコからひた走り、倶知安駅に到着です。
ここから蒸気機関車ニセコ号に乗り、小樽まで行くのです。
倶知安駅では、「せっかく蒸気機関車に乗るのだから、お菓子やビールをたくさん買い込んでおこう!」と駅周辺を見回しました。
近くに生協があったのですが、時間があまり取れませんでした。仕方なく駅の売店で間に合わせました。

ビール。。。う〜ん、地ビールが置いていないわ。でもスーパードライでいっか。あっ、あめせんがある。ここにもあるんだぁ〜と、Yちゃんと私はおおはしゃぎ。
すると私たちの後ろにならんでいた同じツアーのオバさまが、どういうものなの?と聞いてきました。
“南部せんべいの間に水飴がはさんであるんですよ。北海道のおやつみたいですよ。”と説明すると、なんと残りの5袋全部買ってしまった!
ああ〜、教えてげるんじゃなかったぁ〜。1袋しか買えなくなってしまった。^^; でもね〜、長万部でGETしたあめせん(30円高い)の方が断然おいしかったのよ〜。水飴の違っていたし。(薄茶色)残念でした。あはは〜。
そしてさらにKちゃんの念願のひとつであった、「北海道では水飴を買う!」が見事果たされたのでした。麦芽で作った、薄茶色のはちみつのような水飴!子供時代を思い出させるようです。しかも大を買っていました。重いのに、水飴のことならがんばれるんだって!エライぞっ!!


ニセコ号
さぁ、このツアーのメインイベントのニセコ号です。
私は蒸気機関車に乗るのは初めて。Yちゃんもそう。Kちゃんだけが通学にも使ったので懐かしいのだそうです。(この写真よん♪)

さて、その車内は、BGMとして音の悪いクラシックを大音量で流していました。スピーカはBOSEだったんだから、元の音が悪いのかな?おしゃべりしていてもその音にかき消されて、思いっきりジャマ!!

さて、ビールを飲みながら、楽しいニセコ号の乗車が始まりました。バスから見る風景よりもリアルに北海道の山々が見られて最高です。
(写真はビールを飲むといつでも幸せになれるmassh)
雨が降ったためでしょうか、谷ごとに無数の小川ができていて、その自然な入り組んだ流れに感動しました。北海道は大きな川が少ないから、このような流れが多いそうです。

列車は然別、仁木に差し掛かると、一面りんごやぶどう、なしの畑に景色が変わりました。
ここら辺は、果物の産地として有名なんだそうです。次の余市にはニッカウィスキーの工場があり、採れたぶどうをワインにするそうです。
その余市では、雨が夕立のように急激に降ってきて大変でした。日本海が見えてきたのに、考えることは、「小樽での自由行動は雨の中かなぁ〜」
といのも、私たちは小樽では駅からバスに乗らずに、三角市場のカニ目指して突き進むためです。ガラス工芸品はこの際無視して私たちはカニにかけるんじゃぁぁ〜〜!!

小樽
さて、添乗員さんの許可を受けた私たちは、一目散に駅前の三角市場へ向かいました。
目的はタラバガニ!!お土産屋さんでは9000円もするタラバガニがここでは5000円、さらに1000円引いてくれるというので、他に毛ガニ、ホタテ、イクラ、カニみそも合わせて買ってしまいました。
合計で10000円を軽く突破!つい、ね。。。^^;

このお買い物に満足した私たちは、次はお寿司屋通りを行って、軽くつまめないものかと思いました。
そこを通って運河や集合場所の駐車場までは徒歩20分かかります。でも行くっきゃないっ!!
お寿司屋さんは確かにいっぱいあるし、どこもおいしそうです。
でも一人前で注文するのばっかり!!回転寿司はないのか??
近くの薬局に飛びこんで聞くと、運河のあたりにあるといいます。
おおっ、これから行くのはまさに運河の石造り倉庫群!!よぉ〜〜し、行くぞぉぉ〜〜!!

まず有名な運河のガス燈へ。人がたくさんいたからすぐにわかっちゃったよ〜〜ん♪
そこをゆっくりと回って、倉庫表に行き、お店を見ました。雑貨や衣料、レストランなどがあります。
ビール園があったので、札幌でビール園に行きたかったのに希望が叶えられそうになかったmasshはすかさず写真を撮ってしまいました。
レンガがムードいっぱいで、入りた〜〜い!飲みた〜い!(^^)

で、その倉庫街のひとつになんと!回転寿司があったのです!!
ああっ、うれしいよ〜〜。日頃の行いだぁぁ〜〜!!

(写真は回転寿司を食べられて喜んでいるmassh)
私の好きなホタテとイクラとウニを食べましたが、どれもおいしかった!!
とても回転寿司と思えませんでした。

さて、おなかがいっぱいになったところで、ここはさすがにガラス工芸品を見るしかないでしょうと、北一ガラスを目指しました。
でもそこへ行く前にレトロなガラス工芸のお店があったので、そこで間にあわせました。
ガラスでできた箸置きやグラス、小物入れなどがあって、ため息が出るほどきれいでした。
う〜〜ん、いいなぁ小樽!!
時間があったらじっくり見たい!!
そうして集合時間が差し迫ったので、ワガママを言って自由に動き回ったことだし、ここはおとなしく帰ろうと思いました。
(写真:どーやらガス燈という名前らしい)