1日目

集合は朝7時5分に羽田でした。
早いわぁ〜。お洗濯もしていかなくちゃならないし、これは5時半起きだわぁ〜と、心はウキウキながらも、ちょっと不安。
ついでにあさっての月曜日からは、子供達二人とも中間試験が始まるという。大丈夫なのか?
ああ〜っ、こんな遊びたがり屋の母を許してっ!母の元気が家庭円満の元!(ホントか?)
たっぷり遊んでくるから、良いコで勉強してるのよ〜。メール入れるからね♪

家を出る時は、家族を置いての旅行は、1泊というのはあったけれど、2泊でしかも早朝からは初めてなので申し訳なかったが、出ちゃえばこっちのもの!!(^^)
とうわけで、くもりがかった羽田をあとにし、割とあっけなく1時間半で函館に到着です。


トラピスチヌ修道院
函館!雨が降っていました。傘を用意していたので、最初の観光場所であるトラピスチヌ修道院では濡れながらも、早くもこのツアーの第一の目的である“紅葉”を楽しむことができました。
まず驚いたのは、桜が真っ赤に紅葉していることです。
東京では、桜は茶色く縮れて枯れるように落葉していたので、そんなものと思っていたのですが、ここでは葉一枚はらはらと落ちてこない!寒暖差の違いなのでしょうか?いったいこの木は何?とまで思ってしまいました。そんな何気ない紅葉でも、私たちには感動に繋がるのです。

さてトラプスチヌ修道院では、ガイドさんによると、5時間労働、5時間お祈りの生活だそうです。畑仕事や清掃が仕事の中身だそうですが、こんなところにも高齢化が押し寄せてきていて、最近では近所の農家に農作業を手助けしていただいているそうです。航空写真がありましたので見てみたら、57haという広大な土地は確かに大変そうです。
私は、農作業とは無縁で、バター飴やクッキーを売って生計を立てていると思っていましたので、かなりのインパクトがありました。葡萄を栽培しても、ワインはつくらないんでしょうね、きっと。
建物は、まさに西洋建築で荘厳な感じです。手入れが行き届いています。中を覗いてみたかったのですが、入所できるのは、30歳以下の未婚の女性のみだというので、当然入れるはずがありません。(T_T) 塀からちょっとうかがっただけです。今ごろ修道女はなにをしているのかなぁ?

院内では、さりげなく資料館といっしょに売店がありまして、そこでクッキー類を売っていました。私たちは雨宿りに使ってしまいました。ごめんなさいね〜。
バスの駐車場の近くに売店のソフトクリームは、道南でもおいしいと評判だというので、試しに買ってみました。乳脂肪分が豊富に含まれていて、濃厚な味わいはめっちゃおいしかったです。(写真は売店とソフトクリームを食べるmassh)
その頃には雨が上がり、雨で洗われた紅葉の美しさを引き立てていました。


五稜郭
次に行ったのは五稜郭です。
ここは白虎隊の戦場跡として有名なんだそうです。
“隠居したら函館あたりに住みたい”とKちゃんが言うものだから、Yちゃんと私は“絶対住んでぇ〜!”と力説!!周囲4kmと聞いて、“毎日手頃なジョギングもできるし、五稜郭のまわりがいいんじゃない?”とさらに説得!!
タワーに登ってみると、函館の美しさと津軽海峡の広さが伝わってきました。
でも私たちは、五稜郭内にあるやけに古めかしい小屋が気になりました。またそれが展望タワーからよく見えるんだ!きっとあそこには住み込みの清掃員がいるんだとか、怪しい人が泊まりこんじゃうと余計な心配をしていました。そんな心配をして、函館市民のためになるのか?

ここで忘れられないのが“オンコの実”です。元道産子のKちゃんが、歩いていたら民家になっていたオンコ(Kちゃんは、オのアクセントを高く、あとは平坦に発音します。ぱっと聞くと、ちょっとヤバい。^^;)の実をいきなり“これはおいしいんだよ。”とひとつ取って食べてしまいました。Yちゃんと私は目がテン!そんな民家になっているものを食べていいのかぁ〜?
でもKちゃんの、“大丈夫、大丈夫。北海道ではみんながそうやって食べている。ちょっと食べてごらん、北海道にしかない味なんだから”の声に後押しされて、ひとつご相伴にあずかりました。
う〜〜ん、柿のような、酸味がなくただ甘い感じ。(柿は苦手なんですぅ^^;)思わず“げっ、柿みたい”と言うと、そのKちゃん、“そーなんだぁ!私何の味ににているかずっと考えていたけれど、そうね、柿に近いのね”と感心されてしまった。
・・・・・。柿が苦手だからオンコが得意ではないと言えなくなってしまった。。。あはは。。。
(写真がそのオンコの実です。南天の実のようで、とても食べられるとは思えない。。。^^;)


元町
ここでは、公会堂のあたりでおろしてもらいました。
近くの歴史資料館で1枚Kちゃんに撮ってもらったけれど、なんでオジさんとツーショットなのよぉぉ〜!みんなにウケてしまった。こんなことでウケたくないやい!^^;
ここには、有名なハリストス正教会があります。これはロシア調の教会で、モスクのようなたまねぎのようなものがてっぺんについているのが特徴だそうです。建物はロシアの方向・・・・西を向いています。
写真はフランス調のカソリック教会で、てっぺんに風見鶏がついているのが特徴だそうです。建物はフランスの方向、東を向いています。
イギリス調の教会もありました。建物が上から見ると十字の形になっているのが特色です。あまり大きな建物ではありませんが、イギリスの方向・・・・北向きになっています。

私たちの会話。
“なんだかんだいっても、それぞれ勝手に自分達が一番偉いと思っていろんな向きに建っているんだね”
“宗教なんてそんなもんでしょ。信じる力が大きくなければどーにもならないからね”
“にしても、こんなにご近所でいろんな宗派があって、神様は混乱しないのかな?”“そうだよね〜!”
そして、さらにご近所に東本願寺があると聞いて、絶句し、笑ってしまいました。^^;

それとは別に、初代チャーミーグリーンの撮影に使われた「八幡坂」(写真)がすぐ近くにあり、海の美しさと建物の重苦しさと格調の高さが見事に溶け合い、ミナト函館の環境の良さに感動しました。いいなぁ〜、こんな所に住めると。自己節制をして志を高く持てるでしょうね。
自分に甘いお気楽な生活とは違った毎日を送れることでしょう。ただし自分に合っているかは知りませんが。。。


大沼公園
ここには期待をしていました。大沼公園はとにかくキレイと聞いていましたので。
それまでにも、実のなるオンコの街路樹や五稜郭の紅葉も見ましたので、キレイと言ってもそんなには変わらないだろうと思っていました。
しかぁ〜し、やっぱり評判のいいものは素晴らしいのです。バスから降りたとたん、少しひやっとする空気の違いに驚き、遠くに見える明らかに色の違う鮮やかな紅葉にも驚きました。
まるっきり色が違う!!
五稜郭あたりから天気が回復してきて、ここではすっかり快晴になった空の青さと紅葉の赤さが見事にマッチして、いつまでも眺めていたい気分になりました。
また、1本の木でも、葉が上から順に赤、黄、黄緑と変化していって、自然の造形の巧まざる芸術性にいたく感動したのでした。

ところで私の北海道旅行の目的のひとつに、おいしい地ビールを飲む!がありました。
大沼公園地ビールがあるとチェックしていましたので、それを求めておみやげやさんに入ると、それはなかったものの、“ここでしか手に入りません”と書かれた地ビールがありました。―――函館の「ビロングス」!
赤い缶でした。とりあえず何でもいいから飲んでみようと買いました。(350円) 味わいは。。。爽やかで飲みやすかったかな。ちょっぴり臭みはあるものの、それがかえって地ビールらしさを表現していてうれしかったわぁ。
で、駐車場へ向かうと、小さなスタンドがあって、そこでもビールが置いてあって。。あれっ、ちょっと待って、これこそが「大沼公園ビール」じゃないの!しかも何だかわからないけれど、芳醇タイプはコンテストで金賞をとっていて、さっぱりタイプは銀賞をとっている。金賞には惹かれるけれど、ここはさっぱりタイプの銀賞でいきましょう!(650円)
でもこれは350mlの小ビンに入っていたので、王冠を開けてもらわないことには飲めません。仕方ないからスタンドで栓を抜いてもらいました。かくして―――両手にビールを持ったmassh誕生!! ガイドさんや添乗員さんに“どこで買ったの?”と言われて恥ずかしかったけれど、いいの、いいの。
味わいは、ちょっと酸味がキツかった。黒ビールの酸味とまではいかないけれど、う〜〜ん、ハーフ&ハーフくらいかな?わたし的にはビロングスの方が好きでしたね。(安上がりなヤツ^^;)